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2022年1月28日 / 家づくり
注文住宅の流れとは?プラン設計から竣工・引き渡しまでをわかりやすく解説
「家族構成が変わった」「会社が在宅ワークを導入した」など、ライフスタイルの変化に伴い住み替えを考える中で、戸建て住宅の購入を検討している人もいることでしょう。
この記事では、注文住宅の購入を検討している人向けに、注文住宅を建てる流れを解説します。
注文住宅の購入を検討する際の参考にしてください。
目次
1.注文住宅とは?
2.建売住宅との違い
3.中古リノベーションとの違い
4.注文住宅のプラン作成から竣工・引き渡しまでの流れ
5.注文住宅の購入から完成までの期間
6.注文住宅の支払いとローンの流れ
7.注文住宅の購入にかかる費用
8.まとめ
1.注文住宅とは?
注文住宅は、家を建てる人(施主)と施工会社が「建築工事請負契約」を結んで建築する新築の戸建て住宅です。
施主の要望にあわせてプランを作成するため、間取りや設備・デザインを自由に決められ、予算や生活スタイルに合わせやすいのが特徴です。
契約前に完成品を見られませんが、着工前に地盤調査をしたり、施工過程の確認はできます。
自分の目で確認しながら理想の住宅が建てられるでしょう。
2.建売住宅との違い
建売住宅は不動産会社などが土地を仕入れ、完成した住宅を土地とともに販売するものです。若干のプラン変更に応じてくれる場合もありますが、基本的に間取りや設備などは販売元の不動産会社が決めるため、注文住宅のような自由度はありません。
ただし、注文住宅に比べて安価な傾向があります。
3.中古リノベーションとの違い
中古リノベーションは、既存の建物に大掛かりなリフォームを行うものです。
耐力壁が抜けない、配管の関係で水回りの場所が限られるなどの制限もありますが、プランの自由度は高く、好みの間取りや内装が作れます。
注文住宅より安く、新築のような家が手に入ると注目されていますが、配管や躯体などは築年数に応じて劣化している可能性もあるため注意が必要です。
4.注文住宅のプラン作成から竣工・引き渡しまでの流れ
注文住宅を建てる際の流れについて解説します。
STEP1:不動産会社や施工会社に相談
工務店やハウスメーカーなど、注文住宅を取り扱っている会社に相談します。
気になる会社の店舗やオープンハウスへ足を運んだり、資料を請求したりしながら理想に近い住宅を建てている会社を選びましょう。
土地も一緒に探している場合は、不動産会社に声をかけ、土地を探しながら工務店などを紹介してもらう方法もあります。
STEP2:希望プランの選定
希望を伝え、プラン案の作成を依頼します。希望の間取り、予算、立地といった住宅に関する情報から、家族構成や趣味・趣向といったものまで、さまざまな情報を伝えることで、ライフスタイルにあったプランを提案してもらえるでしょう。
複数の会社に声をかけ、プランを見比べたり、親身に対応してくれるかを見極めることもおすすめです。
STEP3:見積もりやローン試算
希望のプランができたら、費用の見積もりを取ります。
プランの内容によって費用が変わるため、複数のプランに対して見積もりの作成を依頼するとよいでしょう。
おおよその金額がわかったら、自己資金がどれくらいあるのか、どれくらいの借り入れが必要かなどを検討します。
ローンを利用する際は、月々の返済額も試算してもらいましょう。
STEP4:敷地調査
購入を検討している建築予定の土地や、所有している土地の調査を行います。
建築条件にあわずプランが見直しになったり、地盤が弱く追加工事が発生したりする可能性もあります。
条件を満たすプランや見積もりを、改めて作成してもらいましょう。
土地を探している人は、先に希望プランを作り、プランにあわせて土地を探すことも可能です。
STEP5:申し込み
建築予定地を確認し、希望のプランが建築条件を満たすことを確認できたら、申し込みをします。
複数の会社を比較、検討していた人も、このタイミングまでに1社に絞りましょう。
申し込みには「申込金(手付金)」が発生する場合もあるため、事前に確認しましょう。
STEP6:ローン審査
申し込みをした会社に紹介されたりすでに取り引きがあったりする金融機関を選んで、正式にローン審査を行います。
自分で金融機関を探す場合は、金利や抵当権の設定費用、万が一の際の保険などを考慮しましょう。
希望どおりにローン審査が通らなかった場合は、金融機関や条件を変えて借入先を探すことになるため、時間がかかることもあります。
STEP7:プラン確定・最終見積もり
自己資金や借入金などの資金計画が立ったら、予算にあわせてプランを見直します。
最終的なプランをもとに見積もりを出し、プラン確定となります。着工後の変更に対応してくれる会社もありますが、プランが変更になると工期が延びる可能性が高いです。
細部までしっかり検討して、プランを確定させましょう。
STEP8:契約
プランや金額が確定したら、「建築工事請負契約」を締結します。
契約後に変更が生じた場合は、変更契約が必要になるため注意しましょう。
会社によっては、契約時にまとまった金額を支払う必要があったり、「仲介手数料」や「契約印紙代」などが発生したりする可能性もあります。
契約前に確認し、準備しておくと安心です。
STEP9:地鎮祭・着工・施工
地鎮祭を行い、近隣に挨拶をしたうえで着工します。
工事の進捗を確認しつつ、状況に応じて現地で打ち合わせをすることもあります。
現地へ足を運ぶ際は、近隣の方への気配りを忘れないようにしましょう。
近隣挨拶や工事中のフォローは施工会社が行います。施工中に気になる点や変更したい点が発生した場合は、担当者に相談してみましょう。
STEP10:竣工検査
建物の完成が近づいたら、竣工検査を行い施工に不備がないかを確認します。
竣工検査を通過すれば建物が完成となり、施主の立ち会いのもとで施主検査を行います。
不具合のない状態で引き渡しを受けるために、外構も含め細部までしっかり確認し、必要に応じて手直しを依頼しましょう。
また、建築基準法に基づいた完了検査も行います。
STEP11:引き渡し
施主検査を通過したら竣工・引き渡しとなります。
家の鍵や権利書といった重要書類、保証書や取扱説明書などを受け取りましょう。
引き渡し時に金融機関で決済を行い、施工会社へ注文住宅費用の残金を支払います。
引き渡しの手続きに必要なものは、事前に確認しておきましょう。
ローンの初回返済がいつかも確認しておくと安心です。
STEP12:引っ越し・入居
家には、引き渡し以降自由に出入りできます。
引き渡し当日に入居することも可能ですが、バタバタすることが予測できるため、数日〜1週間ほどの余裕をもって引っ越すとよいでしょう。
入居後の不具合は、契約内容や保障内容に基づいて対応してもらえます。
引き渡し時にアフターメンテナンスについても確認しておきましょう。
5.注文住宅の購入から完成までの期間
注文住宅の購入から完成までの期間は、1年が目安です。
しかし、「なかなかプランが決まらない」「ローン審査が通らない」といった理由で着工が遅れたり、仕様変更で工期が延びたりすれば1年以上かかることも少なくありません。
木造よりも鉄筋コンクリートのほうが施工期間は長めです。
入居したい時期が決まっている場合は、早めに準備を進めましょう。
スムーズに進められれば、購入から数ヵ月で完成し、入居できることもあります。
6.注文住宅の支払いとローンの流れ
注文住宅の費用の支払いや、ローンについて解説します。
h3:注文住宅を購入する際の支払い方法 注文住宅の購入費用の支払い方法は、主に現金とローンの2とおりがあります。
注文住宅は数千万円と高額な買い物になるため、一般的にはローンを組みます。
「建築工事請負契約」を締結する会社や契約内容にもよりますが、支払いは申込時・契約時・着工時・着工途中・竣工時などと段階を分けて行うことが多いです。
ローンを組む流れ
「購入したものの支払えない」ということがないよう、「建築工事請負契約」を結ぶ前にローン審査を行い、通過した場合に契約を結ぶのが一般的です。
しかし、実際にローンを受けられるのは竣工後となるため、竣工までの期間に支払いが発生した場合は、自己資金で支払うか、つなぎ融資を利用することになります。
つなぎ融資とは
つなぎ融資とは、注文住宅の契約からローン開始までの間に受けられる一時的な融資のことです。
ローン開始前にまとまったお金が必要になる場合に利用し、ローン開始後に、借入金で返済するのが一般的です。
つなぎ融資を受ける会社とローンを組む会社が同じであれば、スムーズに返済ができるでしょう。
7.注文住宅の購入にかかる費用
注文住宅を購入する際にかかる費用の種類について解説します。
本体工事費
見積もりの大部分を占めるのが本体工事費です。
建物自体の費用で、仮設工事や基礎工事、構造体や屋根、内装、仕上げ、設備工事、水道管や電線の配管・配線工事などが含まれます。
本体工事費は1,500〜3,800万円ほどが一般的ですが、注文住宅の大きさや仕様などで変わります。
総工事費の75〜80%を目安に考えるとよいでしょう。
また、ハウスメーカーの坪単価や住宅価格は、本体工事費のみをもとに計算されていることが多いです。
付帯工事費
付帯工事費は、建物以外の工事にかかる費用のことです。
外構工事、水道管やガス管の引き込み工事、照明やエアコンといった設備の購入や取り付け工事などがあります。
そのほかにも、土地の状態によっては地盤改良工事が必要になったり、既存物件の建て替えでは解体工事が発生したりします。
状態によって異なるため具体的な金額を挙げるのは難しいですが、総工事費の15~20%ほどを目安に考えておくとよいでしょう。
諸経費
総工事費から本体工事費と付帯工事費を引いたものを諸経費といい、建物の登記や建築確認申請にかかる費用、印紙税、税金などを指します。
新居で使う家具の購入費や引っ越し費用なども諸経費に含まれます。
基本的に現金で支払わなければならないものが多いため、見積もり段階で予算をしっかり確保しておきましょう。
金額の目安は全体の5〜7%と言われていますが、余裕をもって10%ほど見積もることをおすすめします。
8.まとめ
注文住宅は、家を建てる人の希望にあわせて自由にプランを立てて建築する家です。
家族構成やライフスタイルに合わせて、長く住み続けられる家を探しているなら、注文住宅を検討してみることをおすすめします。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:編集部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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