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2023年5月26日 / 設備
太陽光パネルの最適な発電容量とは|最適な容量や効率よく活用する方法を解説
太陽光パネルを設置する際に最初に決める項目は、発電容量(発電スペックの値)です。 設置費用や収益性にも直結する部分で、自宅に適した発電量を考慮しつつ決断する必要があります。 今回は、最適な発電容量をどのように判断すればよいかわからない人のために、基礎知識から発電容量を下げる要因、効率よく活用する方法まで解説します。 目次 1.太陽光パネルの発電容量とは 2.太陽光発電の発電容量の決め方 3.5kWの太陽光発電を設置した場合 4.発電容量を下げる3つの原因(損失係数) 5.太陽光発電を効率よく活用する方法 6.山口県で太陽光パネルの容量を相談するならタナカホームズへ 7.まとめ 1. 太陽光パネルの発電容量とは まずは、太陽光パネルの最適な発電容量を判断するうえで欠かせない用語について解説します。 正しい理解しておきましょう。 発電容量と発電量の違い 発電容量と混同されがちな用語に、「発電量」があります。 両者は別物であるものの、深い関係性があります。 発電容量(kW)は、その太陽光発電システムがどれだけ発電できるかを示すスペック値です。 「システム容量」や「出力容量」と表されることもあり、kW値が高い(容量が大きい)ほど発電能力が高いことを意味しています。 発電量(kWh)は、1時間あたりの発電量を表す単位です。 「発電容量(kW)×時間(h)」の計算式で導き出されます。 公称最大出力(定格出力) 太陽光パネル1枚あたりの発電能力を示しているのは、「公称最大出力」です。 「定格出力」とも呼ばれています。 この数値が高いものほど、パネル1枚あたりの発電量が多いということです。 公称最大出力は、メーカーや製品によって異なります。 それぞれのカタログに、JIS(日本産業規格)が定めた一定条件下(モジュール温度25℃、放射照度1,000W/m2など)における値が記載されています。 変換効率(発電効率)の影響 太陽光エネルギーのうち、どのくらいの割合を電気に変換できるかを表すのが、「変換効率(発電効率)」です。 太陽光パネルの変換効率は、温度や日射量、パネルの角度などによって変わるため、世界共通の一定条件下で測定した値が示されます。 変換効率が高いほど、狭い面積で効率よく発電できることを表しており、高性能と評されます。 2. 太陽光発電の発電容量の決め方 ここからは、最適な発電容量を考える際に役立つ基本情報を紹介します。 判断材料として活用してください。 主流は3~5kWの太陽光発電システム 太陽光発電システムは、発電量の大きさによって住宅用と産業用に区分されています。 住宅用の発電量は10kW未満です。 理論上は、住宅には9.9kWまで搭載できるわけですが、3~5kWが主流となっています。 屋根の広さや費用面を考慮してのことでしょう。 容量が大きくなれば、当然、設置費用も上昇してしまいます。 1年間に使用する電気容量は約5,000kWh 統計局の家計調査によると、令和3年の2人以上世帯の電気代は、全国平均が123,804円/年(容量4,734kWh)、山口市は143,589円/年(容量5,640kWh)です。 ※参考:家計調査|統計局ホームページ 太陽光発電システムの発電量は、「1kWあたり年間約1,000kWh」が見込めるとされていますが、実際の発電量は、地域によって異なります。 山口県内では、全国の主流よりも少し高めの容量が向いていると考えられるでしょう。 3. 5kWの太陽光発電を設置した場合 ここでは、全国の主流のなかでも大きめにあたる、5kWhの太陽光発電システムを設置した場合の面積や発電量を紹介します。 太陽光パネルの面積 5kWhの太陽光発電システムを導入する際のパネル面積の目安は、25~30㎡ほどです。 ただし、パネルのメーカーや屋根の形状、設置箇所の状況などによっても変化します。 発電効率は、パネルを設置する方角や、傾き具合に大きく左右されるものです。 日本では、南向きの傾斜角度30度が最適だとされています。 【例】山口市での年間想定発電量の目安 太陽光発電の年間想定発電量の計算式は以下のとおりです。 年間想定発電量(kWh/年)=平均日射量(kWh/㎡/日)×損失係数(73%程度)×システム容量(kW)×年間日数(365日)÷1(標準状態の日照強度) 日射量は地域によって異なるため、NEDOの「日射量データベース」の数値を参照します。 山口市の平均日射量は、3.72kWh/㎡です。 ※参考:NEDO「日射量データベース閲覧システム」山口市 上記から、山口市で5kwの太陽光発電システムを搭載したときの年間想定発電量は、4,995kWhとなります。 4. 発電容量を下げる3つの原因(損失係数) 太陽光発電の実際の出力は、公称最大出力よりも低くなるのが一般的です。 ここでは、発電容量を下げる原因を3つ紹介します。 パワーコンディショナのロス パワーコンディショナは、太陽光発電の「直流電気」を、家庭内で使える「交流電気」に変換する機器です。 この変換時に、約5%のロスが生まれてしまいます。 常に最大出力で発電することは不可能であるため、太陽光パネルとパワーコンディショナの出力をそろえる必要はありません。 むしろ、太陽光パネルの出力がパワーコンディショナの出力を上回るようにしたほうが、多少の電気ロスは生じるものの、全体の発電量は増すといわれています。 高温時の発電量低下 太陽光パネルの公称最大出力は、「パネル温度が25℃」の環境下で測定された数値です。 25℃以上になると、1℃上がるごとに発電量が0.5%ほど低下してしまうといわれています。 つまり、夏のあいだは、日射量が多く、発電量が増加する半面、損失係数も高いということです。 特に、真夏の炎天下では、大幅な電気ロスが生まれてしまいます。 一年のなかで電気ロスが少ないとされているのは、春と秋です。 経年劣化と汚れ 多くのメーカーは、太陽光発電の運用開始から一定期間の出力を保証しています。 ただし、保証期間内であっても、必ずベストパフォーマンスを維持できるわけではありません。 ほかの電子機器同様、太陽光パネルも経年劣化します。 さらに、太陽光パネルは屋外に設置される電子機器で、鳥のフンや黄砂などが付着しやすい環境下にあるものです。 経年劣化や汚れも、発電量の損失につながります。 安全のためだけでなく、発電の維持・安定化のためにも、定期的なメンテナンスがおすすめです。 5. 太陽光発電を効率よく活用する方法 太陽光発電は、工夫次第でさらに効率よく活用することが可能です。 ここでは、2つのアイデアを紹介します。 消費蓄電池の併用で自己 50kW未満の太陽光発電システムで発電された電力は、まずは家庭内で消費されます。 太陽光発電における売電は、自家消費で余った電力を買い取ってもらう仕組みです。 2023年度の売電単価は、16円/1 kWhです。 売電単価は年々低下している一方、電気使用料は急激に高騰している今、余剰電力の売電メリットは低くなってきています。 ※参考:買取価格・期間等|FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー|資源エネルギー庁 蓄電池を併用して余剰電力を貯めておけば、夜間にも自家発電した電力を利用できるようになるため、電気使用料の削減につながります。 HEMSで効率よく管理 HEMS(ヘムス)は、電力消費量を効率的に管理するためのシステムです。 電力消費量の記録だけでなく、太陽光発電システムや蓄電池の管理から、電化製品や電子機器の自動制御まで可能で、家庭内の電力を一元管理できます。 スマートフォンを活用すれば、出先からの管理も実現可能です。 最適な時間帯に、蓄電システムを作動できます。 6. 山口県で太陽光パネルの容量を相談するならタナカホームズへ 太陽光パネルの発電容量は、日射量を考慮して算出されるため、地域によって必要量が異なります。 山口県の日射量の目安となるのは、山口市の平均日射量3.72kWh/㎡です。 ※参考:日射量データベース閲覧システム|NEDO 地元に精通し、豊富な設置実績や充実した保証を誇るところであれば、安心して定期的なメンテナンス・点検まで依頼できます。 山口県で太陽光パネルの容量についてお悩みなら、ぜひ、山口県・中国地方で豊富な設置実績を有するタナカホームズへご相談ください。 7. まとめ 太陽光パネルの発電容量は、太陽光発電システムを導入する際に最初に直面する項目です。 適切な発電容量のパネルを選ぶためには、地域の日射量や特性を考慮した検討が求められます。 適切な容量がわからない場合には、プロに相談してみるとよいでしょう。 中国地方・山口県で太陽光発電の導入をご検討中なら、ローコストなのに高品質高性能な家を提供するタナカホームズにご相談ください。 地元で豊富な太陽光発電の設置実績を重ねてきたタナカホームズには、多くのデータが集まっています。 住宅展示場では、経験と知識を活かした適格なアドバイスもご提供しておりますので、ぜひご来場ください。 <<来場予約はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2023年5月23日 / 設備
太陽光発電システムの耐用年数と長持ちさせる方法、山口県で施工する際の注意点を解説
光熱費が高騰する昨今、太陽光発電に注目が集まっています。 マイホームへの太陽光発電システムの導入を検討している人も多いのではないでしょうか。 この記事では太陽光発電の耐用年数を詳しく解説します。 丈夫で長持ちする太陽光発電システムを見つけるヒントとして、活用してください。 目次 1.太陽光発電システムを導入する3つのメリット 2.太陽光発電システムの耐用年数 3.太陽光発電システムの「法定耐用年数」とは 4.太陽光発電システムの発電量が落ちる5つの原因 5.太陽光発電システムの耐用年数を縮めやすい条件 6.太陽光発電システムの耐用年数を長くする方法 7.耐用年数の長い太陽光発電システムの選び方 8.山口県での太陽光発電システムの注意点 9.まとめ 1. 太陽光発電システムを導入する3つのメリット 太陽光発電システムをコストをかけてまで導入するメリットは何でしょうか。 3つのメリットを解説します。 電気代を節約できる 太陽光発電システムを導入すると、電気代を節約できます。 太陽光発電システムが発電した電力を自家消費、つまり自分たちで使えるためです。 電力会社から購入する電気量が減るため、電気代の削減につながります。 停電時にも電力を確保できる 太陽光発電システムがあれば、停電で電力会社からの通電が止まっても電気を使えます。 日照があり、発電してさえいれば、自立運転モードへの切り替えで停電時の電力をまかなえます。 日照のない夜間や悪天候には蓄電池があると安心です。 余剰電力を売電し収入を得られる 太陽光発電システムが創り出した電力のうち、自家消費してさらに余った電力(余剰電量)は電力会社に売ることができます。 年間20万円までは確定申告が不要なため、売った代金は全額収入に充当できます。 2. 太陽光発電システムの耐用年数 気になる太陽光発電システムの耐用年数は、どのくらいでしょうか。 パネルとパワーコンディショナにわけて解説します。 太陽光パネルの耐用年数 太陽光を受けるパネルの寿命は意外と長く、20~30年といわれます。 日本には30年を超えて稼働するパネルもあり、実際何年まで使えるかは未知数の部分も多いようです。 パネルは一度設置すると動かないため、劣化しにくいのが長持ちする理由です。 パワーコンディショナの耐用年数 パワーコンディショナは太陽光パネルが発電した電力を、家庭で使えるようにする変換器です。 常に稼働しているため劣化しやすく、寿命は10~15年といわれます。 掃除などの定期的なメンテナンスを行うことが長持ちさせる秘訣です。 3. 太陽光発電システムの「法定耐用年数」とは 耐用年数を調べると「法定耐用年数」という語句が登場します。 法定耐用年数とは何でしょうか。 詳しく解説します。 「法定耐用年数」とは 法定耐用年数とは、法律で定められている機械や設備の耐用年数です。 実際の寿命を示すのではなく、固定資産の減価償却計算に使われます。 固定資産とは土地や家屋、設備などの総称です。 消耗品ではないため、数年にわたって減価償却するやり方で確定申告書に記載します。 確定申告において機械や設備の減価償却ができる年数が、法定耐用年数です。 太陽光発電システムの法定耐用年数 太陽光発電システムの法定耐用年数は、17年です。 導入から17年目までの確定申告で、減価償却資産として計上できます。 前述のとおり法定耐用年数は税務上の償却期間を示すものであり、設備の寿命を示してはいません。 太陽光発電システムそのものの寿命と混同しないよう注意しましょう。 一般住宅では法定耐用年数は気にしなくてよい 太陽光発電システムの法定耐用年数17年は、一般住宅では気にする必要はありません。 確定申告に向けて、法定耐用年数を考慮しなくて問題ないためです。 売電収入による1年間の所得が20万円を超えると、確定申告をしなければなりません。 ただし、一般家庭の余剰売電で20万円を超えることは稀です。 確定申告が必要な所得20万円を超えるまでは、法定耐用年数について考えなくて大丈夫です。 4. 太陽光発電システムの発電量が落ちる5つの原因 太陽光発電システムの寿命はまだ先なのに、発電量が落ちる場合があります。 原因として考えられる5つの要素を解説します。 パネルやシステムの破損 急に発電量が落ちたときは積雪や風圧、飛来物などにより、パネルやシステムが物理的に破損している可能性が考えられます。 性能が高くないメーカーのシステムを設置していた場合は、初期不良レベルの破損もあるかもしれません。 破損は施工会社の自然災害補償が受けられる可能性があるため、一度点検してもらいましょう。 パネル表面の汚れ 鳥の糞や黄砂・砂埃、ゴミ、枯葉などがパネル表面に付着している場合も、発電量が低下します。 パネルは屋根の上で外的環境にさらされているため、汚れが付きやすい点に注意しましょう。 定期的な清掃やメンテナンスをすると、汚れを早期に発見できます。 紫外線による部材の変質 太陽光発電システムは各所が紫外線にさらされ続けています。 発電量の低下は、部材の変質が引き起こしている可能性もあります。 また、樹脂が劣化した部分に水分が侵入する「層間剥離」が起きるおそれもあるため、早めに点検を受けましょう。 温度変化による劣化 太陽光パネルは、実は高温に弱い部材です。 春先より真夏日の方が発電量が少ない場合があり、これはパネルが高温の影響を受けているためと考えられます。 高温が続くと部材の変質や剥がれが起き、破損につながるおそれもあります。 雨水などの浸入による腐食 電気系統である太陽光発電システムは、水分が大敵です。 わずかに空いた隙間から雨水が浸入すると部材を浸食・破損し、発電量を落としかねません。 専門業者に定期的なメンテナンスを依頼し、大規模な破損を未然に防ぎましょう。 5. 太陽光発電システムの耐用年数を縮めやすい条件 紫外線や風雨のほか、雪や塩風も太陽光発電システムを劣化させる原因となります。 海に近い地域では「塩害」に注意しましょう。 海からの風には塩分が含まれており、機械設備を侵食したり錆を引き起こしたりします。 風が強く雨が少ないと塩分が流されにくく、劣化が早まります。 積雪が多い地域では、雪の重みでパネルや架台が破損する危険があります。 除雪作業を想定した上で、太陽光発電システムの設置計画を立てることが大切です。 6. 太陽光発電システムの耐用年数を長くする方法 高価な太陽光発電システムを、少しでも長持ちさせる方法はあるのでしょうか。 5つの方法を解説します。 丈夫な太陽光パネルを設置する 太陽光発電は経年劣化します。 経年劣化の程度は素材によって異なり、劣化しにくい順に並べると以下のとおりです。 ・CIS、CIGS ・ヘテロ接合 ・多結晶 ・単結晶 ・アモルファス また発電性能が規定値よりも下回ったときにメーカー保証が受けられる「出力保証」もあります。 太陽光発電を長持ちさせるには、丈夫な素材と出力保証が揃ったメーカーを選びましょう。 定期的な点検・メンテナンスを行う 太陽光発電システムは、一度の破損や不具合が起きるだけで、大規模な修繕が必要になります。 パネルの修理には足場を組み屋根に上がる必要があり、修繕も簡単ではありません。定期的な点検とメンテナンスで、異変の早期発見を心掛けましょう。 メンテナンスフリーを謳うパネルでも、最低限のチェックをしておくと安心です。 太陽光発電システムのメンテナンスは専門業者に依頼します。 パワーコンディショナの設置場所に注意する 常に稼働しているパワーコンディショナを長持ちさせるには、設置場所に工夫が必要です。 直射日光が当たらず、湿気が少ない場所に設置しましょう。 また、ブレーカーと離れると、送電時に負荷がかかります。 パワーコンディショナとブレーカーをできるだけ近くに配置できないか、検討してみてください。 パワーコンディショナのフィルター掃除をこまめに行う パワーコンディショナには、専用の換気フィルターがついています。 埃や砂でフィルターが目詰まりすると内部に熱がこもり、システムの温度上昇抑制機能が働きます。 結果的に発電効率が落ち、発電量も減少します。 数か月から半年に1回程度はフィルター掃除を心掛けましょう。 発電量をチェックし不具合を早期発見する 太陽光発電システムがつくりだす電力量を、日々チェックするのも大切です。 日常的に発電量をチェックしていると「晴れているのに、あまり発電していない」と不具合に気づきやすくなります。 不具合は早期発見できるほど、修理費用も節約できます。 毎日の発電量チェックを習慣にしましょう。 7. 耐用年数の長い太陽光発電システムの選び方 長持ちする太陽光発電システムは、どのような点に注意して選べばよいのでしょうか。 2つの観点を解説します。 実績のある施工会社を選ぶ 太陽光発電パネルの設置実績が豊富な会社を選ぶと、蓄積されたノウハウを活かし、最大効率・最大発電量が期待できる方法で設置してくれます。 また不具合が起きやすい箇所も熟知しているため、不具合が起きにくい設置方法も期待できるでしょう。 保証やアフターサービスの内容を確認する 設置から何十年と使う太陽光発電システムは、保証期間の長さも気になります。 できるだけ保証期間が長く、アフターサービスが充実している施工会社を選んでください。 施工時の業者瑕疵に対する補償もチェックします。 8. 山口県での太陽光発電システムの注意点 山口県の年間日照時間は、全国で31位(1,953時間)です。 1位の山梨県(年間日照時間2,216時間)と比べると263時間の差があります。 山口県で効率よく太陽光発電をするには、山口県の日照時間や特徴を知り尽くした施工業者に依頼することが大切です。 低コストで導入したい場合は、タナカホームズの「シェアでんき」もご検討ください。 初期費用0円、15年目までのメンテナンス費用も0円で太陽光発電システムを設置できます。 ※ 参考:気象データ(都道府県データランキング) 9. まとめ 太陽光パネル発電システムの耐用年数は、パネルが20~30年・パワーコンディショナが10~15年です。 「法定耐用年数」は固定資産の確定申告に必要な年数のため、一般住宅ではとくに考えなくて問題ありません。 太陽光発電システムは初期費用はかかりますが、長期的に運用しコストを回収する設備です。 少しでも長持ちさせるため、また日照量が全国平均を下回る山口県でも効率よく発電させるために、最適な設置方法を熟知した施工会社に依頼しましょう。 タナカホームズは中国地方・山口県に明治から根付く、地元の工務店です。 太陽光発電システムを搭載した住宅も多数施工してきたタナカホームズの家を、実際に見てはいかがかでしょうか。 <<来場予約はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2023年5月19日 / 設備
太陽光発電設備には固定資産税がかかる?課税される条件と計算方法を解説
太陽光発電設備を搭載した住宅の新築を検討しているものの、固定資産税の対象となるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。 実は住宅の太陽光発電設備は、課税対象になるケースとならないケースがあります。 この記事では太陽光発電設備と固定資産税について、詳しく解説します。 できるだけお得にマイホームを建てる際のヒントにしてください。 目次 1.固定資産税とはどのような税か 2.太陽光発電は固定資産税の対象となるか 3.太陽光発電に固定資産税がかかるケース 4.太陽光発電に固定資産税がかからないケース 5.課税されても10kW以上の太陽光発電設備を持つメリット 6.太陽光発電設備に減税特例はあるか 7.固定資産税がかかる太陽光発電の税額を計算する方法 8.太陽光発電設備の評価額が150万円を切れば課税対象外 9.固定資産税の申告手続きのやり方 10.中国地方・山口県のマイホームへの太陽光発電ならタナカホームズにご相談を 11.まとめ 1. 固定資産税とはどのような税か 固定資産とは土地・家屋・償却資産をまとめて指します。 固定資産税は地方税の1つで、毎年1月1日現在の固定資産の所有者に対して課税されます。 実は土地は最終的には国のものであるため、所有者は土地を使用する対価として固定資産税を支払わなければなりません。 また固定資産税は土地・家屋に付帯する行政サービスの対価とも理解できます。 2. 太陽光発電は固定資産税の対象となるか 太陽光発電設備は固定資産のうち、償却資産(機械・装置)に該当します。 ただし太陽光発電設備に固定資産税がかかるかどうかは、設備の出力量によって決まります。 出力10kW未満(主に住宅用):非課税 出力10kW以上(主に産業用):課税 出力量によって課税されるかどうか異なる理由や細かな条件は、次の章で詳しく解説します。 3. 太陽光発電に固定資産税がかかるケース 太陽光発電設備が固定資産税の課税対象となるかどうかを決める条件は、大きくわけて2つあります。 それぞれを詳しく解説します。 太陽光発電設備が「産業用」とみなされる場合 所有する太陽光発電設備が産業用、つまり営利目的と見なされると課税対象となります。 産業用とされる条件は以下です。 出力10kW以上の設備 発電した電力をすべて売電する(全量売電)の設備 一般的な個人住宅で使う電力は、10kW以下の出力で十分まかなえます。 そのため10kW以上の設備はすべて営利目的だとみなされます。 屋根と一体型の太陽光設備の場合 太陽光パネルのなかには、デザイン性の高い「屋根一体型」が存在します。 屋根と一体のパネルは家屋の一部だとみなされるため、家屋に対する固定資産税の評価額対象となります。 また、屋根一体型の太陽光パネルは家屋のデザイン性を高めます。 家屋の評価額を上げる要因となり、固定資産税額に影響する点も押さえておきましょう。 4. 太陽光発電に固定資産税がかからないケース 太陽光発電設備を設置しても、固定資産税がかからないケースもあります。 2つの例を詳しく解説します。 住宅用の太陽光発電設備の場合 一般住宅用の太陽光発電設備は非課税です。 住宅用と認定される太陽光発電設備の条件は2つあります。 出力量10kW以下 余剰売電(発電した電力を自宅で消費した後、余った分を売電) ただし住宅に設置されていても出力量が10kW以上の設備は「産業用」とみなされるため、課税対象となります。 取り外し可能な太陽光発電設備の場合 住宅用の太陽光発電設備は、一般的に屋根に専用の架台を付け設置する架台タイプです。 取り外しができ住宅と一体ではないため、家屋としても固定資産の評価対象になりません。 ただし架台タイプの太陽光発電設備でも、出力量が10kW以上になると課税されます。 また課税対象となるかどうかは、最終的に自治体の判断に委ねられています。 5. 課税されても10kW以上の太陽光発電設備を持つメリット 固定資産税を支払ってでも、10kW以上の出力量を持つ設備を導入するメリットは3つあります。 それぞれを解説します。 固定価格による買い取り期間が20年になる 電力の固定買取年数は、住宅用より産業用の方が長くなります。 住宅用:10年 産業用:20年 固定買取価格の期間中は、買取価格が比較的高めです。 産業用なら、住宅用の買取価格が下がる11年目以降も高い買取価格を維持できます。 最終的には20年間の固定価格売電が可能になるのは大きなメリットです。 設備費用の返済が終われば売電がまるまる収入になる 太陽光発電設備の設置に利用できる「ソーラーローン」の最長返済期間は15年です。 もし15年で返済を終えられれば、16年目以降は売電収入がまるまる利益となります。 産業用設備の場合は20年目まで固定買取価格が維持できるため、16年目以降も20年目までは高めの価格で売電可能です。 効率的に売電できる点もメリットでしょう。 コスパよく設置できる 太陽光発電設備は、設置規模が大きくなるほど1kWあたりの設置費用が下がります。 設置するパネルの枚数が増えても、パワーコンディショナーや送電設備などの共有設備は1つで済むためです。 パネルを増やし出力量を大きくするほど売電可能な電力量も増え、設置費用の回収スピードも上がります。 6. 太陽光発電設備に減税特例はあるか 2023年度末まで「再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置」が適用されています。 対象となるのは「再生可能エネルギー事業者支援事業費」に係る補助を受けて取得した設備で、FIT(固定買取価格制度)認定外であることが条件です。 条件を満たせば3年間は課税標準が以下のとおり軽減されます。 出力1,000kW以上:3/4 出力1,000kW未満:2/3 また特例を受ける設備は、2020年4月1日~2022年3月末までに取得している必要があります。 7. 固定資産税がかかる太陽光発電の税額を計算する方法 太陽光発電設備には、実際どのくらいの固定資産税がかかるのでしょうか。 「出力10kW・設置費用250万円」と仮定し、初年度・2年目・3年目に分けて試算してみます。 ちなみに太陽光発電設備の固定資産税率は課税評価額の1.4%で、太陽光発電設備の法定耐用年数は17年です。 ※参考:減価償却資産の耐用年数等に関する省令(別表第二(機械及び装置の耐用年数表))| e-Gov法令検索 ※参考:総務省|地方税制度|固定資産税の概要 初年度の固定資産税額 固定資産の1年目の償却率は0.064です。 償却率とは法定耐用年数に応じて「1年間に資産の価値が減少する割合」です。 初年度の税額計算は次のようになります。 設置費用250万円×(1-0.064)=課税評価額234万円 課税評価額234万円×税率1.4%×2/3=固定資産税21,840円 「2/3」を乗じているのは、固定資産の取得後3年間は税額を2/3に減免する課税標準の特例があるためです。 2年目の固定資産税額 2年目以降の償却率は0.127です。 2年目以降は前年度の課税評価額に対し、償却率を乗じます。 234万円×(1-0.127)=課税評価額204万2,820円 204万2,820円×税率1.4%×2/3=固定資産税19,066円 3年目の固定資産税額 3年目の固定資産税を試算してみましょう。 3年目も償却率は0.127です。 204万2,820円×(1-0.127)=課税評価額178万3,381円 178万3,381円×税率1.4%×2/3=固定資産税16,644円 8. 太陽光発電設備の評価額が150万円を切れば課税対象外 太陽光発電設備を含む償却資産は、年数の経過とともに劣化します。 資産の劣化を考慮し、償却資産には課税標準額の下限が設けられています。 課税標準額とは税金計算のもとにする金額で、償却資産は合計が150万円を下回ったら非課税となります。 償却資産は年々、課税標準額が小さくなります。 そのため、いずれ固定資産税がかからなくなる年がやってくるということです。 9. 固定資産税の申告手続きのやり方 固定資産税は、自治体の税務事務所に申告します。 申告期限は、固定資産となる設備を取得した次の年度の1月末までです。 期限内に忘れずに申告を済ませましょう。 初年度は税務事務所から「償却資産報告書」が届きます。 必要事項を記入し、提出すれば手続きが完了します。 設備規模の縮小など減少した資産がある場合は、2年目以降に「種類別明細書(減少資産用)」に記入し提出してください。 固定資産税の納付書が届いたら、期日までに納めます。固定資産税は金額が大きくなるため、4回の分納も可能です。 10. 中国地方・山口県のマイホームへの太陽光発電設置ならタナカホームズにご相談を 中国地方や山口県で太陽光発電を搭載した家づくりをお考えなら、タナカホームズにご相談ください。 タナカホームズは高性能住宅を多数手がける、地域密着型の工務店です。 タナカホームズが年間に施工する4割以上の住宅は、太陽光発電設備の搭載が必須のZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)です。 多数のZEH施工で培ったノウハウをもとに、プロの視点で最適な太陽光発電設備をご提案します。 11. まとめ 太陽光発電設備に固定資産税がかかるかどうかは、出力量によって異なります。 出力10kW未満の住宅向けは非課税で、出力10kW以上の産業用が課税対象です。 産業用の太陽光発電設備には課税はされますが、それを上回るメリットも数多くあります。 土地や屋根にスペースがある場合は、大規模なパネル設置を検討してもよいでしょう。 また、太陽光発電設備をコスパよく、お得になるように導入するためにはプロの視点が欠かせません。 中国地方や山口県で、多数の太陽光発電設備を搭載した住宅施工を手掛けるタナカホームズの施工事例を、一度見てみてはいかがでしょうか。 <<来場予約はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2023年5月17日 / 設備
太陽光発電のkW単価はどのくらい?設置費用の相場や内訳、お得に設置する方法を解説
自宅に太陽光発電を設置するためには、高額の費用が必要です。 また、設置後のランニングコストもかかるため、「初期費用を少しでも抑えたい」と考えている人は多いのではないでしょうか? 太陽光発電の初期費用を比較検討するためには、1kWあたりの単価を考慮することが大切です。 この記事では、太陽光発電のkW単価の考え方や、設置費用の相場について解説します。 目次 1.太陽光発電はkW単価が安いほどお得 2.太陽光発電のkW単価相場 3.太陽光発電のkW単価の内訳と相場 4.太陽光発電のkW単価は減少傾向にある 5.太陽光発電のkW単価が減少している理由 6.太陽光発電の設置費用総額の相場 7.太陽光発電の設置費用を決定する要因 8.太陽光発電の蓄電池の設置費用目安 9.太陽光発電の点検・メンテナンスの費用目安 10.太陽光発電の設置費用を安く抑えるコツ 11.太陽光発電の設置費用を比較する際の注意点 12.太陽光発電の費用に関するよくある質問 13.中国地方・山口県の太陽光発電事情 14.まとめ 1.太陽光発電はkW単価が安いほどお得 太陽光発電を少しでもお得に設置するなら、1kWあたりの単価に注目しましょう。 太陽光発電設備の容量は4.5kWや5kWといったkW数で表され、発電量の目安になります。 また、発電量が多いと電気代の削減効果が高まるだけでなく、より多くの売電収入が見込めます。 つまり、太陽光発電の「1kWあたりの単価=kW単価」を計算すれば、それぞれの製品のコストパフォーマンスを比較できるというわけです。 太陽光発電のkW単価の計算方法 太陽光発電のkW単価は、以下の方法で計算できます。 たとえば、太陽光発電の設置費用総額が150万円、ソーラーパネルの発電量が5kWの場合、太陽光発電のkW単価は30万円です。 太陽光発電のkW単価の考え方 太陽光発電のkW単価を計算するためには、まず太陽光発電の設置費用総額を把握する必要があります。 その際、以下のように考える方法が一般的です。 2.太陽光発電のkW単価相場 経済産業省のデータによると、2022年に新築住宅に設置された太陽光発電のkW単価は平均26.1万円/kW(中央値 26.9万円/kW)です。 ただし、太陽光発電の設置費用は、さまざまな要因によって変動します。 上記の数値は、あくまで目安としてお考えください。 ※参考:「令和5年以降の調達価格等に関する意見」|経済産業省 調達価格算定委員会 3.太陽光発電のkW単価の内訳と相場 ここからは、太陽光発電のkW単価の内訳とそれぞれの費用相場を紹介します。 ソーラーパネル 経済産業省のデータによると、太陽光発電の設置費用のうち、約55%はソーラーパネル本体の価格です。 kW単価の平均値が26.1万円であることを考えると、ソーラーパネル本体の価格は14.4万円/kWが相場といえるでしょう。 ※参考:令和5年以降の調達価格等に関する意見|経済産業省 調達価格算定委員会 パワーコンディショナー(パワコン) パワーコンディショナーとは、電気の変換装置です。 ソーラーパネルで生み出した電力(直流電力)を、家庭で使える電気(交流電力)に変換します。また、太陽光発電システムの効率化やトラブルの防止など、太陽光発電を安心・安全に使用するための重要な役割を担っています。 パワーコンディショナーの相場は、4.2万円/kWです。 ソーラーパネルの架台 ソーラーパネルは、「架台」という金属製の土台の上に設置されます。 架台の設置費用は素材や強度、高さによっても異なりますが、相場は2.1万円/kWです。 工事費用 太陽光発電の工事費用は、設置費用総額の約27%を占めます。 工事費用はシステムの規模や屋根の形状などによって変動しますが、相場は7.1万円/kWです。 4.太陽光発電のkW単価は減少傾向にある 経済産業省のデータでは、年単位でみると太陽光発電のkW単価は減少傾向にあります。 新築住宅の太陽光発電の設置費用の推移をまとめると、以下のとおりです。 ※参考:「令和5年以降の調達価格等に関する意見」|経済産業省 調達価格算定委員会 5.太陽光発電のkW単価が減少している理由 では、なぜ太陽光発電のkW単価は年々減少しているのでしょうか? 太陽光発電の普及率の上昇 環境意識の高まりや補助金制度の導入に伴い、日本国内では太陽光発電の普及が急速に進んでいます。 これにより太陽光発電の生産量が増加したことで、販売価格が下がっていると考えられます。 太陽光発電の工事技術の向上 技術力の向上も、kW単価の減少を後押しする要因です。 前述のとおり、太陽光発電の工事費用は設置費用全体の約27%を占めます。 太陽光発電の設置に関する技術が向上したことが、工事の低コスト化や設置費用の低減につながっています。 ソーラーパネルの生産コストの低下 ソーラーパネルの生産に関する技術も、ここ10年で大きな進歩を遂げています。 これによりソーラーパネルの生産コストが低下したことも、販売価格を下げる一因となっています。 6.太陽光発電の設置費用総額の相場 先ほど紹介したとおり、太陽光発電の設置費用の相場は26.1万円/kWです。 この結果をもとに、太陽光発電の容量ごとの相場を以下の表にまとめました。 つまり、5kW容量の太陽光発電を導入する場合、設置費用総額の相場は約130万円と考えられます。 なお、ほとんどの家庭では、発電容量4~5kWの太陽光発電が選ばれています。 7.太陽光発電の設置費用を決定する要因 太陽光発電の設置費用を決定する要因は、主に以下の5つです。 ・ソーラーパネルの価格 ・屋根の設置面数 ・足場の要不要 ・設置工法 ・販売方法 ソーラーパネルの価格 ソーラーパネル本体の価格は、設置費用の大部分を占めます。 また、パネル本体だけでなく、部材代にも費用がかかります。 たとえば、パワーコンディショナーやケーブルなどです。 屋根の設置面数 家庭用太陽光発電の多くは、住宅の屋根部分に設置します。 屋根の面数が多いと設置にかかる工程が増えるため、それだけ費用も高額になります。 屋根の面数は盲点になることも多いため、見積もりの際に注意したい点です。 足場の要不要 設置工事で足場を組む必要がある場合は、設置費用が増えます。 家庭用太陽光発電は基本的に屋根に設置するため、足場はほぼ必須と考えてよいでしょう。 なお、ソーラーパネルを庭に設置する場合は足場は不要です。 設置工法 太陽光発電の設置工法には「アンカー工法」「支持瓦工法」「支持金具工法」など、いくつかの種類があります。 設置費用は工法によっても異なります。 なお、このなかで費用を抑えやすいのはアンカー工法です。 販売方法 太陽光発電の設置費用は、ネット販売や訪問販売などの販売方法によっても異なります。 一般的に、ネット販売は費用を抑えやすいとされています。 ただし、販売店によっても異なるため一概にはいえません。 8.太陽光発電の蓄電池の設置費用目安 蓄電池とは、太陽光発電で発電した電気を貯めておける装置のことです。 蓄電池があれば、夜間や天気が悪い日にも快適に電気を利用できます。 また、災害や停電の備えになるなどのメリットが多いことから、太陽光発電と蓄電池をセットで購入する人が増えています。 蓄電池の設置費用は、1kWあたり約20~30万円を想定しておくとよいでしょう。 9.太陽光発電の点検・メンテナンスの費用目安 太陽光発電設備を長持ちさせるためには、定期的な点検・メンテナンスが欠かせません。 点検・メンテナンス費用はランニングコストになるので、費用の相場をしっかり把握しておきましょう。 ガイドラインによると、太陽光発電の点検費用は1回2万円程度が推奨されています。 メンテナンスや定期点検は4年に1回以上が推奨されているため、20年使用する場合は2万円×5回で10万円のランニングコストがかかる計算です。 なお、なかには定期点検を無償で行っている業者もあります。 ランニングコストを抑えたい人は、アフターメンテナンスの有無やサービス内容によく目を通しておきましょう。 10.太陽光発電の設置費用を安く抑えるコツ ここからは、太陽光発電の設置費用を抑えるコツを解説します。 リーズナブルなソーラーパネルを選ぶ 太陽光発電の設置費用の半分以上は、ソーラーパネル本体の価格です。 リーズナブルなソーラーパネルを選ぶことは、全体の費用を抑えることにつながります。 補助金を利用する 自治体によっては、太陽光発電の設置に対して独自の補助金制度を設けている場合もあります。 数十万円が支給されるケースもあるため、費用を抑えたいなら活用するとよいでしょう。 また、太陽光発電の設置を含む住まいの省エネ化に対しては、国の補助金も利用できる可能性もあります。 まずはお住まいの自治体の補助金制度について調べ、支給要件や支給額を確認してみましょう。 11.太陽光発電の設置費用を比較する際の注意点 太陽光発電の設置費用を比較する際は、以下の2点に注意しましょう。 「安さ」だけにとらわれない いくら費用を抑えたいからといって、「安さ」だけを基準にすることは危険です。 相場と比べて費用が極端に安い業者は、工事や部材の質が悪い可能性もあります。 「安さ」だけにとらわれず、実績やサービスなどを総合的に判断することが大切です。 ランニングコストを考慮する 太陽光発電には、点検・メンテナンスや装置の交換といったランニングコストがかかります。 たとえば、蓄電池の交換目安は10~20年とされています。 太陽光発電の業者や製品選びに迷ったときは、初期費用だけでなくランニングコストもしっかり考慮しましょう。 12.太陽光発電の費用に関するよくある質問 ここからは、太陽光発電の費用に関するよくある質問にお答えします。 どのくらいの期間でもとがとれますか? 一般的に、太陽光発電の設置費用の回収には10年かかるとされています。 ただし、太陽光発電の発電量・消費量のバランスは、太陽光発電の容量や日射量、ライフスタイルによっても左右されるため一概にはいえません。 13.中国地方・山口県の太陽光発電事情 山口県では、ZEH住宅に対して独自の支援事業を行っています。 ZEH住宅とは、太陽光発電をはじめとする創エネ設備や省エネ設備の導入で、年間のエネルギー消費量がプラスマイナスゼロになることを目指した住宅です。 そのほか、太陽光発電設備や蓄電池の導入を促進するため、支援事業者を公募するなどさまざまな取り組みを行っています。 14.まとめ 太陽光発電の設置費用を比較する際は、「kW単価」に注目することが大切です。 1kWあたりの単価を計算すれば、製品・業者間のコストパフォーマンスを的確に比較できます。 コストを極力抑えたい人は、初期費用だけでなくランニングコストもあわせて比較するとよいでしょう。 中国地方・山口県で、太陽光発電を含む「エコな家づくり」を実現するなら、タナカホームズがおすすめです。 明治元年創業のタナカホームズは、太陽光発電設備を搭載した住まいを多数手掛けてきました。 まずは無料会員登録で、タナカホームズの家づくりの秘密をチェックしてみてはいかがでしょうか。 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2023年5月15日 / 設備
オール電化と太陽光発電の併用で節約ができる理由とは?メリットや注意点なども解説
光熱費の削減を期待して、オール電化と太陽光発電を組み合わせて導入する人が増えています。 たしかに、併用することで節約効果は高まりますが、それぞれのメリット・デメリットを理解し、効果的に導入することが前提です。 今回は、節約が実現できる理由から、オール電化と太陽光発電の導入方法、併用の注意点などを解説します。 ぜひ参考にしてください。 目次 1. オール電化・太陽光発電の基礎知識 2. オール電化・太陽光発電のメリット 3. オール電化・太陽光発電のデメリット 4. オール電化と太陽光発電の併用で節約可能な理由 5. オール電化と太陽光発電にエコキュートを導入するメリット・デメリット 6. オール電化と太陽光発電を導入する場合の注意点 7. オール電化・太陽光発電の導入方法 8. 山口県でオール電化・太陽光発電の家を建てるならタナカホームズがおすすめ 9. まとめ 1. オール電化・太陽光発電の基礎知識 オール電化と太陽光発電は、近年耳にする機会が増えた言葉です。 今一度、それぞれの基礎知識を確認しておきましょう。 オール電化の基礎 オール電化とは、調理や空調、給湯など、家庭で使うすべての設備のエネルギーを電力だけでまかなう住宅のことです。 ガスや石油機器の代わりにIHクッキングヒーターや電気温水器、エコキュートなどを導入することで、生活に必要な熱源を電気に統一します。 家庭からの二酸化炭素排出量を削減できることから、エコ住宅としても注目が高まっています。 太陽光発電の基礎 太陽光発電は、太陽電池で光エネルギーを吸収することで発電するシステムです。 一戸建て住宅においては、屋根に設置されるのが一般的で、太陽光が照りつける日中の時間帯に発電を行います。 化石燃料を使った発電方法とは異なり、二酸化炭素を排出しないことから、地球環境にやさしいエネルギーとしても知られています。 2. オール電化・太陽光発電のメリット オール電化や太陽光発電を導入すると、どのようなメリットを享受できるのでしょうか。 それぞれ詳しく紹介します。 オール電化で節約・安心 オール電化では、ガス代は発生しません。 光熱費は電気代のみに一本化され、オール電化用の電気契約プランを利用すれば、ガス併用時よりも大幅に光熱費が下がる家庭もあります。 また、家庭内で火を使う機会が激減することで、住宅火災のリスクも低減します。 子どもや高齢者のいる家庭にとっても、安心して暮らせる住宅といえるでしょう。 太陽光発電はクリーンなエネルギー 太陽光発電は、太陽光がある限り発電できます。 発電時に二酸化炭素を排出しないうえ、エネルギー源が枯渇する心配もありません。 また、発電した電力は自家消費が可能です。 災害時や設備の不具合などで停電した場合にも使えるため、非常時の大きな備えにもなります。 自家消費で余った電力は売電できる点も魅力的です。 3. オール電化・太陽光発電のデメリット メリットの多いオール電化・太陽光発電ですが、いくつかの注意点もあります。 デメリットもしっかりと理解しておきましょう。 オール電化は停電に注意 オール電化でもっとも困る場面といえば停電時でしょう。 電力がなければ、家庭内の主要設備が利用できません。 また、オール電化導入時には、すべてのガス器具を電気機器へ変更する必要があります。 オール電化用の電気契約プランが用意されているものの、夜間料金を抑える分、昼間の使用料が高く設定されている点にも注意が必要です。 太陽光発電はコストが高い 太陽光発電は、設置コストが高いのが難点です。 経済産業省によると、2022年の平均価格は26.1万円/kWで、5kW設置すると、130万円ほど必要であると考えられます。 参考:令和5年度以降の調達価格等に関する意見|経済産業省 調達価格等算定委員会 また、定期的なメンテナスが必要である点や、天候によって発電量が左右される点を頭に置いておかなければなりません。 費用面において、想定と異なる部分が発生する恐れがあります。 4. オール電化と太陽光発電の併用で節約可能な理由 ここでは、「オール電化と太陽光発電を併用することで節約効果が高まる」といわれる理由について解説します。 ガスの使用量ゼロと光熱費の削減 都市ガスやLPガスが不要で、夜間料金が安い電力プランが用意されているオール電化は、単独でも光熱費削減が見込める住宅です。 しかし、「日中の電気使用料が高い」点で不安が残ります。 太陽光発電は、「日中に自家消費できる電力を創出する設備」です。 併用によって「昼間には太陽光発電、夜間は電力会社の電力」と使い分けると、さらに光熱費を削減できます。 蓄電池との併用で災害対策に活用 蓄電池を併用すれば、さらに太陽光発電を効率よく活用できるでしょう。 蓄電池を充電しておけば、太陽光で発電した電気を夜間や停電時に使うことも可能になります。 停電に弱いオール電化住宅も、太陽光発電と蓄電池があれば、いつでも設備を稼働することができます。 蓄電池も含めた併用は、災害対策としてもおすすめの手段です。 5. オール電化と太陽光発電にエコキュートを導入するメリット・デメリット エコキュート(ヒートポンプ給湯器)は、大きなタンクに溜めた水を夜間に沸かして保温しておくことで、いつでもお湯を使えるようにする設備です。 エコキュートを併用するメリット オール電化用の電力プランであれば、安価な夜間電力を使って効率的に給湯することで、光熱費を削減可能です。 また、エコキュートのタンクに溜まっているお湯は、停電時であっても蛇口から出すことができます。 タンク内のお湯の飲用は推奨しませんが、トイレや洗い物などにも使えるため、災害時の非常用としても活躍します。 エコキュートを併用するデメリット 当然ですが、エコキュートの導入にも費用がかかります。 太陽光発電との同時設置となるとさらに初期費用が高額になるため、注意が必要です。 事前にお湯を貯めておく構造上、タンクの容量を超えて使ってしまった場合には、お湯切れを起こします。 また、現在、ガス代が安く収まっている家庭では、光熱費が削減されないケースもあるでしょう。 6. オール電化と太陽光発電を導入する場合の注意点 ここでは、オール電化と太陽光発電を導入する際に気をつけておきたいことを紹介します。 事前に頭に入れておきましょう。 定期的なメンテナンスが必要 導入後にも長く、安全に設備を使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。 太陽光発電では、3~5年ごとに1回の定期点検が推奨されており、1回あたりの費用は約3.5万円、20年に一度の交換が必要だとされているパワーコンディショナーは、29.2万円程度が相場です。 参考:令和5年度以降の調達価格等に関する意見|経済産業省 調達価格等算定委員会 ヒートポンプ給湯器の定期点検は、3年に1回程度が目安です。 節約につながらない可能性がある オール電化向け電気契約プランを利用する場合、昼間に電気を多く使う傾向にある家庭は注意が必要です。 太陽光発電量で日中の電力使用量をまかなえないときには、電気代の削減にはつながらない可能性があります。 また、設備導入にかかる初期費用が高額であるため、発電状況によっては、費用が回収できないおそれもあります。 しっかりと計算したうえで、設置を検討してください。 7. オール電化・太陽光発電の導入方法 オール電化・太陽光発電を導入する際には、はじめに確認すべき箇所がそれぞれ異なる点に注意が必要です。 オール電化は設備の交換から オール電化にする際には、まず設備の取り換えからはじめます。 ガス・石油器具は、すべて電気機器に取り換えなければなりません。 給湯設備はエコキュートか電気温水器に、ガスコンロはIHクッキングヒーターに換えるのが一般的です。 ストーブといった暖房器具は、エアコンや蓄熱暖房機などを活用するケースがよくみられます。 太陽光発電は補助金の確認から 多くの自治体が、太陽光発電の導入に対し、補助金制度を用意しています。 また、支給条件の定めがあることが多いため、確認したのちに発注することがベターです。 屋根に太陽光パネルが設置可能であるか、家庭の使用量に合った発電が得られるかも、要確認事項です。 ハウスメーカーや業者に、パネルの向きや角度なども考慮したシミュレーションを依頼してみましょう。 8. 山口県でオール電化・太陽光発電の家を建てるならタナカホームズがおすすめ 山口県でオール電化や太陽光発電を搭載した家を建てるなら、タナカホームズがおすすめです。 地元に密着し、ローコストなのに高品質な家を提供し続けてきたタナカホームズでは、すべての規格でオール電化を展開しており、エコキュートも標準設備に含まれています。 また、初期費用無料で太陽光発電システムが設置できる点も魅力です。 15年目までは、メンテナンス費用もタナカホームズ負担のため、コスト面の心配がありません。 9. まとめ オール電化・太陽光発電を併用する住宅は、光熱費を削減したい人におすすめの家です。 蓄電池やエコキュートを導入すれば、さらなる節約効果が期待できるだけでなく、災害時の備えにもなります。 光熱費の高騰が叫ばれる今、一度は検討してみる価値があるといえるでしょう。 中国地方・山口県でオール電化や太陽光発電の導入をお考えなら、標準のローコスト規格住宅からオール電化を展開し、無料で太陽光発電を設置するタナカホームズにご相談ください。 会員にご登録されると、より詳細な設計プランやお得な限定情報もご覧いただけます。 この機会に、ぜひご登録ください。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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