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2021年12月20日 / お金・ローン
注文住宅の相場はどのくらい?目的別の予算の目安と建築にかかる費用を解説
目次 1.注文住宅の地域別住宅面積と建築費用の相場 2.注文住宅の建築に必要な費用の内訳 3.注文住宅の予算の目安 4.注文住宅の建築費用を抑える方法 5.注文住宅を発注する際はアフターサービスも重要 6.まとめ 注文住宅は、施主が希望する予算にあわせて住宅を建てられるため、発注を検討する人が多くいます。 一方で、どの程度の予算が必要なのか気になる人も多いのではないでしょうか。 この記事では住宅を建てたいと考えている人のために、注文住宅の相場を紹介します。 予算の目安や建築に必要な費用の目安も紹介します。 注文住宅の発注を検討している人は、ぜひご覧ください。 1.注文住宅の地域別住宅面積と建築費用の相場 注文住宅の平均的な面積や建築費の相場は地域によって異なります。 地域別の注文住宅の面積と建築費の相場は以下のとおりです。 地域 住宅面積 建築費 全国 125.8㎡ 3,452.4万円 首都圏 125.2㎡ 3,768.8万円 近畿圏 125.3㎡ 3,553万円 海圏 127.8㎡ 3,518.6万円 そのほかの地域 127.8㎡ 3,274.5万円 参考:2019年度フラット35 注文住宅融資利用者の主要指標 中古住宅の面積の全国平均は125.8㎡で、建築費は平均3,452.4万円です。 首都圏の住宅面積の平均は125.2㎡、建築費は3,768.8万円とされ、ほかのエリアと比較すると平均的な面積が若干狭くなる傾向にあります。 一方で、建築費は3,768.7万円とされており、もっとも高いことがわかります。 建築費が2番目に高い近畿圏と比較すると、200万円ほど高額です。 都市部はほかのエリアと比較して、建築費が高くなる傾向にあります。 2.注文住宅の建築に必要な費用の内訳 注文住宅の建築に必要な費用は、大きく3種類に分けられます。 それぞれ費用について解説します。 住宅を建築する費用 住宅を建築する際に必要となる主な費用は以下のとおりです。 ・建物本体の工事費 ・外構工事費 ・設計費 ・付帯工事費 住宅を建築するためには建物本体の費用だけではなく、設計費や外構費、水回りなどの付帯工事費もかかります。 工務店に建築を依頼すると、大手住宅メーカーよりも住宅の建築費を抑えられるケースが多いです。 土地を購入する費用 また、住宅を建てる土地を購入する費用がかかるのはもちろん、土地改良費がかかる場合もあります。 土地改良費とは、住宅の建築に適した土地に改良するための費用です。 地盤が弱い土地に住宅を建てる場合などに必要なコストです。 土地代は都市部などの利便性の高い場所ほど、高額になる傾向があります。 登記などの費用 さらに登記などの諸手続きの費用も必要です。 住宅を手に入れるためには、建物や土地の所有者を登記しなければなりません。 登記の際には、建物と土地の両方に登録免許税がかかります。 登記手続きを司法書士に依頼する場合は、司法書士への報酬も予算に組み込んでおきましょう。 3.注文住宅の予算の目安 注文住宅の予算の目安について、1,000万円台から4,000万円台まで4段階に分けて解説しましょう。 住宅以外にお金を使いたい人は建築予算1,000万円台の注文住宅 必要最低限の構成で発注すれば、1,000万円台で住宅を建築できます。 住宅よりも子供の教育や趣味などにお金を使いたい場合は、コストを抑えて住宅を建てるとよいでしょう。 住宅はほしいが、可能な限り早めにローンから開放されたいという人にもおすすめの価格帯です。 凹凸が多い複雑な構造の住宅はコストが高くなるため、1,000万円台の住宅は正方形や長方形などのシンプルな構造になるケースが多いです。 コストを抑えつつ希望も取り入れたい人は建築予算2,000万円台の注文住宅 コストを抑えつつも、ある程度希望を取り入れた住宅を建築したい場合は、2,000万円台で予算を組むとよいでしょう。 平均的な金額よりもコストを抑えられますが、1,000万円台の場合と比較すると予算が増える分、建築の自由度は高くなります。 2,000万円台で住宅を建てる場合、コストをかける部分を絞るなど予算配分のメリハリが重要です。 ただし、希望が膨らみすぎて予算をオーバーしてしまう場合もあるため注意しましょう。 こだわりを実現したい人は建築予算3,000万円台の注文住宅 全国の平均的な住宅の建築費は約3,500万円です。 すべての希望をかなえられるわけではありませんが、建築の自由度がかなり高くなる価格帯です。 3,000万円台前半の予算で住宅を建てると、平均的なグレードの住宅を建築できます。 3,000万円台後半の予算を組めば、グレードの高い建材を使用したり住宅のデザインに自身のこだわりを取り入れたりできます。 平均的な面積よりも広い住宅の建築も可能です。 理想の住宅を建てたい人は建築予算4,000万円以上の注文住宅 平均的な面積の住宅の建築で4,000万円以上の予算を組めば、理想の住宅を建てられるでしょう。 予算に余裕があるため、さまざま希望をプランに盛り込めます。 住宅に対する希望をすべて満たそうとすると、4,000万円台の建築費がかかるケースが多いです。 言い換えれば、一般的な面積の住宅を建築する場合、4,000万円台の予算を組めば大抵の希望をかなえられます。 こだわりを優先したい人は、4,000万円台をひとつの目安にするとよいでしょう。 4.注文住宅の建築費用を抑える方法 工夫次第で注文住宅の建築費は抑えられます。 注文住宅の建築費を抑える方法について解説します。 シンプルな設計で発注する 住宅のデザインが複雑になるほど、建築費は高くなります。 凹凸の多い形状の住宅は、屋根や外壁などの表面積が広くなる分、シンプルな構造の住宅と比較して多くの建材を使用しなければなりません。 必要な資材が多くなるため、コストも増加します。 コストを抑えたい場合は、正方形や長方形などのシンプルな形状で建築を依頼しましょう。 不必要に延べ床面積を広げない 建築費を抑えたい場合は、延べ床面積を広げ過ぎないように注意しましょう。 住宅メーカーや工務店は延べ床面積をもとに、建築費を算出するケースが多いです。 住宅の面積が広くなれば、多くの資材が必要になる上に、手間も増えるため工事費も増加します。 延べ床面積を抑えれば、全体的な建築費を削減できます。 水回りのレイアウトを分散させない 住宅建築のコストを抑えたい場合は、お風呂場やキッチン、トイレなど、水回りを1ヵ所にまとめるのがおすすめです。 水回りのレイアウトが分散してしまうと、配管が複雑になるため工事費は増加します。 利便性を考えると水回りを分散させたほうがよいケースもありますが、コスト削減を優先する場合は、可能な限り水回り同士を近くに配置しましょう。 仕切りを減らす シンプルな間取りで建築を依頼すると、建築費が抑えられます。 部屋数が多くなるほど、仕切りやドアを増やさなければなりません。 仕切りが増えれば、下地や仕上げのコストもかかります。 建築費を節約したい場合は、仕切りを減らす方法もあります。 書斎が欲しい場合は、リビングとスペースを共有するなどして仕切りを減らすとよいでしょう。 収納を増やし過ぎない 収納を可能な限りまとめて、シンプルな設計にすると建築費を抑えられます。 収納の数が増えると棚や扉が多くなる分、建築費も増加します。 特に玄関周りやキッチンなどは、収納を充実させたいと考える人が多いです。 小さな収納を複数設けるより、1ヵ所にまとめたほうがコストを抑えられます。 5.注文住宅を発注する際はアフターサービスも重要 日本の住宅には、住宅品質確保促進法が適用されます。 住宅品質確保促進法によって、新築住宅引き渡し後の10年間は住宅に不具合があった場合、住宅メーカーによる保証を受けられることが定められています。 住宅の基礎や柱、屋根など、住宅の主要構造が保証対象です。 10年経過した後の保証期間は、住宅メーカーによって異なります。 加えて、アフターサービスの内容や範囲にも違いがあるため、発注前に必ず確認しておきましょう。 6.まとめ 注文住宅の建築費の相場や予算の目安について解説しました。 注文住宅を発注する際は、建築費だけではなく、住宅メーカーのサポート体制もしっかりチェックしましょう。 「タナカホームズ」では、子供の教育や趣味などにお金を使えてながら、こだわりのつまった高品質・高性能な住宅を建築するプランを1000万円台からご提案しています。 建築のコストを抑えつつも、住宅の品質にこだわりたい人は、お気軽にお問いあわせください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:編集部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2021年12月20日 / お金・ローン
戸建ての駐車場はどれくらいの広さが必要?設計時に気をつけたいことや素材などを解説
戸建の新築や購入の際は、駐車場も検討したいところです。 自家用車はもちろんのこと、業務用や来客用など複数台の駐車を考えている方もいるでしょう。 この記事では、戸建の駐車場に必要なスペースについて車種別に説明します。 戸建の駐車場のスペースを確保したい方やデザインについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 目次 1.まずは車のサイズを確認する 2.戸建ての駐車場は車のサイズ以外にも考慮する 3.駐車方法も考慮しておく必要がある 4.戸建ての駐車場は土地の形状にも注意 5.戸建ての駐車場の素材と特徴 6.戸建て駐車場のカーポートの種類と特徴 7.まとめ 1.まずは車のサイズを確認する 戸建の駐車場を検討するときは、車のサイズを確認しましょう。 以下を参考にして、駐車を予定する車のサイズをチェックしてみてください。 車種 全幅(mm) 全長(mm) 全高(mm) 軽自動車 1,480 3,400 1,750 小型車 1,700 4,100 1,500 中型車 1,700 4,700 1,500 ワンボックス車 1,700 4,800 2,000 大型車 1,850 5,000 1,850 軽自動車と大型車ではサイズが大きく異なります。 特に建売物件や中古物件を購入する際は、事前に車のサイズを把握しておくことが大事です。 これは「駐車場有」となっている物件であっても、最小スペースしか確保されていないケースがあるからです。 2.戸建ての駐車場は車のサイズ以外にも考慮する 戸建の駐車場は、車のサイズ以外にも考慮すべきことがあります。 駐車や車からの出入りがスムーズにできるように、以下の3点もしっかりと確認しておきましょう。 車の周辺にもスペースが必要 駐車場は車本体のサイズだけではなく、ドアの開閉スペースなどを検討してください。 駐車場設計に関する国土交通省の指針によると、小型車や中型車などの普通車1台分の駐車スペースは幅2.5m、長さ6m以上の広さとなっています。 つまり、普通車は車のサイズに加えて幅80cmと長さ130cmほどのゆとりが必要になります。 車庫入れが苦手だったり車椅子から移乗したりするなどのケースでは、さらにスペースを確保したいところです。 車種ごとの駐車場に必要なスペースの目安 戸建の駐車場では、車種ごとに必要なスペースが異なります。 これはドアやトランクの開閉などによるものです。 駐車場に必要なスペースの目安をみてみましょう。 車種 幅(mm) 長さ(mm) 軽自動車 2,400 4,300 小型車 2,700 5,000 中型車 2,700 5,700 ワンボックス車 2,700 5,700 大型車 3,000 5,700 以上はあくまでも目安であり、所有する車のサイズや必要なスペースに応じて正確な広さを検討しましょう。 なお、車のサイズは車検証などに記載されています。 駐車スペースを検討する際に確認してください。 複数台を駐車するときは幅60cm以上を確保する 複数台の車を並列に駐車するときは、最低でも幅60cm以上の間隔を確保したいところです。 ただし、車の両脇の60cm以上確保するというのは、ドアの開閉に最低限のスペースとなります。 ドアを全開にしたい場合は、90cm以上の幅を確保すると余裕が生まれます。車 椅子の乗降や大きな荷物を載せるケースが想定される場合は、広めにスペースを確保しましょう。 3.駐車方法も考慮しておく 駐車スペースは車のサイズ以外にも、駐車方法を考慮することが大事です。 駐車方法には、直列駐車と並列駐車があります。 直列駐車は道路に対して直角に駐車する一般的な駐車方法です。 並列駐車は道路と平行に駐車する方法となります。 駐車方法 適するケース 必要なスペース 直列駐車 前面道路の幅が4m以上 駐車場の左右に90cm以上、奥行き5.5m以上が必要。 並列駐車 敷地面積が狭い場合、前面道路が狭い場合 車の全長の2倍以上の間口、車の幅に加えて90cm以上の奥行きが必要。 以上のように、それぞれの駐車方法に適するケースがあり、必要スペースの目安も異なります。 4.戸建ての駐車場は土地の形状にも注意が必要 戸建の駐車場は、場合により土地の形状を考慮することが必要です。 ここでは、前面道路の幅が狭い場合と旗竿地の場合において、駐車場の注意点をご説明します。 前面道路の幅が狭い場合 前面道路の幅が狭いと車が駐車場に出入りできない可能性があります。 車が駐車場に出入りするときはカーブを描くため、駐車場の開口部分は車の回転半径を考えることが大事です。 特に前面道路の幅が4m以下の場合は、駐車場の開口部分を広くしましょう。 駐車場の開口部分を広くすると、前面道路の幅が狭いケースでも出入りがスムーズになります。 旗竿地(はたざおち)の場合 旗竿地とは、道路に面している出入り口部分が細長く、その奥が広い敷地になっている土地です。 旗竿地の場合は、入り口部分の細い部分と広い部分のどちらに駐車するか検討する必要があります。 一般的に入り口部分の細い箇所(竿部分)に駐車するケースが多いです。 ただし、竿部分は人の通行も考慮して、幅を取る必要があります。 5.戸建ての駐車場の素材と特徴 戸建の駐車場のスペースを検討したら素材選びをしていきましょう。 駐車場の素材選びは、住居との一体感をだすことがコツです。 よく使用されている駐車場の素材には、主に砂利・アスファルト・インターロッキングがあります。 この3種類の素材について、それぞれの特徴を紹介していますので、駐車場の素材選びの参考にしてみてください。 砂利 砂利を敷くと砂利同士が擦れたときに音がでるため、防犯対策になります。 砂利は水はけがいいことも特徴です。 リフォームもしやすく、将来的にほかの素材に変更することが可能です。 ただし、砂利は泥汚れが目立ちやすく、掃除の手間がかかります。 汚れを放置すると水はけが悪くなるため、注意が必要です。 また、基礎工事をしっかりしないと車の重みで砂利が沈むこともあります。 アスファルト アスファルトは一般的な道路にも使われており、施工料金が安いのが特徴です。 駐車場を広く設ける際は、ほかの素材よりも割安で完成します。 浮いた費用をカーポートの設置などに回せるでしょう。 手入れもしやすいため、駐車場を綺麗な状態に保てます。 ただし、アスファルトは劣化が早い傾向にあるため、こまめな修繕が必要です。 インターロッキング インターロッキングは、舗装用のコンクリートブロックを敷き詰めていきます。 異なる色のブロックを敷き詰めると見た目がおしゃれになり、駐車場の素材として人気があります。 しかし、コンクリートやアスファルトなどに比べると、施工料金が割高です。 6.戸建て駐車場のカーポートの種類と特徴 戸建の駐車場は、屋根なしのオープンタイプや屋根ありのカーポートタイプ、建物で覆うガレージ対応があります。 カーポートのように屋根付きの駐車場であれば、雨や雪の日でも車への乗り入れがしやすくなるなどのメリットがあります。 ここからは、カーポートの種類とそれぞれのメリットを説明します。 カーポートを選ぶときの参考にしてください。 両側支持タイプ 両側支持タイプは、屋根を両側の柱で支えます。 複数の柱で支えるため、安定感があるタイプです。 特に積雪や台風が多い地域での利用に適しています。 ただし、両側に柱があることで間口が狭くなりがちです。 柱と車のドアが重ならないような工夫も必要でしょう。 近年では敷地の形状に応じて柱の位置を調整できるタイプもあるため、状況にあわせて検討してみてください。 片側支持タイプ 片側支持タイプは、屋根の片側に柱があります。 カーポートでよくみかけるタイプです。 設置する際に掘削する面積が狭いため、施工費用を抑えることができます。 柱が片側にしかないため、柱のない側からの駐車や乗降がしやすいのがメリットです。 ただし、片側の柱だけで屋根を支えるため、安定性が必要となります。 後方支持タイプ 後方支持タイプは、後方の柱だけで屋根を支えます。 前方に柱がないため、駐車がしやすいのが特徴です。 また、車のドア部分に柱が被らない設計をすると、後席からの乗り入れがスムーズになります。 しかし、後方の柱だけで支えるため基礎を強化する必要があるなど費用が割高です。 強度の面から施工不可になる場合もあります。 背面支持タイプ 背面支持タイプは、屋根の背面(屋根の最後部)にのみ柱があります。 後方支持タイプや片側支持タイプよりも駐車や乗り入れがしやすいでしょう。 柱が後方にしかないため、前面からみるとすっきりしています。 後方支持対応と同様で費用の面や強度面に関しては、専門業者との確認が必要です。 複数台用のカーポート 2台以上の車を並列駐車する場合は、ワイドタイプやM合掌、Y合掌などがあります。 ワイドタイプのカーポートは複数台用として設計されたタイプです。 また、M合掌は1台用のカーポートの屋根同士をつなぎ合わせたタイプになります。 Y合掌は1台用のカーポートを2台分、背合わせに設置したタイプです。 ワイドタイプは見た目がM字合掌と似ていますが、同じサイズでも費用が安いです。 M字合掌はワイドタイプよりも柱が太いため、安定感が増します。 ただし、合掌部材の使用により費用が割高です。 Y合掌は柱が中央に集まるため、省スペースでの設置が可能です。 一方で屋根の構造上、中高に負荷がかかるため、耐久度や強度を考えることが必要となります。 7.まとめ 戸建の駐車場は、車のサイズなどをもとに必要なスペースを考えることが大事です。 また、土地の形状なども配慮が必要になります。 そのほか、駐車場の素材やカーポート設置なども含めて、家の建築や購入をする前から考えておきましょう。 なお、タナカホームズは山口県や広島県において、注文住宅の建築などを行っております。 ローコストで高品質、高性能な住宅を設計します。 駐車場の検討においても、お客様のご要望などから設計いたします。 ぜひ、この機会にタナカホームズにご登録してください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:編集部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2021年12月20日 / お金・ローン
一戸建ての相場はどのくらい?購入時の諸費用や頭金についても解説
一戸建てを持ちたいと考えつつも、どのくらいの費用が必要なのかがわからず、手をこまねいているという方も少なくないでしょう。 ここでは、そんな方に向けて一戸建ての相場について解説しています。 販売会社や素材による相場の違い、一戸建て購入費以外にかかる諸費用、頭金などについても紹介していますので、一戸建てを購入する際の参考にしてください。 目次 1.一戸建ての相場はどのくらい? 2.素材による一戸建ての相場の違い 3.販売会社による価格の違い 4.一戸建て購入時の諸費用 5.購入時の頭金の相場 6.まとめ 1.一戸建ての相場はどのくらい? まずは、全国の一戸建ての相場や住むエリアによって違いがあるのかなどを確認することからはじめましょう。 全国平均の一戸建て相場は3,500万円ほど 住宅金融支援機構が発表した2020年度の「フラット35利用者調査」によると、全国の一戸建て購入相場は建売住宅で3,534万円、土地付きの注文住宅の場合は4,397万円です。 おおよその目安として、建売住宅の購入を検討しているなら3,500万円程度、土地付き注文住宅の購入を検討しているなら4,400万円程度必要になると考えてよいでしょう。 ただし、住宅の価格は個別の条件によって大きく異なります。 このため、こうした金額は目安として捉えてください。 住むエリアによって相場は異なる どのエリアに住みたいのかによっても、一戸建ての相場は異なってきます。 「フラット35利用者調査」によると、注文住宅の価格は人口の集中する首都圏で3,808万円、近畿圏で3,746万円、東海圏3,606万円、その他地域で3,356万円です。 エリアによってかなりの差があるといってよいでしょう。 エリアによる住宅の価格の差は、土地付き注文住宅の場合も同様です。 実際に購入を検討しているエリアがあるなら、そのエリアにおける一戸建ての価格も調べておくのがおすすめです。 どのような家を求めるかで一戸建ての価格は変わってくる 全国的な一戸建て価格の相場、エリアごとの相場があるとはいっても、一戸建ての価格帯は非常に幅広く、1,000万~数億円の差があるのが実際です。 自分がどのような家を建てたいのかに加え、将来にわたってどれぐらいの金額を用意できるかを考えて購入を決意する必要があります。 一戸建ての相場は一般に年収の3~5倍程度とされていますが、のちのちの資金繰りについても検討し、無理なく返済できる金額の一戸建てを購入するようにしましょう。 2.素材による一戸建ての相場の違い 住むエリア以外に、一戸建ての相場が異なる要因がいくつかあります。 ここではまず、素材による一戸建ての相場の違いを見ていきましょう。 木造一戸建ての相場 木造一戸建ての特徴は、高い断熱性や調湿性、気密性などにあります。 これは、木造一戸建てが鉄骨造りより多くの壁や柱を使用するためです。 さらに、夏は涼しく冬は暖かいというのがメリットですが、その一方でデザイン上の制約が多く、職人や使用する木材によって品質のばらつきが否めないというデメリットもあります。 木造一戸建ての費用単価は鉄骨造住宅よりも安く、坪単価は40~60万円程度と考えればよいでしょう。 「日本の気候と風土にあった建物で、費用単価を安く抑えたい」という場合は、木造一戸建てをおすすめします。 鉄骨造住宅の一戸建ての相場 鉄骨造住宅は、主体構造体部分に鉄骨を利用している住宅のことです。 鉄骨造住宅はさらに、鉄骨の厚さによって、軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2つに分類されます。 一軒家は主に軽量鉄骨造で、木造住宅と比べるとデザインの自由度が高いのが特徴です。 吹き抜けや外部との一体感が味わえる大きな窓などを希望する場合は、鉄骨造住宅がよいでしょう。 鉄骨造住宅の建築コストは木造住宅よりも高く、平米単価では45~70万円ほどとなっています。 一軒家の広さを30坪程度とすると、最終的な金額で150~300万円程度相場が異なるとお考えください。 なお、火災保険料は木造住宅と比べて安価です。 3.販売会社による価格の違い 素材は同じでも、販売会社によって相場が異なることもあります。 ここでは、販売会社による価格の違いを見ていきましょう。 ハウスメーカー ハウスメーカーは、設計から施工まで一貫して行い、自社工場で部品を調達するなどして原価コストを抑え、全国展開しているのが特徴です。 テレビのCMなどでよく耳にするようなメーカーは、ハウスメーカーといってよいでしょう。 ハウスメーカーではモデルハウスなども全国的に用意されており、自由に設計できたり、標準仕様のモデルから間取りや設備を選べたり、メンテナンス体制が構築されていたりするのがメリットです。 ただし、以下に紹介する地元の工務店やパワービルダーなどと比べると価格は高めに設定されています。 地場工務店 地場工務店の特徴は、地域密着で施主と近い関係性で家を建てることにあります。 施主が、外観や間取り、建材や設備の仕様などについて相談しやすい環境が整っているため、自分たちの要望に応えてくれるといった声がよく聞かれます。 これは、設計度の自由度の高さにも表れているでしょう。 地場工務店の価格設定は、大手ハウスメーカーとパワービルダーの中間ほどです。 販売会社とより密接な関係でいたい、ハウスメーカーで一戸建てを建てるには若干予算が心もとないという場合にご検討ください。 パワービルダー パワービルダーの特徴は、大手ハウスメーカーなどが手を出しにくい変形地や狭小地などを選んだり、徹底したコストカットをしたりすることによって低価格帯を実現することにあります。 年間着工数が数百~数千件と規模ある場合は、パワービルダーとは呼ばれません。 建材や設備の仕様、施工上の精密さにおいて、ハウスメーカーや地場工務店には及ばないのが現実ですが、「一戸建てを立てにくそうな変形地や狭小地を購入した」「価格帯を徹底して抑えたい」という場合は、パワービルダーに相談するのがおすすめです。 4.一戸建て購入時の諸費用 一戸建て購入時には、土地と建物だけに費用がかかるわけではありません。 資金計画を立てる際には、これらの金額も考慮したうえで、検討が必要です。 一般に、土地代と建設費を除く諸費用の目安は、購入する一戸建ての価格の5~10%だとされています。 かりに、2,000万円の一戸建てを購入するなら、諸費用として100万~200万円がかかる計算です。 次に、諸費用の内訳を見ていきましょう。 申込証拠金 申込証拠金は、新築物件の購入を申し込む際に支払う現金のことです。 申込証拠金は、建物の購入代金の一部に充当されますが、申込を撤回する際には返金される仕組みです。 全ての物件で申込証拠金が必要とされるわけではありません。 申込証拠金なしで新築物件に申し込める場合もあります。 手付金 手付金は、売買契約の際に支払うお金で、購入代金の一部に充当されます。 申込証拠金とは異なり、申込を撤回した場合でも返金されないのが特徴で、相場は物件の購入代金の5~10%とされています。 「物件を申し込んだ側が一方的にキャンセルしたケースに備え、販売会社側のために用意された費用」としてお考えください。 固定資産税・都市計画税 固定資産税・都市計画税はともに、毎年1月1日時点での不動産の所有者(固定資産税課税台帳に登録されている人)が支払う税金を指します。 所有者宛てに自治体から送られてくる「固定資産税評価額」の1.4%を税金として納める必要があります。 一戸建てを購入する際は、引き渡された段階で、日割り計算した額(清算金)を支払うのが一般的です。 仲介手数料 仲介手数料は、一戸建てを不動産仲介会社の紹介で購入した際、仲介会社に支払う手数料のことです。 販売会社から直接新築一戸建てを購入した場合は、仲介手数料を支払う必要はありません。 宅建業法には、「物件価格の3.24%+6万4,800円」が仲介手数料の上限として定められていますが、実際の相場は売買価格の3%程度です。 登記費用 登記費用は、不動産を取得したのち、権利者の情報を法務局の不動産登記簿に登記するための費用で、登記の種類によって税率は異なります。 また、住宅ローンの抵当権設定登記や所有権移転登記に際して、司法書士に支払う報酬なども登記費用に含まれます。 印紙税 土地・建物を売買する際の売買契約書、住宅を建てる際の建設工事請負契約書、金融機関の住宅ローンを利用する際の金銭消費貸借契約書などには、それぞれに印紙を貼る必要があります。 一般的な一戸建てでは、契約ごとに1~2万円程度の印紙が必要です。 住宅ローンの借入費用 住宅ローンの借入費用には、ローンの保証料や団体信用生命保険料、火災保険料、事務手数料などが含まれます。 この中で、住宅ローン保証料の場合は、金融機関や借入額、返済年数によって金額が異なります。 保証料の目安は、借入額の2%前後です。 不動産取得税 不動産取得税とは、不動産を購入した際に1度だけ支払う税金で、固定資産税評価額の4%と定められています。 納税通知書が届くのは、一戸建てを購入したおよそ半年後になります。 5.購入時の頭金の相場 一戸建て購入時には、頭金を支払うのが賢明です。 ここでは、頭金について分かりやすく解説し、用意すべき頭金の割合について提示します。 頭金とは 一戸建てを購入する際は、銀行などからの借入金の残高を少しでも少なくするため、物件価格の何割かを購入時に支払うことがあります。 この際に支払う物件価格の一部を頭金と呼びます。 頭金をできるだけ多く支払っておけば、金融機関からの信用を得やすくなるうえに、ローンの返済期間が短くなったり、返済の負担を抑えられたりするといったメリットがあります。 用意すべき頭金は物件価格の1〜2割程度 住宅ローンの中には、頭金を用意せずに借り入れるものもありますが、この場合の返済額は多く、返済が長期にわたります。 ライフプランに及ぼす影響が少ないとはいえないのが実際で、頭金を用意しての購入がおすすめです。 用意すべき頭金の額は、物件価格の1~2割程度とされています。 6.まとめ 今回は一戸建てを購入したいとお考えの方向けに、一戸建ての相場や販売会社による相場の違い、土地代・建物代以外に必要な諸費用について解説しました。 一戸建てを購入する際は、相場を確かめ、費用を抑えつつ要望に即した販売会社に依頼するのが得策です。 一戸建て購入時の費用の安さ、品質の確かさで定評があるのが、タナカホームズです。 ローコストなのに高品質・高性能な一戸建てをご希望の方は、ぜひタナカホームズに会員登録ください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:編集部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2021年12月20日 / 家づくり
中古戸建てをリノベーションするメリット・デメリット|費用の相場や注意点も解説
庭付き一戸建てに憧れる人は多いのですが、理想のエリアに土地がなかったり、みつけたりしたとしても価格が高く諦めてしまうケースがあります。 そんな人におすすめなのが中古住宅のリノベーションです。 この記事は理想の戸建てに住みたい人に向けて、リノベーションの種類やメリット・デメリット、事例を紹介します。 戸建て住宅購入の参考にしてください。 目次 1.リノベーションとは? 2.中古戸建てをリノベーションするメリット 3.中古戸建てをリノベーションするデメリット 4.リノベーションの3つの種類 5.リノベーションしやすい住宅は木造の在来工法 6.中古戸建てをリノベーションする際の相場 7.失敗しないためのリノベーションの注意点 8.まとめ 1.リノベーションとは? そもそもリノベーションとはどのようなものなのでしょうか。 リノベーションとは、老朽化した住宅に価値や機能を付加して修復する住宅工事を指します。 築30年以上の住宅でさえ、リノベーションすれば新築同様の外観や内装に生まれ変わります。 リノベーションで耐震性や耐候性を高めると以前よりも住みやすくなるため、新築当時の性能を超えた住宅が目指せます。 リフォームとの違い リノベーションと似た言葉にリフォームがあります。 明確な定義の違いはありませんが、一般的にリフォームは「老朽化した建物を新築状態に戻す工事」、リノベーションは「新しい価値を付加する工事」という意味で使いわけます。 リノベーションは新築同様の減税措置を得られる 今、リノベーションをおすすめする理由のひとつに、新築同様の減税措置があります。 平成26年に税制が改正され、住宅ローン減税などの条件が変更されたのです。 これにより、築20年を超える中古住宅でも物件取得後に耐震工事を行い、耐震基準の適合証明書を取得すれば、新築と同等の減税措置を受けられるようになりました。 既存住宅の「売買かし保険」に加入した場合も同様です。 以前よりもリノベーションにかかる総額を抑えられるようになったといえます。 2.中古戸建てをリノベーションするメリット 中古戸建てをリノベーションすることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。 以下で代表的なものを3つ紹介します。 ローコストでハイクオリティな戸建て住宅 一般的に、戸建て住宅は新築から15~20年で売買価値が大きく下がり、下がったところで価格が安定します。 つまり築20年以上の戸建てなら、住宅自体の価格が最も下がった時期に購入可能です。 買ってから資産価値が急激に下がるリスクを避けられ、土地代に少しの追加費用を加えるだけで手に入れられます。 また、建替えの場合、固定資産税が高くなりますが、リノベーションなら据え置きなのでお得です。 例えば、東京都心に戸建てを飼う場合、リノベーション費用を含めても新築よりも2~3割ほど価格が抑えられるのです。 理想のエリアで生活できる 会社や実家の近く、学校に通いやすいエリアなど、多くの人に人気のエリアでは、すでに生活している人が多く新築戸建てや土地がなかなか見つからないことが多くみられます。 そこで住む場所を優先にしたい場合は、新築だけでなく中古戸建てのリノベーションも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。 古めの中古物件も選択肢に含めるとさらに、住まいが見つけやすくなります。 また建物にかかる費用が下がれば、より競争率が高いエリアの物件を選べるかもしれません。 新築戸建てのように間取りを自由にできる 理想のエリアに住むためにマンションを選ぶ方もいますが、マンションの場合管理規約や共有部分の制約で間取りを自由にできないデメリットがあります。 中古戸建てのリノベーションなら、自分で自由に間取りが変えられるため、使い勝手や内装を住む人の好みに合わせることが可能です。 築年数や間取りの条件がマンションほどは重要でなくなるため、物件選びの選択肢が広がります。 3.中古戸建てをリノベーションするデメリット 中古戸建てのリノベーションにもデメリットはあります。 ここでは代表的なデメリットを2つ紹介します。 築年数が古すぎると費用がかかる 築年数が古くてもリノベーションは可能ですが、古すぎると思わぬ費用がかかってしまうケースがあります。 新耐震基準に適合していなかったり、基礎や土台、構造が傷んでいたりすれば、補強として想定外な出費が必要になるかもしれません。 購入前にしっかりと調査をしておくことが重要です。 住み始めるまでの期間が長い 完成している新築戸建てなら、購入した後にすぐに引っ越し住み始められます。 一方、中古戸建てのリノベーションの場合は購入後に工事が行われるため、完成まで待津必要があるのです。 もしリノベーションが終わるまでの期間に、仮住まいで暮らす場合には家賃とローンの両方が負担になってしまう可能性があります。 4.リノベーションの3つの種類 リノベーションとひと口に言っても、その種類は大きく3つに分類されており、それぞれ、スケルトンリノベーション、表層リノベーション、リノベーション済み物件と呼ばれています。 以下で特徴とメリット・デメリットを解説します。 スケルトンリノベーション 内装や外壁をすべて壊し、基礎と骨組みの構造部だけ残して作り直すのがスケルトンリノベーションです。 老朽化が進み、生活する上で問題が生じる場合や、耐震性・耐候性を高めてより暮らしやすい住宅にする場合におすすめです。 スケルトンリノベーションのメリット スケルトンリノベーションのメリットとしては、以下が挙げられます。 ・水周りの位置や間取りを大きく変更できる ・もともとあった設備を新しい設備に交換できる ・屋根や外壁を取り替えるため、耐震補強や断熱性を向上できる ・配管の刷新ができる 間取りや設備を自由に変更できるため、新築の注文住宅を建てるのと同レベルに好みの住宅にすることが可能です。 また、設備や耐震、断熱機能を更新すれば、新築当時の住宅のように快適な生活ができます。 スケルトンリノベーションのデメリット スケルトンリノベーションのデメリットは、基礎部分の傷みが激しい場合、そもそもリノベーション自体が行えない可能性がある点です。 基礎部分の傷みが激しい場合、基礎から作る必要があるため、リノベーションではなく建替えになる可能性があります。 また、2×4工法の場合、構造上耐力壁が壊せないため、間取りの変更に制限があることもデメリットです。 なお、型式適合の認定を受けた住宅は、建築確認や検査を新たに申請する手続きが必須です。 表層リノベーション 骨組みなどの構造部分の他、外壁も壊さずにリノベーションする手法が、表層リノベーションです。 壊して作り直すわけではないので、耐震補強や水周りなどのインフラをいじらないことが前提のリノベーションです。 表層リノベーションのメリット 表層リノベーションは、既存の間取りをベースに改装するため、スケルトンリノベーションよりも費用が抑えられるのがメリットです。 耐震性や断熱を加えることができないことが多いため、比較的前築年数が浅く建物の状態が良い戸建てのリノベーションに向いています。 間取りや機能面を強化したい場合は、ロフトを造ったり外壁塗装や設備交換を行う余地があります。 表層リノベーションのデメリット 耐震補強や水周りなどのインフラ箇所の変更には基本的に対応できません。 そのため、築年数が古く新耐震基準に対応していない住宅の場合、表層リノベーションを行うことができないでしょう。 また、既存の間取りから大きな変更ができないため、好みに近い間取りの中古戸建て住宅でしか実現できないリノベーションなのもデメリットです。 リノベーション済みの物件購入 スケルトンリノベーションや表層リノベーションのように自分でリノベーションをするのではなく、すでにリノベーションされた物件を購入するのも、リノベーション住宅に住むケースのひとつです。 リノベーション済みの物件のメリット リノベーション済みの住宅は、新築同様の内装に近づけて造られているので、古めかしさや前の住人の生活感を感じにくくなっています。また、既製品を買うことになるため工事が要らず、すぐに住み始めることが可能です。 リノベーション済みの物件のデメリット すでにリノベーション済みなので、当然のことながら間取りや設備を自分の好みにすることはできません。 また自由度のなさに加えて、隠れた腐食や劣化部が見つけられないのもデメリットでしょう。 5.リノベーションしやすい住宅は木造の在来工法 リノベーションに向いた中古戸建てを購入することで、最大限に自由なリノベーションを行うことができます。 リノベーションに向いているのは、木造の「在来構造」で造られた住宅です。 在来工法で造られた住宅は、柱とハリで構成されているため手を加えやすい特長があります。 耐震基準をクリアする性能を得るためには、接合部に金物補強を施したり耐力壁を増設するといいでしょう。 また、天井を取り払うことができるため、屋根裏を利用した縦の空間ボリュームを作り出すこともできます。 ハンモックやブランコをつるすなど、自由な発想でリノベーションをしたいなら、木造の在来工法の住宅を購入するのがおすすめです。 6.中古戸建てをリノベーションする際の相場 中古戸建て住宅をリノベーションする場合の費用相場はどのくらいになるのでしょうか。 中古戸建て住宅のリノベーション費用は、戸建て住宅の購入価格とリフォーム費用を合計したものになります。 中古戸建て住宅の平均的な購入価格は、約2,500万円です。 これにリフォーム費用を合計すると、約3,500万円前後が費用の相場となります。 なお、建売が約3,800万円、注文住宅が約5,000万円になるので、中古戸建てのリノベーションの方が費用を抑えられるといえるでしょう。 ※参考:中古の戸建て住宅をリノベーションするメリットとデメリット、費用などについて解説!|ホームプロ 7.失敗しないためのリノベーションの注意点 リノベーションで失敗しないために必要な注意点を以下で3つ紹介します。 リノベーションを依頼する前に確認しましょう。 耐震性を確認する 住宅の耐震性を確認することが非常に重要です。 簡単に確認する方法として、築年数から割り出す手法を紹介します。耐震基準は大きな地震があるたびに改正されています。 昭和56年以前は旧耐震基準なので、リノベーションする際は耐震性を上げる工事が必要です。 昭和56年以降は建物ごとに耐震性に差があるため、耐震診断が必要になります。 平成12年以降に建てられた住宅は全て震度7の地震にも耐えられるので、耐震性の強化は必要ないでしょう。 断熱材の有無を確認する 断熱材の有無を確認するのも重要です。断熱材が入っていないと冷暖房効率が低くなるため、断熱材の有無は重要です。 リノベーション後に施行するとコストと手間がかかるため、リノベーションのタイミングがベストでしょう。 築20年以上の戸建て住宅は断熱材が入っていない場合があるため、 確認するようにしましょう。 中古戸建てを購入する前にリノベーション会社に相談する 耐震基準や建物自体の傷みによる耐震性の変化、建物の構造上自由にできない間取りなど、素人ではわからない点を理解しないまま住宅を購入すると後悔が残るかもしれません。 物件購入の前にリノベーション会社に相談するようにしましょう。 8.まとめ 中古戸建てのリノベーションは、理想のエリアに住むための選択肢として有効な手段です。 耐震性や耐候性に気をつける必要はありますが、自由な間取りの住宅がローコストで実現できます。 とはいえ最初から施行業者と相談して建てる注文住宅の方が自由度は高いため、より理想の家を求めるなら注文住宅がおすすめです。 タナカホームズはローコストなのに高品質高性能な住宅を実現できます。理想の住宅に住みたいと考えている場合は相談してみてはいかがでしょうか。 会社名:田中建設株式会社 部署名:編集部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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