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2025年2月12日 / 家づくり
戸建て住宅の建て替えにかかる費用とは?|各費用の相場や安く抑える方法も解説
建て替えとは、既存の建物を解体し、その場所に新しい家を建てることです。 古くなった家を建て替えたいけれど、いったいいくらかかるのだろう。 解体費用に建築費用、さらには仮住まいの費用まで…考えるべき支出が多すぎて、予算が立てられない方も多いのではないでしょうか。 本記事では国土交通省の最新データを参考に、 • 建て替えにかかる費用の相場 • 広さ別のシミュレーション • 建て替え費用を抑えるコツ まで詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。 目次 1.家を壊して建て替える費用は全国平均で5700万円 2.家を壊して建て替えるのに必要な費用|工事費用 3.家を壊して建て替えるのに必要な費用|その他の諸費用 4.【広さ別】家の建て替え費用のシミュレーション 5.家を壊して建て替える際の流れ 6.家の建て替え費用を抑えるコツ 7.家を壊して建て替える際に注意すべきポイント 8.まとめ 1.家を壊して建て替える費用の全国平均は5700万円 国土交通省のデータによると令和5年度における建て替え費用の全国平均は5,745万円でした。 この金額は土地購入費を含んだ新築一戸建ての建築費用である4,903万円よりも高額です。 背景には、解体費用の上乗せに加え、近年の物価高騰や人件費の上昇があり、今後もさらなる費用増加が予想されます。 建て替えを検討する際は、このような市場動向も考慮に入れた予算計画が重要です。 2.家を壊して建て替えるのに必要な費用|工事費用 建て替え工事では、解体から新築までさまざまな費用が発生します。 工事費用は大きく「解体工事費用」と「本体工事費用」に分かれ、それぞれの内容や相場を把握することが重要となります。 適切な予算配分のため、各工事の具体的な内容について見ていきましょう。 解体工事費用 解体工事では、既存住宅の取り壊しと廃棄物の処理が必要となります。 1坪あたりの費用の目安は、下記のように建物の構造によって異なります。 • 木造:2~6万円 • 鉄骨造:3~6万円 • 鉄筋コンクリート造:4~7万円 ただし、アスベストの有無や建物の立地条件によって費用は変動する場合もあり、事前の調査が欠かせません。 本体工事費用 本体工事費用は建て替え総額の約7割を占める重要な部分です。 仮設工事から基礎工事、木工事、外装・内装工事まで、多岐にわたる作業が含まれます。 とくに重要なのは基礎工事と構造躯体工事で、建物の安全性に直結するため、適切な予算配分が求められます。 その他、電気・水道などの設備工事も必要です。 本体工事費の内訳と概要 新築一戸建ての費用についてもっと詳しく知りたい方は以下のコラムもあわせてチェックしてみてください。 【あわせて読みたい】 新築一戸建ての費用はどのくらい?内訳や予算別の家の特徴について解説 3.家を壊して建て替えるのに必要な費用|その他の諸費用 戸建て住宅を建て替える際には、ほかにも諸費用が発生します。ここでは、具体的にどのような諸費用がかかるか解説します。 登記費用 古い住宅を解体した場合は、解体工事の後に建物滅失登記申請書を提出する必要があります。 土地家屋調査士に申請書の提出を代行してもらうのが一般的です。 その場合の費用の目安は、5万円程度です。 仮住まいでの生活費 それまで住んでいた住宅を壊して新しい住宅を建てるなら、仮住まいでの生活費がかかります。 また、住宅を賃貸する場合は、毎月の家賃が必要です。契約時には敷金や礼金が必要になる可能性もあります。 引越し費用 戸建て住宅の建て替えをするときは、古い住宅から仮住まいへの引越しと、仮住まいから新居への引越しが必要です。そのため、2回分の引越し費用がかかります。 引越し費用の相場は10万円程度ですが、荷物の量や距離によっても料金は変化します。 4.【広さ別】家の建て替え費用のシミュレーション 実際の建て替え費用は、建物の広さによって大きく変動します。 一般的な木造住宅を例に、具体的な費用をシミュレーションしてみましょう。 現在の相場では、解体費用が1坪あたり6万円、新築費用が1坪あたり100万円となっています。 これをもとに、代表的な住宅サイズでの総費用を計算すると、建物の規模による費用の違いがみえてきます。 30坪の家を壊して建て替える場合の費用 30坪の住宅を建て替える場合、解体費用は180万円(30坪×6万円)、新築費用は3,000万円(30坪×100万円)となり、総額で3,180万円の費用が必要です。 この規模は、3~4人家族が快適に暮らせる一般的な広さです。 建物の構造や仕様にもよりますが、一般的な建て替え予算の目安として参考になります。 50坪の家を壊して建て替える場合の費用 50坪規模の建て替えでは、解体費用300万円(50坪×6万円)、新築費用5,000万円(50坪×100万円)で、合計5,300万円の費用がかかります。 この広さは、二世帯住宅や余裕のある居住空間を求める場合に選ばれます。 このように、広さによって費用は大きく異なるため、家族構成や生活スタイルに合わせた適切な規模の検討が重要です。 なお、これらの金額はあくまで目安であり、地域や建材の選択、設備の仕様などによって変動することをご理解ください。 5.家を壊して建て替える際の流れ 家を建て替えるは、どのような流れで進めるのでしょうか。 ここでは、戸建て住宅の建て替えの流れを解説します。 ①建築会社を決める 戸建て住宅の建て替えを決めたら、建築会社に相談しましょう。 建築会社を決める際は予算はもちろんですが、以下の点に注意しましょう。 • 自分のイメージをしっかり具現化してくれるか • スタッフとの相性は良いか • アフターサービスの内容は問題ないか 建て替えをされる方の多くは、その家を終の棲家として考えられている方が多いことでしょう。 そのため、家を建て替えて良かったと感じていただくことがとても大切なことだと思います。 あなたが抱えている悩みにしっかり寄り添い、いろんな相談に乗ってくれるスタッフと出会うことが大切です。 また家のトラブルがあった際に、適切に対応をしてもらえるよう、アフターサービスが整っている建築会社を選ぶのをおすすめします。 ②ローンの申込みをする 金融機関に建築プランや見積書を提出し、ローンの申込みを行います。 まずは事前審査が行われ、事前審査に通過すると本審査が行われます。 本審査にも通過すれば、無事に融資を受けることが可能です。 ③解体業者を決める 古い住宅を取り壊すため、解体業者も選定しましょう。 複数の業者から見積りを取り、費用や提案内容を比較します。 なお、建築会社が解体業者の手配にも対応してくれるケースがあります。 ➃仮住まいに移る 解体工事の開始前に仮住まいへ引っ越す必要があります。 仮住まいはなるべく早めに探しておき、スムーズに移動できるようにしましょう。 仮住まいで使用しない物や運びきれない大きな家具は、トランクルームに保管する方法もあります。 ⑤地盤調査 地盤調査は解体工事の前に行います。 地盤調査で地盤が弱いと判明した場合は、あわせて地盤改良工事も行わなければなりません。 地盤調査や地盤改良工事の流れについても、あらかじめよく確認しておきましょう。 ⑥解体工事 準備が整ったら、解体工事が開始されます。 人の力だけでなく、重機も使用して解体作業を進めます。 基礎部分まですべて撤去したら、整地まで行って解体工事は終了です。 解体工事では騒音やほこりも出るため、事前に近隣へ挨拶しておく必要があります。 ⑦着工・引き渡し 体工事後の更地の状態で地鎮祭を実施しましょう。 その後、建築工事を開始し、新しい住宅を建てていきます。 住宅が完成すると検査が行われ、すべてに問題がないと判断されると鍵を引き渡されます。 6.家の建て替え費用を抑えるコツ 戸建て住宅の建て替えにかかる費用を抑えるには、どうすればいいのでしょうか。 ここでは、具体的に解説します。 複数の業者から見積りを取り寄せる 戸建て住宅の建て替えを検討するときは、必ず複数の業者から見積りを取りましょう。 業者によっても、かかる費用の目安は異なるためです。 他社の金額が安い場合、ほかの業者に対して値下げ交渉ができる可能性もあります。 また、単に価格をチェックするだけでなく、価格と品質が釣り合っているかどうかも見極める必要があります。 引越しの閑散期を選ぶ 引越しにかかる費用は、時期によっても変わります。 3~5月や8月は引越し業者の繁忙期となるため、料金も高額です。 なるべくなら11~2月の閑散期に引越しができるように、調整するのがおすすめです。 また、引越し業者を決めるときも、複数の業者から見積りを取ると値下げ交渉がしやすくなります。 新築は自身の生活にあった計画をする 建て替えでは、現状の間取りや広さにとらわれない計画が有効です。 解体費用に新築費用が加わるため、総費用は新築購入より高額になりがち。 しかし、家族構成やライフスタイルに合わせて適切な規模を選ぶことで、費用を抑制できます。 たとえば、高齢者夫婦の場合、2LDKの平屋建てなどを建てると、快適性と安全性を確保しながら、建築費用やメンテナンス費用を抑えられます。 将来を見据えた適切な住宅計画が、予算の効率的な活用につながるのです。 補助金制度を活用する 建て替えにはさまざまな補助金制度が利用可能です。 とくに解体では、老朽化による危険家屋や空き家を対象とした補助金が充実しています。 山口県の例では、危険空き家の解体に最大50万円の補助金が用意されています。 また新築時には、省エネ住宅への補助金や、地域産材活用への支援制度なども利用可能です。 具体的な補助金額や条件は自治体によって異なるため、早めの確認と申請が重要となります。 7.家を壊して建て替える際に注意すべきポイント 家の建て替えでは、事前の調査や確認が重要です。 アスベストの有無、建築制限、仮住まいの手配など、さまざまな点の検討が必要です。 これらの確認を怠ると、予期せぬ追加費用や工期の遅れが発生する可能性があります。 ここでは、スムーズな建て替えのために必要な注意点を解説します。 家を壊す前にアスベストが含まれていないか確認する アスベスト(石綿)は、過去に断熱材や建材として使用された有害物質です。 アスベストが含まれている場合、特殊な除去作業が必要となり、解体費用が通常の2~3倍に跳ね上がります。 1平米あたりの除去費用は2~3万円程度で、建物全体では数百万円の追加費用となる可能性もあります。 そのため、建て替えの計画段階で専門業者による調査を行い、正確な費用を把握しておくことが賢明です。 建築制限がかかっていないか確認する 古い建物の建て替えでは、現行の建築基準法との適合性確認が不可欠です。 たとえば、道路の幅員が狭い場合や、接道要件を満たさない場合は、新築が制限される可能性があります。 また、用途地域の変更により、以前と同じ規模の建物が建てられないケースもあります。 こうした制限は、建築士や行政に事前相談が可能です。 早期の確認により、建て替え計画の実現可能性を見極められます。 ペットがいる場合は仮住まいを慎重に検討する ペット同伴の仮住まいでは、配慮が必要です。 ペット可物件は一般的な賃貸物件と比べて家賃が高い傾向があり、選択肢も限られます。 大切な家族ですから、極力ストレスは与えたくないはず。 環境の変化はペットにとって大きなストレスとなるため、散歩やフードの時間は従来の生活リズムの維持が大切でしょう。 仮住まい先の検討は、建て替え計画の初期段階から始めることをおすすめします。 ライフラインの状況を早めに確認してもらう 古い建物の建て替えでは、ライフラインの事前確認が重要な要素となります。 とくに水道の引き込み管は、過去の施工状況により隣地を通っているケースがあり、建て替え時に大きな問題となります。 たとえば、引き込み管が隣地を通っている場合、新たなルートでの配管工事が必要です。 この追加工事には、一般的な建築費用とは別に50〜100万円程度の費用が発生する場合があります。 このような予期せぬ支出を避けるため、建て替えの計画段階で建築会社へ相談するなど、専門家による調査を行うのがおすすめです。 早期の確認により、必要な予算を事前に把握し、より現実的な建て替え計画を立てられるでしょう。 8.まとめ 建て替え費用の全国平均は5,745万円で、一般的な新築住宅よりも高額です。 建て替えは解体工事費用や新築費用だけではありません。 引越しや仮住まいのための費用諸経費など、さまざまな諸経費が必要となります。 建て替えを成功させるためには、事前の十分な調査と確認が重要となります。 とくにアスベストの有無、建築制限、ライフラインの状況などは、予想外の追加費用を防ぐ重要なポイントです。 これらの確認を怠ると、工期の遅れや予算超過につながる可能性があります。 タナカホームズは、明治元年創業以来、多くの建て替え実績を積み重ねてきました。 補助金活用のアドバイスから、解体・建築までワンストップでサポートいたします。 建て替えをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。 経験豊富な専門スタッフが、お客様の理想の住まいづくりをきめ細やかにサポートいたします。 まずはお気軽にご相談ください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2025年2月11日 / 家づくり
【今注目!】団地リノベーション!団地とは何かや分譲公団住宅を賢く使うためのヒントを解説
マンションや一戸建てが一般的な現代で「団地」という選択肢に迷いがある方も多いのではないでしょうか。 とくに近年注目を集めている団地リノベーションについて、具体的な費用や注意点が知りたいという声も増えています。 本記事では、 • 団地の基礎知識 • 人気の分譲公団住宅の特徴 • リノベーションのポイント など、これから団地での暮らしを検討される方に役立つ情報を詳しく解説します。 ぜひ最後までお読みください。 目次 1.そもそも団地とは何か? 2. 団地にはいくつかの種類がある 3.分譲公団住宅のメリット 4.分譲公団住宅のデメリット 5.いま団地リノベーションが注目を集めている 6.分譲団地リノベーションで押さえておきたいポイント 7.公団住宅を相続したときに知っておきたいこと 8.公団住宅相続後に起こる注意点 9.公団住宅の売却で直面する問題 10.まとめ 1.そもそも団地とは何か? 団地とは、複数の共同住宅が計画的に建てられた住宅地のことです。 現在のUR都市機構の前身である日本住宅公団が1955年に設立され、供給開始したことで全国に広がりました。 典型的な団地では、似たような中高層の建物が並び、集会所やスーパーマーケットなどの生活施設も整備されています。 住民同士のコミュニティ形成にも配慮した設計となっており、日本の都市部における代表的な住まい方のひとつとなっています。 2.団地にはいくつかの種類がある 団地は大きく4種類に分類されます。 • 公営住宅 • UR賃貸住宅 • 公社住宅 • 分譲公団住宅 運営主体や入居条件が異なり、それぞれ特色があります。以下で詳しく解説します。 公営住宅 都道府県や市区町村が運営する低価格の賃貸住宅です。 家賃は民間の半額程度に設定され、初期費用も抑えられます。周辺には公園や緑地が整備されており、良い住環境の物件が多いです。 ただし入居には収入制限があり、基準を超えると退去が必要となります。 UR賃貸住宅 UR賃貸住宅は、UR都市機構が運営する中堅所得者向けの賃貸住宅です。 仲介手数料・礼金・更新料が不要という特徴があります。入居には収入基準があり、家賃額に応じて異なります。UR賃貸住宅は長期的な居住を前提とした、安定した住まいとして評価が高いです。 また、高齢者や障がい者向けの特別な制度も用意されています。 公社住宅 公社住宅は、地方住宅供給公社が提供する賃貸住宅で、公営住宅よりも所得制限が緩やかです。 他の団地と同様に礼金や仲介手数料が不要で、更新料も不要なため長期居住に適しています。多様な住宅タイプと立地を用意しており、若年世帯や子育て世帯向けの割引制度など、多様な世帯に対応した制度も整備されています。 ただし、公社住宅の家賃は収入に応じて変動することはなく、周辺の民間賃貸住宅と同水準の設定が多いです。 分譲公団住宅 分譲住宅は、購入して所有する集合住宅です。 1960年代以降、都市部を中心に供給が始まり、当時最新の設備を備えたモダンな住まいとして人気を集めました。学校や郵便局なども設置された大規模な団地も多く、便利な生活環境が整っています。ローン返済後は管理費のみとなり、経済的なメリットも魅力のひとつとなっています。 3.分譲公団住宅のメリット 現在「中古住宅」として販売されている団地は、かつて分譲されていた公団住宅です。 その魅力を紹介します。 物件価格がリーズナブル 公団住宅は、同エリア・同等築年数の中古マンションなどに比べ、分譲価格がリーズナブルです。 物件の購入価格が抑えられるため、リノベーションに費用を回せます。自分の思い通りのアレンジが楽しみやすいでしょう。 住環境がよい 公団住宅は、広い敷地にゆったりと建てられていることが多く、圧迫感がありません。 棟と棟との間が公園や庭になっていることも多くあります。団地の周りには、商店街やスーパー、病院なども充実しています。 管理体制が整っている URが運営しているため、管理も行き届いています。建物や敷地内は業者によって整備され、常時、緑や花であふれる豊かな空間を楽しめます。 古い建物でも、民間に比べて耐震診断・改修が進んでいることがほとんどです。 アクセスがよい 交通アクセスは、利用者数が見込めるところほど整備が進みます。 団地には多くの人が住んでいるため、近くに駅があったり、複数のバス路線が乗り入れていたりします。保育園や小学校も、徒歩圏内にあるでしょう。 4.分譲公団住宅のデメリット 分譲公団住宅には、いくつかのデメリットもあります。しっかりと理解したうえで、購入を検討しましょう。 築年数の古い物件が多い 現在流通している分譲公団住宅の大半は、古い物件です。水道管など設備面や、音漏れなどのトラブルが起こりやすいでしょう。 また、昭和40年頃までに建設された団地では、5階建てでもエレベーターがないおそれもあります。 マンションとサイズ感が異なる 団地では、「団地間」と呼ばれる通常よりも小さな畳が使われていることがあります。マンションとはサイズ感が異なる可能性もあるのです。 また、小型エレベーターしかなければ、大きい荷物の搬入も困難かもしれません。 自治会・近所付き合いが必要になる 団地には、自治会・自治体が設置されていることも多いようです。自治会によって細かいルールが定められていることも想定されます。 煩わしいと感じるかもしれませんが、不測の事態に助け合えるコミュニティが形成されていると捉えることもできます。 室内工事に制限がある 多くの団地は、コンクリート壁構造です。堅牢な部屋が安価で手に入るのはうれしい反面、どうしても壊せない壁があれば、室内工事に制限が生じます。 給湯器やエアコンを取り付ける際には、配管スペースや天井高などにも注意が必要です。 5.いま団地リノベーションが注目を集めている 今、団地の価値を見直して再生する動きが広まっています。ここでは、団地再生の取り組みを解説します。 団地の「新しい価値づくり」 団地は今、地域のコアエリアとして注目され始めています。 公園があり、周辺施設の充実によって生活利便性の高い環境は、子育て世代にとってもメリットが多いはずです。 若い世代に住んでもらうための取り組みも進んでいます。そのひとつが、リノベーション・DIYです。 分譲団地の「団地リノベーション」 3DKから2LDKにするなど、古い団地を時代に合った間取りに変更したり、最新の設備に置き換えたりと、よい住環境は残しつつ、入居者個々の生活満足度を高められるのが団地リノベーションです。 耐震工事やエレベーターの設置など、建物全体のリノベーションを実施して若い世代を誘致する団地も増えています。 賃貸団地の「DIY住宅」 賃貸団地の一部でも、入居者による自由な模様替えや一定のリフォームを認める「DIY住宅」が登場しています。 通常の賃貸住宅で求められる原状回復義務が免除されるのが特長で、なかには、工事期間の賃料が無料になるところもあります。 6.分譲団地リノベーションで押さえておきたいポイント 分譲団地のリノベーションを実施する際には、どのような点をおさえておけばよいのでしょうか。 ここからは団地リノベーションをする際に抑えておきたい4つのポイントについて解説します。 工期と費用 分譲団地のリノベーションにおける工期は、一般的に1~5か月程度が目安となります。 設備や内装を全面的に改修するフルリノベーションの場合、およそ600万円から1,800万円ほどの予算が必要です。基礎部分の修復や高級設備の採用は費用を大きく左右します。 また、給排水管の取り替えや断熱工事など、見た目には現れにくい部分にも相応の費用がかかります。 工事の優先順位を明確にし、予算配分を慎重に検討しましょう。 資金計画では、予備費として総額の1割程度を確保しておくと安心です。工事中の仮住まい費用も忘れずに計上する必要があります。 団地リノベーションの制約 分譲団地は、柱の代わりに壁で建物を支える壁式構造が一般的です。建物の安全性を支える耐力壁と呼ばれる壁は取り壊しができないため、間取りの変更には制限があります。 特に築年数が古い物件ほどコンクリート壁が多く、天井も低めです。 また給排水管の位置も自由に変更はできず、キッチンやお風呂などの水回り設備の移動には大きな制約があります。 このような構造上の特徴を理解したうえで、実現可能な間取り計画を立てることが重要です。 制約を逆手にとり、既存の構造を活かした魅力的な空間づくりを目指しましょう。 断熱性能の問題 古い建物が多い団地では、断熱材が十分に入っていないケースがみられます。 そのため現代の住宅と比べると冬場は寒く、夏場は暑いです。冬場は、窓からの隙間風や部屋の温度差から生じる結露に悩まされる可能性があります。 快適な室内環境を実現するには、窓の断熱改修や床暖房の設置などの対策が有効的です。 断熱性能自体をあげると、冷暖房費の削減にもつながり、長期的な視点では投資効果も期待できます。 しかしコストがかかり、施工の難易度も高いです。 工事の際は、結露対策も含めた専門家との十分な相談が必要でしょう。 施工方法によって効果や費用が大きく異なるため、複数の提案を比較検討しましょう。 優先順位 リノベーションの成功には、適切な優先順位付けが不可欠です。 最優先は配管の劣化確認と水回り設備の整備です。水漏れは建物全体に深刻な影響を及ぼすため、老朽化した配管の交換はした方が良いでしょう。 次に断熱性や防音性といった基本性能の向上を検討します。 その後に和室の洋室化や収納スペースの拡充など、生活様式に合わせた改修を進めていきます。 内装や設備の グレードアップは最後に検討し、予算の状況に応じて取捨選択すると良いでしょう。 計画的な工事の進め方が、快適な住まいづくりの鍵となります。 7.公団住宅を相続したときに知っておきたいこと 親や親戚などから、公団住宅を相続するケースもあるでしょう。その際に知っておくとよいことを解説します。 相続にかかる税金 不動産の相続で生じる税金は、2種類あります。このうち、必ず支払うのは、登録免許税です。 不動産を相続したら名義を変更(相続登記)しなければなりませんが、その際に「固定資産税評価額 × 0.4%」が課税されます。 もう1つは相続税です。 こちらは、必ず発生するものではありません。相続財産の合計額が基礎控除額(3000万円+(600万円×法定相続人の数))を超える場合にのみ支払います。 相続後の方向性 不動産相続後の方向性は、主に3つあります。 最もシンプルなのは、そのまま自分が住む方法で、費用をかけずに住まいが手に入ります。 住まない場合には、売却や賃貸で収益化しましょう。購入・入居希望者を集めるには、リフォームを実施してから売ったり貸したりするのがおすすめです。 8.公団住宅相続後に起こる注意点 相続しても住まず、売却も賃貸もしない場合は、空き家になります。空き家のままで置いておくのは、あまりおすすめできません。 維持コストがかかる 不動産は、「所有しているだけ」でも維持コストがかかります。 月ごとでは管理費や修繕積立金、年単位では固定資産税や火災保険料などの支払いが発生するうえ、水道や電気を維持していれば、使わなくても基本料金がかかります。 空き家による劣化に注意する 住宅は、定期的に手入れをしないと想像以上のスピードで劣化するといわれています。 自分で管理できないときには空き家管理を請け負う業者に委託する手もありますが、費用や連絡を取る手間が生じます。 9.公団住宅の売却で直面する問題 公団住宅を売却しようと思ったら、いくつかの問題に直面するでしょう。 どのようなことが想定されるのでしょうか。 団地の売却は困難 土地の所有がない団地は、敷地所有権つき物件より売却価格が安くなる可能性が高いでしょう。 多くの団地は築年数も古いため、売却自体も困難だと予想されます。状態次第では、購入者からリフォームや修繕が求められることもあります。 仲介売却と買取の選択が必要 不動産の売却方法には、不動産会社に買主を探してもらう仲介と、不動産会社が買主となって直接買い取ってもらう買取があります。 仲介は、相場価格で売却できる可能性がありますが、売れるまでに時間がかかりがちです。 また、販売活動も必要でしょう。買取は、確実に、迅速に現金化できる一方、売却価格が相場より低くなりやすいのがネックです。 公団住宅売却の税金が必要 団地を売却した金額が、「不動産取得額+売却にかかった経費(譲渡費用)」を上回れば、「利益(譲渡所得)が出た」ということで所得税の課税対象になります。 反対にマイナスになってしまうなら、確定申告は不要です。 10.まとめ 分譲公団住宅は、価格の手頃さや住環境の良さが魅力。リノベーションで快適な住まいにできますが、構造の制約や断熱性能には注意が必要です。 お手頃な価格で理想の住まいを探している方には、タナカホームズの規格住宅もおすすめ。 気になる方は、お気軽にお問い合わせください 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2025年2月11日 / お金・ローン
【初心者向け】注文住宅の価格相場とコストを抑える5つのコツ
注文住宅の価格って本当にいくらぐらいなんだろう? 土地代や建築費用、内装や設備など、考慮すべき要素が多すぎて予算の目安が立てられない…。 そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。 本記事では、住宅金融支援機構の最新データをもとに、全国および山口・広島・島根エリアの価格相場を詳しく解説します。 また、価格を左右する重要なポイントから、賢く費用を抑えるための具体的な方法まで、「これから注文住宅を建てたい」と考えている方に向けて解説していきます。 目次 1.注文住宅の価格はどれくらい? 2.注文住宅の価格を左右するポイント 3.費用を抑えるコツ5つ 4.まとめ 1.注文住宅の価格はどれくらい? 注文住宅の価格は実際どれくらいかかるのかをみてみましょう。 住宅金融公庫という「フラット35」の住宅ローンを提供している政府管轄の金融機関が毎年住宅価格をはじめとした調査を行なっています。 ここでは全国平均と山口県周辺のエリアそれぞれについての価格相場を住宅金融公庫の最新統計データをもとに解説します。 全国的な価格相場 注文住宅の全国の平均価格は、30〜40坪(約99〜132平方メートル)程度の規模で、土地代を含めて4,903万円です。 ただし、東京都をはじめとした都市部は住宅価格が5,000万円を超える場所がみられます。 対して地方では3,000万円台で注文住宅が建てられているケースもみられます。 価格帯の幅が大きいおもな要因は、土地代です。 たとえば、東京都心部では土地代が総額の半分以上を占めることもありますが、地方都市では2割程度にとどまる場合も少なくありません。 また、建築費についても、使用する材料や設備の品質によって変動します。 山口・広島・島根の価格相場 全国平均では相場が大きく変動するので、もう少しエリアを絞って注文住宅の価格をみてみましょう。 タナカホームズにご依頼を頂くケースが多い、山口県、広島県、島根県の3県に絞って価格相場などをみてみましょう。 それぞれの建築費や平均の住宅面積は以下の通りです。 山口・広島・島根の平均住宅面積・価格相場 「フラット35利用者調査」|住宅金融支援機構のデータをもとに筆者作成 このエリアでの相場は3,500〜4,800万円が平均相場であることが表から読み取れます。 ただし、同じ県内でも市街地と郊外では土地代に大きな差があるため、実際の予算計画にはSUUMOなどの不動産ポータルサイトなどを活用して土地を中心に価格を調べておくと良いでしょう。 2.注文住宅の価格を左右するポイント 注文住宅の価格を大きく左右する要素は、おもに2つあります。 ・家の大きさと間取り ・使用する建材と設備 それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。 家の大きさと間取り 家の大きさと間取りは、注文住宅の価格を決める最も基本的な要素です。 注文住宅を工務店へ依頼する場合、一般的な相場として1坪あたり65〜80万円程度の建築費用が必要になります。 たとえば、35坪の住宅を建てる場合、建築費用だけで2,275万円から2,800万円程度が目安です。 ただし建築費用は間取りの複雑さも大きく影響します。 L字型やコの字型など形状が複雑になるほど、必要な建材が増え、施工も困難になるため建築費用は上昇します。 さらに、2階建ての場合は階段スペースが必要となり、その分の有効面積が減少することも理解しておきましょう。 使用する建材と設備 建材や設備の選択は、注文住宅の価格に大きな影響を与えます。 外壁材を例にとると、一般的なサイディングでは1㎡あたり4,000〜10,000円程度ですが、タイルを使用すると15,000〜3,000円程度まです。 屋根材も同様で、スレート瓦、ガルバリウム鋼板、陶器瓦などいろんな種類がありますが、価格は材料によって変わります。 室内設備については、キッチンを例にすると、標準的なシステムキッチンで100〜150万円、高級仕様になると300万円以上の費用が必要です。 これらの選択は、デザインや機能性だけでなく、耐久性や維持管理のしやすさなども考慮して決定する必要があります。 3.費用を抑えるコツ5つ 注文住宅の費用を抑えるために、効果的な5つのコツをご紹介します。 順番に説明していきましょう。 こだわる部分に優先順位をつける 予算内で理想の家を建てるためには、こだわりたい部分に明確な優先順位をつけることが重要です。 とくに、構造躯体や断熱性能といった後からの変更が困難な部分は優先的に検討すべきです。 具体的な例として、リビングの床材は無垢材を使用し、その他の居室は合板にするといった使い分けも効果的でしょう。 また、照明器具や建具などは、将来的な交換を見据えて標準的な仕様を選択し、入居後に徐々にグレードアップしていく方法も考えられます。 このように、長期的な視点で優先順位を決めることで、予算を効率的に配分することが可能になります。 土地にかけるコストを抑える 注文住宅の総費用において、土地代は大きく変動する要因です。 理由は注文住宅に対する土地代が総費用の2〜5割程度を占めるためです。 土地にかけるコストを抑えることができれば、注文住宅の費用をグッと抑えられます。 土地の価格を左右するポイントは以下の点です。 ・駅からの距離 ・利便性 ・土地の形状 ・高低差の有無 ・近接している道路 たとえば、以下の点が駅から徒歩5分以内の土地と、徒歩30分以上の土地では、利便性が変わるため価格差が変わる可能性があります。 自身の予算をみながら自信のあった土地相場を考えて土地を選びましょう。 また価格だけにとらわれず日当たりや風通し、周辺環境、災害リスクなどを総合的に評価し、住み心地と予算のバランスを取ることも大切です。 工務店を選ぶ 大手ハウスメーカーと地域密着の工務店では、同じ仕様でも価格に大きな差が生じます。 一般的に、大手ハウスメーカーは広告宣伝費や本社経費などの間接費用が高く、その分建築費用も高くなります。 一方、地域密着の工務店は、これらの経費が少なく、直接施工による無駄のない価格設定が可能です。 具体的には、同じ仕様でも坪単価で10〜20万円程度の差が出ることも珍しくありません。 ただし、工務店選びでは価格だけでなく、施工実績や技術力、アフターフォロー体制なども慎重に確認する必要があります。 ハウスメーカーと違い広告などで知名度を獲得していないケースがあるため、自身で調べ、必要に応じて足を運び完成物件などを見学する必要があります。 補助金や税制優遇を利用する 注文住宅の建築時には、様々な補助金制度や税制優遇を活用すれば、実質的な費用負担を軽減できます。 たとえば、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の基準を満たす住宅では、最大で100万円程度の補助金を受けられる場合があります。 また長期優良住宅をはじめとした高性能おな家を建てると、住宅ローン残高から一定割合の所得税を控除できる、住宅ローン減税も注文住宅の税制優遇のひとつです。 さらに、地方自治体独自の補助金制度もあり、子育て世帯向けや地域産材使用に対する支援など、条件に応じて活用可能です。 ただし、これらの制度は年度によって内容や予算額が変更されることがあるため、最新の情報を確認し、申請期限や条件を十分に理解しておく必要があります。 規格住宅という選択肢も 注文住宅の代替として、規格住宅を検討するのもひとつの手です。 規格住宅は、あらかじめ用意された標準プランをベースとするため、設計費用を大幅に抑えられます。 建材や設備もパッケージ化されているため、大量発注などの企業努力で注文住宅よりも価格が抑えられるのです。 規格住宅の中には間取りのカスタマイズも、ある程度可能なケースもあります。 気になる規格住宅がある場合は、どこまでカスタマイズできるかを建築会社にあらかじめルールを確認しておくと良いでしょう。 4.まとめ 注文住宅の価格は、全国平均で4,903万円、山口・広島・島根エリアでは3,500〜4,800万円が相場となっています。 価格を大きく左右するのは、土地代や家の大きさ、間取り、そして建材や設備の選択です。 自身にあった家づくりを行なえば、適切な価格で家づくりが行なえます。 規格住宅を選べば、注文住宅よりも価格を抑えられます。 気に入った規格住宅があればぜひ検討してみてください。 タナカホームズは80プランと充実した建材・設備を揃えた規格住宅をご用意しています。 「自分が住むなら」をテーマに間取りを考えているので、あなたにあったプランがみつかるはずです。 また自由設計の注文住宅も対応しています。 明治元年創業のタナカホームズは、時代を超えて家づくりに向き合ってきたノウハウや知識を活かして、お客様の家づくりをしっかりサポートしていきます。 気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2025年2月7日 / インテリア
【実例つき】山口・広島・島根で叶える理想の平屋!成功事例から学ぶ間取りの秘訣
平屋とは、階層が1階層のみの建物のことで、昔から存在する伝統的な日本家屋の作りです。 ワンフロアに全ての生活スペースが集約されており、階段による上下移動がないことからバリアフリーにも対応しています。 また、平屋は2階よりも間取りを柔軟に考えられることから、中庭やロフトを作ったりということも可能です。 上階がないため天井を高く取って開放感のある空間作りもできます。 そんな平屋ですが、バリアフリーな家を求める高齢者だけでなく、20代・30代の若い方からも高い人気を得ているのはご存じでしょうか。 そこで、ここではなぜ平屋の人気が高まっているのか、平屋にはどんなメリットがあるのかについて徹底解説します。 また、平屋がおすすめの人や、成功する間取りの設計ポイントなどについてもご紹介します。 家づくりで平屋を候補にしているという方は、平屋について深く知るためにもぜひこの記事を最後までご覧ください。 目次 1.平屋が人気の理由とは? 2.成功する間取り設計のポイント3つ 3.タナカホームズの平屋実例をご紹介 4.まとめ 1.平屋が人気の理由とは? 政府統計の総合窓口「e-Stat 政府統計の総合窓口」から、国土交通省の建築物着工統計を調べてみたところ、2023年の平屋の着工棟数は57,848件でした。 2012年は30,604件だったことから、約10年で2倍近く増えています。 平屋が人気になったことには、さまざまな理由が考えられます。 最も大きな要因としては、少人数世帯・高齢者世帯の増加です。 2人家族、3人家族のように家族の人数が減ったことで、2階建て・3階建てにするほどの広さが必要なくなりました。 高齢者のとっては階段での移動がないことで暮らしやすいということで平屋は選ばれているのでしょう。 他にも考えられる理由としては、テレワークの増加があります。 これまでは都市部にあるオフィスに出勤していた人も、コロナによる外出自粛によってテレワークが広く普及しました。 これにより、わざわざ都市部に家を建てる理由がなくなり、土地の安い郊外に家を建てる人が増えています。 郊外であれば広くて安い土地を購入できます。 平屋はワンフロアに生活スペースの全てを設計しなければならず広い土地が必要ですが、郊外であれば希望の予算内で平屋を建てることも可能ということです。 このようにさまざまな理由から、近年平屋が人気になっています。 では、そんな平屋にはどんなメリット・デメリットがあるのか、詳しく解説していきます。 平屋のメリット 平屋がなぜ人気なのか、それは2階建てでは実現できない平屋だからこそのメリットに魅力を感じている方が多いのも理由として考えられるでしょう。 平屋のメリットとして、以下のような点が挙げられます。 ● バリアフリーに対応できる ● 耐震性能が高い ● ワンフロアで移動がスムーズ ● 家族間でのコミュニケーションが取りやすい ● 間取り・デザインの自由度が高い ● 外装のメンテナンスコストが抑えられる まず、平屋はバリアフリーに対応できる点が魅力です。 階段がなくて上下移動が必要ないので、高齢になって足腰が弱くなっても移動の負担が少なく済みます。 上階がない分、耐震性能が高いため、万が一の災害時にも安心です。 また、全ての家事をワンフロアで済ませることが可能です。 その分、家事動線の無駄を省くこともできます。 例えば、2階建てだと、洗濯をする際に1階で衣類を洗い、2階のベランダへ持っていって干す、という方も多いでしょう。 この場合、1階から2階への移動もあるので作業する人の負担も大きくなります。 平屋なら、1階で選択に必要な作業を全て完結させることが可能です。 キッチンや洗面所などの水回りスペースを近い位置に配置すれば、キッチンでの作業の合間に洗濯をするなど、よりスムーズな家事ができます。 平屋は2階建てよりも家族との距離を近く感じることができます。 2階建てだと子供が2階の自室に引きこもってしまうということもあります。 平屋なら、リビングを通って自室に行くという間取りを考えることも可能です。 これにより、毎日家族が顔を合わせられるようになり、自然とコミュニケーションを増やすこともできます。 1日1回は子供の様子を見れるので、親としても安心ですよね。 平屋は間取り・デザインの自由度も高いです。 支える上階がない分、間仕切り壁や柱を抑えることができるので広々とした大空間や大開口も実現できます。 天井も高く取りやすいので開放感のあるLDKを作りたい方にもおすすめです。 勾配天井を作れば高い位置に窓を確保して明るいリビングにすることもできます。 さらに平屋は外装のメンテナンスコストを抑えられます。 家は、住み始めてからもメンテナンスが必要です。 外壁や屋根は築10年経過するころに塗装によるメンテナンスをしなければなりません。 その際、足場を組む必要がありますが2階建てのように高さが必要ないため、その分足場代を節約できます。 長く住み続けるために定期的なメンテナンスが必要ですが、少しでも費用を抑えられるのは嬉しいことですよね。 平屋のデメリット 平屋のデメリットとして、以下のような点が挙げられます。 ● 広い土地を確保しないといけない ● 建築コストは割高 ● 日当たり・風通しの確保が必要 ● プライバシーの確保・防犯対策も重要 ● 水害の心配がある 平屋はワンフロアにすべての生活スペースを確保する必要があるため、広い土地を確保しなければなりません。 そのため、土地の購入価格が高くなる可能性があります。 また、平屋は2階建てよりも広い基礎と屋根が必要なので、その分材料費・施工費が高くなり、建築コストが割高になりやすいです。 一般的には同じ面積の平屋に比べて10〜20%程度高くなると言われています。 また、平屋は家の中央部分に光が届きにくく、風通しも悪くなりやすいです。 日当たり・風通しを確保できる間取りを考えなければなりません。 平屋はワンフロアでシンプルな間取りですが、このシンプルな間取りは不審者が侵入しやすい間取りでもあります。 またお隣との距離が近いと、外からの視線が気になって昼間でも窓を閉めて生活しなければならなくなるなどプライバシーの確保も難しいです。 これらの問題を解決するためにも、窓の位置や間取りの工夫が必要です。 さらに、平屋は水害発生時に逃げ場がありません。 土地を探す際はハザードマップで水害リスクの少ない場所を探しましょう。 平屋に向くのはこんな人 平屋の住まいが向いている人の特徴としては、以下のような点が挙げられます。 ● 小さな子供や高齢者など、バリアフリーが好ましい年齢層の家族がいる方 ● 一人暮らし・夫婦のみなどコンパクトな生活がしたい方 ● 老後も考えた暮らしがしたい方 ● 開放感のある暮らしがしたい方 シンプルで移動がスムーズな平屋は、小さいお子様や高齢者にとって過ごしやすい家です。 また、少人数家族の方もシンプルな生活ができます。 上階がない分、高い天井を作れて柱・壁の少ない家づくりが可能な平屋は、開放感のある間取りにしたい方にもおすすめです。 2.成功する間取り設計のポイント3つ 平屋なら住みやすい家づくりが可能です。 しかし、平屋の家づくりを成功させるためにも、間取り設計での工夫が重要になってきます。 ここでは、成功する間取り設計のポイントを3つご紹介します。 動線を意識したレイアウト まずは動線を意識したレイアウトです。 平屋はワンフロアで移動がスムーズです。 しかし、間取りの工夫をしなければ移動距離が長くなる可能性があります。 例えば、キッチンや洗面所などの水回りは近くにまとめることで、家事効率をあげることができます。 また、トイレはLDK・寝室・子供室のどこからでも適度な距離に配置すれば、夜中にトイレにいきたくなった時に便利です。 実際に生活することを考えた動線にすることで、住み始めてからも快適に暮らせる室内空間を実現できます。 採光と風通しを考慮した設計 平屋を設計する際は、日当たりと風通しを考慮することも大切です。 例えば、勾配天井を作って高窓や天窓で日当たりを確保したり、できるだけ風の通り道ができるように部屋には2箇所の窓を設置したりといった工夫が必要です。 勾配天井を作るなら、天井にシーリングファンの設置もおすすめです。 ファンによって室内の空気が攪拌されるので冷暖房効率も高められます。 収納スペースの工夫 平屋を建てる際、収納スペースの確保も重要です。 例えば、それぞれの居室には収納スペースを作らずにファミリークローゼットに家族の衣類や荷物を集約させる方法があります。 これなら、居室を広く確保できるだけでなく、洗濯した衣類もまとめてファミリークローゼットに収納できるので家事効率も上げられます。 また、要所に収納スペースを確保することも大切です。 キッチンには生活用品や食材などを確保できるパントリーを作ったり、廊下に掃除用具を収納できる小さめの押入れを用意したりするのも良いでしょう。 3.タナカホームズの平屋実例をご紹介 ここからは、タナカホームズで実際に施工した平屋の実例をご紹介します。 【島根県益田市】4LDK / 28坪(中島町モデル) 落ち着いた色味でまとめられた外観が魅力的なお家です。 こちらの住まいは、18 帖のLDKが広がる明るく開放的な空間となっています。 リビングに4.5帖の和室を隣接させることで、より広々とした印象に。 ゆったりとくつろげる工夫がされています。 また、キッチンには パントリーを完備 しており、食材や日用品をすっきり収納可能。 いつでも清潔な状態をキープしやすくなっています。 また、玄関には家族専用のファミリー玄関を設計。 靴や傘などで散らかりやすい玄関も、常にすっきりと片付いた状態を保つことができます。 急な来客時にもスムーズに対応できるのが嬉しいポイントです。 タナカホームズでは、こうした工夫が詰まった住まいづくりが可能です。 4.まとめ 平屋が人気の理由や、メリット・デメリット、平屋を成功させるための間取りについて徹底解説しました。 平屋は、バリアフリーに対応でき、耐震性能にも優れています。 また、開放的な空間も作れてスムーズな移動ができるなど、魅力が多いです。 しかし、広い土地が必要であったり、プライバシー確保や防犯対策が必要などいくつかデメリットも存在します。 デメリットを解消するためにも、間取りでさまざまな点に気をつけて設計することが大切です。 タナカホームズは、山口県・広島県・島根県を中心にたくさんの注文住宅を設計・施工してきました。 もちろんその中には平屋の実績も数多くあります。 山口県・広島県・島根県で平屋の家づくりを検討している方は、ぜひタナカホームズへご相談ください。 土地探し・間取り・デザインのご提案など、お客様の家づくりをトータルサポートいたします。 まずはお気軽にお問い合わせください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2025年2月4日 / 家づくり
【実例つき】おしゃれな平屋の魅力とポイント!山口・広島・島根で実現する方法
ワンフロアに全ての生活スペースを確保した平屋は、近年人気が高まっています。 上下移動が必要ないため、バリアフリーに対応しており小さな子供や高齢者にも住みやすい家のつくりであることも平屋の魅力の1つです。 そこで、ここではおしゃれな平屋が選ばれる理由や魅力、おしゃれにデザインするポイントなど、平屋に関することを徹底解説します。 タナカホームズで建築したおしゃれな平屋のモデルハウスもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。 目次 1.平屋が選ばれる理由 2.実例紹介:タナカホームズで叶えたおしゃれな平屋 3.工夫次第でさらにおしゃれに!デザインポイント3選 4.低予算でも満足!コストを抑えておしゃれな平屋を叶えるコツ 5.まとめ 1.平屋が選ばれる理由 国土交通省の建築物着工統計によると、2023年に着工された平屋の数は全国で57,848件に及びます。 2012年の30,604件から約27,000件も増えていることから平屋の需要が高まっていることがわかります。 なぜ平屋が人気になったのか、その理由を3つご紹介します。 スムーズな動線で暮らしやすい 人が家の中で行き来する生活動線が複雑だと、動きに無駄ができて日常生活にストレスを感じてしまいます。 しかし、平屋はワンフロアに全ての生活スペースが確保されているので、動線が非常にシンプルでスムーズです。 水回りを近くに集約させるなど、間取りの工夫をすることで、より快適な動線を作ることもできます。 昇り降りがなくシニア層でも安心 高齢化によって高齢者世帯が増えたことも大きな要因です。 ワンフロアで生活できる平屋は、高齢のご夫婦2人が快適に暮らせる家として注目されています。 上下移動がないため、足腰の弱い高齢者でも生活しやすいため、老後の住まいとして平屋を選ぶ人が増えています。 また、2人家族・3人家族のように少人数世帯が増えたことにより2階建てのような広い家が必要なくなりました。 平屋に収まるほどのコンパクトな家でも十分生活スペースが足りるようになったことも理由の1つとして考えられるでしょう。 デザインの自由度が高い 平屋はデザインの自由度も高いです。 支える上階が存在しないため、柱や間仕切り壁を減らすことができ、大空間や大開口のある間取りを作ることもできます。 例えば、柱や間仕切り壁のない広いLDKも、平屋なら実現しやすいということです。 また、天井の高さも自由に変更できます。 天井の高い空間を作ったり、勾配天井を作ることで、より開放感のある空間作りも可能です。 大空間や大開口を作るとなると、耐震性に心配がある方もいるかもしれませんね。 建物高ければ高いほど、地震が起きた時の振動の影響を受けやすいです。 しかし、平屋は2階建てよりも地震の振動による影響は受けにくいことから、台開口・大空間のある家でも安定した家づくりができます。 2.実例紹介:タナカホームズで叶えたおしゃれな平屋 タナカホームズには、山口県・広島県・島根県に多くのモデルハウスを建てています。 ここでは、その中でも山口県下関市の江の浦モデルハウス、広島県廿日市市の阿品台モデルハウスについてご紹介します。 【山口県下関市】江の浦モデルハウス 江の浦モデルハウスは、角地を利用して作られた3LDKの平屋のモデルハウスです。 外観はネイビーと白の2色で色分けられておりモダンな印象となっています。 内観は、明るい色味で統一されたナチュラルテイストです。 LDKには間仕切りも柱もない大空間。 リビング・ダイニングは広々と開放感が感じられる勾配天井に対し、キッチンは木目の平天井にすることでメリハリが生まれています。 この平屋には廊下がほとんどないため、主寝室・洋室へのアクセスもスムーズです。 各居室にはクローゼットを完備。 さらにはリビングに2帖の納戸があるので荷物は全て収納してすっきりとした住空間を実現できます。 ★こちらからチェック! 【広島県廿日市市】阿品台モデルハウス 阿品台モデルハウスは、広い敷地を利用して作られた4LDKの広々とした平屋です。 全体的にナチュラルテイストでまとめられており、アクセントにグレーを取り入れることで室内空間に高級感を演出しています。 高い天井にハイドアの建具を採用することで、通常の平屋よりも開放的な空間になっているのも魅力の1つです。 玄関には消臭・除湿効果があるエコカラットを採用することで、いつでも清潔で快適な玄関を実現。 リビングのフローリングには特殊加工を施しているので、ペットにもやさしいです。 へこみや擦り傷に強く汚れも落ちやすいためお手入れもしやすいことから、高級感のある無垢のような見た目を長く保つことができます。 キッチンのダウンライトにはスピーカーがついているので、音楽を聴きながら家事を楽しむことも可能です。 ★こちらからチェック! 3.工夫次第でさらにおしゃれに!デザインポイント3選 平屋は上階がない分、間取り設計の自由度が高いです。 そのため、工夫次第でよりおしゃれで洗練された空間を作ることができます。 ここでは、平屋のデザインポイントを3つご紹介します。 照明と天井の高さで開放感を演出 照明と天井の高さを工夫することで、開放感を演出できます。 通常の天井高さは2.4m〜2.5mですが、平屋ならさらに高い天井を作ることができます。 また、屋根の傾斜を利用して勾配天井も作れるので、より開放感の感じられる空間が演出できます。 ただし、天井を高くする場合、照明設備の選択と設置場所の検討が必要です。 開放感のある広々とした空間を作れる平屋はそもそも光が届きにくい傾向があります。 また、天井を高くすると、その分室内全体に光が当たりにくくなります。 照明を設置する際は、ダウンライトやペンダントライト、シーリングライトなどをクマ言わせて室内がくまなく照らせるように工夫しましょう。 ただし、高天井だと電球の交換が大変です。 一般的な脚立でも手が届かない場合もあり、業者に依頼しなければ交換ができないことも多いです。 できるだけ電球の交換頻度を減らすためにもLED電球を選びましょう。 LEDなら従来の電球よりも長寿命なので、交換は8〜10年に1度程度で問題ありません。 これなら電球の交換頻度も少なく済むので、コストの削減にもつながります。 外観素材の選び方で洗練された印象に 平屋は上階がない分、居住スペースが横に広く取られます。 そのため、外観がより目立ちやすく、外観素材の選び方によって家の印象が大きく変わります。 外壁の色や質感など、外観素材の選び方にこだわることで、洗練された雰囲気を演出することが可能です。 例えば、外観を黒ベースで仕上げるとスタイリッシュでシャープな印象の家になります。 落ち着いた大人の雰囲気も演出できるので、洗練された重厚感のある仕上がりを好む方におすすめです。 ただ、砂埃が目立つため定期的に外壁を掃除しましょう。 白ベースの外観は、シンプルモダンで飽きのこない雰囲気になります。 爽やかで明るい印象を与えつつ、膨張色なので家を大きく見せることも可能です。 ただ、白は雨だれや汚れが目立ちやすいため定期的な掃除・メンテナンスが必要になります。 クールな印象にするならグレーが良いでしょう。 周辺環境にも馴染みやすくモダンな印象になります。 また、白や黒だと目立ってしまう汚れも、グレーだと目立ちにくいです。 汚れが目立ちにくく、長期間美しい状態をキープしたいならグレーをおすすめします。 窓の配置と外構の工夫で自然と調和 平屋を建てるなら、家の中にしっかりと光と風を取り込める大きな窓がおすすめです。 庭にウッドデッキを作ってリビングと段差なしで繋げば、リビングと庭に一体感も生まれます。 アウトドアリビングとしてウッドデッキを使えるので、家族でバーベキューをしたり、晴れた日に日光浴をしたりと大活躍します。 庭の植栽を工夫すれば、自然と調和した気持ちの良い空間も作れるでしょう。 ただ、窓の配置には少し注意が必要です。 例えば、近隣との距離が近いと大きな窓を設置することでプライバシーの確保ができない可能性もあります。 間取りを検討する際は、お隣の家の窓の位置を意識して考えなければなりません。 4.低予算でも満足!コストを抑えておしゃれな平屋を叶えるコツ 平屋は基礎や屋根の面積が広いことから2階建てよりも建築コストがかかる傾向にあります。 しかし、工夫次第で低予算でもおしゃれな平屋を作ることが可能です。 ここでは、コストを抑えておしゃれな平屋を叶えるコツをご紹介します。 内装と外装、どちらにお金をかけるべき? 壁紙や照明、建具やフローリングなど、内装にお金をかけることで自分好みのインテリアを実現でき、毎日快適に過ごすことができます。 外装にお金をかけることで、家の外観を美しく保ちます。 高品質な外装材なら、建物の耐久性を高めてメンテナンスコストの削減も可能です。 このように内装と外装のどちらにお金をかけてもさまざまなメリットが得られます。 そのため、どちらにお金をかけるかは、ご自分の価値観やライフスタイルによって異なります。 ただ、どちらか一方にお金をかけるよりも両方をバランスよく考えることが大切です。 例えば、外装ならよく見られる玄関周りには高品質なタイルや玄関扉を採用し、他の場所は費用を抑えた窯業系サイディングにする方法があります。 また、内装ならLDKには無垢のフローリングを使う代わりに寝室や子供室には一般的な複合フローリングを使ってメリハリをつけましょう。 必要な設備とそうでない設備の見極め方 家づくりを進めていくと、ショールームなどで見る魅力的な設備に惹かれてついついオプションをつけてしまうこともあります。 しかしオプションをつけすぎると大幅に予算オーバーします。 予算オーバーしないためにも、必要な設備とそうでない設備の見極めが重要です。 家づくりでは、ライフスタイルに合わせ優先順位をつけることが大切です。 例えば、料理をよくするのか、テレワークをするのかなど生活習慣によって必要な設備が変わってきます。 その中で、絶対に譲れない部分と妥協する部分を決めておくと、予算オーバーした時に取捨選択しやすいです。 また魅力的な設備を知り、つけるか悩む時は「本当に必要なのか」を考えたうえで選びましょう。 浴室に浴室テレビやミストサウナは必要なのか、キッチンにディスポーザーは必要なのかなど、実際に入居してからの生活をイメージすることで見極めやすくなります。 5.まとめ 平屋の魅力や工夫など、平屋に関することを解説しました。 スムーズな動線を作れるだけでなく、デザインの自由度が高いなど、平屋は2階建てにはない魅力が詰まった家です。 ただし、広い土地が必要であったり、窓の配置に工夫が必要など、さまざまな注意点もあります。 魅力的な平屋作りを実現するためにも、注文住宅のプロに相談して見てみることをおすすめします。 山口・広島・島根で平屋の注文住宅を建てるなら、明治元年創業のタナカホームズがご相談承ります。 ぜひ、お気軽にお問い合わせください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2025年2月3日 / 土地
【周南市】不動産・土地の動向徹底解説!坪単価や人気エリアの最新情報
山口県周南市で土地を探している方はいませんか? 東洋経済新報社が毎年発表している「住みよさランキング」で山口県内で2位を取るなど、人気の高いエリアでもあります。 なぜ周南市は人気の高いエリアなのでしょうか。 それは、年中通して気持ちの良い気候であるだけでなく、周南市に住む方のために様々な制度や設備が充実しているなどの理由が考えられます。 そこで、ここでは周南市とはどんな町なのか、住みやすいポイントや周南市で土地を購入する場合のエリア別の土地価格についてご紹介します。 周南市に住むかどうか迷っている方は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。 目次 1.周南市ってどんな町? 2.周南市の住みやすいポイント3つ 3.エリア別にみる周南市の土地価格 4.周南エリアでタナカホームズの家を建てた場合の平均的な金額 5.まとめ 1.周南市ってどんな町? 山口県の東南部に位置する周南市は、人口約14万人ほどの町です。 北部には中国山地が広がり、南部は瀬戸内海に面しています。 海岸沿いには市街地があり、南部は温暖な瀬戸内海気候という特徴があります。 一方、北部は寒暖差が大きい内陸部で、冬になると10〜20cmほどの積雪もあるエリアです。 里や海との距離が近いことから、週末にはそれぞれのエリアで自然を活かしたレジャーや農家レストラン、カフェなどスポーツや食を楽しむことができます。 特産品は、徳山フグや須賀梨、ブドウやわさび醤油漬けです。 瀬戸内海に面した南部地域は、重化学工業の企業が多数あり、工場の夜景は日本十二大工場夜景土地のひとつとして、観光スポットとしても知られています。 交通の利便性も高いです。 新幹線のぞみが停車する徳山駅があるだけでなく、高速道路のインターチェンジが4カ所、県内2箇所の空港へは、徳山駅から車で1時間程度で移動できます。 周南エリア(周南市・下松市・光市)が県内の住みよさランキングトップ3を独占! 山口県中南部に位置する地域である周南市・下松市・光市の周南エリアは、豊かな自然と活気あふれる産業が特徴です。 そんな周南エリアは、東洋経済新報社の「住みよさランキング2024」で、山口県内の総合ランキングで周南市2位・下松市1位・光市3位を獲得しており、トップ3を独占。 周南市は昨年度の4位からランクアップしていることから、評価が高まっていることがわかります。 全国での総合ランキングでは、周南市は昨年度の186位から52位にまで急上昇しており、全国的にも高い評価を獲得しています。 周南市が高い評価を得ているのにはどのような理由があるのでしょうか。 周南市が住みやすい理由については、次の項目でご紹介します。 2.周南市の住みやすいポイント3つ 周南市は、山口県内でも全国的にも住みやすい町として評価の高い町であることが、「住みよさランキング」からもわかりました。 では、どのような点で住みやすいと評価されているのでしょうか。 ここからは、周南市の住みやすいポイントを3つご紹介します。 医療制度の拡充(乳幼児・こども医療費助成制度) 周南市には、医療制度として「乳幼児・こども医療費助成制度」があります。 この制度は、乳幼児やこどもの医療費の一部を助成することにより、こどもの福祉の向上を図ることを目的としています。 この制度は以前からありましたが、2024年4月1日から医療費助成制度の対象が拡大されて、高校生年代までの保険診療内の医療費が無料になりました。 所得制限なしで、18歳までのこどもに適用されるため、子育て世帯には非常に助かる制度として高い評価を得ています。 1年をとおして温暖な気候と豊かな自然 周南市南部は、瀬戸内海式気候に属しており、年間を通して温暖で穏やかな気候が特徴です。 冬は比較的温暖で雪も少なく、夏は高温多湿ですが海風が吹き抜けるので過ごしやすい気候となっています。 この温暖な気候によって、多様な植物の生育を促され、豊かな自然に満ちています。 春には桜、秋には紅葉など、シーズンごとに美しい風景が楽しめるのも特徴です。 瀬戸内海に面している周南市南部は美しい海岸線や島々が数多くあり、休日にはマリンスポーツや釣りなど、様々なレジャーを楽しむ人々が集まっています。 夕焼けや日の出などの美しい自然風景も楽しめるのが周南市の魅力の1つです。 ショッピングやグルメスポットの充実 周南市は自然豊かなだけでなく、ショッピングやグルメが楽しめる施設も充実しています。 例えば、地域最大のショッピングモールとしてゆめタウン徳山があります。 ファッションや雑貨、飲食店など幅広いジャンルのショップが入っており、多くの方に利用されている商業施設です。 また、徳山駅前には歴史ある商店街があり、地元の人々に昔から愛されているお店が数多くあります。 飲食店だけでなく、雑貨店やスーパーマーケットなど生活に必要なものも揃っています。 さらに、徳山駅前には、「徳山デッキ」と呼ばれる商業施設が2024年春にオープンしました。 徳山デッキは、商業・宿泊・居住の3つのエリアが徳山駅前賑わい交流施設と屋上庭園でつながっています。 オフィスや商工会議所などが入っている駅前棟、アパレルやカフェなどの生活スタイルを丸ごと提案するライフスタイルショップの集合体施設、緑豊かで洗練された賑わいスペースとしてデッキテラスもあり、ショッピングやイベントが楽しめる施設となっています。 この施設は、山口県最大の商業地として発展してきたJR徳山駅周辺を盛り上げ、新たなランドマークとして地域に愛される存在となるべく誕生しました。 周南市の方だけでなく訪れる観光客にも楽しんでもらえる施設であるといえるでしょう。 3.エリア別にみる周南市の土地価格 周南市のエリア別で見た時の土地価格を表にまとめました。 上記から、商業施設が多く、周南市の中でも特に賑わっている徳山駅周辺の土地価格が最も高いことがわかります。 最も安いのは高水駅です。 高水駅は、静かな住宅地が広がった小さな無人駅で、自然がたくさんあるエリアです。 上記の土地価格を参考に、ご自分が建てる家の予算を考慮して土地探しをしましょう。 4.周南エリアでタナカホームズの家を建てた場合の平均的な金額 タナカホームズの家を周南エリアで建てるとどのくらいの金額になるのでしょうか。 2023年9月から2024年8月までにタナカホームズが受注した棟数で計算したところ、建物の平均金額は2,000万円となりました。 政府統計の総合窓口「e-Stat 政府統計の総合窓口」によると、周南市で家を建てた人の1住宅あたりの平均延床面積は99.35m2(約30坪)です。 このことから、周南エリアでタナカホームズの家を建てた場合の坪単価を計算すると以下のようになります。 20,000,000円÷30坪=666,666円 上記の計算から、坪単価は約66万円です。 比較的リーズナブルな価格で家を建てられることがわかります。 また、タナカホームズは周南エリアの分譲地もあるので、土地のご提案をすることも可能です。 ■ 下上分譲地 (←クリックしてチェック!) ■ 下上Ⅱ期分譲地 (←クリックしてチェック!) ■ 東豊井分譲地 (←クリックしてチェック!) いずれも区画が残り1〜2区画のみなので、気になる方はお早めにお問い合わせください。 さらに会員限定非公開物件の建売住宅もあります。 ご覧いただくためには会員登録が必要ですが、登録いただくことでさらに多くの分譲地情報・建売住宅情報をお届けできます。 たった3分でできる簡単入力なので、ぜひご登録ください! 5.まとめ 周南市について解説しました。 周南市は、1年を通しで温暖な気候であることから非常に過ごしやすい町です。 瀬戸内海の温暖な気候でアウトドアやマリンスポーツも楽しめるなど、魅力もたくさん詰まっています。 工場施設は、美しい夜景スポットとして全国でも有名です。 また、徳山駅周辺には大きな商業施設や商店街が並んでいます。 新しくできた「徳山デッキ」は、毎日の生活品の買い物だけでなく週末にはショッピングやイベントが楽しめる場所で、新たなランドマークとしても注目されています。 周南市は山口県内で住みやすさランキング2位を取得している町です。 住みやすい町として高い評価も得ています。周南市に家を建てることで快適な生活を送ることができるでしょう。 ここまで解説したことも参考に、周南市での家づくりを検討してみてはいかがでしょうか。 タナカホームズは周南市での家づくりも担当しますので、ぜひお気軽にご相談ください。 土地探しから間取りや設備の決定までをお引き受けします。 山口・広島・島根で注文住宅を建てるなら、明治元年創業のタナカホームズがご相談承ります。 ぜひ、お気軽にお問い合わせください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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