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2022年8月31日 / 家づくり
建売住宅から注文住宅に住み替える方法|スケジュールや注意点も解説
すでに建売住宅を購入した人にとって、注文住宅への住み替えはハードルが高く感じるかもしれません。 しかし、建売住宅から注文住宅の住み替えはそれほど難しくなく、住宅メーカーを選べば低コストで実現できます。 この記事では、建売住宅から注文住宅への住み替えを検討している人に向けて、具体的な方法や手続きの流れを解説します。 目次 1. 建売住宅から注文住宅へ住み替える理由とは? 2. 建売住宅から注文住宅への住み替え方法 3. 「買い先行」で住み替える場合のスケジュール 4. 建売住宅から注文住宅へ住み替える場合の注意点 5. 建売住宅から注文住宅へ住み替える際の疑問点 6. 山口県で注文住宅を建てるならタナカホームズへ 7. まとめ 1.建売住宅から注文住宅へ住み替える理由とは? 建売住宅から注文住宅に住み替える理由には、ポジティブなものからネガティブなものまで、さまざまなものがあります。 現状の間取りでは手狭になったから 建売住宅から注文住宅への住み替え理由で多いのは、現状の間取りで手狭になったことです。 特に、出産や子どもの成長、親族の介護などにより、家族構成やライフスタイルが変わったことが、きっかけになりやすいようです。 住んでいるエリアに魅力を感じている場合、エリアそのものは変えず、家だけ新しく建て直すという方法をとる人もいます。 住まいの利便性・安全性を向上させたいから 通勤・通学の快適さや、子育て環境を考えて住み替えをする人も多数です。 後者の場合、親を頼れるよう実家のあるエリアに移り住むパターンも見られます。 また、安全性向上のために住み替えをする人もいます。 特に地震や水害といった自然災害の影響を考えて、より安全な場所へ転居することも珍しくありません。 隣人トラブルがあったから もともと住んでいた場所で、近隣に住んでいる人とのトラブルがあり住み替えを検討する人もいるようです。 イメージしやすいのは騒音問題ですが、そのほかにもペットや、車・バイク、ごみ、タバコなど、さまざまな要因でトラブルになることもあるでしょう。 2.建売住宅から注文住宅への住み替え方法 実際に建売住宅から注文住宅へ住み替えをする場合、進め方はいくつかあります。 ここからは、住み替えの方法について解説します。 売却と購入を同時に進めていく「同時進行」 「同時進行」は、今住んでいる家の売却と、新しい家探しを同時に行う方法です。 タイミングが合えば、売却・購入・引っ越しを一度に済ませられます。 ただし、売却または家探しのどちらかが先行してしまうと、以降の住み替えスケジュールが崩れやすい点に注意しましょう。 また、売買のタイミングを合わせようとすると、希望通りの売却・購入が難しいこともあります。 先に住んでいる家を売り、後から新しい家を買う「売り先行」 「売り先行」は、先に今住んでいる家を売却し、その代金が手に入ってから新しい家を購入して引っ越す方法です。 「住み替えたくても家が売れない」状況を避けられます。 ただし、新しい家に引っ越すまでの仮住まいが必要になります。 特に、注文住宅の完成までに時間がかかる場合、金銭的な負担が大きくなるかもしれません。 新しい家を買ってから、住んでいる家を売る「買い先行」 「買い先行」は、先に新しい家を購入し、後に今住んでいる家を売る方法です。 今の家に住みながら新しい家をじっくり選べるため、理想に合わせた家を建てたい人にはおすすめの方法です。 ただし、2軒分のローン支払いが必要になる可能性があるため、ある程度の貯蓄が必要になります。 なお、建売住宅から注文住宅へ住み替える場合は、「買い先行」がオーソドックスな方法です。 3.「買い先行」で住み替える場合のスケジュール ここからは、「買い先行」で建売住宅から注文住宅へ住み替える場合の流れを、簡単に解説します。 なお、詳しい流れについては、施工会社や不動産会社などによく確認してください。 新居の設計プランを決定し、契約をする まずは、新しい家の間取りなどを詳細に決定し、購入契約をします。 早い段階から情報収集をしたり、物件見学をしたりして、希望の設計プランを考えてみてください。 なお注文住宅の場合、着工から引き渡しまでには4~6か月ほどかかります。 旧居の売却活動を行う 新しい家の契約ができたら、今住んでいる家の売却手続きを進めましょう。 「買い先行」の場合、“二重ローン”を防ぐことが大切です。 売却活動は早めに開始し、今住んでいる家を早急に手放せるよう準備をしておくとよいでしょう。 新居に引っ越し、旧居の売買契約を終わらせる 新しい家が完成したら引き渡しをしてもらい、いよいよ引っ越しです。 この段階で、もともと住んでいた家の売買契約も終了させます。 新しい家の引き渡しや引っ越しのタイミングで、もともと住んでいた家の売却が完了していると、理想的な流れといえるでしょう。 4.建売住宅から注文住宅へ住み替える場合の注意点 建売住宅から注文住宅に住み替える際は、注意点も複数あります。 住み替えを検討する際は、これから解説する内容にどう対応するかも考えておきましょう。 自宅が売却できるタイミングが予測しにくい 今住んでいる家がいつ売れるかを予測するのは困難です。 予想より早く売れる場合もあれば、予想以上に売却活動が難航する可能性もあります。 特に注文住宅への住み替えの場合、着工から引き渡しまでは4~6か月が目安です。 売却は、なるべく早く行ったほうがよいでしょう。 そのためにも、住み替えの際は、綿密な計画を立てて進めることが重要です。 売却額は購入額より低くなりやすい たとえ築年数が浅くても、中古の家は購入当初の金額で売却できないことがほとんどです。 特に古い家の場合、値段が付かないことも珍しくありません。 また、査定をしても、査定額通りの金額ではなかなか売れません。 査定内容は、目安程度に考えておきましょう。希望通りの金額で売却するためには、相見積もりを取る、早めに売却を完了させるなどの対策が必須です。 家代・土地代以外にもさまざまな費用が発生する 家は、売却する際も購入する際も多くの費用が発生します。 例えば、仲介手数料や印紙代、登記費用、仮住まいの家賃や引っ越し費用などです。 住み替えに必要な費用の目安は、売却時は売却額の7%前後、注文購入時は購入額の6%前後と言われています。 事前に発生する費用をすべて洗い出し、資金計画を立てておくと安心です。 5.建売住宅から注文住宅へ住み替える際の疑問点 建売住宅から注文住宅に住み替える際、さまざまな疑問が思い浮かぶ人も多いでしょう。 ここからは、よく話題になる疑問について解説します。 今住んでいる家の住宅ローンが残っている場合は? 今住んでいる家に住宅ローンが残っている場合も、売却は可能です。 ただし、今住んでいる家の売却額がローン残額を下回る場合は、ローンを自費で完済する必要があります。 まずは今住んでいる家がいくらぐらいで売れるのかを把握してから、対策を考えるとよいでしょう。 今住んでいる家のローン残額分と、新しい家の購入資金をまとめて借りられる「住み替えローン」や、一時的に新たな融資を受けられる「つなぎ融資」を利用する方法もあります。 建売住宅から注文住宅への住み替えで特例や控除はある? 建売住宅から注文住宅への住み替えでは、さまざまな特例や控除を受けられる可能性があります。 代表的なものは、「買い替え特例」「住宅ローン控除」です。 また、今住んでいる家の所有年数が5年以上の場合は、所得税率が低くなるかもしれません。 さらに自治体によっては、独自の補助金制度を用意しているところもあります。自分たちに使えるものがないか、探してみましょう。 納得のいく住み替えをするコツは? 建売住宅から注文住宅への住み替えで失敗しないために重要なのは、とにかく早めに行動することです。 余裕を持ったスケジュールと綿密な資金計画のもとで住み替えを進めれば、きっと納得の行く住み替えができるはずです。 じっくり間取りなどを考えたいなら、「買い先行」で住み替えを進めましょう。 まずは理想の間取りや条件を洗い出し、施工会社や住宅メーカーに問い合わせてみてください。 6.山口県で注文住宅を建てるならタナカホームズへ 山口県で建売住宅から注文住宅への住み替えを検討しているなら、以下のような強みのあるタナカホームズがおすすめです。 理想の間取りを実現 タナカホームズの注文住宅は、理想の間取りを実現しやすいことが特徴です。 なかでも予算1,200万円台から購入できる「ORIGINAL STYLE」がおすすめです。 たとえば、子どもの成長・人数に応じて部屋数が増やせる仕様にもできます。 一流メーカーの設備を導入可能 タナカホームズの注文住宅には、低価格ながら一流メーカーの設備が導入できます。 タカラスタンダードを始めとした一流メーカーの設備が選べることが魅力です。 コストを抑えつつ、高性能な家に住みたい人にぴったりです。 二階建て・平屋建ての両方に対応可能 タナカホームズは、二階建て・平屋建ての両方に対応 可能です。 特に「ORIGINAL STYLE」は、施主が間取りを自由に決められます。 また、タナカホームズには平屋の施工実績も豊富にあり、階数を問わず希望を叶えやすい点が強みといえます。 7.まとめ 建売住宅から注文住宅への住み替え方法は、複数あります。 そして納得のいく住み替えをするためには、綿密な住み替え計画を立てることが重要です。 また、理想の注文住宅を建てるためには、希望の間取りを考える必要もあります。 住宅展示場に足を運んだり、住宅メーカーや施工会社に相談したりしながら、どのように住み替えを進めるかを丁寧に検討していきましょう。 建売住宅から注文住宅への住み替えを検討している人は、ぜひタナカホームズにご相談ください。 <<来場予約はコチラ>> <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2022年8月31日 / 家づくり
建売住宅でおしゃれに暮らす秘訣を解説|契約タイミングから暮らし方の工夫事例まで
建売住宅は「設計自由度が低く、個性が出しにくい」と思っていませんか。 実は、工夫次第でカスタマイズが可能で、コストを抑えておしゃれに暮らすにはおすすめの住宅です。 この記事では、建売住宅でおしゃれに暮らす秘訣を着工前・完成後・居住中それぞれの段階で解説します。 参考にして、住まいづくりの選択肢を広げてください。 目次 1. 建売住宅は着工前に購入可能|「おしゃれに建てる」なら建築前物件がおすすめ 2. 「完成物件をおしゃれにしたい」なら部分的にリノベーションを 3. 建売住宅で「おしゃれに暮らす」ならインテリアにこだわろう 4. 中国地方・山口県の建売住宅を探すならタナカホームズ 5. まとめ 1.建売住宅は着工前に購入可能|「おしゃれに建てる」なら建築前物件がおすすめ 以前は、建売住宅といえば「完成後に売られる物件」でしたが、販売方法が多様化した今では、着工前や建築途中でも購入契約が可能です。 地域差はあるものの、建売住宅の物件情報数は中古住宅や住宅用地よりも多い傾向にあります。建築希望エリアが定まっている場合には、着工前の建売住宅もチェックしてみると選択肢が広がります。 建売住宅を建築着工前に購入する3つのメリット 着工前に購入すると、住宅の完成後では変更や確認ができない部分にも関われるのが魅力です。 できることは主に3つあります。 1.仕様・カラーなどのアレンジができる 着工前であれば、建築プランに大きな変更が生じない部分はアレンジ可能です。 多くの販売元が、水回り機器のグレードやドア、コンセント位置などの変更に対応しています。 間取りさえ変えなければ、和室を洋室へ変えられる可能性もあります。 外壁や壁紙、内装品の色も、用意された範囲から無料でセレクトできることがほとんどです。 2.オプションを追加できる より快適に暮らすために、床暖房やオール電化を追加したりコンセントを増設したりすることもできます。 エクステリアの追加も可能なケースでは、ベランピングも楽しめるバルコニーが人気です。 オプションの多くは有料で、追加の工事費用も必要です。販売元によっては、選べる無料オプションが用意されている場合もあります。 3.建築過程を確認できる 建築過程を見ることができるのは、着工前購入ならではの特長です。 完成後では、基礎工事の様子や実際に使用されている構造材、断熱材などは確認できません。 施工状況を自らの目で見ることは、入居後の安心感にもつながります。 現場を確認することで、一生に一度あるかどうかのマイホーム建築を主体的に楽しめるのもうれしいところです。 建築着工前購入で変更できないこと 建売住宅では、大きな間取りや設計の変更はできません。 建築主は着工前に県や市に設計図などを提出して「法律に適した建物である」ことを確認しなければならず、確認申請後は大規模変更が困難なためです。 確認申請の前であれば、変更できる可能性もあります。 どうしても変えたい場合は、申請前に申し出るようにしましょう。 効率的な建築着工前物件の探し方 効率的に着工前の建売物件を探すためには、事前準備が重要です。 まずは、マイホームへの希望条件を洗い出し、優先順位をつけます。譲れないことや妥協できることを明確にするためです。 次に、希望エリア内に物件を持つ建築会社やハウスメーカーの特徴をリサーチします。 完成済み物件やモデルハウスを内見するのもおすすめです。 各社の標準グレードや仕様、設計の特徴と自分の希望条件を照らし合わせると、スムーズに物件探しが進められます。 2.「完成物件をおしゃれにしたい」なら部分的にリノベーションを すでに完成した建売物件を自分好みにアレンジするなら、部分リノベーションが有効です。 リノベーションと聞くと、中古物件を購入して実施するイメージが強いかもしれません 。 しかし、「新品=完成品」ではなく、新築建売を住まう人に合わせてリノベーションすることで「オリジナルの完成品に仕上げる」のも新たな選択肢です。 新築建売のリノベーションがおすすめな理由 中古住宅をリノベーションするよりも新築建売に少し手を加えることをおすすめするのには、わけがあります。 そもそも、優良な中古住宅は流通量が少ないのが現実です。 希望条件と照らし合わせると、新築建売が候補にあがることのほうが多いのではないでしょうか。 新築ゆえに構造や設備はしっかりしていますので、気になる箇所をリノベーションするだけで済みます。 注文住宅より費用を抑えつつ、自分好みの新築マイホームが手に入る方法です。 新築建売リノベーションの注意点 当たり前の話ですが、手を入れる箇所が多いとその分費用もかかります。 また、変更の規模や内容によっては、物件販売元の保証から外れてしまうおそれもあるので注意が必要です。 コストを抑えて新築に住めたとしても、予算超過したり保証が利用できなかったりすると本末転倒なので、優先順位を決めて取り組むようにしましょう。 新築建売リノベーション事例 リノベーションによって、雰囲気を変えたり生活の質を上げたりできます。 ここでは、具体的な事例を紹介します。 壁紙や床材を張り替える 目に入る面積が広い壁紙や床材を変更すると、部屋の雰囲気がガラッと変わります。 万人受けする建売ならではのシンプルな印象を払拭し、オリジナリティを演出するのに最適です。 機能性を兼ね備える壁紙を採用すれば、より過ごしやすい環境へと変えられます。 吸放湿する「エコカラット」や蓄光効果のある壁紙などがおすすめです。 設備をアップグレードする 既存の設備をアップグレードすると、生活利便性が高まります。 暮らしの満足度を左右する部分です。 思い切ってオール電化を導入するのも手ですが、部分的な変更でも効果を実感しやすいでしょう。 水栓や便座といった水回り機器をひとつ変えるだけでも、快適性がアップします。 取り外した既存設備も、未使用であれば売却可能です。 収納を増やす 理想的な収納の位置や大きさは、ライフスタイルによって大きく異なります。 標準的な生活を基準とする建売住宅では、個々の希望に沿いづらいところです。 近年需要が高まっているのは、土足で入れる土間や玄関収納です。 他にも、家事動線を考慮したキッチン収納や、子どもの人数や荷物の量に合わせたロフトなどもあげられます。 3.建売住宅で「おしゃれに暮らす」ならインテリアにこだわろう 建物には手を加えずにおしゃれな建売住宅ライフを楽しむなら、インテリアにこだわってみましょう。 ライフステージや気分に合わせて柔軟にアレンジしやすい方法です。 どのような設計の住宅でも、インテリアひとつで暮らしの印象は大きく変わります。 インテリアコーディネートは、おしゃれに暮らすためには避けては通れない道です。 建売住宅はインテリアコーディネートを楽しむのに向いている 建売住宅は、「万人が使いやすい」ように設計された住宅です。 汎用性が求められるため、白い壁紙に木目調のフローリング、とあえて特徴的なデザインや素材を採用していないことがほとんどです。 視点を変えてみれば、「邪魔になる個性を持たない」住宅だともいえます。 インテリア次第でいくらでも自分好みにアレンジしやすい空間です。 建売住宅のインテリアを選ぶコツ インテリアを選ぶコツは、以下の3点です。 テイストを決める 素材や色合いに統一感を持たせる アクセントスポットをつくる まずは軸となるテイストを決めます。 デザインやカラーを空間全体で捉えやすくなるためです。 テイストに沿った素材や色合いの家具やアイテムをチョイスしていくと、まとまりのある空間が演出できます。 さらにおしゃれに見せるには、アクセントをおくのが効果的です。 色や柄、小物など、ひとつ目を引く点があると、空間に個性が生まれます。 4.中国地方・山口県の建売住宅を探すならタナカホームズ タナカホームズでは、「土地+建物+外構費」のわかりやすい価格で標準設備の充実した建売住宅を多数ご用意しております。ぜひご検討ください。 ◆中国地方の物件例 ・山口県山口市平井:2階建4LDK/販売価格2,498万円 ・山口県萩市平安古:2階建4LDK/販売価格2,580万円 ・広島県廿日市市宮内:2階建4LDK/販売価格3,980万円 5.まとめ 万人が使いやすいように設計された建売住宅では、おしゃれな暮らしの実現は難しいと思われがちです。 しかし、着工前に購入してカスタマイズしたり、完成物件をリノベーションしたりすることで、自分好みにアレンジ可能です。 建物に手を加えない場合には、インテリアにこだわる方法もあります。 中国地方・山口県で建売住宅を検討中なら、タナカホームズにおまかせください。 ローコストなのに高品質高性能な建売住宅を多数ご用意し、お客様の幅広いニーズにお応えいたします。 まずは、タナカホームズ住宅展示場にて、充実した標準設備などをご確認ください。 <<来場予約はコチラ>> <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2022年8月31日 / 性能
省エネ等級が改定|最新の省エネ基準と新築住宅の仕様や資金面への影響を詳しく解説
「マイホームの新築を考えているが、省エネ性能が気になる」という人も多いのではないでしょうか。 省エネ基準が改定され、新築住宅に求められる性能も変化しています。 この記事では、省エネ基準や住宅性能、省エネ住宅のメリット、省エネ住宅を建てる方法などを解説します。 理想のマイホームを建てるヒントにしてください。 目次 1. 義務化された新しい省エネ基準(断熱性能等級)とは 2. 省エネ基準(断熱性能等級)が改正された背景 3. 新省エネ基準における等級ごとの住宅性能の違い 4. 新省エネ基準で上位等級住宅のメリット 5. 高断熱基準HEAT20も参考に 6. 新等級での省エネ住宅建築は資金面でも有利 7. 新等級をクリアした省エネ住宅を建てる方法 8. 中国地方・山口県で新省エネ基準をクリアした新築ならタナカホームズ 9. まとめ 1.義務化された新しい省エネ基準(断熱性能等級)とは 2022年4月、戸建住宅の省エネ基準を定めた法律が改正されました。 従来は最高等級だった断熱性能が最低限必要な基準になるなどの変更点は、これから家を建てる人に大きくかかわります。 省エネ基準について解説します。 これまでの省エネ基準 建築物の省エネ基準は「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で定められています。 旧来の省エネ基準は、以下のとおりです。数字が大きいほど、断熱性能が高まります。 等級4 2016年制定基準 等級3 1992年制定基準 等級2 1980年制定基準 等級1 無断熱 これまでは2016年に制定された等級4が、最高ランクの断熱性能でした。 改定後の新省エネ基準 改定された省エネ基準では、これまで最高ランクだった等級4がすべての新築住宅が備えるべき最低限の等級になります 。さらに高断熱な住宅を評価する新しい断熱等級(5~7)も設定されました。 等級7 HEAT20 G3相当 等級6 HEAT20 G2相当 等級5 ZEH基準相当 等級4 義務化 HEAT基準については後述します。 新しい断熱等級5~7とは 等級5は「ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)基準」と呼ばれます。 太陽光発電などにより、光熱費ゼロを実現できる住宅を指します。 等級6~7は、さらなる高断熱住宅を提唱する「HEAT20(20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)」による基準です。 等級4が6になると冷暖房一次エネルギー消費量を約30%、等級7では約45%削減できます。 その他の見直し基準 2021年、「長期優良住宅認定対象の拡充」「豪雨など災害リスクを配慮する基準の追加」などが改定されています。 長期優良住宅は住宅ローンや税金の優遇に影響するため、新築住宅を建てる方は知っておくべき項目です。 また東京都はエネルギーの自家発電率向上のため、新築住宅に太陽光パネルの設置を義務付けました。 2.省エネ基準(断熱性能等級)が改定された背景 住宅の省エネ性能の評価基準が改定された背景には、世界的に「脱炭素」の動きが進んでいること、またこれまで日本の住宅の断熱基準は「先進国最低レベル」だったことが影響しています。 それぞれ詳しく解説します。 世界的に進む脱炭素の動き 地球温暖化抑制のため、世界的に脱炭素(二酸化炭素排出量の削減)が進んでいます。 日本政府も2020年「2050年カーボンニュートラル宣言」を出し、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの排出量ゼロを目指しています。 住宅も相当量の二酸化炭素を排出しているため、住宅の省エネ化とエネルギー使用量の削減は急務でした。 日本の省エネ基準は先進国最低レベル 改定前の2016年省エネ基準は、実は1999年制定の基準とほとんど変わりがありません。 20年以上前の「先進国最低レベル」といえる基準で、住宅が建てられ続けていたのです。 一方、世界では住宅の省エネ化がどんどん推進されています。 「UA値」という住宅の断熱性能を単純に比較すると、住宅の断熱性能に倍近い差があります。 3.新省エネ基準における等級ごとの住宅性能の違い 新省エネ基準では、等級ごとにどのような性能の差があるのでしょうか?UA値と断熱材の厚みの2つの視点から解説します。 UA値 新省エネ基準の等級は「UA値」で決まります。 UA値は「熱の逃げにくさ」を示す指標です。 UA値は地域区分によって推奨値が異なります。 たとえば関東から九州までの西日本全地域を含む「地域区分5・6」で各等級をクリアするために必要なUA値は以下のとおりです。 基準 UA値 等級7 0.26 等級6 0.46 等級5 0.60 等級4(2016年基準) 0.87 参考:【参考】住宅における外皮性能 - 国土交通省 断熱材の厚み 断熱性能の向上には、断熱材を厚く使うことも欠かせません。 区分6の地域で、天井や壁に断熱材「高性能グラスウール16K」を使う場合、等級4には90mmの厚みが必要なのに対し、等級5には105mmと、約1.2倍の断熱材が必要となります。 断熱材の厚みは住宅の断熱性能に直結するため、高断熱住宅には断熱材がたくさん必要だと押さえましょう。 4.新省エネ基準で上位等級住宅のメリット 省エネ基準改定で新たに制定された、等級5~7の上位住宅には、これまでの住宅にはなかったメリットがあります。 光熱費が節約できる 等級5以上の住宅は、等級4の住宅と比べて冷暖房に必要なエネルギーが30~40%削減できます。 冷暖房費、つまり光熱費が節約できる理由は次の2点です。 太陽光パネルや蓄電池など、エネルギーの自家供給システムがある 断熱性能が外気の侵入を防ぎ、夏も冬も室温を安定させる エネルギー価格の高騰が不安なこれからにも、大きなメリットです。 安全・健康に暮らせる 高い省エネ性能を持つ住宅は、暮らす人の安全や健康にもよい影響を与えます。 冬場はヒートショック防止に効果があります。 高断熱性能により、家中の室温が一定に保たれるからです。 また断熱性能の高いサッシのおかげで、結露しにくくカビが生えにくい点もメリットです。 ご家族に喘息やアレルギーなどがあっても安心して暮らせます。 資産価値が高まる 上位等級の住宅は、下位等級の住宅より資産価値が高まることも期待できます。 1981年に耐震基準が改定されると、住宅に「旧耐震」「新耐震」の区別が生まれ、古い基準の建物は価値がつきにくくなりました。 省エネ基準でも、同じ動きがあると考えられます。 等級4より5の住宅の方が資産価値を維持でき、手放す際も高値で取引できると考えられます。 5.高断熱基準HEAT20も参考に 新省エネ基準最高ランクの等級6・7は、断熱性能がより高い住宅の普及を目指す「20年先を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」が提唱する断熱基準に基づきます。 HEATの特徴は、以下のとおり冬場の室内体感温度を基準とする点です。 G2(等級6):13℃を下回らない ※北海道以外 G3(等級7):15℃を下回らない ※すべての地域 6.新等級での省エネ住宅建築は資金面でも有利 新しい省エネ基準に適合した住宅の新築では、住宅ローンの優遇や補助金などさまざまな支援が受けられます。 住宅ローンの金利が優遇される 住宅ローン「フラット35」には、高性能住宅に対する金利優遇プラン「フラット35S」があります。 2022年10月から新設されるZEH基準適合住宅プランでは、借入5年目までは0.50%、6~10年目は0.25%の金利優遇が受けられます。 あわせて既存の「金利A」「金利B」プランが適用される断熱基準も引き上げられます。 住宅ローン減税の控除額が大きくなる 住宅ローン減税は2022年から4年間の延長が決まっています。 住宅ローン減税が受けられる借入限度額は、省エネ性能の高い住宅の方が大きい点に注目しましょう。 等級が1つ変わるごとに、借入限度額が1,500万円変わります。 また2024年以降の省エネ性能の低い住宅への入居は、住宅ローン減税の対象外となります。 受けられる補助金の額が大きくなる 新築住宅に対する補助金の中には、省エネ性能が高いほど補助金額が上がるものもあります。 たとえば「こどもみらい住宅支援事業」での補助金額と基準等級は以下のとおりです。 等級 補助金額 ZEH住宅(断熱等級5) 100万円 長期優良住宅・低炭素住宅・性能向上計画認定住宅 80万円 省エネ基準適合住宅(断熱等級4) 60万円 7.新等級をクリアした省エネ住宅を建てる方法 住宅ローン優遇や補助金を受けるには、新省エネ基準に適合した住宅であることが大切です。新基準で住宅を建てる方法を解説します。 ZEH基準(等級5)以上で設計 これから住宅を建てる場合、ZEH基準(等級5)以上で設計するのがおすすめです。 これまで「省エネ住宅」と呼ばれていた等級4は最低基準となり、各種の優遇は等級5以上を対象にしたものが多くなるためです。 住宅性能評価を取得 「住宅性能評価」を取得すると、省エネや耐震性、維持管理性などの点で客観的な評価を得られます。 住宅性能評価は国が定めた「日本住宅性能表示基準」に沿って評価されるため、一定基準を満たした住宅の証明となります。 省エネ性能のチェック方法 省エネ性能のチェックは、プロの手を借りるのがおすすめです。 設計した建築士やホームインスペクターに説明を依頼しましょう。 ホームインスペクターとは住宅の診断士です。 専門家として、住宅の性能や状態をチェックしてくれます。 8.中国地方・山口県で新省エネ基準をクリアした新築ならタナカホームズ 中国地方や山口県で省エネ住宅を新築するなら、タナカホームズにお任せください。 タナカホームズは、厚い壁とたっぷりの断熱材を使った「ツーバイシックス工法」でマイホームを建築します。従来型のツーバイフォー工法よりも高い断熱性能・遮熱性能・耐震性能を実感してください。 断熱材には、省エネ基準に適合したた「吹付断熱アクアフォーム」を採用。 繊維系断熱材に比べて結露が少ないため、大切なマイホームをより長持ちさせます。 9.まとめ 長年「省エネ住宅」と呼ばれていた等級4が「最低限備えなければならない性能」になり、ZEH住宅やHEAT20などのより高性能な省エネ基準も登場しています。 日本の省エネ基準は世界に追いつこうとしているところです。 これから住宅を建てる人は、等級5以上での設計をおすすめします。光熱費が抑えられるだけではなく、住宅ローン優遇や補助金など、建築費用面のメリットも大きいためです。 省エネ性能の高い住宅は、実際に見て体感すると違いがわかります。 ローコストなのに高性能な住宅を手掛けるタナカホームズの見学会にぜひお越しください。 <<来場予約はコチラ>> <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2022年8月23日 / 性能
省エネ住宅かどうかを調べるには?基準や補助金も解説
光熱費の高騰などにより、「省エネ住宅」が大きな注目を集めています。 そこで今回は、省エネ住宅の基準や気になる物件が省エネ住宅かどうか調べる方法を解説します。 省エネ住宅について詳しく知ることができるため、これから家を建てようと考えている人も必見です。 また、省エネ住宅が受けられる補助金や減税措置についても紹介します。 目次 1. 省エネ住宅とは 2. 省エネ住宅の基準 3. 省エネ住宅かどうかを確認する方法 4. 省エネ住宅のメリット・デメリット 5. 省エネ住宅の種類を解説 6. 省エネ住宅で受けられる補助金と優遇制度 7. 省エネ住宅で受けられる減税制度 8. 優遇を受けられる省エネ住宅の種類 9. 中国地方・山口県で省エネ住宅を建てるなら 10. まとめ 1.省エネ住宅とは 省エネ住宅とは、電力エネルギーの消費量を抑えるためにつくられた住宅のことです。 省エネ住宅の建設にあたっては、主に断熱性・日射遮蔽性能・気密性・換気・外皮性能の5つが重要となります。 断熱性 断熱とは、住宅の壁・床・屋根・窓などを通じた熱の移動を少なくすることです。 冬は室内から室外、夏は室外から室内への熱の移動が少ないほど、消費する電力エネルギーを抑えられます。 また、断熱性を表す数値が「外皮平均熱貫流率(UA値)」です。 UA値が低いほど、その建物は省エネ性能が高いと判断できます。 日射遮蔽性能 窓からの日差しは、室内の温度上昇の原因になります。 室温の上昇を抑えるためには、部屋に入る日差しを少なくすることが大切です。 日射遮蔽性能を表す数値を「冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)」といいます。 ηAC値が低いほど、その建物は省エネ性能に優れていると判断できます。 気密性 住宅における気密性とは、壁や窓などの隙間をできるだけなくし、室内外の空気の出入りを減らすことです。 空気の出入りが減ることで、熱の移動も少なくなり、エネルギーの消費量を抑えることができます。 ただし、快適な生活のために必要な換気量を確保することも重要です。 換気 断熱性や気密性が高まると熱の出入りが少なくなる分、室内に熱や湿気がこもりやすくなってしまいます。 適切な頻度の換気により、空気を入れ替えることで室内を快適に保つことが可能です。 適度な換気は健康維持にもつながるため、欠かさず行いましょう。 外皮性能 外皮性能とは、外壁や窓などを通した熱の損失のしにくさを表す指標です。 上記の断熱性・日射遮蔽性・気密性といった指標は、外皮性能として評価されます。 外皮性能の数値が低いほど、その建物は省エネ性能が高いと判断できます。 一次エネルギー消費量 住宅構造そのものだけでなく、家の中で使用する消費エネルギー量を抑えることも重要です。 冷暖房設備や給湯器、照明など住宅全体で消費するエネルギー量を総合的に評価したものを「一次エネルギー消費量」といい、決められた「基準一次エネルギー消費量」を下回ることが求められます。 2.省エネ住宅の基準 ここからは、「省エネ住宅」と呼ばれるために満たすべき基準を解説します。 建築物省エネ法 省エネ住宅に関する数値的な基準は、昭和55年に省エネ法にて制定され、平成27年には建築物省エネ法に移行しています。 「外皮性能」と「住宅全体で使用するエネルギー量」の二面から住宅の省エネルギー性を評価し、具体的な基準を設けています。 地域によって基準値を設定 建築物省エネ法では、全国を8つの地域に区分し、それぞれの気候に応じた基準値を設定しています。 北海道や東北などの寒い地域から、1地域・2地域・3地域と区分され、温かい気候で知られる沖縄県の一部地域は8地域に区分されます。 山口県の省エネ基準値 建築物省エネ法では、山口県は5・6・7地域に区分されます。 住宅の断熱性を示す「基準UA値」は0.87、日射遮蔽性能を占める「基準ηAC値」は2.7~3.0が基準です。 つまり、山口県においては基準UA値0.87以下、基準ηAC値2.7~3.0以下の住宅を「省エネ住宅」と呼びます。 3.省エネ住宅かどうかを確認する方法 省エネ住宅かどうかは、「住宅性能表示制度」と「BELS(ベルス)」という表示制度によって確認可能です。 住宅性能表示制度 平成12年4月1日に施行された住宅性能表示制度は、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下、「品確法」)に基づく制度です。省エネ基準に基づき、「断熱等性能等級」と「エネルギー消費量等級」という2つの指標が表示されます。 BELS(ベルス) BELS(ベルス)は、建物の省エネ性能(燃費)を第三者評価機関が評価・認定する制度です。 星1から星5までのランクがあり、星の数が多いほど省エネ性能が高いと判断できます。 4.省エネ住宅のメリット・デメリット 省エネ住宅には多くのメリットがありますが、実はいくつかのデメリットもあります。 それぞれについて詳しく紹介します。 省エネ住宅のメリット 省エネ住宅は寒暖差が少ないため、1年中快適な居住空間を保てるだけでなく、結露が起きにくいことでメンテナンスの手間も減らせます。 また、光熱費を抑えることができ、補助金も出るため家計も助かります。冷暖房の使用を抑えることでCO2の排出量が減り、環境にも優しい住宅です。 さらに、ヒートショックのリスクを回避できるため、高齢者の方も安心して暮らせます。 省エネ住宅のデメリット 省エネ住宅は一般的な住宅と比べ、初期費用がかかりやすいというデメリットがあります。 また、省エネ住宅や地域の特性を熟知している業者は限られるため、業者選びにも注意が必要です。 5.省エネ住宅の種類を解説 省エネ住宅にはいくつかの種類があります。 基準や補助金制度などが異なるため、それぞれ紹介します。 ZEH ZEH(ゼッチ)は「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称です。 住宅の高断熱化と省エネ化を図り、太陽光発電などの創エネ設備を設置することで、住宅全体でのエネルギー収支をゼロ以下にすることを目的としています。 スマートハウス スマートハウスとは、IT技術の活用でエネルギー消費を最適化した住宅のことです。 「HEMS」というシステムにより太陽光発電・蓄電池・家電・住宅設備などをネットワーク化し、無駄な電力を把握することで省エネ化を実現します。 LCCM LCCMは、「ライフサイクルカーボンマイナス」の略称です。 建設から解体までを含めたCO2排出量を削減し、トータルの収支をマイナスとすることを目指した住宅を指します。 建物の寿命を延ばし、一層のCO2削減を実現する住宅として、最終的に行き着くゴールとされています。 6.省エネ住宅で受けられる補助金と優遇制度 省エネ住宅を購入する際は、さまざまな補助金制度を利用できます。 それぞれの制度について詳しく解説します。 ゼロエネ住宅補助金 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 ZEH基準を満たす新築住宅の購入や、ZEH基準を満たす住宅への改修時に受け取れる補助金です。 省エネ性能のグレードごとに3つの区分が設けられており、それぞれ補助額が異なります。 長期優良住宅化 リフォーム補助金 既存の住宅の劣化対策や省エネ化、子育て世帯向けの改修や三世代同居対応など、長期優良住宅化リフォームを支援する補助金です。 こどもみらい住宅支援事業 2021年に終了した「グリーン住宅ポイント」の後継となる制度です。 補助金額は住宅の性能によって異なり、ZEHの基準を満たす住宅で100万円、高い省エネ性能を有する住宅で80万円が支給されます。 7.省エネ住宅で受けられる減税制度 省エネ住宅には補助金が支給されるだけでなく、さまざまな減税制度の対象にもなります。 所得税 省エネ住宅の購入やリフォームの際に住宅ローンを利用すると、「住宅ローン減税」の対象となります。たとえば低炭素住宅の場合、減税額は最大500万円です。 また、自己資金で住宅を購入・リフォームした場合も、「投資型減税」という異なる所得控除を受けられる可能性があります。 固定資産税 リフォームによって省エネ化した住宅は、翌年分の固定資産税額(120平方メートル相当分まで)が3分の1に減額されます。 ただし、50万円以上の工事費用に加え、床面積が50平方メートル以上あるなど一定の要件があります。 不動産取得税 住宅購入など、不動産を取得したときにかかる税金が軽減されます。 一般的な新築住宅の場合は1,200万円が控除されますが、認定長期優良住宅の場合は100万円がプラスされ、1,300万円が控除されます。 登録免許税 不動産登記にかかる登録免許税に関しても、減税措置を受けられます。 たとえば長期優良住宅や低炭素住宅の場合、通常0.15%のところ0.1%へ減税されます。 8.優遇を受けられる省エネ住宅の種類 省エネ住宅としての優遇を受けられるのは、主に「低炭素住宅」と「長期優良住宅」の2種類です。 低炭素住宅 低炭素住宅とは、二酸化炭素の排出を抑えた住宅のことです。 住宅ローン減税の限度額引き上げのほか、「フラット35」の利用に関しても優遇を受けられます。 ただし、低炭素住宅と認められるためには、断熱等性能等級4+一次エネルギー消費量等級5を満たしていることに加え、HEMSの導入や節水対策の実施などの条件があります。 長期優良住宅 長期優良住宅とは、一定の省エネ性能を備え、長期間住み続けられる住宅のことです。 低炭素住宅と同様の優遇に加え、固定資産税の新築家屋の税額軽減の期間延長などの優遇措置を受けられます。 認められるためには、断熱等性能等級4の省エネ性能や、耐久性・更新性などいくつかの条件を満たす必要があります。 9.中国地方・山口県で省エネ住宅を建てるなら 中国地方・山口県で省エネ住宅を建てるなら、創業150年のタナカホームズをご検討ください。 タナカホームズでは外壁通気工法やミラフォーム(床断熱)など、省エネ住宅に必要な施工をいくつもご用意しております。 10.まとめ 省エネ住宅とは、電力の消費量を抑えるような工夫が施された住宅のことです。 省エネ住宅に関する数値的な基準は、「建築物省エネ法」によって定められています。 省エネ住宅かどうかを確かめたい場合は、「住宅性能表示制度」や「BELS(ベルス)」といった表示をチェックしましょう。 中国地方・山口県で省エネ住宅を建てるなら、タナカホームズにおまかせください。 まずは弊社の住宅展示場まで、お気軽にお越しください。 <<来場予約はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2022年8月23日 / 家づくり
省エネ基準の義務化とは?2021年の変更点と省エネ住宅のメリットを解説
2021年、住宅の省エネ度合いを測る「省エネ基準」が改正されました。 そして、2025年からは、全ての新築住宅で省エネ基準に適合させることが義務化されます。 しかし、そもそも省エネ基準とは何か、どう対応すればよいのか悩む人も多いでしょう。 この記事では、省エネ基準の概要や省エネ住宅のメリット、住宅の新築時にすべきことを紹介します。 目次 1. 2021年に改正・義務化された省エネ基準とは 2. 2021年の省エネ基準改正における3つの変更点 3. 省エネ基準を満たす住宅とは 4. 省エネ住宅のメリット 5. 山口県で省エネ住宅を建てるならタナカホームズ 6. まとめ 1.2021年に改正・義務化された省エネ基準とは 義務化されたといっても、省エネ基準とはどんなものなのか知らない人も多いでしょう。 まずは、省エネ基準の概要を解説します。 住宅や建築物の省エネ度合いを測る基準 「省エネ基準」とは、住宅や建築物などにどの程度省エネ性能があるかを測る指標です。 省エネ基準が導入された背景には、1970年代に発生したオイルショックがあります。 エネルギー使用の合理化を図るために、1979年に「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(通称「省エネ法」)が施行されました。 そして翌年、省エネ法の指針となる省エネ基準が制定されています。 省エネ基準は、省エネ法の改正とともに、これまで複数回の改正がされています。 2つの軸で評価される 省エネ基準は、「一時エネルギー消費量に関する基準」と、「外皮性能」の2つの軸で評価されます。 一時エネルギー消費量に関する基準は、住宅や建築物がどれだけのエネルギーを消費し、またどれだけのエネルギーを創り出せているかを判断します。 また、外皮性能は、住宅や建築物に採用された屋根や外壁、窓によって、どの程度断熱ができているかを測るものです。 これら2つの軸で建築物の省エネ度合いを測り、基準を下回って入れば「省エネ基準に適合している」と判断されます。 2.2021年の省エネ基準改正における3つの変更点 2021年の省エネ基準の改正には、大きく3つの変更点があります。 ここからは、3つの変更点について解説します。 全ての新築住宅で省エネ基準を満たす必要がある 2025年以降、住宅を新築する場合は、必ず省エネ基準に適合させなくてはなりません。 省エネ基準自体は新しいものではありません。 もともと、中〜大規模の非住宅の建築物には、適合義務がありました。 しかし、住宅や300㎡未満の非住宅については、必ずしも基準に適合させる必要はありませんでした。 しかし、今回の改正により、住宅と300㎡未満の非住宅にも、省エネ基準への適合義務が課されるようになります。 もし省エネ基準に適合できない場合は、着工や居住ができなくなるかもしれません。 建築士に説明義務が課されるようになる 住宅の新築時、担当する建築士は、施主への説明義務が課されるようになります。 具体的には、採用する建材などにどの程度の省エネ効果があるか、建築士は施主に詳しく伝えなくてはなりません。 そして、この説明は書面で行う必要があります。 説明義務があるのは建築士側のみで、施主側に特別な義務などは発生しません。 しかし、担当の建築士が説明をしてくれるかどうか、しっかりチェックするとよいでしょう。 新たな融資制度が設立される 省エネ基準適合のために、新たな融資制度も設立されています。 たとえば、既存住宅を省エネ住宅にリフォームする際、低金利で融資を受けられる「グリーンリフォームローン」が創設されました。 また、一定の基準を満たした中古住宅を購入する場合、低金利でローンが組める「フラット35 維持保全型」も新設されます。 なお、省エネ住宅を新築する場合は、住宅ローン「フラット35」が金利を一定期間引き下げると発表しました。 そして今後も、融資制度や金利の引き下げなどが実施される予定です。 3.省エネ基準を満たす住宅とは 省エネ基準を満たす住宅にするためには、いくつか工夫すべき点があります。 これから住宅を新築する方は、ぜひ押さえておきましょう。 断熱材や窓に性能のよいものを使っている 省エネ基準を満たすためには、高性能の断熱材や窓を使うのがポイントです。 たとえば、断熱材なら「グラスウール」や「セルロースファイバー」、窓なら「樹脂サッシ」や、アルミと樹脂を両方使用する「ハイブリッド窓」が該当します。 しかし、高性能の断熱材や窓は、一般的なものと比べると高額です。 また、希望する規格のものが存在しない可能性もあります。 省エネに適した間取りになっている 住宅の間取りそのものを、省エネを意識した間取りにする方法もあります。 高価な断熱材や窓を採用する必要がなくなり、建築時のコストを抑えられるかもしれません。 もしまだ建築に着手していない場合は、省エネの観点で間取りを検討してみるのもよいでしょう。 ただし、省エネ基準を優先しすぎて希望があまり反映できず、かえって住宅設計の自由度・満足度が下がる可能性もあります。 太陽光発電設備などの設置も検討する 消費するエネルギーや電力を抑えるだけではなく、自宅で新たなエネルギーを作ったり蓄えたりできる設備を設置してもよいでしょう。 たとえば、太陽光パネルや、家庭用蓄電池といった設備です。 単体で使うだけではなく、複数を組み合わせて使うことで、さらに高い効果に期待できます。 ただし、こうした設備にも寿命はあるため、定期的な交換も必要になります。 4.省エネ住宅のメリット 省エネ住宅には、さまざまなメリットもあります。 ここからは、省エネ住宅のメリットについて詳しく解説します。 夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる 省エネ住宅では、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。 省エネ基準を満たすために断熱材や断熱性能の高い窓を採用する場合、住宅全体の断熱効果も高まります。 また、外の湿気も入りすぎないため、一年中、程よい温度・湿度に保てるのです。 さらに、住宅全体の寒暖差が少なくなることで、冬場のヒートショックや結露などの予防も期待できます。 室内の湿気も増えすぎないため、室内干しでも洗濯物が乾きやすいことも魅力です。 電気代を安く抑えやすい 省エネ住宅では、電気代を安く抑えやすいことも1つの特徴です。 前述のとおり、省エネ住宅では断熱材や断熱性に優れた窓などが採用されます。 結果的に室内の隙間も少なくなり、高気密状態になります。 高気密状態の住宅は、外の空気が室内に入り込みにくいのが特徴です。 そのため、室内の気温差が少なく、冷暖房も効きやすくなります。 冷暖房が効きやすい住宅であれば、室温を上下させるためにそれほど電気を必要としません。 結果的に、電気代も安くなります。 補助金や助成金が利用できる 省エネ住宅を建てることにより、さまざまな補助金・助成金も利用可能です。 たとえば、子育て世帯や若者夫婦世帯が住宅を新築する際に使える補助金に、「こどもみらい住宅支援事業」があります。 この補助金は、住宅の省エネ度合いによって補助金額が異なるのが特徴です。 最も省エネ度合いの高い住宅とそうでない住宅とでは、最大40万円もの差が出る可能性があります。 また、各市町村が独自に住宅の新築に関する助成金を出していることもあります。 税金も優遇される また、省エネ住宅を建てることで、以下を始めとしたさまざまな税金の優遇や減税を受けられる可能性があります。 所得税 固定資産税 不動産取得税 など 前述のとおり、省エネ住宅を建てる場合、一般住宅を新築するときに比べて費用が高めになる傾向があります。 しかし、省エネ住宅には上記のような税金の優遇もあり、総合的に見ればそれほど費用の差は大きくありません。 どの税金の優遇を受けられるかは、ぜひハウスメーカーや工務店に確認してみてください。 5.山口県で省エネ住宅を建てるならタナカホームズ 山口県で省エネ住宅を建てるなら、ぜひタナカホームズにご依頼ください。 省エネ住宅の建築を依頼する際、全国展開している大手ハウスメーカーを検討される方も多いでしょう。 しかし、地元で住宅を建てるのであれば、地元の工務店がおすすめです。 地元の工務店は、地域の気候や土地柄などをよく把握しています。 タナカホームズは特に山口県での新築住宅を得意としており、ローコストの住宅から、省エネかつ自分の希望を多く取り入れられるスタイルまで、幅広く対応可能です。 6.まとめ 2025年以降、住宅を新築する場合は、省エネ基準に適合させなくてはなりません。 しかし、補助金や融資制度が利用できる、電気代が抑えられるなど、省エネ住宅にはメリットも多くあります。 山口県で省エネ住宅をご検討の際は、ぜひタナカホームズをご利用ください。タナカホームズは、省エネ住宅の工務店を表彰する『ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー』での受賞歴も多数あります。 ローコストで省エネに配慮した住宅を建てたい方は、まずはお近くの展示場へお越しください。 <<来場予約はコチラ>> <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2022年8月23日 / 性能
2020年に義務化された省エネ基準を解説|家の性能を表すUA値とは?
新築住宅に対する省エネ基準が改正されました。 「省エネ基準を満たした家とは、どのような家か」 「どうすれば省エネ住宅が建てられるのか」といった点が気になる人もいるのではないでしょうか。 この記事では、新省エネ基準やUA値、省エネ住宅を建てるコツなどを解説します。理想の省エネ住宅を建てるヒントにしてください。 目次 1.省エネ基準とは 2. 住宅の省エネが注目される理由 3. 省エネ基準のUA値とは 4. 高断熱といえるUA値の目安 5. UA値が小さい省エネ住宅に必要な要素 6. 省エネ住宅のメリット 7. 他にもある住宅の省エネ指標 8. 省エネ住宅を対象とした補助金制度 9. 中国地方・山口県で省エネ住宅を建てるならタナカホームズ 10. まとめ 1.省エネ基準とは 省エネ基準とは、法律で定められている建築物の性能基準の1つです。 建物を「消費するエネルギー量」に基づいて評価する基準を指します。 日本の省エネ基準の変遷や欧米の省エネ基準との比較を解説します。 日本の省エネ基準遍歴 省エネ基準は1980年の「旧省エネルギー基準」制定以降、1992年・1999年・2013年と時代に合わせて基準が強化・新設されてきました。 しかし2013年の改正でも、300㎡未満の住宅での省エネ基準達成は努力義務とされたため、省エネ性能の高い住宅が浸透しきらなかったという問題があります。 最新の2020年改正では住宅の省エネ問題を解決するため、努力目標だった基準が義務化されました。 欧米の省エネ住宅基準 日本の住宅性能がエネルギーの節約量を基準とするのに対し、欧米の住宅は「居住者の健康」を重視した基準を使用しています。 欧米には「暖かい家は“人権”である」という思想があり、法令で冬の室内最低気温を定めています。 2.住宅の省エネが注目される理由 住宅の省エネが注目されるのはなぜでしょうか。 世界的な脱炭素の動きや資源の有効活用の点から、理由を解説します。 世界的に進む脱炭素の動き 住宅の省エネ化には、世界的に進む脱炭素の動き、また日本政府が2020年10月に出した「2050年カーボンニュートラル宣言」の影響があります。 住宅も多くの二酸化炭素を排出しているため、省エネ化推進が急務となりました。 限りある資源の有効活用 住宅で利用する電気やガスを生み出す燃料は、有限です。 限りある資源を大切に使うには、省エネ技術が欠かせません。 また資源の過剰利用は地球温暖化につながり、自然災害を増大させます。 安全に暮らすためにも省エネが重要です。 3.省エネ基準のUA値とは 2020年に義務化された新しい省エネ基準には「UA値」という値が用いられています。 UA値のとはどのように住宅性能を表すのか、また似た指標であるQ値やC値についても、詳しく解説します。 UA値とは UA値(外皮平均熱貫流率)とは、住宅の内外で熱量が移動する程度を表します。 UA値が小さいほど熱量の移動が少ない、つまり冬は室内の熱が逃げにくく、夏は外気の熱を伝えにくいことを示します。 「UA値が小さいほど、断熱性能は高い」と理解しましょう。 UA値は、「各部の熱損失量の合計/延べ外皮面積」で計算できます。 外皮とは屋根や壁、窓など、住宅の内外を仕切る部分をいい、外皮性能が高いほど暑さ寒さを防ぐ性能が高くなります。 Q値とは Q値(熱損失係数)とは1999年の省エネ基準で使われていた断熱指標で、熱の逃げにくさを表します。 数値が小さいほど、断熱性能が高くなります。 計算式は「(各部の熱損失量の合計+換気による熱損失量の合計)/延べ床面積」です。 延べ床面積を考慮するため、住宅の構造や形状によって数値があいまいになる点がデメリットでした。 現在の省エネ基準では、より性能を正確に計算できるUA値を採用し、Q値は使われていません。 C値とは C値(相当すき間面積)とは、住宅全体に隙間がどのくらいあるかを表す指標です。 隙間が少ないほど熱の出入りが減るため、C値も小さいほど断熱性能が高いといえます。 C値は「住宅全体の隙間の合計面積/延べ床面積」で計算します。 省エネ基準の改正前は、一般的な高断熱住宅のC値はC値≦5.0㎠/㎡(東京、名古屋、大阪など)とされていました。 省エネ基準の改正にともない、現在は基準値が設定されていません。 4.高断熱といえるUA値の目安 高断熱住宅の定義は明確に定められていませんが、新省エネ基準では地域区分ごとのUA値基準値を定めています。 UA値を指標にすると、一定水準の高断熱住宅が建築できます。 地域区分 1 2 3 4 5 6 7 8 UA値 0.46 0.46 0.56 0.75 0.87 0.87 0.87 - 参考:住宅における外皮性能 | 国土交通省 UA値が下がると電気代の節約になる UA値の小さな住宅は断熱性能が高く冷暖房効率がよいため、電気代が節約できます。 UA値の違いによる年間電気代の差額は年間数千円~数万円に上る、というシミュレーション結果もあるほどです。 UA値は0.05違うだけで電気代に影響します。住宅のランニングコストを抑えたい場合は、UA値に注目してみてください。 5.UA値が小さい省エネ住宅に必要な要素 UA値が小さな省エネ住宅には、断熱性能の高い断熱材や窓が必要です。 それぞれを詳しく解説します。 断熱材の素材 断熱材は素材によって熱伝導率が変わります。 高断熱住宅には、熱伝導率の低い素材が必要です。 一般的には安価で燃えにくいグラスウールが使われますが、熱の伝えにくさを重視するなら、硬質ウレタンフォームやフェノールフォームという素材もあります。 ただし価格も上がるため、予算と照らし合わせて検討しましょう。 断熱材の厚み 住宅に最低限必要な断熱材の厚みは、次の計算式で求められます。 必要な断熱材の厚み(mm) = 基準となる熱抵抗値 × 断熱材の熱伝導率 × 1000 熱抵抗値は省エネ基準の地域区分ごとに決まっており、熱伝導率は断熱材の素材によって変わります。最低限必要な厚み以上の断熱材を使うと、断熱性能を高められます。 機密性の高い窓 窓も熱移動の大きな部分です。最低限、アルミサッシ・ペアガラスは採用し、断熱性能を高めましょう。 さらに窓枠部分が樹脂でできた高性能樹脂サッシなら、より熱伝導率を抑えられます。 樹脂サッシの熱伝導率は、アルミサッシの1/1000程度といわれています。 二重サッシも断熱性を高める方法の1つです。 6.省エネ住宅のメリット 省エネ住宅にすると、暖かく快適な暮らしや光熱費の節約などが手に入ります。 省エネ住宅のメリットを3つ解説します。 暖かく快適に暮らせる 省エネ住宅はさまざまな工夫で室内外の熱移動を抑え、室温を一定に保ってくれます。 冬は暖気を逃がさず暖かく、夏は外気を入れず涼しく暮らせる点が最大のメリットです。 部屋ごとの温度差も少ないため、ヒートショックの危険も抑えられます。 光熱費が抑えられる 省エネ住宅の室内は外気の影響を受けにくく、室温維持効果があります。 冷暖房を使う頻度が減ったり、効率的に冷暖房ができたりする結果、光熱費の節約につながります。太陽光パネルを設置すれば、さらに電気代を抑えられます。 結露やカビが防げる 結露やカビは住宅の表面温度が低下し、水分が付着して起こります。 省エネ住宅は住宅の表面温度が高く保たれるため、住宅表面へ水分が付きにくく、結露やカビを防ぐ効果が期待できます。 アレルギーや喘息がある人にもおすすめです。 7.他にもある住宅の省エネ指標 住宅の省エネ性能を表す指標には、「HEAT20」「ZEH」もあります。 それぞれを詳しく解説します。 HEAT20 HEAT20とは室内の温度環境と住む人の健康を重視した指標です。 住宅性能をG1~G3の3グレードに分け、それぞれの冬期間の最低体感温度を定めています。 もっとも低いG1でも、冬場の室内における体感温度が、北海道でも13℃を下回らないよう求めるなど、高い基準が特徴です。 新省エネ基準より省エネ性能が高い住宅が建てられます。 ZEH ZEHとは「ゼロ・エネルギー・ハウス」の略です。 高い断熱性能と太陽光パネルなどの再生可能エネルギー設備の設置により、住宅運用の年間一次エネルギー消費量が実質ゼロになることを目指した住宅をいいます。 ZEHは新省エネ基準より高いUA値基準を持ち、2030年には新築住宅の半分をZEH住宅ににする計画も掲げられています。 8.省エネ住宅を対象とした補助金制度 省エネ住宅の建築で利用できる補助金も、さまざまあります。 これから家を建てる人が知っておくべき3つの制度を解説します。 ZEH+(ゼッチプラス)実証事業 ZEH住宅の新築、あるいは建売住宅の購入で受けられる補助金制度です。 補助金額は1戸あたり55万円~112万円で、蓄電システムや太陽熱利用温水システムの導入には、追加補助が受けられる場合もあります。 一次エネルギー消費量削減度合や省エネシステムなど、条件を満たす程度によって補助金額が変動します。 こどもみらい住宅支援事業 延べ床面積50㎡以上、かつ一定の省エネ性能を持つ住宅を新たに取得する子育て世帯・若者世帯が受けられる補助金制度です。 子どもや世帯主の年齢によって申請可否が決まります。 補助金額は1戸当たり60万円~100万円で、省エネ性能が高まるほど補助金額も上がります。 2023年までの期間限定である点に注意しましょう。 地域型住宅グリーン化事業 省エネ性能を持つ住宅、かつ地域の木材を積極的に活用した住宅を取得する場合に申請できる補助金制度です。 補助金額は1戸当たり90万円~140万円で、取得する住宅の省エネ性能によって異なります。 3世代同居や若者・子育て世帯、バリアフリー住宅の場合は、補助金加算が受けられるケースもあります。 9.中国地方・山口県で省エネ住宅を建てるならタナカホームズ 新築住宅に求められる省エネ性能が高まっています。 中国地方や山口県でこれから家を建てる方は、ぜひタナカホームズをご検討ください。 タナカホームズは、高い品質とお手頃価格を両立させたオリジナル設計が得意な工務店です。 省エネ性能だけでなく、遮熱性能や耐震性も兼ね備えたツーバイシックス工法で高性能住宅を建築します。 省エネ基準適合の断熱材、吹付断熱アクアフォームを採用し、ZEH基準にも適合する断熱性能を実現します。 10.まとめ 新省エネ基準におけるUA値とは、住宅からの熱の逃げ具合を示す指標です。 省エネ住宅の実現には、UA値をできるだけ抑えた設計が欠かせません。 また新省エネ基準では、従来努力目標であった省エネ基準が義務化されました。 これから家を建てるなら、2020年省エネ基準をクリアすることは必須です。 タナカホームズなら、中国地方や山口県の風土にぴったりの高性能住宅がお手頃に建てられます。 まずは会員登録し、お得な情報を集めましょう。 <<無料会員登録はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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