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2024年11月20日 / 土地
「建築条件付き注文住宅」ってなに?建売住宅との違いをふくめてご紹介!
家づくりの際、まず土地から探す人も多いでしょう。 たくさんの土地資料を見る中で「建築条件付き注文住宅」や「建築条件付き土地」と言うものを見かけたことはありませんか? この「建築条件付き」とは何かご存じでしょうか。 この記事では、建築条件付き注文住宅や建築条件付き土地とは何かについて解説していきます。 目次 1.建築条件付き注文住宅とは? 2.建築条件付きの土地とは? 3.共通点は「土地と建物がセット」。建売住宅との違いは? 4.建築条件付き注文住宅に向いているのはどんな人? 5.タナカホームズでご紹介できる土地(建築条件付き分譲地) 6.まとめ 1.建築条件付き注文住宅とは? 建築条件付き注文住宅とは、ある土地を購入した場合、指定の住宅会社で住宅を建築する条件付きで注文住宅を建てることをいいます。 「建築条件付き注文住宅」の表記がある土地では、住宅会社が決まっているため自分で好きに選ぶことができません。 土地と住宅をセット購入するメリットと注意点 建築条件付き注文住宅を購入することで「施工会社をえらぶ手間がかからない」というメリットが得られます。 注文住宅では自分の自由に土地と施工会社を選べますが、スムーズに決まらないこともあります。 しかし建築条件付き注文住宅であれば、土地と施工会社を一気に決定できるので、手間を減らすことが可能です。 また、土地と住宅をセットで購入することで土地代を安く抑えて購入できる場合もあります。 反対に、施工会社を自由に決められない点が注意点です。 建築条件付きだと希望の土地で希望の住宅会社でマイホームを建てることはできません。 また、建築条件付き注文住宅は、購入してから3ヶ月ほどで仕様を決めて建物の請負契約を結ばなければなりません。 注文住宅よりも自由度が低い場合もあるのでこだわりの家が建てられない可能性もあります。 土地選びと資金計画のポイント 土地選びから家づくりをスタートする方は、土地と建物にかける予算のバランスをしっかりと検討するようにしましょう。 例えば、建物にお金をかけるなら、土地は価格の安い郊外の土地を選んで建物のかける予算を確保する方法もあります。 反対に、建物にかかるコストを抑え、駅から近い土地を購入し交通の利便性を重視するのも良いでしょう。 どこにお金をかけるのかを家族でしっかりと話し合った上で資金計画を立てて、最適な土地を探してみましょう。 2.建築条件付きの土地とは? 建築条件付きの土地とは、すでに建築する施工会社が決まっている土地のことです。 建築条件付きの土地を購入する場合、特定の施工会社で家づくりをしなければならないため、自分で自由に施工会社を決めることができません。 また、建築請負契約を結ぶ期限が決まっているので、じっくり検討しながら家づくりができない可能性もあります。 ただ、建築条件付きの土地であれば、通常よりも安く土地を購入できる場合もあります。 また、仲介手数料もかからないのでその分の費用を他に充てることも可能です。 建築条件付き注文住宅で家が完成するまでのプロセスは以下のようになります。 1. 土地の売買契約を締結する 2. 指定された施工会社で間取り・仕様の打ち合わせをする 3. 施工会社と建築工事請負契約を締結する 4. 着工する 5. 完成したら引渡し・入居・引っ越し 基本的には注文住宅と同じプロセスです。 ただ、注文住宅と異なるのは、1〜3までのプロセスは決められた一定期間内で終わらせなければならないことです。 一般的には3ヶ月が多く、3ヶ月間で間取り決定・仕様決定し、契約締結しなければいけません。 そのため、じっくり仕様を決めたくても時間がない、なんてこともありえます。 しっかりと時間をかけて家づくりをしたい方には、建築条件付きの注文住宅は不向きかもしれませんね。 3.共通点は「土地と建物がセット」。建売住宅との違いは? 「土地と建物がセット」で購入できる住宅には建売住宅もあります。 建売住宅も施工会社を選べないという点では建築条件付き土地と同じです。 大きく異なる点としては、建売住宅はすでに間取りや仕様が決まっており、購入者が希望しても変更できないという点です。 対して建築条件付きの土地であれば、注文住宅と同じく自由に間取りや仕様を決められます。 その点でいうと、建築条件付きの土地で注文住宅を建てる方が自分の理想の家を建てやすいでしょう。 ちなみに、建築条件付きの土地で建てる注文住宅のことを「売建住宅」とも呼びます。 建売住宅の特徴と購入プロセス 建売住宅とは、建物と土地がセットになって販売されている住宅のことです。 デザイン・間取り・仕様などはすでに決まっており、すでに完成済みの住宅であれば1ヶ月程度で入居も可能です。 販売価格も注文住宅よりも安く、建築済みの状態で売られていることが多いため実際に内見してどんな間取り・仕様なのかを確かめることもできます。 建売住宅を購入するまでのプロセスは以下のようになります。 1. 予算や立地などの希望条件をまとめ、物件探しを始める 2. 気になる建売住宅を内見し、購入する住宅を決定する 3. 購入の申込をする 4. 契約日・契約条件を調整する 5. 住宅ローンの事前審査をする 6. 不動産の売買契約をする 7. ローンの本審査を出してローン契約する 8. 物件の立ち会いをする 9. 引渡し・入居・引っ越しをする 上記の流れになります。 注文住宅のように仕様決めや間取りの打ち合わせがないため、早くて1ヶ月程度、建築中の建売住宅なら4ヶ月程度で入居ができます。 建売住宅を購入するメリットと注意点 建売住宅を購入するメリットは以下の4つです。 ● 予算を抑えて家を購入できる ● 入居までが早い ● 購入前に内装・外観・仕様などの確認ができる ● 土地と建物をセットで購入できる 建売住宅の購入は何よりも予算を抑えて購入できる点です。 また、マイホームを手に入れて早く入居したい方にもおすすめします。 土地と建物をセットで購入できるので、施工会社を探す手間も省けます。 反対に建売住宅を購入する際の注意点には以下のようなものがあります。 ● デザイン・間取りが選べない ● 完成済みだと工事過程がチェックできない ● 似たデザインが多くて個性がない ● 多くの人が内見で出入りしている 建売住宅のほとんどは、すでに完成済みで売り出されているため、デザイン・間取りを選べません。 また工事過程のチェックもできないので、土地の状態は問題ないのか、手抜き工事をされていないのかなどの心配もあります。 建売住宅は似たデザインの建物が並んでいることが多いため、個性を出したい方にも不向きでしょう。 内見で多くの人が出入りされているので、人によっては気になるかもしれません。 多くの方が自分の家の間取りを知っており、セキュリティ面やプライバシー面で心配な方もいるからです。 4.建築条件付き注文住宅に向いているのはどんな人? 建築条件付き注文住宅住宅は、土地が決まれば施工会社を1から選ばなくても必然的に施工会社が決まります。 施工会社を自由に選べないというデメリットはありますが、特定の施工会社であれば自由に間取りや設備・仕様を決められます。 そんな建築条件付き注文住宅に向いている人は、以下のような方です。 ● 早い期間でマイホームを建てたい人 ● できるだけ安価に土地を購入して注文住宅を建てたい人 ● 立地重視で施工会社にこだわりがない人 建築条件付き注文住宅は、土地を購入したら約3ヶ月で全ての打ち合わせを終わらせ、着工しなければなりません。 じっくり間取りや仕様を検討して決めたい方にとっては短い期間ですので、建築条件付きでない一般的な注文住宅で建てる方が向いているでしょう。 スピーディに打ち合わせを済ませてマイホームを建てたい方には建築条件付き注文住宅はおすすめです。 また、建築条件付き注文住宅であれば、土地を少し安く購入できることが多いため、その分の予算を建物に充てることができる。 「立地そのものが気に入ったからここで家を建てたい!」という方にも建築条件付き注文住宅はおすすめです。 希望通りの土地であれば購入を検討しても良いでしょう。 5.タナカホームズでご紹介できる土地(建築条件付き分譲地) 明治元年創業のタナカホームズには、山口県を中心に多くの建築条件付き分譲地があります。 例えば、山口県長門市のティーズコート三隅中分譲地(全1区画)や山口県下関市のティーズコート武久町1丁目分譲地(全7区画)、島根県益田市のティーズコート中島町Ⅱ分譲地(全5区画)などがあります。 どの土地も手頃な価格で購入できるだけでなく、駅やコンビニ・ドラッグストアが近くにあるなど、生活利便性の高いエリアが多いです。 山口県や広島県・島根県で家づくりを検討している方は、ぜひタナカホームズの建築条件付きの分譲地もチェックしてみてください。 6.まとめ 建築条件付き注文住宅は、比較的手頃な価格で土地を手に入れられ施工会社を選ぶ必要がないといったメリットの多い家づくりの方法です。 ただ、スピーディに打ち合わせを進めなければならなかったり、自由に施工会社を選べなかったりといった注意点もあるので、建築条件付き注文住宅を購入する際はしっかりと検討しましょう。 建築条件付き注文住宅が向いている人もいれば、そうでない人もいます。 ご自分が建築条件付き注文住宅での家づくりが向いている方はしっかりと考えてみましょう。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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2024年11月12日 / お金・ローン
【ポイント解説】注文住宅を建てるにはいくら必要?費用の内訳と節約ポイントをご紹介
「注文住宅っていくらぐらいかかるの?」「予想外の出費が出てこないか不安…」「少しでも費用を抑えたい」といった悩みに答えていきます。 注文住宅の建築費用は、令和5年度の全国平均でおよそ5,800万円です。土地代から諸経費まで、実にさまざまな費用が必要です。 費用の全体像を把握せずに家づくりを始めると、予想外の出費で予算オーバーになったり、住宅ローンの返済に苦労したりするケースが少なくありません。また、適切な情報がないまま建築会社を選んでしまうと、必要以上の費用を支払うことにもつながりかねません。 この記事では、注文住宅にかかる費用の内訳から、かしこい費用の抑え方まで、具体的にご説明します。土地の相場や建物の工事費用、諸経費の詳細、住宅ローンの選び方、補助金の活用法など、家づくりに必要な情報が一通り分かります。 ぜひ最後までお読みください。 目次 1.まずは注文住宅の費用を理解しよう 2.注文住宅の費用を抑えるポイント 3.よくある質問 4.まとめ 1.まずは注文住宅の費用を理解しよう 注文住宅を建てる際の費用全体を把握することは、家づくりの第一歩です。令和5年度の購入資金は全国平均でおよそ5,800万円です。この金額には、土地代や建物の建築費用、そして諸経費が含まれています。 はじめて家を建てる方にとって、予想外の出費は大きな負担になってしまいます。そのため、見落としがちな費用まで含めて把握しておきましょう。ここでは、注文住宅にかかる費用の内訳を分かりやすく説明します。 土地の購入費用とその目安 土地の価格は地域によって大きく変わります。 東京都の場合、1坪あたり170万円前後が平均の取引価格ですが、都心部と郊外では1坪あたり1,000万円以上の差が生じる場合もあります。 山口・広島エリアの相場は東京都より安価です。 たとえば、山口県の市街地では1坪あたり20〜40万円程度です。 広島市は49万円が平均の坪単価ですが、中心部においては一坪あたり100万円を超えるエリアもみられます。 建物に関する費用の内訳と平均的な価格 新築注文住宅の価格は、本体工事費と付帯工事費に分かれています。これらを合わせた平均相場は地域や仕様によって大きく異なるため、一概に金額をお伝えすることは難しい状況です。 注文住宅に必要な諸経費 注文住宅を建てる際には、建築費用以外にもさまざまな諸経費がかかります。以下に主な項目をまとめてみました。 • 登記費用 • 住宅ローン関連費用(保証料・事務手数料など) • 不動産取得税 • 固定資産税 2.注文住宅の費用を抑えるポイント 予算内で理想の家を建てるには、いろいろな工夫が大切です。ここでは、費用を抑えるための具体的なアイデアをご紹介します。 ただし、コストダウンによる影響もしっかり考える必要があるので、以下のポイントを参考にしながら検討してみましょう。 設計・材料選び 注文住宅は設計や選ぶ材料によって費用を抑えられます。具体的な方法を表にまとめました。 まず設計に関するコストダウン方法を見てみると、共通する点はシンプルかつ効率的な設計ほどコストを抑えられる点です。 また材料選びについてはグレードによって費用が大きく変わります。極力標準仕様のものを選んだ方がコストを抑えられるので、あらかじめ建築会社の標準仕様について比較しておくと良いでしょう。 ただし、シンプルで効率的なものを追求しすぎると、個性のない家が出来上がってしまいます。そのため設計・材料選びは、こだわりたい部分とそうでない部分のメリハリをつけると、無理なく費用が抑えられます。 住宅ローンの利用 住宅ローンを利用すると、初期の費用負担を抑えられます。ローンの借入額は、自身の資金計画をもとに決めていきます。 金利は低い方が有利ですが、変動金利と固定金利それぞれの特徴を理解しておきましょう。 変動金利は最初の返済額が少なめですが、将来的に金利が上がるかもしれません。一方、固定金利は返済額が予測しやすいものの、金利が下がっても返済額は変わりません。 ご自身の将来設計・資金計画に合わせて、適切なタイプを選んでください。 なお、資金計画に関しては下記コラムで解説しております。ぜひチェックしてみてください。 【合わせて読みたい】 【最優先】注文住宅を建てるならまずは考えたい「資金計画」について解説! 補助金の活用 国や地方自治体の補助金を活用すると、建築費用が軽減されます。以下に主な補助金の例と一般的な受給条件をまとめました。 補助金制度はそれぞれ条件が決まっています。多くの補助金は各省エネ住宅の認定が必要なものが多くみられるため、補助金制度が利用できるかどうか、条件についてはしっかり確認しましょう。 省エネ住宅に関する内容については以下のコラムで解説しています。ぜひチェックしてみてください。 【合わせて読みたい】 省エネ住宅のメリットや注意点!特徴や補助制度まで紹介 建築会社選びで節約も 建築会社の選び方によっても、費用を抑えられる可能性があります。たとえば、大手ハウスメーカーと比べると、広告費や営業費を抑えている地域工務店の方が価格を抑えられるでしょう。 また、以下のような特徴を持つ建築会社を選ぶことで、コストを抑えられる可能性があります。 • 自社で設計・施工を行っている • 地元の職人や材料を活用している • 効率よく広告活動をおこなっている ただし、価格だけでなく、品質や アフターサービスなども考慮して総合的に判断することが大切です。複数の会社から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。 3.よくある質問 ここからは注文住宅の費用に関してよく質問をいただく内容について答えていきます。ぜひ参考にしてください。 Q1.注文住宅の費用は坪単価で比較しても大丈夫ですか? 坪単価での比較は、おおまかな目安として役立ちますが、これだけで判断するのは適切ではありません。坪単価による比較には以下のような注意点があります。 • 坪単価に含まれる範囲が会社によって異なる • 建物の形状や仕様によって実際の費用が大きく変わる • 地域や立地条件による差が反映されない たとえば、ある会社の坪単価が60万円、別の会社が70万円の場合、前者は基本的な仕様のみの価格で、後者は設備や内装のグレードアップを含んでいるかもしれません。 そのため、坪単価は参考程度に考え、詳しい見積もりの内容をよく確認することが大切です。自分の希望する仕様や設備を明確にした上で、複数の会社から見積もりを取って比較してみましょう。 Q2.注文住宅を建てる際、追加費用が発生するのはどんな場合ですか? 建築中に追加費用が発生することは珍しくありません。主な例として、以下のようなケースが挙げられます。 • 地盤改良工事が必要になった場合 • 建築途中でプランや仕様の変更を行った場合 • 当初の見積もりに含まれていない外構工事を行う場合 • 想定外の法的手続きや申請が必要になった場合 • 建築資材の価格が急激に上昇した場合 たとえば、地盤調査で予想以上に地盤が弱いと分かった場合、数十万円から数百万円の地盤改良工事が必要になることがあります。 また、工事途中でキッチンの仕様や間取りを変更すると、大幅な追加費用が生じる可能性があります。 これらの追加費用をできるだけ抑えるために、以下の点に気をつけましょう。 • 契約前に細かい部分まで打ち合わせをする • 地盤調査を事前に行い、必要な対策費用を見積もりに入れる • 予備費として総工事費の5〜10%程度を確保しておく 追加費用をゼロにすることは難しいかもしれませんが、計画的な準備と慎重な検討で、予想外の出費を減らすことは可能です。 4.まとめ 注文住宅の費用は、土地代、建築費用、諸経費など、さまざまな要素で構成されています。 令和5年度の全国平均はおよそ5,800万円ですが、地域や条件によって大きく変わります。 費用を抑えるポイントとしては、効率的な間取り設計の採用や、住宅ローン・補助金の活用が効果的です。ただし、コストダウンを考える際は、住宅の品質や快適性とのバランスが重要になります。 家づくりは人生の大きな決断です。価格だけでなく、将来の暮らしやすさも考えながら、専門家に相談するなどして、じっくりと計画を立てていきましょう。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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2024年11月11日 / 設備
【絶対必要】戸建ての24時間換気システムとは?種類や選び方・3つの注意点を解説
24時間換気システムは、建物内の空気を休みなく換気し続けるシステムです。 法律で24時間換気システムの設置は義務付けられているため、戸建てを建築する際は自宅に適したシステムを設置しましょう。 この記事では、戸建ての購入を検討している人に向けて、24時間換気システムの種類や選び方、注意点などを紹介します。 ぜひ、住まいに適した設備選びの参考にしてください。 目次 1.24時間換気システムとは 2. 24時間換気システムは3種類に分けられる 3. 24時間換気システムが戸建てに必要なのはなぜ? 4.24時間換気システムは主に3種類 5.戸建ての24時間換気システムの選び方 6.戸建ての24時間換気システムでよくある質問 7.まとめ 1.24時間換気システムとは 24時間換気システムとは、24時間「給気」と「排気」をし続けるシステムです。 24時間換気システムは、給気口と排気口のいずれか、または両方に換気扇を取り付けます。 なお、システムの稼働には電気代がかかりますが、室内の空気を正常化するためには必要経費といえます。 空気清浄機との違い 空気清浄機は、室内の空気を循環させホコリなどを除去するシステムです。 24時間換気システムのように稼働させたままにしても、空気清浄機では、人体にとって有害な一酸化炭素や二酸化炭素を除去できません。 一酸化炭素はガスの暖房機などを使ったときに、二酸化炭素は呼吸などで発生します。 空気清浄機のみの環境では換気が必要不可欠なため、必ず24時間換気システムを稼働させ、有害物質を排出しましょう。 2. 24時間換気システムは3種類に分けられる 住宅用の24時間換気システムには、主に3つの方式が存在します。 それぞれの特徴や用途に応じて、適切な方式を選択することが重要になります。 それぞれの特徴について一覧表にまとめました。 ここからは各方式についてより詳しく説明していきます。 第一種換気方式 給気と排気の両方に機械装置を使用する第一種換気方式は、最も計画的な換気が可能なシステムです。 室内外の気圧をバランスよく保つことができ、効率的な換気を実現できます。 ただし、二つの機械装置を必要とするため、設置費用や運転コストが他の方式と比べて高くなる傾向にあります。 第二種換気方式 給気に機械を使用し、排気を自然換気で行う第二種換気方式は、室内を正圧に保つことができます。 この方式は、外部からの汚染物質の侵入を防ぐ必要があるクリーンルームなどで採用されていますが、一般的な戸建て住宅での使用には適していないため、ほとんど見かけることはありません。 第三種換気方式 給気を自然換気、排気を機械換気で行う第三種換気方式は、最も一般的な換気方式となっています。 設置費用が比較的安価で、維持管理も容易なことから、多くの戸建て住宅で採用されています。 また、トイレや浴室などの水回りの換気と組み合わせやすい特徴があるため、実用的な選択肢として評価されています。 3. 24時間換気システムが戸建てに必要なのはなぜ? 現代の住宅建築において、24時間換気システムは欠かすことのできない設備となっています。 その理由は、近年の住宅が高気密・高断熱となっているためです。 高気密・高断熱の空間とは、外気との隙間が極めて少なく、断熱性の高い状態のことです。 ただし高気密・高断熱には課題もあります。 従来の住宅では隙間風によって自然な空気の入れ替えが行われていましたが、現代の高気密・高断熱の住宅では隙間風はほとんど発生しません。 その結果、室内の空気が滞留しやすくなり、ハウスダストや汚染物質が室内にとどまりやすい環境となることがあります。 このような状況は、居住者の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、24時間換気システムの導入が不可欠となっているのです。 4.24時間換気システムは主に3種類 24時換気システムは「給気」と「排気」の仕組みの違いから3種類に分けられます。 以下では、3種類の24時間換気システムについて、メリット・デメリットを交えて紹介します。 第1種換気方式 第1種換気方式は給気口にも排気口にも換気扇を搭載し、室内に気流をつくり効率良く換気を行います。 第1種換気方式には、オプションとして熱交換換気システムが備わっている場合があります。 第1種換気方式のメリット 第1種換気方式は、3つの換気方式のなかではもっとも換気の効率に優れています。 窓を開けなくても十分な換気ができます。 また、高性能なフィルターを選ぶと、PM2.5や花粉のような微細な異物を室内に侵入させません。 冷暖房効率を気にするなら、省エネ効果の高い熱交換換気システムが備わった設備を選びましょう。 熱交換換気システムは、排出される空気の温度を利用して、給気される空気を適温に調整します。 第1種換気方式のデメリット 第1種換気方式は、2つの換気扇を動かすためランニングコストが割高です。 また、第1種換気方式を適切に運用するには、気密性の高さが重要です。 気密性が低いと隙間から入り込んだ風が室内の気流を乱し、換気の効率が低下してしまいます。 第2種換気方式 第2種換気方式では給気口のみに換気扇が設置されており、室内外の気圧差により、微量の空気が排気口から押し出される仕組みです。 第2種換気方式は、一般の戸建て住宅ではほぼ見かけません。 第2種換気方式のメリット 第2種換気方式では室内の気圧が高くなるため、外部のPM2.5・ホコリ・花粉などの汚染物質の侵入を防ぎます。 第2種換気システムは、精密機械の製造現場や研究室など、クリーンな環境を求める現場によく利用されます。 第2種換気方式のデメリット 第2種換気方式は、もっとも換気効率の低いタイプです。 また、第2種換気方式は給気口の近くが冷えやすく、正圧で壁内に湿気が溜まり結露する傾向も見られます。 戸建てには、第2種換気方式は不向きといえます。 第3種換気方式 第3種換気方式は、戸建てで一番多く採用されるタイプです。 第3種換気方式は排気口にのみ換気扇を設置し、排出分に応じた空気を自然に給気口から取り込みます。 なお、第3種換気方式で適切に換気するためには、すべての部屋に給気口を設置する必要があります。 第3種換気方式のメリット 第3種換気方式で設置する換気扇は1つのみで、熱交換換気システムも搭載しません。 そのため、初期費用やランニングコストが安く、施工しやすいタイプといえます。 また、第3種換気方式では室内の気圧が低くなるため、住宅の気密性にかかわらず壁の中に湿気が入りこみにくくなります。 第3種換気方式のデメリット 第3種換気方式は熱交換換気システムを備えていないため、給気口の近くは寒く感じやすい場合があります。 また、建物の気密性があまりに高いと、気圧差で玄関のドアを開けにくくなります。 5.戸建ての24時間換気システムの選び方 戸建ての24時間換気システムの選び方を紹介します。 換気の効率や健康面を考慮して適切なタイプを選びましょう。 基本的には第1種か第3種換気方式 一般的な戸建てに設置する場合は、第1種か第3種換気方式を選びましょう。 第2種換気方式は排気しにくく、3つのタイプのなかではもっとも換気の効率が落ちます。 また、第2種換気方式では壁内結露が発生しやすく、特に木造住宅では結露により建物の寿命が短くなってしまいます。 アレルギー体質であれば第1種換気方式 入居する家族にアレルギーの体質の人がいる場合は、コストがかかったとしても第1種換気方式を導入しましょう。 第1種換気方式は、フィルターで外部の有害物質を取り除き、効率のよい換気で室内から発生する有害物質を速やかに排出します。 アレルギー体質の人は、シックハウス症候群にかかりやすい傾向があります。健康を優先してシステムを決定しましょう。 最終的には専門家に相談する 24時間換気システムのタイプに迷ったときは、ハウスメーカーや施工業者などの専門家に相談しましょう。 住居の「システム」部分は、自分たちの判断で決定しにくいものです。 建物の気密性、換気システムの機能性やメンテナンスのしやすさ、などの観点から専門家の意見を聞いて総合的に判断してください。 6.戸建ての24時間換気システムでよくある質問 24時間換気システムについて、多くの方が疑問に感じる点について、詳しく解説していきます。 日常生活で気になることを中心に、わかりやすく説明していきましょう。 24時間換気システムは冷暖房の効きが悪くなるって本当? 結論から言うと24時間換気システム自体が冷暖房の機器を悪くするわけではありません。 設置されている換気システムの種類によって異なります。 たとえば第一種換気方式では、冷暖房の効率低下を最小限に抑える特徴を持っています。 理由は第一種換気に用いられる熱交換換気扇です。 熱交換換気扇は、室内の空気と外気を直接接触させることなく熱を交換する特殊な装置です。 冷暖房の効きが心配な人は第一種換気方式を選ぶと良いでしょう。 一方、第三種換気方式では、外気が直接室内に入ってくるため、温度変化の影響を受けやすくなります。 ただし、給気口の位置を工夫することで、この影響を軽減することができます。 たとえば以下のように給気口を配置すると良いでしょう。 • エアコンの真下に給気口を設置する • ベッドの頭上にこないように給気口を設置する 使用していない部屋は給気口を閉じてもいい? 使用していない部屋であっても、給気口は開けたままにしておくことが推奨されます。 これは、建物全体の換気計算が、すべての給気口が開いている状態を前提に行われているためです。 給気口を閉じてしまうと、必要な換気量を確保できなくなる可能性があります。 また、閉じた部屋の空気の流れが悪くなることで、湿気がたまりやすくなり、カビやダニの発生を招く恐れもあります。 24時間換気扇に後付けフィルターはつけてもいい? 後付けフィルターの設置は可能ですが、慎重な管理が必要です。 多くの換気扇は後付けフィルターの設置を想定して設計されていないため、フィルターの目詰まりによって換気効率が低下したり、換気扇に過度な負担がかかったりする可能性があります。 使用する場合は、定期的なフィルターの交換や清掃を必ず行うようにしましょう。 換気扇の寿命を延ばし、効率的な換気を維持するためには、こまめなメンテナンスが不可欠です。 24時間換気システムがあれば窓を開けての換気はいらない? 24時間換気システムは、窓を開けての換気なしでも十分な換気効果が得られるように設計されています。 特に第三種換気方式の場合、窓を開けることで却って換気効率が低下することもあります。 ただし、調理時の煙や気になるにおいを素早く排出したい場合など、一時的に特定の空間の空気を入れ替えたい時には、窓を開けての換気が効果的です。 状況に応じて、適切な換気方法を選択することが重要です。 7.まとめ 24時間換気システムは、建物への設置が義務付けられています。 戸建てに適したタイプは、第1種換気方式または第3種換気方式です。 コストや性能、建物の特性などを考慮し、専門業者の意見も参考にして24時間換気システムを選んでください。 タナカホームズは、ローコストながら高品質高性能な住宅を提供します。 また今回紹介した換気システムの導入はもちろん、自然素材を利用し、材料からシックハウスの対策も行っています。 タナカホームズの家づくりに興味がある人は、まずは会員登録や来場予約をご利用ください。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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