Blog
スタッフブログ
-
2023年3月30日 / 性能
ZEH補助金をもらえないケースとは?もらえる確率を高める方法も解説
ZEH住宅にはさまざまな補助金が用意されており、上手に活用すればコストを大幅に抑えることもできます。 しかし、ZEH住宅の補助金は、申請すれば必ずもらえるわけではありません。 この記事では、ZEH住宅の補助金を受け取れないよくあるケースや、補助金を獲得するためのコツについて解説します。 ZEH補助金を利用する予定の人は、ぜひ参考にしてください。 開催中のイベントはコチラ》 目次 1. ZEH住宅とは 2. ZEH住宅に補助金が用意されている理由 3. ZEH住宅に認定されるための条件 4. ZEH補助金の種類 5. ZEH補助金がもらえないケース 6. ZEH補助金を獲得するコツ 7. ZEH補助金を利用する人への注意点 8. 中国地方・山口県のZEH補助金 9. まとめ 1. ZEH住宅とは ZEH住宅とは、一年間のエネルギー消費量をプラスマイナスゼロ以下にすることを目指した住宅です。 ZEH住宅には、断熱・省エネ・創エネの3つの性能が求められます。 2. ZEH住宅に補助金が用意されている理由 エネルギー消費の少ないZEH住宅は、地球環境保全やエネルギーの安定供給といった、国際的な課題解決を後押ししてくれる存在です。 国がZEH住宅の支援策に力を入れているため、手厚い補助金が用意されています。 3. ZEH住宅に認定されるための条件 ZEH住宅にはいくつか種類があり、それぞれ認定基準が異なります。 また、対象となる支援事業も異なるため、事前にしっかり確認しましょう。 ZEH 一般的なZEH住宅です。 ZEHとして認められるためには、以下の要件を満たす必要があります。 ・断熱+省エネによる一次エネルギー消費量の削減率が20%以上 ・創エネを含む一次エネルギー消費量の削減率が100%以上 Nearly ZEH 太陽光発電による創エネが困難な寒冷地、低日射地域、多雪地域のために用意された制度です。 Nearly ZEHとして認められるためには、以下の要件を満たす必要があります。 ・断熱+省エネによる一次エネルギー消費量の削減率が10%以上 ・創エネを含む一次エネルギー消費量の削減率が75%以上 ZEH+ ZEH住宅の基準をさらに高めたもので、補助金額も通常のZEH住宅と比べて高額です。 ZEH+として認められるためには、以下の要件を満たす必要があります。 ・断熱+省エネによる一次エネルギー消費量の削減率が25%以上 ・創エネを含む一次エネルギー消費量の削減率が100%以上 以下の項目のうち、2つ以上を満たすこと 1.断熱性能のさらなる強化 2.HEMS(家庭用エネルギー管理システム)の導入 3.電気自動車への充電設備の導入 ZEH Oriented 太陽光パネルの設置が困難な、都市部の狭小地を対象とした制度です。 一部の都心部が対象で、2階建て以上の戸建て住宅を新築する場合にのみ、創エネ設備が免除されます。 ・断熱+省エネによる一次エネルギー消費量の削減率が20%以上 ・創エネ設備に関する要件はなし 次世代ZEH+ ZEH+の要件を満たしつつ、V2H充電設備(充放電設備)や燃料電池などを導入した高性能の住宅です。 ・ZEH+に係る要件を満たすこと ・以下の項目のうち、1つ以上を満たすこと 1.蓄電システム 2.燃料電池 3.V2H充電設備(充放電設備) 4.太陽熱利用温水システム 5.10kW以上の太陽光発電設備 4. ZEH補助金の種類 ここからは、代表的なZEH補助金について解説します。 こどもエコすまい支援事業 子育て中の世帯や、夫婦いずれかが39歳以下の若者夫婦世帯を対象とした制度です。 補助金を受けるためには、こどもエコすまい支援事業者と契約するなど、いくつかの要件を満たす必要があります。 地域型住宅グリーン化事業 地域の中小工務店などがグループをつくり、高性能な木造住宅の整備や、これとあわせて行う三世代同居への対応を支援する事業です。 木造ZEH住宅の建築を、地域の中小工務店に依頼する場合に利用できます。 ZEH支援事業 環境省が行う「戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業」のうち、ZEH住宅に対する補助金制度を指します。 補助金を受けるためには、ZEH住宅の設計・建築等をZEHビルダー/プランナーに認定された業者に依頼する必要があります。 LCCM住宅整備推進事業 LCC住宅とは、CO2排出量をマイナスにすることを目指した住宅のことです。 ZEH住宅は化石燃料由来の電気の消費量を減らすことができるため、CO2排出量の削減にもつながります。 自治体独自の支援事業 自治体のなかには、独自のZEH支援事業を行っているところもあります。 各種補助金は併用できる場合もあるため、自分の住んでいる地域の補助金制度をチェックしてみるとよいでしょう。 5. ZEH補助金がもらえないケース ZEH補助金は、申請すれば必ずもらえるとは限りません。 ここからは、ZEH補助金がもらえない主なケースについて解説します。 併用不可の補助金を利用している 国が実施している補助金制度は、基本的に併用できません。 一方、国の補助金制度と、自治体独自の補助金制度であれば、併用できる場合もあります。 組み合わせによっては併用できない場合もあるため、必ず事前に確認しましょう。 申請期限を過ぎた 補助金制度はいつでも募集しているわけではなく、多くは申請期限が設けられています。 制度によっては、第一期、第二期と期間を設けている補助金も多いので、スケジュールを把握することが大切です。 交付決定前に工事を始めた 補助金の交付が決定する前に工事を始めてしまうと、補助金を受け取れなくなってしまう可能性があります。 住まいづくりにはさまざまな工程が必要となり、工事の種類もさまざまです。 交付決定後の着工でも間に合うよう、業者と相談しながら工事のスケジュールを調整しましょう。 ZEHビルダー/プランナー以外と契約した ZEH補助金は、「登録事業者との契約」が要件の一つとされていることが少なくありません。 たとえば、環境省のZEH支援事業はZEHビルダー/プランナーとの契約を義務付けています。 ZEHビルダー/プランナーはZEH住宅を建てることを認定された業者のことで、ビルダーは建築会社、プランナーは設計事務所が事業者登録の際に選択する区分です。 6. ZEH補助金を獲得するコツ ここからは、ZEH補助金を獲得するためのコツを解説します。 認定要件やスケジュールを確認する ZEH補助金は種類が多く、それぞれ認定要件やスケジュールが異なります。 補助金を確実に獲得するためには、利用したい補助金に合わせて、要件や申請期日をしっかり確認することが大切です。 公募期間の初日に申請する ZEH補助金は、基本的に先着順での受付となります。 たとえば、環境省のZEH支援事業は、例年5月頃から一次公募がはじまり、四次公募まで設けられます。 それぞれの公募期間の初日に申請書類が到着するよう調整すれば、補助金を獲得できる可能性を高められるでしょう。 ZEH住宅の実績豊富な業者を選ぶ 前述の通り、ZEH補助金を利用するためには、認定事業者への依頼を求められるケースが大半です。 認定事業者のなかでも、とくに実績が豊富な業者を選べば、申請や着工のスケジュール調整などもスムーズに行えるでしょう。 7. ZEH補助金を利用する人への注意点 ここからは、ZEH補助金を利用する人へ向けた注意点を解説します。 コストバランスに気をつける 住まいの性能を高める工事には、多額のコストがかかります。 たとえ補助金がもらえたとしても、一般的な住宅と比べて持ち出し金が増えることには変わりないため、コストバランスに気をつけながら住まいづくりを進めましょう。 余裕のある資金計画を立てる 補助金は必ずもらえるとは限らないうえ、多くの場合は補助金が受け取れるかわからないまま契約を進めることになります。 なんらかの理由で補助金を受け取れなかった場合に備えて、資金計画には余裕を持たせておきましょう。 8. 中国地方・山口県のZEH補助金 山口県は県独自のZEH補助金制度を設けており、一定要件を満たした住宅・申請者に対して定額20万円が給付されます。 また、中国地方では、ほかにも広島市がZEH補助金制度を設けていたり、岡山市では住宅用スマートエネルギー導入促進補助金を用意したりと、ZEH住宅の普及に向けて積極的に取り組む自治体が多くあります。 9. まとめ ZEH補助金は申請すれば必ず受け取れるわけではないため、余裕を持った資金計画を立てましょう。 また、申請や着工のスケジュール調整が大切なため、ZEH住宅の実績豊富な業者に依頼することも大切です。 中国地方・山口県でZEH住宅の実績豊富な業者をお探しなら、タナカホームズがおすすめです。 ローコストかつ高品質・高性能な住宅を数多く手掛けてきたタナカホームズなら、ZEH住宅の住まいづくりだけでなく、補助金の申請でも頼れるパートナーになってくれます。 タナカホームズの家づくりの秘密を知りたい人は、下記の予約フォームから来場予約をしましょう。 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
-
2023年3月27日 / 性能
ZEH補助金とすまい給付金は併用できる?その他の補助金もまとめて解説
マイホームの建築費用を軽減するため、補助金申請を考える人も多いのではないでしょうか。 ただし、補助金の中には併用できないものもあります。 この記事では「ZEH補助金」と「すまい給付金」は併用できるのかを解説しました。 補助金申請の流れや注意点もまとめています。 少しでも建築費負担を少なくするためのヒントにしてください。 目次 1. ZEH補助金とは 2. すまい給付金とは 3. ZEH補助金と併用できる補助金 4. ZEH補助金を受ける際の3つの注意点 5. ZEHの家を建てる3つのメリット 6. ZEH住宅建築で知っておきたい2つのデメリット 7. ZEH補助金を申請する方法 8. ZEH補助金と併用できる山口県の助成制度 9. まとめ 1. ZEH補助金とは 現在、マイホームに関する補助金は「ZEHで建てた家」を対象としたものが主流です。 ZEH補助金を詳しく解説します。 ZEH補助金の概要 ZEHとは、国が「2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」との数値目標を立て普及を推進している省エネ住宅の仕様です。 高性能な省エネや創エネ(太陽光発電によるエネルギー創出など)により、住宅で消費するエネルギーより生み出すエネルギーの方が多い住宅を指します。 政府は、基準を満たす住宅に補助金を充てることで、普及を目指しています。 この補助金が「ZEH補助金」です。 補助金の額は住宅の性能によって異なります。 ZEH補助金の種類 ZEH補助金は、ZEHの性能によって4つの区分に分けられます。 表は下にいくほど、高性能なZEHであることを示します。 また、性能によっては、設備の導入に追加の補助を受けられる場合もあります。 ※参考:令和4年度 3省連携事業「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス推進にむけた取り組み」|国道交通省 ※404 2. すまい給付金とは 「すまい給付金」とは、納税額の少なさゆえに住宅ローン控除の恩恵を受けにくい人に対し、現金を給付する制度です。 もともとは消費税率が10%に引き上げられた際に、低所得者層への負担軽減措置として始まりました。 すまい給付金は、引き渡しが令和3年12月31日(条件つきで令和4年12月31日)までに完了した住宅が対象でした。 令和5年度現在は廃止されており、ZEH補助金との併用はできません。 3. ZEH補助金と併用できる補助金 ZEHを対象とした補助金と併用できる補助金も、実はあります。 併用可能な補助金と、考え方を解説します。 自治体独自の補助金制度 自治体の中には、独自の補助金制度を用意しているケースがあります。 自治体の補助金は、ZEH補助金と併用できます。 ただし、併用できる条件は補助金の財源が自治体独自であることです。 山口県にも、さまざまな住宅取得補助制度があります。 記事後半でまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。 ZEH補助金と併用できる補助金の考え方 ZEH補助金と併用可能な補助金は、目的と財源に注目すると見つかります。 基本的に、目的と財源を同一にする補助金は、併用できないと考えましょう。 なお、複数のZEH補助金は、目的が「ZEHの普及」と同じため、同時申請できません。 ZEH補助金は国の財源を使っており、国庫から支出される他の補助金との併用もできないため、注意しましょう。 住宅ローン控除は併用可能 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)とは、年末のローン残高の0.7%分の控除を受けられる制度です。 住宅ローン控除の目的は、住宅取得者の金利負担の軽減にあります。 住宅ローン控除は、ZEH補助金とは目的が異なるため、ZEH補助金を受けつつ住宅ローン控除を受けることが可能です。 また住宅ローン控除は税額控除であり、国庫から補助金が出るわけではない点からも併用可能といえます。 4. ZEH補助金を受ける際の3つの注意点 ZEH補助金を申請したい場合は、施工会社選びの段階から注意が必要です。 ZEH補助金に必要な条件を解説します。 ZEHビルダー・プランナーの施工会社を選ぶ ZEH補助金を受けるには「ZEHビルダー・ZEHプランナー」が住宅を手掛ける必要があります。 ZEHビルダー・ZEHプランナーとは、ZEH建築の認定を受けた工務店やハウスメーカーです。 ZEHビルダー・ZEHプランナーではない施工会社は、ZEHを建築できません。 ZEHで住宅を建てたい人は、施工会社を決める際にZEHビルダー・ZEHプランナーかどうかチェックしましょう。 補助金スケジュールに合わせて申請する ZEH補助金は、申請スケジュールが細かく決まっています。 申請できるタイミングは1年間に3回で、設定された期日までに必要な手続きを済ませなければなりません。 申請の手続き自体は、施工会社が行います。 また、ZEH補助金の申請受付は先着順で、その年の予算上限に達すると募集締め切りとなるため、早めの申請をおすすめします。 申請から入金には時間がかかると理解しておく ZEH補助金を受けるための手続きが完了しても、数日~数週間という短期間内には振り込まれません。 多くは手続き完了から数か月後に入金となります。 長いケースでは「半年待った」人も見られました。 ZEH補助金をあてにした資金計画を立てていると、竣工直後から資金繰りに困るおそれがあります。 ZEH補助金の入金には時間がかかる前提で、資金計画を立てましょう。 5. ZEHの家を建てる3つのメリット 補助金申請には手間がかかりますが、ZEHは手間を上回るメリットを享受できます。 ZEHのメリットを3つ解説します。 省エネ・創エネ性能により光熱費が節約できる ZEHは高い省エネ性能を維持するために、高気密・高断熱でつくられます。 室温は外気温の影響を受けにくく、冷暖房の使用頻度が下がり光熱費を抑えられます。 またZEHは太陽光発電をはじめとする創エネ設備の搭載が必須です。 電力を自家発電・自家供給できる点からも、光熱費の節約に貢献します。 災害時にも電力を確保できる 太陽光発電などの創エネ設備を搭載しているZEHは災害時にも強みを発揮します。 万一の停電時でも、電力を自家発電できるためです。 地震や豪雨などの災害は、いつ起きるかわかりません。 万一に備える設備は、家族の暮らしに安心感をもたらします。 さらに蓄電池を併設すれば、夜も一定量の電力を供給できます。 住む人の身体に優しい家になる 高い断熱性能と気密性おかげで、ZEHの家は室内の温度差が少なくなります。 お風呂やトイレでも一定の室温が保たれるため、どこにいても快適です。 急激な温度差が血圧を大きく変動させて起きる「ヒートショック」の危険も少なくなり、暮らす人にとって心身面でも安心感が高まります。 6. ZEH住宅建築で知っておきたい2つのデメリット 快適な生活が手に入るZEHですが、建築にあたっては知っておきたいデメリットがあります。 ZEHのデメリットを2点、解説します。 建築費用がかさみやすい ZEHは性能の良さゆえに、建築費用がかさみがちです。 断熱性を高めるための高品質な断熱材や創エネ設備としての太陽光パネルなど、ZEHの基準を満たす家に仕上げるためにコストがかかるためです。 建築費用がかさむZEHだからこそ、補助金を積極的に利用しましょう。 条件を満たせば、蓄電池や燃料電池に対しても補助金を受けられます。 間取りの制約を受けやすい ZEHは、ZEHではない家に比べて間取りに制約を受ける場合があります。 場合によっては施主の希望が完全に通らないケースがある点も、デメリットといえるでしょう。 たとえば必要な出力数を持つ太陽光発電パネルを載せるため、屋根の形状が限定されるケースがあります。 また断熱性能を確保するため、開口部の大きさに制約を受ける場合もあります。 性能を確保しつつ希望のデザインを叶えてくれる施工会社を探し、理想のマイホームを手に入れましょう。 7. ZEH補助金を申請する方法 ZEH補助金の基本的な申請の流れを押さえておきましょう。 ZEH補助金を申請する流れは、以下のとおりです。 ①施工会社を決める ②設計、補助金を申請する ③補助金基準を満たしているか、審査を受ける ④着工 ⑤竣工 ⑥実績報告書を提出 ⑦入金 申請手続き自体は、施工会社が行います。 ただしZEHの補助金を申請する場合は、ZEHに対応した施工会社でなければなりません。 希望する施工会社がZEHに対応しているかどうか、契約前に忘れずに確認しておきましょう。 8. ZEH補助金と併用できる山口県の助成制度 山口県は、マイホーム取得に対する独自の助成制度を用意しています。 いずれもZEH補助金と併用可能です。 山口県の2つの補助金を詳しく解説します。 ※参考:補助・助成制度のご案内|ハウスポ!やまぐち やまぐち木の家づくり推進事業補助金 「やまぐち木の家づくり推進事業補助金」は、山口県産の木材利用を推進するための補助金です。 山口県民が、県内に自らが居住する住宅を新築する場合に申請できます。 支給条件の概要は、以下のとおりです。 ・延床面積80㎡以上 ・構造材に占める優良県産木材の使用割合が60%以上(追加要件あり) ・品確法に基づく住宅性能表示で条件を満たしていること 補助額は要件により25万~45万円/戸で、募集件数の上限があります。 山口県のZEH導入支援事業 山口県独自の「ZEH導入支援事業」は、財源が国庫ではなく県です。 よって国のZEH補助金と併用ができます。 支給条件の概要は、以下の3点です。 ・個人住民税の滞納がないこと ・山口県産の省・創・蓄エネ関連設備を導入したZEHであること ・内覧会を開催すること 補助額は20万円/戸で、募集件数の上限があります。 またこの補助金は募集期間が短いため、スピーディーに申請手続きを進める必要がある点に注意しましょう。 9. まとめ ZEHには、性能要件により多様な補助金が用意されています。 一方、すまい給付金は令和3年をもって廃止されました。 現在は、ZEH補助金とすまい給付金の併用はできませんが、自治体の補助金は国のZEH補助金と併用可能です。 上手に利用し、建築費用の負担を軽減させましょう。 ZEHは、ZEHビルダー・ZEHプランナーの施工会社しか建てられません。 山口県のZEHなら、数多くのZEHを手掛けてきたタナカホームズにご相談ください。 補助金や資金面まで含めて、ZEHに関する相談を何でもお聞きします。 まずは来場予約し、詳しく話を聞いてみませんか。 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
-
2023年3月24日 / 性能
ZEHの基準とは?補助金を受け取れる住宅の省エネ条件などを解説
ZEHとは、太陽光パネル等による創エネと、断熱・省エネを兼ね備えた住宅のことです。 建てる際には補助金が活用できますが、細かい基準が設定されているため、しっかりと理解したうえで導入を検討する必要があります。 本記事では、ZEHの基準や補助金を受け取れる条件などを解説します。 ぜひ、マイホーム建築の参考にしてください。 開催中のイベントはコチラ》 目次 1. ZEHとは? 2. ZEHの普及が活発な理由 3. ZEH住宅の基準とは? 4. ZEHを導入するメリット 5. ZEHを導入するデメリットと注意点 6. ZEH補助金はどのくらい貰えるのか 7. 補助金を獲得するためのアドバイス 8. 山口県ではZEH推奨事業が展開中 9. まとめ 1. ZEHとは? ZEHは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称です。 ここでいうネットとは、「年間使用エネルギー量が、家が創り出すエネルギー量を差し引いて正味ゼロ以下になる」ことを指しています。 ZEHでは、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーによって生活に必要なエネルギーを生み出すだけでなく、断熱性能の向上と省エネ設備の導入により、生活で消費するエネルギーを抑えることで「年間使用エネルギー量ゼロ以下」の実現を目指します。 2. ZEHの普及が活発な理由 国がZEHの普及に力を入れる背景には、京都議定書およびパリ協定で定められたCO2削減目標の存在があります。 目標達成のために、住宅分野でもエネルギーを削減する取り組みを強化する必要が出てきたのです。 日本では、2011年に発生した東日本大震災以降、エネルギー自給率の低さも大きな問題となっていました。 「エネルギーを使わなくても快適に過ごせる家」を普及推進することで、エネルギー需給構造の改善につながると期待されています。 3. ZEH住宅の基準とは? ZEHでは、「断熱」「省エネ」「創エネ」の3点での取り組みが求められます。 それぞれの基準を確認しておきましょう。 ZEHの断熱基準 「断熱」では、家の外気・内気の熱を伝わりにくくする工夫が求められます。 断熱性能が高ければ、冷暖房の効きもよく、エネルギーを無駄遣いせずに済むためです。 断熱性能は、外皮平均熱貫流率(UA値)で表されます。 壁・床(もしくは基礎)・天井(もしくは屋根)の断熱材の性能や厚さ、窓の大きさや性能から算出され、数値が低いほど断熱性能が高い、という指標です。 ZEHの強化外皮基準は、数字で表される地域区分ごとに定められています。 1・2地域で0.40W/㎡K以下、3地域で0.50W/㎡K以下、4~7地域では0.60W/㎡K以下をクリアしていなければなりません。 ZEHの省エネ基準 ZEHでは、設計一次エネルギー消費量(設計された住宅が一年間で使うと想定されるエネルギー量)を、基準一次エネルギー消費量(地域や家の大きさから一般的だと想定されるエネルギー量)より20%削減することとされています。 上記を実現するためには、省エネ機器の導入が必須です。 いくら家の断熱性能が高くても、エネルギー効率の悪い機器を使っていれば、エネルギーを無駄に消費してしまうでしょう。 特に、エネルギー消費の大きい「空調」「照明」「給湯」「換気」の4項目を中心に、省エネ性能が高い機器を導入する必要があります。 ZEHの創エネ基準 ZEHのもっとも大きな特徴ともいえるのが、「創エネ」です。 ZEHでは、家庭で必要となる年間消費エネルギーを上回るエネルギーを、再生可能エネルギーで創り出すことが求められます。 太陽光発電をメインに、家庭用燃料電池や蓄電池などと組み合わせて実現を目指します。 太陽光発電の搭載必要容量はそれぞれの住宅性能や建築地域などによって異なるため、自宅が基準をクリアできるかどうかは、各々でしっかり確認しなければなりません。 おおよその目安として、一般的な地域区分6の地域(東京や名古屋など)で35坪前後の家を建てる場合、4~5kWが必要だといわれています。 4. ZEHを導入するメリット ZEHを導入した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。 具体的に理解しておきましょう。 省エネで快適な健康に過ごせる家になる ZEH導入により断熱性能の高まった家では、冷暖房をあまり使用せずとも快適な室温が保たれます。 居室間の温度差が小さくなるため、温度変化によって引き起こされる血圧変動や体調の変調の軽減につながるでしょう。 夏の熱中症予防から、冬のヒートショック予防や冷え性の改善まで、幅広い健康への好影響が期待されます。 災害時にも活用できて資産価値も上がる ZEHの家は太陽光発電でエネルギーをつくり出せるため、災害時にも活躍するでしょう。 蓄電池も導入すれば、日光が出ていない間にも電気が使えます。 また、ZEHを導入する家は、住宅のエネルギー性能を評価する指標「BELS」でも高い評価を得ています。 星4〜5つの高評価住宅として、将来的に家を売却する際にも高値で売れる可能性があるのです。 5. ZEHを導入するデメリットと注意点 メリットの多いZEHの家ですが、いくつか注意しておきたい点もあります。 ここでしっかりと確認しておきましょう。 ZEH導入のデメリット ZEHの基準を満たすためにはさまざまな資材や設備が必要で、一般住宅よりも初期費用がかかるケースがほとんどです。 さらに、設備は「設置すれば終わり」ではありません。 メンテナンスの費用や手間も発生します。 創エネが期待される太陽光発電も、太陽が出ていないと発電ができない点には注意が必要です。 ZEHを選ぶ際の注意点 ZEHの補助金の支給項目や金額は、毎年見直されています。 工期は申請スケジュールに合わせなければならないため、申請前から最新情報を確認する必要があります。 国が十分に普及したと判断した場合には、補助金自体がなくなってしまう可能性がある点にも注意が必要です。 加えて、さまざまな設備の導入が求められるZEHでは、保証の有無も確認しておきましょう。 6. ZEH補助金はどのくらい貰えるのか ここでは、実際にどのくらいの補助金が貰えるのかを確認しておきましょう。 予算計画の参考にしてください。 令和4年度のZEH補助金の場合 令和4年度をみてみると、一般的なZEH(後述するNearly ZEHやZEH Orientedを含む)で55万円/戸の支給となっています。 ZEHより高性能な設備の導入が求められる、ワンランク上のZEH+で、100万円/戸です。 ZEH+では、「エネルギー消費量25%以上削減」とZEHより高い数値を求められますが、追加で導入する機器のコストをみてみると、最安であれば10万円程度です。 最低限の基準をクリアするものを導入しさえすれば100万円/戸の支給となるため、割がよいといえるでしょう。 参考:令和4年度 3省連携事業 ネット・ゼロ・エネルギーハウスの推進に向けた取り組み 7. 補助金を獲得するためのアドバイス ZEH補助金を確実に獲得したければ、ZEHの建築や手続きの経験が豊富な会社に頼むのがおすすめです。 補助金の申請スケジュールに合わせて工期を設定しなければなりませんし、書類でも不備が重なると、支給が取り消しになるおそれもあります。 ZEHの建築には専門の知識を要するため、実績のある会社に依頼するようにしましょう。 Nearly(ニアリー)や Oriented(オリエンテッド)の活用 建築予定地が太陽光発電に向かない土地の場合には、以下を検討してみるとよいでしょう。 【Nealy ZEH】 都心部に多くみられる狭小地向けのZEHです。 床面積や屋根面積、日照時間が確保できない場合には、年間一次消費エネルギーの削減率が、75%〜100%に緩和されます。 【ZEH Oriented】 北側斜線制限用地で敷地面積が85㎡未満(約25坪)の場合に適応されるZEHです。 ZEHの基準を超える断熱性・省エネ性を備えてさえいれば、太陽光発電の設置は求められません。 8. 山口県ではZEH推奨事業が展開中 令和4年度の山口県では、「山口県ゼロ・エネルギー・ハウス導入支援補助金」として20万円の補助金支給を行なっています。 参考:令和4年度 山口県の家庭向け補助金と融資のご案内|山口県環境生活部環境政策課 さらに、ZEH住宅のよさを体感するために、ZEH基準の断熱性能を備えた高断熱住宅での宿泊体験も実施されました。 参考:ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)宿泊体験について|山口県 中国地方・山口県 ローコストなのに高品質高性能な家をご提供するタナカホームズでは、ローコスト規格住宅から全棟でZEH基準の高気密・高断熱仕様を採用しています。 山口県でZEHの導入をご検討中であれば、ぜひ一度ご相談ください。 9. まとめ ZEHは、断熱・省エネ性能を高めつつ、再生可能エネルギーによる創エネで家庭の年間使用エネルギー量ゼロ以下を目指す住宅です。 それぞれで達成すべき性能や基準が設けられており、建築や手続きには専門の知識が必要なため、経験豊富な会社に依頼するようにしましょう。 中国地方・山口県でZEH補助金を利用したマイホーム建築をお考えなら、タナカホームズにおまかせください。 地元の気候風土に適した家づくりを追及してきたタナカホームズだからこそ、中国地方・山口県で暮らしやすいZEHの家をご提供可能です。 ぜひ、住宅展示場にてご確認ください。 <<来場予約はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
-
2023年3月22日 / 性能
太陽光なしでもZEH認定を取得できる?太陽光発電が不要なケースについて解説
ZEH住宅に認定されるにはいくつかの条件がありますが、「太陽光発電は必須」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。 しかし、実際には、太陽光発電がなくともZEH住宅として認められるケースもあります。 この記事では、さまざまな理由から太陽光発電を設置したくない人に向けて、太陽光発電なしでもZEH認定を取得できるケースについて解説します。 開催中のイベントはコチラ》 目次 1. ZEH住宅とは 2. ZEH住宅に認定される条件 3. 太陽光なしでも認定可能なZEH住宅 4. ZEH住宅の5つのメリット 5. ZEH住宅の2つのデメリット 6. ZEH住宅の補助金を獲得するコツ 7. 中国地方・山口県のZEH事情 8. まとめ 1. ZEH住宅とは ZEHは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称です。 ZEH住宅とは、住宅性能の向上や創エネ設備の導入により、一次エネルギー消費量の年間収支をプラスマイナスゼロ以下にすることを目的とした住宅を指します。 ZEH住宅の特徴 ZEH住宅には、「断熱」「省エネ」「創エネ」の3つの要素が求められます。 2. ZEH住宅に認定される条件 ZEH住宅として認定されるためには、「断熱」「省エネ」「創エネ」の3つの性能について、一定の基準をクリアする必要があります。 断熱性能の認定基準 住宅の断熱性能を評価する指標が、UA値です。 UA値は「建物全体から逃げる熱量÷外皮面積」で計算され、数値が低ければ低いほど、その住宅は断熱性能が高いと評価されます。 日本では新築住宅の断熱性能向上を目指し、地域ごとにUA値の目標値を定めた「次世代省エネ基準」が設けられています。 ZEH住宅として認定されるためには、この次世代省エネ基準をさらに上回る、高い断熱性能が必要です。 単位:W/m2K 省エネ性能の認定基準 ZEH住宅には、一次エネルギーの消費量を20%以上削減することが求められます。 なかでも、空調や給湯といったエネルギー消費量が大きな項目については、ZEH基準を満たした機器の設置が必要です。 創エネ性能の認定基準 住宅における創エネ設備は、太陽光発電がメインです。 創エネ設備の認定基準は、住宅の性能や地域によって異なりますが、一般的な気候・規模であれば、おおむね4kW~5kW容量の太陽光発電を搭載すればクリアできるといわれています。 3. 太陽光なしでも認定可能なZEH住宅 ZEH住宅として認められるためには、太陽光発電をはじめとする創エネ設備が求められる場合が一般的です。 しかし、条件次第では、太陽光発電設備がなくてもZEH住宅として認められるケースもあります。 ここからは、太陽光発電を設置したくない人に向けて、太陽光発電なしでも認定可能なZEH住宅を紹介します。 Nearly ZEH 寒冷地や多雪地域などを対象としたZEH住宅です。 これらの地域ではあまり多くの日射量が見込めず、太陽光発電を設置しても十分な発電量が得られないと判断されるため、太陽光発電の設置が免除される可能性があります。 また、一般的なZEH住宅と比べて省エネ率の基準も低く設定されており、年間の消費エネルギー量をプラスマイナスで75%以上削減できればよいとされています。 ZEH Oriented 都市部狭小地などは住宅密集率が高く、住宅一軒あたりの敷地面積が狭い傾向があります。 建物本体が小さくなると、屋根のサイズも小さくなるため、太陽光パネルを設置するスペースの確保が困難です。 こうした地域の新築住宅のために設けられた基準が、創エネ設備が不要なZEH Orientedです。 ZEH Orientedは断熱、省エネ性能の向上により省エネ率が20%を超えれば認定を受けることができ、太陽光発電の設置が免除されます。 4. ZEH住宅の5つのメリット ここからは、ZEH住宅を購入するメリットについて解説します。 光熱費を抑えられる ZEH住宅には断熱性能と省エネシステムが不可欠なので、一般的な住宅と比べて消費電力を抑えられます。 仮に太陽光発電を設置しなくとも、光熱費を抑える目的なら十分な効果を期待できるでしょう。 1年中快適に過ごせる ZEH住宅には高い断熱性能が求められるため、夏は涼しく、冬は暖かく、1年中快適に過ごすことができます。 また、建物そのものの断熱性能が高いので、玄関や廊下など、暖房が届きにくい場所でも暖かく過ごせるでしょう。 資産価値が高まる ZEH住宅は一般的な住宅と比べて高性能な設備を備えており、一般社団法人「住宅性能評価・表示協会」の「BELS」という認証制度においても高評価を得やすい傾向があります。 また、ZEH住宅は今後需要が高まっていくことが見込まれているので、将来的に売却する場合も高値を期待できるでしょう。 ヒートショックのリスクが低い ヒートショックとは、急激な温度変化で血圧が上下することにより心臓や血管に健康被害を与えてしまうことです。 主に暖かい部屋から寒い廊下や浴室に移動した際に起こりやすく、場合によっては脳卒中や心筋梗塞を引き起こすこともあります。 ZEH住宅は断熱性能が高いことから部屋ごとの温度差が生じにくく、ヒートショックのリスクが低いといわれています。 補助金を利用できる 日本政府は環境に配慮した住まいづくりを推進すべく、国をあげてZEH住宅の普及に取り組んでいます。 そのため、ZEH住宅にはさまざまな補助金制度が用意されており、建設コストの一部を国が負担してくれます。 ZEH住宅が利用できる主な補助金は、以下のとおりです。 なお、ZEH補助金の事業内容は毎年変わる可能性があるため、情報をこまめにチェックしましょう。 5. ZEH住宅の2つのデメリット ZEH住宅にはさまざまなメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。 初期費用が高くなる ZEH住宅に認定されるためには、高い断熱性能や省エネ性能が求められます。 そのため、ZEH住宅は一般的な住宅と比べて建築コストがかさみやすく、費用が高額になりやすい傾向があります。 定期的なメンテナンスが必要 住まいをZEH仕様にするためには、さまざまな省エネ機器を導入する必要があります。 省エネ機器を長く、安全に使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。 住まいの完成後も末永く付き合えるような、アフターフォローが充実している業者を選ぶことをおすすめします。 6. ZEH住宅の補助金を獲得するコツ 実は、ZEH関連の補助金は、申請すれば必ずもらえるものではありません。 ここからは、ZEH補助金を獲得するためのコツを解説します。 公募期間の初日に書類を送る ZEH補助金の多くは、先着順です。 たとえばZEH支援事業の場合は、一次公募、二次公募……と期間ごとに先着順での受付となります。 そのため、公募期間の初日に申請書類が到着するよう調整すれば、補助金を獲得できる確率を高められるでしょう。 ZEH住宅の実績が豊富な業者を選ぶ ZEH補助金を利用するためには、細かな日程調整が必要です。 施主だけでなく、業者側もスケジュールを調整する必要があるため、ZEH補助金の申請に不慣れな業者はあまりおすすめできません。 補助金を確実に受け取るためにも、ZEH住宅の実績が豊富な、頼りになる業者を選びましょう。 7. 中国地方・山口県のZEH事情 2021年の一般社団法人 環境共創イニシアチブの調査によると、山口県はZEH補助金の交付決定シェア(交付決定件数/着工件数)5.6%と、全国平均3.0%と比べて高いシェア率を誇ります。 5.6%という数値は、全国でも3番目の高さです。 また、山口県は県独自の補助金制度を設けており、一定要件を満たした住宅・申請者に対して定額20万円が給付されます。 8. まとめ 寒冷地や多雪地域、都市部狭小地などでは、太陽光発電なしでもZEH住宅に認定される可能性があります。 しかし、ZEH住宅に認定されても、必ず補助金を利用できるとは限りません。 補助金を獲得するためには細かな調整が欠かせないので、ZEH住宅の施工や補助金の申請に慣れている業者を選びましょう。 中国地方・山口県でZEH住宅の実績豊富な業者をお探しなら、タナカホームズがおすすめです。 ローコストかつ高品質・高性能な住宅を数多く手掛けてきたタナカホームズなら、ZEH住宅の要件を満たした理想の住まいが手に入ります。 タナカホームズの家づくりの秘密を知りたい人は、下記の予約フォームから来場予約をしましょう。 【来場予約はこちら】 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
-
2023年3月20日 / 性能
ZEH住宅を建てるのに最適なハウスメーカーは?選び方のコツを解説
マイホームをZEHで建てたいが、どのハウスメーカーで建てたらよいのか、迷うことがあります。 この記事ではZEHを建てられるハウスメーカーの選び方を紹介します。 ZEH基準を満たす、高性能なマイホームを建てるヒントにしてください。 開催中のイベントはコチラ》 目次 1. ZEHの基本をおさらい 2. ZEH認定を受けるために必要な条件 3. ZEHを選択するメリット 4. ZEHを選択するデメリット 5. ZEHを建てるハウスメーカーの選び方 6. ZEHはどの程度普及しているのか 7. 中国地方・山口県のZEHならタナカホームズへ 8. まとめ 1. ZEHの基本をおさらい はじめにZEHの種類や普及が推進される目的、補助金など、ZEHの概要を解説します。 ZEHの基本仕様とバリエーション ZEHとは、年間に住宅で消費される一次エネルギー量の収支をゼロにすることを目指す住宅です。 ZEHは、仕様により以下の5つのバリエーションにわかれます。 table { border-collapse: collapse; } th { border: solid 1px #666666; color: #000000; background-color: #FFFFFF; } td { border: solid 1px #666666; color: #000000; background-color: #ffffff; } thead th { background-color: #FFFFFF; } 種類 特徴 ZEH 実質的な年間一次エネルギー消費量が、ゼロもしくはマイナスの住宅 ZEH+ ZEH基準に加えて、外皮性能のさらなる強化など追加基準を満たした住宅 Nearly ZEH 年間一次エネルギー消費量を、できるかぎりゼロに近づけた住宅 Nearly ZEH+ Nearly ZEH基準に加えて、外皮性能のさらなる強化など追加基準を満たした住宅 ZEH Oriented 都市部狭小地や多雪地域などを対象にしたZEH基準 ZEHは政府が数値目標を掲げ普及を推進中 ZEHは政府が「2020年までにZEHを標準的な住宅に、2030年までに全住宅の半数以上をZEHに」との数値目標を掲げ、普及を推進しています。 ZEH推進の目的は、住宅から排出される二酸化炭素量の削減にあります。 省エネ性能の高い住宅は必要なエネルギーが少なくて済むためです。 ZEH推進のため、政府は補助金も出し普及を後押ししています。 ZEHの住宅は補助金が受けられる ZEHで住宅を建てると、補助金が受けられます。 補助金額はZEHの仕様によって異なり、1戸あたり55万円〜144万円です。 また蓄電システム1kWhごとに2万円(上限20万円)の補助制度もあります。 ZEHの補助金制度は条件が複雑な上、ハウスメーカーからの申請が必要です。 気になる場合は、ハウスメーカーに相談してみましょう。 2. ZEH認定を受けるために必要な条件 ZEHの認定を受けるためには、満たさなければならない条件があります。 主な3つの条件を解説します。 断熱 断熱とは、外の熱を中に伝えず、室内の熱を外に逃がさない性能です。 断熱性能が高い住宅は冷暖房をあまり使わずに済むため、エネルギー消費量を抑えられます。 ZEHは「UA値」で示される断熱性能が、基準をクリアしている必要があります。 省エネ 省エネとは、住宅のエネルギー効率がよい状態を示します。 省エネ性の高い住宅設備や機器、照明などを使用することで実現できます。 また、ZEHはHEMSと呼ばれる、エネルギー使用状況可視化システムの導入も必要です。 創エネ 創エネとは、エネルギーを自家創出できる性能を指します。 ZEHには再生可能エネルギーの創出システムが必要で、ほとんどのZEHには太陽光発電設備が搭載されます。 また、EV車などを使った、創出エネルギーの自家消費も推奨されます。 3. ZEHを選択するメリット ZEHで家を建てるメリットは、次の3つです。 ・光熱費を削減できる 断熱性能が高いため、冷暖房の使用頻度が減ります。 結果的にエネルギーの購入量が減少します。 ・災害時でも電気が使える 太陽光発電が搭載されているため、停電しても日照があれば電力を確保できます。 蓄電池の併設もおすすめです。 ・住宅の品質が上がる ZEHは住宅の性能が高いため、一般の住宅よりも高い評価を受けられます。 4. ZEHを選択するデメリット ZEHで家を建てるデメリットは、3つあります。 ZEHは、一般の住宅より建築費がかさむ傾向があります。 高性能な断熱材や窓、設備が必要なためです。 また、太陽光発電やHEMSを効率よく稼働させるために、定期的なメンテナンスや交換に手間とコストがかかります。 さらに、基準を満たす断熱・気密性を維持するために、間取りやデザインに制約が出る場合もあるため注意が必要です。 5. ZEHを建てるハウスメーカーの選び方 どのハウスメーカーでZEHを建てるのが良いのでしょうか。 ハウスメーカーの選び方を解説します。 ZEHを手掛けた実績をチェック ZEHを数多く建ててきたハウスメーカーほど、高品質なZEHを建てるノウハウを持っています。 新築戸建住宅実績に占めるZEHの割合(北海道を除く)である「ZEH率」を確認すると、どの程度ZEHを手掛けているかがわかります。 ハウスメーカーごとの特徴をチェック ZEHの特徴である「断熱・創エネ・省エネ」の3つの観点から、メーカーごとの特徴や性能を比較しましょう。 技術力や断熱材、得意な工法を比較できます。 自分たちにとって住みやすい建築かどうかも重要な観点です。 ランニングコストをチェック 家は、住み始めてからも費用がかかります。 生活スタイルによる光熱費の目安や機器のメンテナンス費用など、ランニングコスト比較しましょう。 無料で修理が可能な期間など、アフターサービスの内容を比較するのもおすすめです。 6. ZEHはどの程度普及しているのか 2020年度に新築された住宅のうち、ZEH基準を満たす家は6.2万戸でした。 この年、政府は新築住宅の半数をZEHにすることを目指していました。 ハウスメーカーが建てた住宅は53%がZEHで目標達成となりましたが、一般工務店では9.5%と目標まで差があります。 ZEH普及はハウスメーカーの力に依るところが大きいといえます。 ※参考:ZEH事業 調査研究発表会|(経済産業省 資源エネルギー庁・環境省 地球環境局) 7. 中国地方・山口県のZEHならタナカホームズへ タナカホームズは、明治から中国地方・山口県に根付く地域を知り尽くした工務店です。 中国地方や山口県に最適なZEHを手掛けています。 一般工務店のZEH率平均が9.5%の中、タナカホームズは2020年度に40%のZEH率を達成しました。 2025年には50%を超える目標を立てています。 中国地方・山口県でZEHを建てるなら、施工実績が豊富で高品質な建築ノウハウを持つタナカホームズにご相談ください。 ※参考:タナカホームズ ZEH普及目標ついて(2020年実績報告・2025年までの目標)|スタッフブログ|タナカホームズ 8. まとめ ZEHは国が数値目標を掲げて普及を後押ししている、省エネ住宅基準です。 断熱性能や創エネ機能も備え、光熱費の節約や災害時の電力確保に威力を発揮します。 ZEHの家を建てる際は、施工会社の実績やノウハウ、工法を比較してみましょう。 また地域の風土に合う仕様にすることも大切です。 過剰な設備や性能を排除し、建築コストを抑えられます。 中国地方や山口県の気候に合ったZEHなら、タナカホームズにお任せください。 まずは来場予約し、実際の建物を見てみてはいかがでしょうか。 【来場予約はこちら】 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
-
2023年3月16日 / 性能
ZEH(ゼッチ)住宅とは?メリットやデメリット、注意点をわかりやすく解説
ZEH住宅は、「断熱」「省エネ」「創エネ」を兼ね備えた家です。 メリットが多く、国や自治体からの補助金給付もあることから、近年注目を集めています。 ただし、デメリットも存在するため、正しく理解したうえで検討したいところです。 今回は、ZEH住宅の概要から、建てる際の注意点までわかりやすく解説するため、ぜひZEH住宅を検討する際の参考にしてください。 開催中のイベントはコチラ》 目次 1. ZEH(ゼッチ)の概要 2. ZEHが注目されている理由 3. ZEHの種類 4. ZEH住宅のメリット 5. ZEH住宅のデメリット 6. ZEH補助金を利用する際の注意点とは 7. 山口県でZEH住宅を建てるなら実積が豊富なタナカホームズへ 8. まとめ 1. ZEH(ゼッチ)の概要 まずは、「ZEHとはどういう意味か」「どういった家がZEH住宅に該当するのか」といったところから確認していきましょう。 ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略語 ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語で、「実質的にエネルギー収支がゼロになる家」のことです。 実現するためには大幅な消費エネルギー量の削減が必要ですが、暑さ寒さや不便を我慢しようという話ではありません。 家の断熱性や設備の効率を高めてエネルギー消費量を抑えつつ、快適な室内環境を整えるものです。 さらに、消費エネルギー量よりも生み出すエネルギー量が上回るよう工夫し、「エネルギー収支ゼロ以下」を目指します。 必要なのは「断熱」「省エネ」「創エネ」 ZEH住宅に求められるのは、以下の3つの要素です。 「断熱」 断熱材などで外皮の断熱性を強化する 「省エネ」 省電力稼働の設備や家電で消費電力を抑える 「創エネ」 太陽光発電等、エネルギーを創り出すシステムを導入する 高性能な「断熱」をベースに、省電力機器やHEMS(ヘムス:使用電力量や稼働状況、太陽光発電量などを確認するシステム)導入による「省エネ」、太陽光発電による「創エネ」を組み合わせることで、「年間エネルギー収支ゼロ以下」を目指します。 2. ZEHが注目されている理由 ZEHが注目されるようになった背景には、「住宅のエネルギー消費量の大きさ」が関係しています。 エネルギー消費といえば、企業や工場などを思い浮かべがちですが、実は、日本国内の全エネルギー消費量の15.8%を占めているのは、「住宅」です。 住宅の省エネが進められれば、エネルギー消費を大きく抑えられると考えられています。 参考:令和3年度エネルギーに関する年次報告|エネルギー白書2022 日本政府も上記に着目し、ZEH住宅普及推進のための補助金を用意しています。 上手に活用すれば、お得にZEH住宅が手に入るでしょう。 3. ZEHの種類 ひとくくりにZEHといっても、さまざまな種類があります。 それぞれの概要や違いをしっかりと理解しておきましょう。 ZEHの基準 SII(一般財団法人環境共創イニシアチブ)では、ZEHの基準を「外皮の断熱性能の大幅な向上と、高効率な設備・システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ、省エネ基準比20%以上の大幅な省エネを実現。その上で、再エネを導入して、年間の一次エネルギーの収支をゼロとすることを目指した住宅」としています。 太陽光発電などを除く一次エネルギー消費量が省エネ基準から-20%以上で、地域ごとに設定される強化外皮基準をクリアしていなければ認められません。 参考:2022年の経済産業省と環境省のZEH補助金について|一般財団法人環境共創イニシアチブ ZEH+と次世代ZEH ZEH+は、簡単にいえば「より高性能なZEH」です。 省エネ率が従来の省エネ基準より-25%以上で、再生可能エネルギーで電力を100%以上まかない、かつ、「断熱性能等級5を超える外皮性能」「高度エネルギーマネジメント (HEMSなど)」「電気自動車への充電」のうち2つ以上を導入する住宅を指します。 次世代ZEHは、ZEH+に加えて「V2H設備」「蓄電システム」「燃料電池」「太陽熱利用温水システム設備」のいずれかを導入するものです。 OrientedとNealy ZEH Oriented(オリエンテッド)とNealy(ニアリー)ZEHは、太陽光による発電量が見込めない地域向けのZEHです。 都市部狭小地に建つ二階建て以上および多雪地域に限って認定されるZEH Orientedでは、再生可能エネルギー設備の導入を求められません。 寒冷地や低日射地域、多雪地域に限って認められるNealy ZEHでは、再生可能エネルギーでまかなうべき電力が75%以上に緩和されています。 4. ZEH住宅のメリット ZEH住宅は、具体的にどのようなメリットをもたらす家なのでしょうか。 代表的なものを3つ紹介します。 光熱費の削減ができる 断熱性・気密性が高いZEH住宅には、室内温度を効率的に調整できるうえ、元の温度に戻りにくいという特性があります。 つまり、冷暖房の使用率を大幅に抑えられるということです。 電気代の大部分を占める冷暖房の消費エネルギーが減ることで、光熱費の削減につながります。 さらに、太陽光で自家発電した電力も使えて、余った電気は売却も可能です。 非常電力で災害に備えられる 太陽光で自家発電した電力は、非常時にも使えます。 太陽光発電とあわせて蓄電池も設置しておけば、昼間に創り出した電気を貯めて夜間に使用することも可能です。 電気自動車の充電もできるため、災害時の移動手段も確保できます。 災害大国といわれる日本において、災害への備えとなり得る点は、非常に心強いメリットです。 健康にも好影響がある 特に冬場の室温が低下しやすい住宅で注意したいのが、ヒートショックです。 ヒートショックとは、寒い場所から暖かい場所に移動した際に血圧が大きく変動することによって起こる、心筋梗塞や脳卒中といった症状の総称です。 高断熱のZEH住宅では、家のなかの温度変化があまり生じません。 結果的に、ヒートショックの軽減につながります。 5. ZEH住宅のデメリット ZEH住宅には、気をつけておきたい点もあります。 デメリットもしっかりと把握したうえで検討しましょう。 設備設置やメンテナンスなど費用が必要 ZEH住宅では、高性能な省エネ機器や太陽光発電システムの設置などが求められます。 また、設置して終わりではなく、メンテナンスや修理などにかかる費用も発生することも忘れてはなりません。 コストについては、月々の光熱費が抑えられることや補助金の活用、享受できるメリットなども含めて、総合的に判断する必要があるでしょう。 発電量は一定ではない 太陽光発電は、気象条件によって発電量が左右される設備です。 天候の悪い時期や、日照時間が短い冬場には、安定した電力を得られないかもしれません。 加えて、売電価格も減少傾向にあります。 発電量を確保しようと大きな太陽光パネルを希望すると、屋根の形が限定されてしまうケースもあるため注意が必要です。 6. ZEH補助金を利用する際の注意点とは ZEH補助金の利用を検討している人も多いでしょう。 ここでは、申請前後に押さえておきたい注意点を解説します。 登録ビルダー・プランナーの利用 ZEH補助金では、SII(一般財団法人環境共創イニシアチブ)に登録されたZEHビルダー(工務店やハウスメーカーなど)もしくはZEHプランナー(設計事務所など)の利用が必須とされています。 ZEHビルダー・プランナーは、ZEH住宅の建築を国から認められた会社です。 2022年3月時点で4,722社が登録されています。 利用先が登録されているかどうか、しっかりと確認しておきましょう。 参考:ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について - 省エネ住宅 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト 申請後の設計変更は不可 ZEH補助金制度では、申請内容どおりの建築が求められます。 補助金の給付条件を満たすZEH住宅では、設計プランの作成段階からエネルギー消費量や断熱効果を細かく計算しており、少し変更しただけでも、条件から外れるおそれがあるためです。 申請後には変更できない点を念頭に置いて、間取りから設備までしっかりと検討しましょう。 7. 山口県でZEH住宅を建てるなら実積が豊富なタナカホームズへ ZEH住宅を建てるビルダー選びでは、登録の事前確認に加えて、ZEH住宅建築実績の有無もチェックしておきたいところです。 「ZEH住宅が建築できる」ことと「良質なZEH住宅が提供できる」ことは、イコールではありません。 確認できる実績があれば、安心して建築を依頼できるでしょう。 山口県でZEH住宅を建てるなら、登録ビルダーであるタナカホームズにおまかせください。 ホームページや住宅情報サイトを通じて、2017年度からのZEH住宅の建築実績・事例を公開中です。 8. まとめ ZEH住宅は、「断熱」「省エネ」「創エネ」によって年間のエネルギー収支ゼロ以下を目指す家です。 光熱費が削減でき、災害の備えになるだけでなく、快適で健康的な暮らしを実現します。 中国地方・山口県でZEH住宅をお探しなら、ローコストなのに高品質高性能な家を提供し続けてきたタナカホームズにおまかせください。 登録ビルダーとしての責任と積み重ねた実績をもとに、良質なZEH住宅をご提供いたします。 ZEH住宅のデメリットや注意点がご心配な方にも、ケースに合わせた最適なご提案が可能です。 会員限定で、好条件の未公開情報も多数ご紹介しておりますので、この機会に、ぜひご登録ください。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
最近の投稿