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2022年4月16日 / 家づくり
中古の一戸建てを購入する際の注意点!購入時の確認事項や長く快適に住むためのコツも解説
一戸建てを購入して、賃貸住宅や分譲マンションから住み替えようと検討している人もいることでしょう。
この記事は、中古の一戸建てを購入する際の注意点を知りたい人向けの内容です。
中古の一戸建ての特徴や購入時に確認すべき事項を解説します。
長く快適に住むためのコツも解説するため、中古の一戸建て購入を検討する際に役立ててください。
目次
1.中古一戸建ての特長
一戸建てを購入する際、中古と新築とではどのような違いがあるのでしょうか。
中古一戸建ての特長を解説します。
新築よりも安く購入できる
一般的に間取りや広さ、設備などが同じ物件ならば、新築よりも中古のほうが安いです。
経年劣化によって価格が下がるのですが、手入れをされている物件なら築年数が経っても綺麗な状態だったり、固定資産税を計算するために定められた耐用年数以上の寿命があったりします。
また、中古のほうが同じ予算で広い物件を選ぶことも可能です。
新築建売よりも選択肢が多い
新築建売よりも中古のほうが、物件の流通量は多い傾向にあります。
ライフステージの変化や会社の都合など、さまざまな理由で持家を売却する人が見受けられるためです。
間取りや駅からの距離、築年数といった条件をつけて探しても、多くの選択肢の中から気に入った物件を見つけられる可能性が高いです。
実際に建物を見て選べる
すでに建物が完成している中古住宅なら、実際の家を見て選べます。
建物の間取りや内装はもちろん、隣家との距離、日当たりといった住環境も確認しやすいでしょう。
これに対し、新築の注文住宅や建築中の建売住宅では、購入前に実物を見られません。
実際に建てた家が「イメージと違った」とならないよう、信頼できる施工会社に任せる必要があります。
立地重視で選べる
必要な部分だけの小規模リフォームや、既存の建物に大きく手を加えるリノベーション、建て替えなどを選択肢に入れて中古の一軒家を探すことで、築年数や古さといった家の状態を気にせず選べます。
立地を重視して選べるため、学区や生活圏を変えたくないといった建物以外の希望を重視して選べるでしょう。
ローン期間を短縮できて、家以外にお金を使える
大きな金額が動く住宅の購入では、ローンを組むケースが一般的です。
中古住宅を安く購入することで、毎月のローン額を低めに抑えたり、ローン期間を短く設定できたりします。
手数料の負担も軽くなるでしょう。
また、短期間でローンが終われば、毎月の収支に余裕ができて、趣味や旅行などにお金を使えるため、生活を充実させられるでしょう。
リノベーションで新築同様にもできる
リノベーションとは、既存の物件に新しい価値を加える改修工事のことです。
リノベーションで中古の一戸建てを新築のような見た目にしたり、設備や機能を追加したりもできます。
注文住宅のように自分好みの家を手に入れられるでしょう。
もちろん、予算や家の状態にあわせて、必要な部分だけリフォームをおこないコストを安く抑えることも可能です。
2.中古一戸建ての注意点
中古の一戸建ては、経年劣化で資産価値が下がることにより、融資を受けるのが難しかったり、住宅ローン控除が受けられないことがあります。
また、リフォームや設備交換といったメンテナンスが、新築よりも早い段階で必要です。
再び住み替えを考えた際に、なかなか売却できない可能性もあるでしょう。
安く購入できたにもかからわず、ランニングコストなどで新築よりも負担が大きいということがないよう注意して物件を選びましょう。
3.中古一戸建てを購入する際の注意点・確認事項
購入を検討している中古の一戸建てを見る際に、気をつけておきたい点、確認しておきたい点について解説します。
注意点・確認事項1:築年数と耐震基準を確認する
中古住宅を購入する際は、築年数を確認しましょう。
経年よりも耐久性が見込めそうな物件でも、1981年以前に建てられたものは「旧耐震基準」が適応されているため注意が必要です。
特に、築40年以上で木造の中古の一戸建ては、耐震性能をしっかり確認しましょう。
旧耐震基準に該当しても、耐震補強されている物件なら比較的安心です。
注意点・確認事項2:再建築不可物件ではないか確認する
法律が改正されて、新築時と建築条件が異なっている場合もあります。
建て替えをすると建物が小さくなったり、そもそも建て替えができない可能性があるため注意しましょう。
用途地域が「都市計画区域」「準都市計画区」で、敷地の前面道路が幅員4m以下の公道であり、接する長さが2m未満の場合は再建築不可となります。
注意点・確認事項3:老朽化やゆがみなど建物の構造に問題がないか確認する
築年数が古いほど、建物のゆがみや老朽化が進んでいます。
住む上で不具合がないかを確認しましょう。
以前の持ち主が綺麗に住んでいれば、築年数よりも室内の劣化が少ないこともあります。
その場合でも、基礎のひび割れや雨漏り、シロアリ被害に遭っていないか確認しておくと安心です。
注意点・確認事項4:配管や断熱性能など見えない部分に問題がないか確認する
室内や外観がきれいにリフォームされていても、配管は劣化しています。
古い物件の場合、断熱材が入っていない、隙間風が差し込むこともあるでしょう。
配管や断熱性能は、壁や床の下にあるため物件を内覧するだけでは見えません。
住宅に関する知識が豊富で、信頼できるプロの意見を聞いて判断することをおすすめします。
注意点・確認事項5:間取りや設備に問題がないか確認する
「3LDK」と表記されていても、リビングが狭く使いづらい場合もあります。
間取りが生活スタイルに合っているか、必要な設備が整っているか、問題なく使用できるかといった点も確認しましょう。
古い設備の交換やリノベーションを実施する場合は、販売価格に費用をプラスした金額が物件の適正価格か考えてみてください。
注意点・確認事項6:リフォーム履歴を確認する
増改築がおこなわれているか、設備や内装の交換がされているかなど、リフォーム履歴も確認しておきましょう。
次は何に手を加えたらよいのか、いつごろ再リフォームが必要なのかを予測しやすくなります。
また、建築基準法を守って新築されていても、増改築をしたことで違法建築となり、再建築不可物件になる可能性もあるため注意しましょう。
注意点・確認事項7:売りに出た理由を確認する
近隣トラブルや事故などが理由で、中古の一戸建てが売りに出されている可能性もあります。
以前の持ち主が、なぜ一戸建てを売りに出したのかも確認しておきましょう。
同条件のほかの物件よりも格安になっている、リフォームされて今すぐ住める状態になっているのに相場よりも安い、といった場合は注意が必要です。
4.ホームインスペクションで中古一戸建ての状態を確認しよう
ホームインスペクションとは住宅診断のことです。
住宅に関する豊富な知識をもつホームインスペクター(住宅診断士)が、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修時期や内容、費用などの目安をアドバイスしてくれます。
仲介業者や売主ではないため、中立な立場にいる第三者として、住宅を適切に診断してくれるでしょう。
プロの目で確認された住宅なら、中古の一戸建てでも、比較的安心して購入することが可能です。
5.中古住宅を購入する際に考えておきたい注意点
中古の一戸建て購入を失敗しないために、物件探しの段階からしっかり考えておきたい点について解説します。
希望や譲れない点を整理しておく
中古の一戸建てを購入すると決めたら、エリアや予算、いつまでに購入したいのかなどを決めましょう。
そのほかにも、築年数や間取りなどの条件をあげることで、理想の中古住宅をイメージしやすくなります。
ただし、すべての条件を満たす中古一戸建てを見つけることは難しいため、希望や条件に優先順位をつけて探すとよいでしょう。
購入時に必要な費用を把握しておく
中古の一戸建てに限らず、家を購入する際にかかる費用は、建物の販売価格だけではありません。
仲介手数料や不動産取得税、保険料、ローン事務手数料、印紙代、引っ越し費用など、さまざまな費用がかかります。
中古一戸建ての購入に必要な費用を把握した上で、予算を考えることが大切です。
余裕をもったローン計画を立てておく
ローンを組んで中古の一戸建てを購入する場合、建物の費用が安い分、借入金を少なくしようと考える傾向があります。
しかし、貯金のほとんどを頭金として使うことは避けましょう。
住宅購入後も、いつ何があるかわかりません。
収入が減少したり、リフォームなどの出費がかさんだりしても困らないよう、余裕をもったローン計画を立てましょう。
契約不適合責任について確認しておく
契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)とは、住宅を購入した後になんらかの問題が発生した際、誰がどこまで責任を負うのかについて定めたものです。
万が一に備えて、契約不適合責任の内容をしっかり確認しておきましょう。
購入時に、中古住宅の検査と保障がセットになった「既存住宅売買瑕疵保険」に加入すれば、長期保障が可能になります。
6.山口県の中古一戸建ての相場
山口県で一戸建てを購入する際の相場は2,000万円ほどで、築年数が経つ経つほど安くなる傾向があります。
間取りで見ると、4LDK以上など広い物件ほど中古物件が多くなり、4LDK以上でも中古なら2,100万円ほどで購入可能となっています。
ただし、ローコスト住宅なら1,000万円以下で新築の一戸建てを建てられます。
どちらにしようか迷う場合は、新築物件の建築にも中古のリフォームにも対応できる会社へ相談してみるとよいでしょう。
7.まとめ
中古の一戸建ては、新築よりも選択肢が多く、安く購入できるといった特長があります。
その反面、経年劣化で見えないところに不具合が生じていたり、購入後すぐにメンテナンスが必要になったりするといった注意点もあります。
適正価格で長く住めるかなどを考慮して、購入を検討しましょう。
また、中古物件のように手ごろな価格で新築できるローコスト住宅などもあります。
ローコストなのに高品質高性能な住宅を手掛けるタナカホームズでは、リフォームなども相談可能です。
新築か中古か迷った場合は、相談してみてください。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:編集部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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