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2023年1月31日 / お金・ローン
建売住宅のメンテナンス費用を抑える秘訣は?維持費を年数・項目別に解説
建売住宅は明瞭な購入費用が魅力です。
しかし、購入後に必要な維持・メンテナンス費用がわかりにくく、不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では建売住宅を購入した人に向けて、必要になる修繕項目や費用の目安を経過年数ごとに解説します。
長く安心して住める家を見つけるためのヒントにしてください。
目次
6. 中国地方・山口県でマイホームをお考えならタナカホームズへ
1.意外と必要な建売住宅の維持費
住宅を維持し快適に住み続けるために必要な維持費を、4つの項目に分けて解説します。
税金
住宅には「固定資産税」「都市計画税」が課されます。
固定資産税は毎年1月1日時点の住宅所有者に課税され、「固定資産税評価額×標準税率(1.4%)」で金額が決まります。
年間に戸あたり10~20万円が目安です。
新築住宅は、取得から3年(長期優良住宅は5年)の軽減措置があります。
都市計画税は市街化区域内に住宅を所有している場合に課されます。
金額は「固定資産税評価額×標準税率(最大0.3%)」で決まります。
メンテナンス費
住宅は住むうちに不具合も発生し、また経年劣化もあるため5~10年スパンで修繕が必要です。
修繕費用は場所によって異なり、1か所あたり数十~数百万円と幅があります。
リフォームの場合、規模によって費用が変わります。
小規模なものなら数十~数百万円程度、大規模リフォームでは1,000万円程度ともいわれます。
保険にかかる費用
地震保険は「地震による倒壊・火災・津波による損害」を補償します。
地震によって起きた損害は、地震保険でしか保証されません。
火災保険は火事のほか、落雷や風水害などの災害被害も補償します。
漏水や盗難、不測の事故など、多方面の万一をカバーできる商品もあります。
保険料はいずれも5年分で5~20万円が目安です。
そのほかの費用
さらに、以下の費用も必要な場合があります。
・ホームセキュリティ導入費用(月5,000~10,000円程度)
・自治会・町内会費(月1,000円、年1万円などさまざま)
・外構のメンテナンス費用
いずれも快適に住み続けるためには欠かせない費用です。
年間費用を見通し、準備しておくようにしましょう。
2.どの建売住宅でも必要なメンテナンス項目と費用の目安
ここからはすべての建売住宅でメンテナンスが必要な5つの項目について、メンテナンスの内容と目安金額を解説します。
外壁・屋根のメンテナンス
常に雨風にさらされる外壁・屋根は、経年劣化により防水性が下がります。
放置すると雨漏りや水漏れリスクにもつながるため、定期的にメンテナンスを施しましょう。
外壁・屋根のメンテナンス頻度は、10年に一回程度です。
全体を塗り直し、目地を補強します。
費用の目安は1軒あたり100~150万円です。
防蟻処理
防蟻処理とは、住宅のシロアリ被害を防ぐメンテナンスです。
床下に入り、基礎やコンクリートにシロアリが嫌う薬剤を散布し、忌避効果を狙います。
一度シロアリ被害が発生すると深刻化しやすいため、5年に一度は対策しましょう。
防蟻処理の費用目安は、1軒あたり10万円程度です。
シーリング打ち替え
シーリングとは、建物の継ぎ目・ひび割れなどの隙間を充填する作業です。
気密性・防水性を保つ目的で行います。
シーリングはシリコンやポリウレタンが主成分のため、経年劣化が懸念されます。
耐用年数の限界は一般的に約10年といわれ、10年に一度は家全体のシーリングを見直しましょう。
シーリング打ち替えにかかる費用の目安は、1軒あたり5~20万円です。
クロスの張り替え
クロスは年数の経過とともに汚れやシミ、浮き・ヒビなどが目立つようになります。
湿気の多い場所ではカビが付着しているかもしれません。
クロスは、およそ10年程度が寿命ともいわれており、全体的な貼り替えが必要です。
費用はクロスのグレードにより異なりますが、一般的に20平方メートルあたり6〜8万円ほどかかります。
給湯器やエアコン、ユニットバスなどの交換
住宅設備は、経年劣化や使用にともなう不具合・故障の発生に備えメンテナンスが必要です。
住宅設備の寿命は、ライフスタイルが変わりリフォームを検討するタイミングと重なるケースもあります。
リフォームと住宅設備の入れ替えを同時に実施する人もいます。
給湯器10~15万円、ユニットバス45~150万円、システムキッチン100~500万円が費用の目安です。
3.建売住宅のメンテナンスに関する失敗談
完成済みの家を買う建売の場合、メンテナンスで初めて失敗を感じたり施工不良が見つかったりする場合があります。
3つの失敗談を紹介します。
安い建売住宅を買ったがメンテナンス費用が予想以上にかかった
初期費用を抑えたくて手頃価格の建売を買ったものの、定期点検の後に高額なメンテナンス費用を請求された事例です。
原因はコスト削減のために、外壁・屋根にグレードの低い素材が使われていたことでした。
総張り替えが必要といわれ高額なメンテナンス費用を支払いましたが、「買うときに節約しすぎなければ」と後悔したそうです。
建売住宅の基礎にひび割れがあることがわかった
建売住宅の点検で、基礎コンクリートのひび割れが見つかったケースもあります。
住人は完成済みの建売住宅だったため、床下までは見ず購入していました。
コンクリートのひび割れは、住宅リフォーム・紛争処理支援センターに寄せられる相談のなかでも多いものの1つです。
職人が手作業で施工するため、品質に差が出やすいのが要因です。
断熱材の施工に欠陥があることがわかった
上階の室温が耐え難いほど高かったため点検を受けたら、断熱材の施工が不十分だとわかった事例も見られました。
建売住宅が工期に追われ、施工不十分な箇所が出てしまった可能性が考えられるとのことです。建売住宅を早く完成させ売りに出したいあまり、無理な工期設定をし施工ミスが引き起こされた可能性が考えられます。
4.経過年数別・建売住宅のメンテナンス費用
住宅のメンテナンスは、5~10年周期で必要です。
新築からの年数別に必要なメンテナンス項目と費用を解説します。
新築から5~10年
5~10年経過したら以下を検討しましょう。
・防蟻処理(10万円)
・外壁・屋根のメンテナンス(100~150万円)
バルコニーの防水処理や網戸の張替えが必要になる場合もあります。
故障すると生活に支障が出るエアコンや水回りの不具合も点検します。
新築から15~20年
新築から15~20年後には、もう一度防蟻処理と外壁・屋根のメンテナンスを行います。
費用は5~10年時点とほぼ同額です。
クロス・フローリングやシーリング、給湯設備の経年劣化も感じるタイミングです。
張替えや入れ替えを検討してもよいでしょう。
新築から20~30年
20~30年経つとライフスタイルが変わり、リフォームを視野に入れたメンテナンスが必要になるケースがあります。
使いにくさを感じる設備は思い切って撤去し新品と交換を検討しましょう。
老後を見据え、バリアフリー化するのもおすすめです。
建売住宅は5年周期でまとまったメンテナンス費用がかかる
「5・10年目の防蟻対策(10万円)」「10年目の屋根・外壁塗装(150万円)」など、約5年周期でメンテナンスが必要です。
住宅のメンテナンス費用は15年で350万円ともいわれ、1年で約20万円のメンテナンス費用がかかる計算になります。
維持費を含め、年間に30万円ほどを積み立てておくようにしましょう。
5.建売住宅の維持・メンテナンス費用を抑えるコツ
少しでも住宅の維持・メンテナンスにかかる費用を節約する方法を、5つ解説します。
耐震等級・断熱性能の高い建売住宅を選ぶ
耐震等級・断熱性能が高い家は維持費を節約できます。
耐震等級は、高いほど地震保険料が割引になります。
たとえば耐震等級3なら、地震保険料は半額です。
また、断熱性能が高い家は冷暖房の使用頻度が下がるため、エアコンの故障リスクを減らせ、さらには光熱費を節約できるメリットもあります。
保証が充実しているハウスメーカーを選ぶ
保証が充実していれば、万一の欠陥や故障・補修も無償で対応してもらえる安心が手に入ります。
また保証の充実は、ハウスメーカーがそれだけ住宅の品質に自信を持っているあらわれでもあります。
保証対象箇所と対応年数は部分によって異なります。事前にチェックしておきましょう。
メンテナンスフリーの外壁を選ぶ
外壁材の素材もチェックしてください。
外壁材のなかには「メンテナンスフリー」「メンテンナンスが簡単」などの商品が多数あります。
建売住宅の外壁でよく使われる窯業サイディングは、グレードが高い方がメンテナンスが容易です。
グレードの高い外壁材は購入費用がかさみますが、長期的にみてお得になる可能性が高まります。
必要な補修はすぐに行う
もし不具合を見つけたら、すぐに対処することも大切です。
不具合を放置すると大掛かりな修繕が必要になり、結果的に費用がかさみやすいためです。
とくに電気系統や水回りは、不具合が事故につながるおそれもあります。
日頃からセルフチェックを心がけ、おかしいと思ったらすぐ点検を受けるようにしてください。
日頃からメンテナンスをこころがけ、きれいに保つ
そもそもメンテナンスが必要になる箇所を減らす生活を心がけることも、費用の削減につながります。
・排水管や換気扇はこまめに掃除する
・風を通し、カビをはやさないようにする
・設備説明書に従い、定期的にセルフメンテナンスする
きれいに保たれた住宅は、売却が必要になった際の価格にもよい影響を与えます。
6.中国地方・山口県でマイホームをお考えならタナカホームズへ
タナカホームズは、山口県を中心に中国地方に店舗を展開する工務店です。
手頃な価格で高品質な住宅を建てる工務店として知られており、建売住宅にひけをとらない価格で注文住宅が建てられます。
無料点検は引渡しから6か月・2年・5年・10年の節目に行っており、最長55年の住宅長期保証もついています。
安心して住める充実のアフターサービスは、建てる住宅に自信があるからできることです。
タナカホームズは建売住宅や分譲住宅の情報も多数持っています。
山口県や中国地方でのマイホームなら、タナカホームズに一度ご相談ください。
7.まとめ
建売住宅は、新築5年後から5~10年単位でメンテナンが必要になります。
外壁に使われている素材や施工状況が良くなければ、高額なメンテナンス費用がかかるケースもあります。
住宅の維持費とあわせ、計画的に貯蓄しておきましょう。
1年間に30万円程度の準備が目安です。
山口県・中国地方での新築住宅なら、「ローコストなのに高性能な注文住宅」はいかがでしょうか。
明治から地域に密着して家をつくり続けてきたタナカホームズなら叶います。
まずは来場予約して、実際のモデルハウスをご覧ください。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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