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2023年1月31日 / 家づくり
建売住宅の平均寿命は?長く暮らすためのコツや建売住宅のメリット・デメリットも解説
家には寿命があり、建売住宅も例外ではありません。
築年数が経過した家に住み続ける場合は、適宜修繕やメンテナンスを行う必要があります。
家の寿命をおおよそ把握しておけば、リフォームや建て替えに備えた資金計画を立てやすくなるでしょう。
この記事では、建売住宅の寿命や、少しでも長く住み続けるためのコツを解説します。
これから建売住宅を購入する予定の人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 建売住宅とは
建売住宅とは、1つの土地に1つの建物を建て、セットで販売する住宅のことです。
すでに完成済みの住宅を販売するため、購入者側は実物を見てから購入を決定できるというメリットがあります。
2. 建売住宅の耐用年数
建物には、木造や鉄骨鉄筋コンクリート造など住宅構造に応じた耐用年数が設定されています。
住まいの寿命については、この耐用年数を基準とする場合もあります。
しかし、実は必ずしも「耐用年数=家の寿命」とは限りません。
また、耐用年数にはいくつかの種類があるため、それぞれ詳しく解説します。
建売住宅の法定耐用年数
保有する不動産には、固定資産税や都市計画税といった税金が課せられます。
法定耐用年数は、こうした課税額を算定するための判断材料となります。
たとえば、木造住宅の法定耐用年数は22年とされています。
「建売住宅の寿命は22年」といわれることがありますが、これは多くの一戸建ては構造部分に木材を使用しているためです。
しかし、あくまで22年という数字は課税額の算定のために設定された基準なので、「22年を経過したら住めなくなる」というわけではありません。
建売住宅の経済的耐用年数
経済的耐用年数とは、不動産市場における資産価値に基づく指標です。
たとえば木造住宅の場合は、築20~25年で経済的耐用年数を迎えるとされています。
経済的耐用年数を迎えた住宅は、資産価値をゼロとして評価するケースが一般的です。
建売住宅の物理的耐用年数
物理的耐用年数とは、建物の主要構造が本来の性能を維持できる期間のことです。
これまで紹介した耐用年数のなかでは、最も「住まいの寿命」という考え方に近いものの、実は物理的耐用年数に明確な定義はありません。
なぜなら、物理的耐用年数はメンテナンスの頻度によって左右されるためです。
つまり、物理的耐用年数は日々のメンテナンスによって延長できると考えることもできるでしょう。
3. 建売住宅の平均寿命
木造住宅の寿命は、平均65年といわれています。
建売住宅の多くは木造住宅なので、建売住宅の平均寿命とイコールと捉えて問題ありません。
ただし、これはあくまで新築の建物が解体されるまでの期間をベースにしたものです。
また、建築技術の向上にともない、建売住宅の平均寿命は延びています。
実際に、2011年の調査では約35年前と比べて建物の平均寿命は20年以上も延びているのです。
4. 建売住宅より注文住宅の方が寿命が長い?
「建売住宅より注文住宅の方が寿命が長い」といわれることがありますが、これは間違いです。
すべての住宅は建築基準法に基づいて建設されています。
建売住宅と注文住宅を問わず、耐震性や耐久性といった一定の住宅性能はクリアしているため、建物としての寿命にそれほど大きな差はないとされています。
また、住宅品確法では「販売から10年以内の住宅に瑕疵が見つかった場合、売主側は無償補償を行う必要がある」と定められています。
これにより、いわゆる手抜き工事も減少し、どの物件にも一定以上の住宅性能を期待できるようになりました。
5. 長く暮らせる建売住宅の選び方
せっかくマイホームを購入するなら、少しでも長く暮らし続けたいものです。
ここからは、長く暮らせる建売住宅の選び方について解説します。
材質や工法にこだわった家を選ぶ
建売住宅を購入する際は、材質や工法をチェックしましょう。
材質や工法にこだわった住宅は耐久性が高く、構造部分からの大掛かりなリフォームは不要になる傾向があります。
その分浮いた費用をメンテナンスにまわすことで、住まいの寿命を延ばすことが可能です。
土地選びには妥協しない
建売住宅を購入する際は、土地選びを慎重に行うことが大切です。
間取りや外観に不満がある場合はリフォーム、建て替えなどの手段をとれますが、地盤の問題は解消しようがありません。
土地そのものに不満がある場合は引っ越すしかないため、地盤の安全性をしっかりチェックしましょう。
信頼できるハウスメーカーを選ぶ
建売住宅は施工過程を確認しにくい分、「どう作ったか」「どこが作ったか」という視点を持つことが重要です。
建売住宅の実績が多く、信頼できるハウスメーカーが建設した家を選びましょう。
また、住まいを長持ちさせるためには、日々のメンテナンスが欠かせません。
定期点検や修繕など、アフターサービスが充実しているハウスメーカーを選ぶと安心です。
内覧で気になる部分をチェックする
建売住宅はすでに完成済みの住宅を販売するため、事前に実物を確認してから購入を決められます。
建付けや傷の有無なども含めて、内覧の際は細かなところまでしっかりチェックしておきましょう。
また、気になる部分に関しては、自分から積極的に質問することも大切です。
6. 建売住宅の寿命を延ばす方法
建物の寿命は一定ではなく、工夫次第で延ばすことも可能です。
ここからは、建売住宅の寿命を延ばす方法を解説します。
こまめな清掃を欠かさない
住まいの寿命は、居住者の「使い方」によっても左右されます。
建物の劣化を速めないために、こまめな清掃を欠かさないようにしましょう。
とくに、お風呂やトイレなどの水回りは汚れがたまりやすいので注意が必要です。
適切なタイミングでメンテナンスする
建物の寿命を延ばすためには、適切なタイミングでのメンテナンスが欠かせません。
たとえば、新築から10~15年経つと給排水管などの設備が耐用年数を迎えます。
しかるべき時期にしっかりと交換しておけば、住まいの寿命を延ばすことにつながるでしょう。
築20~30年経つころには、住まいのさまざまな場所に劣化の症状が見られるようになります。
そのころには自分自身も年齢を重ね、ライフスタイルにも変化が訪れている可能性もあるでしょう。
バリアフリー化なども含めて、適切なリフォームを行うことが大切です。
7. 建売住宅を購入するメリット
ここからは、建売住宅を購入するメリットについて解説します。
費用を抑えられる
一般的に、建売住宅は注文住宅と比べて、購入にかかるコストが低いといわれています。
「マイホームを手に入れたいが、できるだけ費用を抑えたい」という人には、建売住宅がおすすめです。
引っ越しスケジュールを立てやすい
すでに完成済みの住宅を購入するため、工期が長引くといった心配がなく、引っ越しまでのスケジュールを立てやすいというメリットがあります。
転勤などで引っ越し期日が決まっている人や、引っ越しまであまり時間がない人におすすめです。
事前の内覧ができる
完成済みの住宅を販売するというスタイルなので、実物を確認してから購入を決定できます。
ハウスメーカーがモデルハウスを用意している場合も多く、建物の内装や間取り、設備などを事前に確認することも可能です。
8. 建売住宅を購入するデメリット
建売住宅にはさまざまなメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。
デザインや間取りの自由度が低い
建売住宅はすでに建物が完成しているため、基本的にデザインや間取りを選ぶことは不可能です。
そのため、自分の理想通りの家が見つかるとは限らず、ある程度の妥協が必要になる可能性もあります。
オプション工事が必要な場合もある
建売住宅の標準仕様は最低限に抑えられており、追加したい設備がある場合は別途オプション工事を依頼する必要があります。
カーテンレールや寝室の照明など、人によっては「暮らしに欠かせない」と感じる設備もオプション扱いになる場合があるため、事前にしっかりチェックしておきましょう。
一方で、あれもこれもとオプションを追加して、コストが上がってしまわないよう注意が必要です。
工事中の様子を確認できない
建売住宅はすでに工事が完了しているため、工事中の様子を確認することはできません。
作業の質や工法などを自分の目で確認できない分、やはり信頼できるハウスメーカーを選ぶことが重要になってきます。
9. 中国地方・山口県の建売住宅の価格相場
山口県の建売住宅の費用相場は、2,500~6,200万円となっています。
周南市や下関市など、県内の代表的な市区町村ごとの費用相場は以下の通りです。
・周南市 4,700~6,200万円
・下関市 3,000~5,000万円
・岩国市 2,900~4,900万円
・山口市 2,700~6,000万円
建売住宅の価格相場は、エリアごとに大きく異なります。
建売住宅の販売価格を比較する際は、エリアごとの費用相場と照らし合わせてみましょう。
10. まとめ
建売住宅の寿命は、定期的なメンテナンスで延ばすことができます。
よくいわれる「耐用年数」はあくまで税額や資産価値を決める上での指標に過ぎないため、大切に使われてきた家であれば、耐用年数を超えて住み続けることも十分可能です。
また、定期点検やメンテナンスを依頼することを考えて、信頼できるハウスメーカーを選ぶことも大切でしょう。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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