Blog

スタッフブログ

  1. TOP
  2. 30坪の注文住宅の価格相場はいくら?間取りのポイントを含めて解説!

2024年8月16日 / お金・ローン

30坪の注文住宅の価格相場はいくら?間取りのポイントを含めて解説!

 

30坪で注文住宅を建てたいと考えているけれど、

「どれくらいの予算が必要か話から分からない」

「30坪で自分の理想の家が作れるか不安」

「どんなポイントに注意すべきか知りたい」

そんな風に感じている人は多いかと思います。

 

そこで、この記事では統計データなどを用いながら一般的な注文住宅の広さ、相場などを解説しつつ、30坪の注文住宅で出来ること、家を広く見せるためのコツまでも紹介します。

これから家を建てる人にとって役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までお読みください。

 

目次

1.一般的な注文住宅の坪数

2.30坪の注文住宅の価格相場

3.30坪の注文住宅でできること

4.まとめ

 

 

 

1.一般的な注文住宅の坪数

30坪の注文住宅について詳しく見ていく前に、一般的な注文住宅の平均坪数や地域ごとの特徴を統計データを用いて確認します。

これにより、30坪という広さがどのような位置づけにあるのか、より明確に理解することができます。

また、注文住宅の広さに影響を与える要因や、選択する際の考慮点についてもみていきましょう。

 

 

注文住宅の平均的な坪数

注文住宅の平均的な坪数について、具体的な数値を見ていきます。

令和元年に総務省が発表した統計データによると、注文住宅の平均坪数は約38坪(約126㎡)です。この数字は2018年度のデータに基づいています。

一方、建売住宅は30坪前半で作られているものが多く見られますが、日常生活に支障をきたすような狭さではありません。

このように30坪前後の住宅でも日常生活上問題なく住めますが、注文住宅となると間取りや部屋にこだわりが見られ、少々広めになる傾向があることが想像できるでしょう。

 

 

地域や家族構成別の平均的な坪数のちがい

地域や家族構成によって、住宅の平均的な坪数に大きなちがいがあります。

総務省統計局の「平成30年住宅・土地統計調査」のデータを基に、この差異を詳しく見ていきます。

 

 

上の表から読み取れるポイントは以下の通りです。

  • 地域間の格差が顕著
  • 最も広い富山県と最も狭い東京都では、2倍以上の差が生じている
  • 家が広い地域は部屋数も多い

以上のことから地方と都市圏では家族の構成による部屋数のちがいが見られ、それに伴って家の広さも差がある点が読み取れます。

 

 

30坪の家は広い?狭い?

30坪(約100平方メートル)の住宅は、家族構成や生活スタイルによって広さの感じ方が異なります。

国土交通省のデータによると、平均的な住宅は約126平方メートルであり、30坪の住宅は平均でみると、やや狭い部類です。

しかし、先に述べたように建売住宅の場合は約30坪が平均的な大きさになっており、地域的には30坪の住宅は広い部類に入るケースも見られます。

ライフステージによっても適切な広さは変わるため、30坪という広さが適切かどうかは、個々の状況や将来のプランによって判断する必要があるでしょう。

 

 

 

2.30坪の注文住宅の価格相場

30坪の注文住宅の価格相場について詳しく解説していきます。

価格を左右するさまざまな要因や注意点もあわせて説明しますので、実際に住宅を建てる際の参考にしてください。

 

 

30坪の注文住宅の価格相場は3500〜3900万円

全国の注文住宅の建設費の平均は、120㎡の延床面積で3,500〜3,900万円程度となっています。

30坪に換算すると、価格相場は約2,900〜3,200万円程度と考えられます。

しかし、この価格はあくまで目安であり、実際の価格はハウスメーカーや地域によって大きく変動する点に注意が必要です。

坪単価も地域や住宅会社、設計の内容によって大きく異なります。

そのため、具体的な予算や要望に応じて慎重に検討することが大切です。

また、土地の価格や住宅構造、設備、デザインなども価格に影響を与える要因となるので、総合的に判断しましょう。

 

 

【注意点】延床面積の基準

ハウスメーカーや工務店を選ぶ際は、坪単価は延床面積と施工面積のどちらで算定しているのかをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

延床面積は建物の各階の床面積の合計を指し、外壁や柱に囲まれたスペースを基準に計算されます。

一方、施工面積は延床面積に含まれない部分も加えた面積です。

坪単価の算定基準は建築会社によって異なり、延床面積か施工面積のどちらかで計算されます。

そのため、算定基準の面積が延床面積か施工面積かによって、予算が大きく変動します。

予算管理のためにハウスメーカーや工務店を選ぶ際は、坪単価の算定基準をあらかじめ確認しておきましょう。

 

 

価格を左右する要因

注文住宅の価格を左右する要因は多岐にわたります。

主な要因としては以下の点が挙げられます。

  • ハウスメーカーか工務店か
  •  土地の価格
  •  住宅構造
  •  設備
  • デザイン

これらの要因は選択次第で数百万から1,000万円ほど差異が生まれる可能性もゼロではありません。

そのため、ここからは各要因について詳しく見ていきます。

各要素が価格にどのように影響するのか、みていきましょう。

 

ハウスメーカーか工務店か

注文住宅の価格は、ハウスメーカーか工務店かによって大きく変わります。

主なちがいは以下の通りです。

 

 

ハウスメーカーの場合は、一般的に坪単価は高めです。

これは、モデルハウスの維持費や広告費、大規模な研究開発費などが含まれるためです。

一方で、高品質で一貫したサービスや充実した保証制度が特徴となっています。

一方、工務店の場合、坪単価は30万~70万円程度と比較的低めです。

地域密着型で出張費や通信費が抑えられ、広告費やモデルハウスの維持費も少ないことが要因です。

地域の特性に合わせた柔軟な対応が可能である点が大きなメリットといえます。

それぞれの特徴を理解した上で、自身はどちらに向いているかを検討しましょう。

 

土地の価格

注文住宅において、土地の価格が総額に大きな影響を与える理由は主に以下の3つが挙げられます。

  • 住宅の総額で大きな割合を占めている
  • 地域によって土地の価値が変動する
  • 土地の形状や条件によって価格が変動する

まず、土地の価格が注文住宅の総額の中で大きな割合を占めています。

注文住宅を建てる際の費用の割合は、総額に対して土地の価格が3〜4割程度が一般的です。

ただし、土地の価格は地域によって大きく異なり、同じ建物でも立地によって総額が大きく変わってきます。

また、土地の形状や条件も価格に影響します。

整形地や南向きの土地は高価になりやすい一方、不整形地や日当たりの悪い土地は比較的安価になる傾向があります。

これらの要因により、土地の価格は注文住宅の総額を大きく左右する重要な要素となっているのです。

 

住宅構造

住宅構造は注文住宅の価格に大きな影響を与えます。

具体的にどの程度影響があるのかを知るためにデータを見てみましょう。

下記は国税庁がウェブサイトで掲載している1㎡あたりの工事費用表を抜粋したものです。

 

 

表から読み取れる通り地域によって価格差はありますが、基本的に木造が最も安価で、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の順に価格が高くなっていきます。

構造によって価格が変わる理由には、材料費、工期の長さ、必要な技術や労働力、耐久性や性能などのちがいがあります。

つまり選択する構造によっては、同じ広さの家でも数百万円から1,000万円以上の価格差が生じる可能性があるのです。

 

設備

注文住宅の設備のグレードは、総額に大きな影響を与えます。

たとえばキッチンやバスルームの価格帯は以下のようになっています。

  • バスルーム:90万〜150万以上
  • キッチン:50万〜200万以上
  • トイレ:30万〜50万以上
  • 洗面台:20万〜100万以上

とくにキッチンはオーダーキッチンなどもあり、物によっては300万円を超えるケースも見られます。

価格差が大きく変動するため、注意が必要です。

設備のグレードを上げることで総額が大きく増加することがわかります。

そのため、設備の選択は慎重に行う必要があるでしょう。

 

デザイン

注文住宅のデザインにこだわると、価格が大きく変動する可能性があります。

その主な理由はデザインに関する部材のコストが大きな割合を占めるためです。

一般財団法人 建設物価調査会の調査データによると、デザインに関わる仕上げ工事と躯体工事の割合は以下のようになっています。

  • 仕上げ工事(外装、内装、サッシ、設備機器など):約40%
  • 構造材:約35%

そのため、グレードの高い仕上げ材や設備機器でデザイン性を上げようとすると一気に費用が跳ね上がります。

また間取りや建物の形を複雑にすると構造体の費用も上がる傾向にあります。

以上のことから、デザインにこだわりすりすぎると結果として予算オーバーにつながりやすいです。

注文住宅を建てる際は予算とのバランスを考えながら、こだわるポイントを決めていきましょう。

 

 

 

3.30坪の注文住宅でできること

この記事を読んでいる人にとって30坪の注文住宅でできることについてはとくに関心があるポイントではないでしょうか。

そこで、ここからは30坪の広さで具体的にどのような注文住宅が建築できるのか、詳細を解説していきます。

 

 

3LDK

3LDKとは、3つの個室とリビング・ダイニング・キッチンを組み合わせた間取りを指します。

この間取りは、さまざまな家族構成やライフスタイルに適しています。

3〜4人家族に向いており、それぞれの子供に個室を与え、夫婦の寝室も確保可能です。

プライバシーを重視する家族にとっては、個室が3つあることで、家族一人ひとりの個人空間を確保できます。

30坪の広さで3LDKを建てる際の各部屋の広さの目安は以下の通りです。

 

※1 廊下や階段の面積は含まれておりません。

※2 トイレは1部屋として計算しております。

 

3LDKの場合は各部屋の広さも一般的な広さを確保できます。

そのため各部屋の部屋を少しずつ小さくすれば、書斎や収納などのスペースを確保できるでしょう。

 

 

4LDK

4LDKは、4つの個室とリビング・ダイニング・キッチンを組み合わせた間取りです。

この間取りは、より大きな家族や将来の家族構成の変化に対応したい方に適しています。

4〜6人家族、たとえば子供3人と両親、または祖父母を含む家族に適しており、子供それぞれに個室を与え、夫婦の寝室も確保できます。

30坪で4LDKを建てる際の部屋の大きさの目安を一覧表にまとめました。

ぜひ参考にしてください。

 

※1 廊下や階段の面積は含まれておりません。

※2 トイレは1部屋として計算しております。

 

 

30坪の家を広く見せるポイント

先にも触れたように、30坪の家は全国的に見ると平均的な家の広さよりは小規模となります。

そのため生活する上で少し窮屈に感じる人もいるでしょう。

とはいえ予算にも限りがあるため、広さを断念して30坪で家を建てようと考えている人もいるのではないでしょうか。

実は家を広く見せるコツを取り入れれば、30坪の家でも広く感じる空間を演出できます。

ここからは、そのポイントについて解説します。

 

天井高

天井高を上げることは、空間に縦の広がりをもたらし、視覚的に開放感を増す効果があります。

一般的な家の天井高は約2.4メートルですが、これを2.7メートル以上にすれば、部屋全体が広く感じられます。

また、リビングの床を一段下げるなどでも天井までの高さを確保可能です。

これにより、空間が縦に広がり、圧迫感が軽減されます。

さらに、天井に鏡や光沢のある素材を使用により、光を反射し、空間をより広く見せる効果も期待できます。

 

自然光の取り入れ方

自然光は空間を明るくし、広々とした印象を与えるために非常に重要です。

大きな窓や天窓を設置することで、自然光を最大限に取り入れることができます。

とくに南向きの窓は、一日中光を取り入れるのに適しています。

窓の配置だけでなく、カーテンやブラインドの選び方も重要です。

薄手のカーテンや透け感のあるブラインドを使用すれば、光を遮らずに柔らかく拡散させることができます。

また、鏡を戦略的に配置することで、光を反射させ、部屋全体を明るくする効果もあります。

 

照明

照明の選択と配置は、30坪の住宅空間を効果的に演出する上で重要な要素です。

間接照明を活用すると、空間を柔らかく広く見せる効果が得られます。

たとえば、天井を折り上げ天井にし、上向きの間接照明で天井を照らすと、空間が上方向に広がって見えます。

また、造作家具の上部に照明を設置すれば、シンプルながら印象的な明かりを演出できるでしょう。

また照明の配置にも工夫が必要です。

天井中央に1つの照明を置くだけでなく、複数の光源を組み合わせると、空間に奥行きと広がりが生まれます。

このように照明を工夫することで、30坪という限られた空間でも、快適で広々とした印象を与えられます。

 

色づかい

色使いは視覚的に空間を広く見せるための重要な要素です。

一般的に、明るい色は空間を広く見せ、暗い色は空間を引き締める効果があります。

天井や壁には光が反射しやすい白や淡いブルー、グレーなどの比較的明るい色の使用をおすすめします。

また、床には少し暗めの色を選ぶことで、視覚的な安定感を与え、空間が縦に広がる印象を強調できます。

アクセントカラーを使う場合は、ポイント的に使用し、全体のバランスを崩さないように注意しましょう。

 

収納

収納は空間を有効に活用し、見た目をすっきりさせるために非常に重要です。

造り付けの収納を計画すれば、生活を始めてから物を置くスペースが減らせるため、部屋を広く使えるようになります。

たとえば、壁面収納や天井までの高さを利用した収納を取り入れることで、日常生活上利用しにくい空間(デッドスペース)を有効活用できます。

また、収納家具はできるだけシンプルで統一感のあるデザインを選び、視覚的なノイズを減らすことが大切です。

クローゼットやキャビネットの内部も整理整頓を心がけ、必要なものだけを収納することで、無駄なスペースを減らせます。

結果として部屋をすっきりさせ、広く見せられるでしょう。

 

 

 

4.まとめ

30坪の注文住宅は、適切な計画と工夫次第で、快適で魅力的な住まいを実現できることがわかりました。

価格相場は約2,900〜3,200万円程度ですが、ハウスメーカーや工務店の選択、土地の価格、住宅構造、設備、デザインなどによって大きく変動します。

3LDKや4LDKの間取りが可能で、天井高や自然光の取り入れ方、照明、色使い、収納の工夫により、限られた空間を広く感じさせることができます。

自分のライフスタイルや予算に合わせて、これらの要素を吟味し、理想の住まいづくりを目指しましょう。

タナカホームズは明治元年創業の建築会社です。

地域に根ざして家づくりに向き合ってきたからこそお客様に最適なご提案を行えます。

家づくりのパートナーとしてお客様のニーズをしっかり汲み取り、安心してお客様のライフスタイルに合った家づくりを一緒に作り上げていきます。

家づくりのことで不安がある方や悩みを相談したい方はオンライン相談も実施しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 

 

<<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>