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2024年8月16日 / 家づくり
【要チェック】注文住宅の完成期間はどれくらい?完成までの流れと押さえておきたいポイントを解説
最近親や友人から注文住宅の話を聞き、具体的に家を検討し始めたけれど
「家を建てるためにはどれくらい時間がかかるのか分からない」
「新学期、新年度に合わせて引っ越したいけれど間に合うか不安」
といった悩みを抱えている人に向けて解説します。
注文住宅を検討し始めてから完成までの期間はおよそ8〜15ヵ月です。
その中には抑えておくべきポイントや注意点がいくつも存在します。
これらを抑えておけば、スムーズに家づくりが進むだけでなく、完成後、後悔につながるリスクもグっと減らせます。
ぜひ最後まで読んで、完成までの流れやポイント、注意点を理解しましょう。
目次
1.注文住宅の平均的な完成期間は8~15カ月
注文住宅の完成までにかかる期間は、検討し始めて一般的に8ヵ月から15ヵ月程度です。
この期間は、さまざまな要因によって変動します。
早い場合では6ヵ月から8ヵ月程度で完成する例もありますが、平均的には14ヵ月から15ヵ月かかるのが一般的です。
とくにこだわりが強い場合や、複雑な設計を行う場合には、2年以上の時間を要することもあるでしょう。
完成までの期間は、土地の選定や設計の複雑さ、施工業者の選定など、多くの要因に影響されます。
そのため、余裕を持って計画を立てることが重要です。
早めに準備を始め、各段階で十分な時間を確保することで、理想の住宅を実現しやすくなります。
また、予期せぬ遅延にも対応しやすくなるでしょう。
2.注文住宅の完成までの流れと期間の目安
注文住宅を建てるまでには、いくつかの重要なステップがあります。
ここでは、その流れと各段階にかかる期間の目安を解説します。
具体的なポイントは以下の表にまとめました。
これらの段階を順に進めていくことで、理想の住宅が完成していきます。
各段階にかかる時間は状況によって変動しますが、この目安を参考に計画を立てると良いでしょう。
土地探し・購入(1週間~3カ月目)
土地探し・購入の段階では、まず希望するエリアや条件に合う土地を探します。
この過程では、土地の価格だけでなく、周辺環境や法的制限、災害リスクなども慎重に確認が必要です。
良い物件が見つかったら、土地所有者との交渉を行い、契約手続きへと進みます。
この段階は早ければ1週間程度で終わることもありますが、条件に合う土地が見つからない場合は3カ月以上かかることもあります。
理想の家のイメージ・予算の決定(1~3カ月)
次に、家族で希望する間取りや設備について話し合いを行います。
住宅展示場の見学や資料請求を通じて情報を収集し、具体的なイメージを固めていきます。
同時に、予算の上限を設定しておくと家づくりがスムーズに進みやすいです。
この段階は家族の意見をまとめるのに時間がかかる場合もあり、1~3カ月程度を見込むと良いでしょう。
ハウスメーカーや工務店の選定(1カ月)
ハウスメーカーや工務店の選定は、理想の家を建てるうえで極めて重要な段階です。
まず、複数の業者から見積もりを取得し、比較検討します。
同時に、各業者のウェブサイトのチェックやオープンハウスなどのイベントに参加し施工実績や評判を調査しましょう。
最終的には、それぞれの担当者との相性や信頼性を考慮して決定します。
この過程には通常1ヵ月程度かかりますが、後々のトラブルを防ぐことにつながるので、慎重に選んでいきましょう。
住宅ローンの事前審査の申し込み(1週間~1ヵ月)
予算がある程度固まったタイミングで、住宅ローンの事前審査に申し込みましょう。
審査内容は金融機関によって異なるため、同じ条件で出しても審査に落ちる可能性がゼロではないためです。
住宅ローンの事前審査は、複数の金融機関に申し込むのが一般的です。
必要書類を準備し提出した後、審査結果を待ちます。審査結果が出れば、借入可能額が確定します。
この段階は1週間~1ヵ月程度かかりますが、事前に十分な準備をしておくことで、スムーズに進められるでしょう。
設計・プランニングの決定(2週間~1カ月)
選定した業者と共に、具体的な設計を進めていきます。
間取りや外観、内装などの詳細を決定し、必要に応じて設計の修正を行います。
この段階では、具体的なイメージや家族の希望条件を漏れなく伝え、理想の住まいを形にしていくのがポイントです。
2週間から1カ月程度の期間を要しますが、この時間を十分に使って納得のいく設計を完成させることが大切です。
ハウスメーカーや工務店との契約、住宅ローンの本審査の申し込み(1~2カ月)
間取りなどのプランが固まったら、ハウスメーカーや工務店との契約を行います。
契約はとても大切なステップです。
契約内容を十分に確認し、疑問点があれば担当に確認するなど、疑問点を解消してから締結しましょう。
同時に、住宅ローンの本審査に必要な書類を準備し、申し込みを行います。
住宅ローンは事前審査同様に複数の金融機関で本審査を受けるのがポイントです。
審査結果を待ち、融資を受けるまでに1~2カ月程度かかります。
この期間中に、工事開始に向けた準備を進めていきます。
着工~工事終了(3~6カ月)
いよいよ工事が始まります。
基礎工事から始まり、躯体、内装工事と進んでいきます。
工事期間中のポイントは定期的に現場確認を行い、進捗状況を把握することです。
もちろん相手はプロなので施工の不具合が発生するリスクは低いですが、「打ち合わせ内容と異なった部材がついている」「イメージしていたよりスイッチの位置が高い」などのトラブルが発生する可能性はゼロではありません。
担当者に工程を定期的に確認し、工事現場に足を運びましょう。
必要に応じて設計変更などの対応も行います。
工事期間は通常3~6カ月程度ですが、天候や資材の調達状況によって変動する場合もあります。
引渡し・引越し(1カ月)
工事が完了したら、完成検査(竣工検査)を実施します。
問題がなければ鍵の受け取りと引渡し手続きを行います。
その後、引越し準備を進め、いよいよ新居での生活がスタートです。
この段階は約1カ月程度で完了しますが、余裕を持って荷物をまとめるなど、早めに引越し準備を行うことで、スムーズに新生活をスタートさせられます。
3.注文住宅で期間が伸びやすいケースとは?
注文住宅の建築期間が伸びる主な要因には、いくつかのパターンがあります。
まず、適切な土地がなかなか見つからない場合があります。
理想の立地や条件に合う土地を探すのに予想以上に時間がかかることがあるのです。
次に、自分に合うハウスメーカーや工務店を選ぶのに時間がかかるケースもあります。
信頼できる業者を見つけるまでに慎重な調査が必要になるためです。
また、予算と希望の仕様がなかなか合わず、設計が固まらないこともあります。
これは、イメージや優先順位が明確でないために起こりやすい問題です。
基本的に、自分たちの要望や優先順位が明確でない場合、さまざまな段階で決定に時間がかかり、全体の期間が延びる傾向にあります。
4.注文住宅の完成期間を短くするポイント
注文住宅の完成期間を短縮するためには、いくつかの重要なポイントがあります。
これらのポイントを押さえることで、効率的に家づくりを進められる可能性が高まります。
具体的なポイントは以下の通りです。
- こだわりのポイントに優先順位をつける
- 無理のない資金計画を立て、おおよその予算を決める
- 土地探しを早くからはじめる
- 建てたい家のイメージを具体的にしておく
- 家族で話し合ってイメージや優先順位を共有する
- 事前に完成までのスケジュールを立てておく
各ポイントを意識しながら計画を立てることで、無駄な時間を省き、スムーズに家づくりを進められるでしょう。
こだわりのポイントに優先順位をつける
こだわりのポイントに優先順位をつけることは、注文住宅の完成期間を短縮する上で非常に効果的です。
これにより、プラン設計の効率化が図れます。
優先順位が明確であれば、設計段階でのやり取りがスムーズになり、重要なポイントから順に決定していけるためです。
また、予算内での調整も容易になります。
こだわりたい部分と妥協できる部分が明確になるため、予算内でバランスを取りやすくなります。
これにより、予算調整のための再設計や変更が減少し、時間の節約につながるのです。
さらに、意思決定の迅速化も期待できます。
優先順位が決まっていれば、選択肢に迷った際の判断基準が明確になり、決定に要する時間の短縮が可能です。
加えて、施工業者との打ち合わせも効率化されます。
重要な点から順に議論を進められるため、打ち合わせの回数や時間を削減できる可能性があります。
無理のない資金計画を立て、おおよその予算を決める
無理のない資金計画を立て、おおよその予算を決めることは、注文住宅の完成期間を短縮する上で非常に重要です。
適切な資金計画があれば、予算内で実現可能な設計を最初から行えるため、予算オーバーによる設計変更や仕様変更の必要性が減ります。
これにより、工期の延長を防げるでしょう。
また、資金の見通しが明確であれば、設備や材料の選択などの意思決定をより迅速に行えます。
これにより、設計や施工のプロセスがスムーズに進み、期間短縮が実現可能です。
さらに、適切な資金計画により、必要な工事や設備を最初から組み込むことが可能になり、後からの追加工事や変更を最小限に抑えられます。
土地探しを早くからはじめる
土地探しを早くからはじめることは、注文住宅の完成期間を短縮する上で極めて重要です。
土地探しは注文住宅プロセスの中で最も時間がかかる部分の一つで、一般的に4〜12ヵ月程度かかるとされています。
条件によっては1〜2年以上かかることもあるため、早めにはじめることで、全体のスケジュールに余裕を持たせられるでしょう。
また、時間に余裕を持って探すことで、より多くの物件を検討できます。
これにより、希望条件に合った理想の土地を見つける可能性が高まります。
十分な時間があれば、土地の周辺環境や将来性などをじっくりと検討でき、後悔のない選択が可能です。
これは、設計変更などによる遅延を防ぐことにもつながります。
建てたい家のイメージを具体的にしておく
建てたい家のイメージを具体的にしておくことは、注文住宅の完成期間を短縮する上で非常に効果的です。
具体的なイメージがあれば、設計者との打ち合わせがスムーズに進みます。
要望を明確に伝えられるため、設計の修正回数を減らし、設計期間を短縮できるでしょう。
また、家のイメージが明確であれば、間取りや設備、外観デザインなどの選択肢に迷うことが少なくなります。
これにより、各段階での意思決定が迅速になり、全体の期間短縮が可能です。
さらに、具体的なイメージを視覚的に示すことで、施工会社との意思疎通が円滑になります。
これにより、誤解や行き違いによる手戻りを防ぎ、工期の遅延を回避できます。
家族で話し合ってイメージや優先順位を共有する
家族で話し合ってイメージや優先順位を共有することは、注文住宅の完成期間を短縮するために重要です。
家族全員の意見を事前にまとめることで、設計や仕様に関する合意を得やすくなります。
これにより、打ち合わせの際に意見の食い違いが減り、スムーズに進行できるでしょう。
また、どの要素が最も重要かを話し合うことで、施主の希望を優先順位に基づいて整理できます。
これにより、設計段階での迷いや変更を減らし、迅速な意思決定が可能です。
さらに、家族での話し合いを通じて、必要な情報や条件を明確にすることで、土地探しや施工業者の選定が効率的に行えます。
具体的な希望があれば、業者への依頼もスムーズになるでしょう。
事前に完成までのスケジュールを立てておく
注文住宅の完成期間を短くするために、事前に完成までのスケジュールを立てておくことは非常に効果的です。
スケジュールを立てることで、家づくりの全工程を把握できます。
これにより、各段階での準備や決断を適切なタイミングで行えるようになり、家づくりのスムーズな進行が可能です。
また、入居希望日などのデッドラインを設定することで、逆算して各工程の期限を決められます。
これにより、決断や作業に要する時間を明確にし、不必要な遅延を防ぐことが可能です。
さらに、スケジュールがあることで、各段階での決定事項や必要な準備が明確になります。
これにより、迷いや遅延を減らし、効率的に意思決定を行えるでしょう。
5.まとめ
注文住宅の完成までには平均8~15カ月かかりますが、適切な準備と計画で、この期間を効率的に活用できます。
土地探しから始まり、設計、契約、工事、そして引越しまで、各段階で重要なポイントがあります。
とくに、こだわりポイントの優先順位付け、無理のない資金計画、早めの土地探し、具体的な家のイメージ作り、家族との意見共有、そして詳細なスケジュール立案が重要です。
これらを意識することで、スムーズな家づくりが可能になります。
夢のマイホーム実現に向けて、この記事の情報を活用し、計画的に進めていきましょう。
タナカホームズは明治元年創業の建築会社です。
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