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2021年8月21日 / 家づくり
ローコスト住宅が安い5つの理由|メリット・デメリットや注意点も解説
近年、ローコスト住宅が注目を集めています。しかし、名前は聞いたことがあるものの、どのような住宅なのかあまり知らない人も多いのではないでしょうか。この記事では、ローコスト住宅について詳しく解説します。ローコスト住宅がお得な理由、ローコスト住宅のメリット・デメリットなども紹介するので、参考にしてください。
目次
9.まとめ
1.ローコスト住宅とは
ローコスト住宅は、費用をおさえ通常より安く購入できる住宅のことです。一般的な注文住宅と比べると費用の面でかなり差があり、半分以下の価格で購入できる場合もあります。住宅は条件によっても価格に差があるためあくまで目安ではありますが、想像している住宅の価格よりも大幅に安い値段であることが多いでしょう。
価格の目安
あくまで目安ですが、ローコスト住宅では30坪ほどの広さで1,000万円ほどのものが多いでしょう。注文住宅の坪単価がだいたい80万円を超えるのに対し、ローコスト住宅では坪単価が30~50万円のものが一般的です。坪単価とは、建物の本体価格を建物の総床面積である延床面積で割って算出します。塀や庭などの外構費、設計費、土地代は含まれません。
2.ローコスト住宅が安い理由は5つ
ローコスト住宅は通常の住宅よりも安いという点が最大の特徴です。なぜ安くできるのか、理由を解説します。
材料費の単価を下げている
ローコスト住宅は、材料費の単価が下がるよう工夫されています。たとえば、部材や設備をすべて同じグレードのものを採用し大量仕入れをすることで、単価あたりの費用を下げるようにする、といったことです。これにより、複数の住宅で同じ資材を使用できるため、発注ロスも予防可能です。複数の工務店とともに仕入れるケースもあります。
少人数で施工できる方法で人件費をカット
ローコスト住宅は人件費も節約しています。建材は現場に持ち込む前にプレカットをしておくことで、当日の作業人員を少なくすることが可能です。施工法も現場での作業量が軽減できるものを採用しています。規格化された工程で住宅を建設するため、習熟度が高い職人がいなくても完成可能です。
広告宣伝費をかけていない
ローコスト住宅では、基本的に全国規模のテレビCMは活用しません。放送地域が限られるローカル局でCMを流すようにし、広告宣伝費も節約しています。住宅の宣伝として必須ともいえるモデルハウスも、住宅公園ではなく自社の土地に建設すれば、かかる費用をさらに削減可能です。入居前の住宅をモデルハウスとして公開する企業もあります。
設備や間取りなどのプランが規格化されている
住宅の間取りを規格化することにより、設計にお金をかけないようにしています。基本的に凹凸がない真四角で、どのような地域や場所にもあうようになっています。 お風呂やキッチンは、グレードが低めのものを採用し、設備費用のコストカットを行うことも一般的です。証明やコンセントの数も必要最低限にしています。
自社で一括管理している
ローコスト住宅では一般的に土地の仕入れ、測量、建物の設計、建築など、住宅を立てるまでの工程をすべて自社で一括して行っています。これらだけではなく、建材のプレカットまで自社で行っている会社もあります。ほとんどの工程を自社でまかなうことにより、外注にかかる費用を節約可能です。
3.ローコスト住宅の依頼先
ローコスト住宅を建築したいときは、依頼先には以下のようなものがあります。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは建築する家の数も多く、家造りのシステム化ができあがっています。建材の加工から自社で行っている企業もあり、価格の割に高品質の住宅を建てられるでしょう。ただし、外観や仕様にオリジナリティはありません。
工務店
工務店は、地元密着型で広告費にお金をかけないところが多くあります。自社に職人がいる工務店は、外注にかかる費用もおさえられています。しかし、ハウスメーカーのような大量仕入れはできないため、システム化による費用削減は期待できないでしょう。
建築設計事務所
建築設計事務所にお金がかかりにくい住宅の設計を依頼することは可能です。しかし、多くの場合、施工は別の会社に依頼されるため、費用を最大限抑えることは難しいでしょう。コストよりも理想の家を建てるという点を重要視する人のおすすめです。
4.ローコスト住宅のメリット
ローコスト住宅は価格が安いという特徴から、以下のようなメリットを得られます。
価格が安いため住宅ローンの負担が軽くなる
ローコスト住宅の最大の魅力は価格の安さでしょう。借り入れする住宅ローンの額もおさえられるため、住宅ローンの負担は軽くなります。短期間での契約も可能となり、通常の住宅を購入するよりもはやく返済を終わらせられます。
建て替えへのハードルが低い
費用が安いローコスト住宅であれば、建て替えのハードルも低いでしょう。住宅は消耗品であり、長年住んでいればリフォームが必要になります。リフォームをせずに、ローコスト住宅に建て替えるという選択肢も1つの手といえます。
完成までの期間が短い
ローコスト住宅は現場での作業に手間がかからないように工夫されています。そのため、3カ月ほどで完成可能です。一般の住宅では着工から4~7カ月はかかります。はやく住み始められるため、引越し前に住む家の家賃が節約できます。
オプションの追加や設備のアップグレードもできる
ローコスト住宅でも、オプションの追加や設備のアップグレードはできます。その分費用はかかりますが、こだわりたい場所だけ費用をかければ、効率のよい建て方ができるでしょう。どこにお金をかけるのか、メリハリをもたせられます。
5.ローコスト住宅のデメリット
ローコスト住宅には、価格が安い分以下のようなデメリットもあります。
間取りや内装などプランが限られている場合がある
ローコスト住宅は費用をおさえるために、間取りや内装がすでに決められている場合が多くあります。自由度は低く、理想の家を建てることは難しいかもしれません。ただ、大手メーカーの標準仕様であれば、十分満足できるという人も多いでしょう。
大手に比べてアフターケアの期間が短い工務店もある
大手ハウスメーカーは、法律で定められている10年よりも長く保証を行っています。一方、ローコスト住宅は、アフターケアを受けられる期間が大手よりも短い傾向にあるでしょう。契約時に保証期間を確認してみてください。
6.ローコスト住宅がおすすめな人
ローコスト住宅はどのような人にあっている住宅なのでしょうか。ローコスト住宅をおすすめしたい人について解説します。
住宅の価格を抑えて新築を建てたい人
住宅にかける費用を抑えたい、老後資金や教育費にお金をとっておきたい、という人にはローコスト住宅をおすすめします。また、エリア重視で土地代がどうしてもかかるという場合も、建物代をローコスト住宅でおさえてみてもよいでしょう。
豪華な設備は必要なくシンプルを好む人
設備は豪華であればよいというものではありません。シンプルで最低限の機能さえあればよいという場合は、ローコスト住宅でも十分満足できます。外装が「シンプルで飽きがこないものが好ましい」という人にも、ローコスト住宅はおすすめです。
強いこだわりがない人
ローコスト住宅はコストが安い分、オリジナリティあふれるこだわりの家はつくれません。一般的なデザインや間取りが好きな人、強いこだわりがない人は、ローコスト住宅があっているでしょう。
7.ローコスト住宅の建築費用をおさえるコツ
ローコスト住宅で、さらに建築費用をおさえるためのコツについて解説します。
屋根や家の形、間取りはシンプルにする 真四角ではなく、凹凸がある住宅のほうが費用はかかります。屋根は片流れか妻屋根にし、真四角なかたちにすると費用を削減可能です。間取りが多いと間仕切り壁が増える分材料費がかかります。間取りも少なめにしましょう。
水周りを集中した場所に作る
配管をなるべく短くするためには、水回りを一部に集中させます。もし1階と2階にトイレを設置させたいときには、真上と真下にトイレを配置すると、効率的な配管設計ができます。
購入の際に利用できる補助金や税制を確認する
住宅ローンを借り入れした場合、ローンの残高に応じて所得税を減額できる住宅ローン控除を受けられます。住宅ローン控除を受ける場合は、会社員であっても確定申告が必要です。また、地域によっては他地域からの移住者に補助金を与えるところもあります。お金をかけずに住宅を建てるためには、税金の控除や補助金などを活用してみましょう。
8.ローコスト住宅を建てる際の注意点
ローコスト住宅を建てる場合にはいくつか注意点があります。どのような注意点なのか解説します。
広告にある金額を大きく超える場合もある
ローコスト住宅は坪単価30~50万円ほどの住宅のことをいいます。そのため、広い住宅を建てるのであれば、その分お金はかかります。また、オプションや設備のアップグレードを行えば、価格はさらに上がるでしょう。場合によっては広告で掲げられていた値段を大きく超えるかもしれません。
複数の会社の情報を集めて比較する
どのような住宅を建てるときも同じですが、一社だけではなく複数の会社の情報を集めましょう。それぞれの住宅会社によって得意分野や、価格に含まれるサービスは異なります。坪単価だけをみて一番安い会社にしても、オプションにより高額になるかもしれません。それぞれの会社の内覧会に参加してみてもよいでしょう。
プランやアフターサービスなどを契約前に確認する
契約する前に、プランやアフターサービスはしっかりと確認しましょう。契約後にプラン変更が必要であることがわかった場合、追加料金が発生するかもしれません。事前にどのようなプランが必要か確認してからにしたほうが、予算を超えずに済みます。 アフターサービスの期間や内容もチェックします。自身のライフプランにあわせて、必要なアフターサービスがあるかどうか確認しましょう。
予算は少し余裕を持たせる
最初は必要最低限で十分だと思っていても、徐々にプランや設備のグレードが変更したくなる人は多くいます。むしろ、追加費用が発生せずに竣工するケースのほうが少ないかもしれません。そのため、出せる予算ギリギリの会社と契約するのではなく、予算の9割ほどで契約できるところを探したほうがよいでしょう。
9.まとめ
ローコスト住宅は、通常の住宅よりも費用をおさえて建設できます。そのため、住宅ローンの負担を軽くする、土地代にお金をかける、といったことが可能となるでしょう。それぞれのメーカーにより、坪単価やサービスは異なります。さまざまな会社の情報を集めてみましょう。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:編集部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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