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2021年8月21日 / 家づくり
ローコスト住宅はデメリットもある?家選びの注意点や事例も紹介
ローコスト住宅とは、費用をおさえて建設できる新築住宅のことをいいます。大手ハウスメーカーに比べ、半額以下での建設も可能です。この記事では、ローコスト住宅のメリットやデメリット、注意点などについて詳しく解説します。新築住宅を建てたいと検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.ローコスト住宅にはデメリットもある?
ローコスト住宅は注文住宅でありながら、建材にかかる費用や人件費を削減し、低予算でも建設できる住宅のことをいいます。詳しくは後述しますが、費用が安いという大きなメリットがある一方、デメリットもあります。
2.そもそもローコスト住宅とは
ローコスト住宅と呼ぶための厳密な基準等はありません。一般的に、1,000万円程度、坪単価30~50万円ほどで購入できる戸建てをローコスト住宅としています。 ローコスト住宅は安く購入できる住宅ではありますが、決して低品質な住宅ではありません。広告費や人件費、建材や設備を統一することによる大量仕入れなど、数々の工夫によりコスト削減に成功しています。
・注文住宅との違い
ローコスト住宅も注文住宅の一つですが、間取りや家のかたちを自由にすることはできません。一般的な注文住宅は、顧客の希望に沿って建築士が設計します。そのため、価格はローコスト住宅よりもかかりますが、自分たちのライフスタイルにあった住宅を建てられます。注文住宅は、建築後の保証やアフターサービスも充実している場合が多いでしょう。
3.ローコスト住宅のメリット・デメリット
ローコスト住宅にはどのようなメリットとデメリットがあるのか、それぞれについて解説します。
・メリット
価格が安い
ローコスト住宅における最大のメリットは価格の安さです。借り入れする金額もおさえられるため、住宅ローンの負担も軽くなるでしょう。そのため、老後資金や子どもの教育費など、将来かかる費用のために預貯金を残しておきたい人にもおすすめです。 建売住宅と違い建築から携われるため、こだわりたい部分に費用をかけることもできます。
住み替えや建て替えがしやすい
ローコスト住宅は価格が安い分、厳しい基準をクリアした長期優良住宅より寿命は短めです。しかし、子どもの自立や介護の必要性などに応じて、人が必要とする住宅の広さや間取りは変化します。ローコスト住宅は低コストで住宅を建設できるため、こういったライフスタイルの変化に応じて住み替えや建て替えがしやすいという特徴があります。
工期が短い
ローコスト住宅は使用する建材や、工法がシステム化されているケースが多く、3カ月程度の短期間で建設可能です。通常の注文住宅では半年以上建設にかかる場合があるため、その分仮住まいにかかる家賃をおさえられるでしょう。数ヶ月分の家賃となると、かなりの高額になります。工期が短いことで、家造りに関わるコストをさらに削減可能です。
・デメリット
設備のグレードが低い
一般的に、ローコスト住宅は設備を一番低いグレードにしています。そのため、高級感があまりなく、不便に感じる部分もあるかもしれません。ただ、便利に使いたい部分の設備だけアップグレードすることは可能です。その分コストはかかりますが、お金をかける部分にメリハリをつけた家造りができます。
メンテナンスに手間や費用が掛かる場合がある
ローコスト住宅では、使用している建材や設備にグレードは低めです。そのため、耐久力は低く、早めにメンテナンスや修理が必要となります。家の購入に費用はかからなくても、ランニングコストがかかるかもしれません。ただし、すぐに住み替えや建て替えを考えている場合は、ローコスト住宅がおすすめです。
耐震性・断熱性・耐火性が優れていない
ローコスト住宅の耐震性、断熱性、耐火性といった基礎性能は、費用をかけた住宅と比べると劣ります。ただし、建築基準法の基準は満たしているため、住んでいて危険ということは決してありません。ローコスト住宅の寿命は比較的短く、資産価値は高くはないでしょう。そのため、売りに出すときに建物としての価値はほぼないと判断される可能性があります。
4.注文住宅のメリット・デメリット
ローコスト住宅と同じく、注文住宅にもメリットとデメリットがあります。注文住宅のメリット・デメリットについて解説します。
・メリット
自由度が高い
注文住宅は、設計から自分の好きなようにできるため、こだわりのマイホームを実現可能です。建売住宅やローコスト住宅ではできないような間取りや、高級感あふれる設備など、満足度が高い家を作れます。細かいところまでカスタマイズ可能です。
材質にこだわることも可能
一般的な注文住宅は材質もランクが高いものを選べます。手入れをしつつ長く住みたいという人の希望も叶えられるでしょう。建材や断熱材も質が高いものにすれば、長期間問題なく使用できる家が手に入ります。
・デメリット
費用がかかる
一般的な注文住宅は希望通りに家づくりができますが、すべて希望を盛り込めば費用はかなりかかります。最初に予算を決め、それを超えないようにしないと予想よりも大幅に高い家となるかもしれません。ただ、想定外の費用が発生することもあり、予算は控えめにする必要があります。
工期がかかる
注文住宅は、それぞれ建て方が違うため、システム化されたローコスト住宅よりも建築に時間がかかります。家が完成するまでに何度も打ち合わせが行われますし、ローコスト住宅よりも手間もかかるでしょう。
完成イメージが具体的にわかりづらい
ローコスト住宅は、見本とほぼ同じものができ上がります。そのため、モデルハウスや家の見学等でみる実物とほぼ同じものが手に入ります。しかし、注文住宅は自分だけのオリジナルの家であるため、イメージがしにくいかもしれません。間取り図をよく確認しましょう。 h2:ローコスト住宅・注文住宅に向いている人 ローコスト住宅と注文住宅はそれぞれ異なる特徴があります。それぞれに向いている人がどのような人か解説します。
5.ローコスト住宅・注文住宅に向いている人
ローコスト住宅に向いている人
ローコスト住宅は、ほかの住宅よりも費用がかかりにくいという特徴があります。そのため、予算は限られているけれど、建築からたずさわりたい、という人に向いているでしょう。今後、セカンドハウスをもちたいという人、設備や間取りのこだわりがない人なども、ローコスト住宅で費用を節約することがおすすめです。
注文住宅に向いている人
一般的な注文住宅は、間取りや設備など細部にまでこだわったものをつくれます。家づくりにこだわりがあり、自分の理想の家を手に入れたいという人は、注文住宅にしたほうがよいでしょう。注文住宅は完成までに何度も打ち合わせを行い、一緒に家をつくりあげます。家づくりの過程を楽しみたい人も、注文住宅に向いています。
6.ローコスト住宅を購入するときの注意点
ローコスト住宅を購入するときに、気をつけるべき注意点について解説します。
建材や設備は地域の気候に合わせて選ぶ
見積もり額は上がってしまいますが、寒冷地では建材や断熱材は十分冷気を遮れるものにしたほうがよいでしょう。寒冷地以外でも、その土地の気候にあった建材や設備を選択します。そうしないと、光熱費やメンテナンス費用などのランニングコストがかかる可能性があります。必要に応じて、グレードを上げたものを選びましょう。
信頼できる業者に施工を依頼する
システム化されたローコスト住宅は、基本的に職人の上に左右されにくい設計をしています。しかし、なかには建築基準法に違反した家を建築する業社もゼロではありません。そのため、実績が多く、信頼感が高い業社に依頼したほうがよいでしょう。業社を決めるときは、一社だけではなく複数社の情報を集め検討します。
コストばかりを追求しない
ローコスト住宅のメリットである低予算は大きなメリットですが、コスト削減ばかりを追求することは危険です。住みにくい家、満足できずにつらい気持ちで生活する家、ランニングコストがかかる家になる可能性もあります。初期コストをおさえるために、建築後に自分でDIYするなど、できる範囲でコスト削減を行いましょう。
予算には余裕をもつ
契約後に、オプション追加やグレードアップなど、さまざまな希望がでてくる可能性は大いにあります。そのためには、出せるギリギリに予算ではなく、ある程度余裕をもたせた額を予算として契約したほうがよいでしょう。
7.ローコスト住宅を依頼するには
ローコスト住宅建築の依頼をする先は、おもにハウスメーカー、工務店、建設事務所の3種類となります。 一般的に、ローコスト住宅を依頼するのはハウスメーカーが多いでしょう。ハウスメーカーは建築する家の数が多く、建材の大量仕入れが可能です。そのほか。地元メディアにのみ広告を掲載するなど、経費削減に力を入れています。 工務店は地元に密着した経営を行っているところが多く、長く経営している場所は周囲の信頼度も高いでしょう。顧客が低予算を希望すれば、その希望を実現するために動いてくれることもあるでしょう。 建築設計事務所に予算がかかりにくい家の設計をお願いすることも可能です。ただ、建築設計事務所では、家の施工は建築会社が行います。そのため、施工にお金がかかる可能性は高いでしょう。
8.ローコスト住宅の事例
ローコスト住宅の実際の事例について紹介します。ローコスト住宅を建築する予定の人は参考にしてみてください。
事例1. ゆったりとした平屋
平屋でありながら空間を活かして、ゆったりとした間取りの家です。キッチンは赤にするなど、インテリアのアクセントが効いています。
事例2. 暮らしやすい動線の2階建て
導線を意識した間取りの生活しやすい家です。ブラックに木目がアクセントとなるシンプルな見た目で、高級感がある家です。
9.まとめ
ローコスト住宅には、間取りの自由度が低い、こだわりをすべて反映できない、といったデメリットがあります。しかし、予算をおさえつつ設計から家を建築したい、という人にはローコスト住宅はおすすめです。老後資金や子どもの進学費用など、家以外のための資金を残しておきたい人は、ローコスト住宅を検討してみてはどうでしょうか。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:編集部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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