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2021年11月30日 / 家づくり

家づくりの工程とは|着工前に行うべきこと・家が完成するまでの流れを解説

家づくりを検討していても、具体的な家づくりの工程を把握していない人は多いのではないでしょうか。

家づくりにおいては、さまざまな工程があります。

この記事では、これから家づくりをしたいと考えている人に向けて、家づくりの工程を具体的に解説します。

着工前に行うことについてもまとめて解説するため、ぜひ参考にしてください。

 

目次

1.家づくりの着工までの4ステップ

2.家づくりの工程【1】遣り方

3.家づくりの工程【2】地盤改良工事

4.家づくりの工程【3】杭打設工事

5.家づくりの工程【4】根掘り

6.家づくりの工程【5】鉄筋組

7.家づくりの工程【6】型枠工事

8.家づくりの工程【7】コンクリート打設工事

9.家づくりの工程【8】土台敷込

10.家づくりの工程【9】墨出し

11.家づくりの工程【10】建て込み

12.家づくりの工程【11】外部木工事

13.家づくりの工程【12】電気・設備工事

14.家づくりの工程【13】内部造作工事

15.まとめ

 

 

 

1.家づくりの着工までの4ステップ

着工までは大きくわけて4つのステップがあります。

ここでは、着工前の4ステップについて解説します。

 

1. 家づくりの計画を立てる

家づくりをしたいと思ったら、家づくりに関する計画を立てましょう。

まずはモデルハウスを見学し、どのような家を建てたいかイメージすることが大切です。

さまざまなタイプの住宅を知り、自分たちの生活に最もマッチするものを見つけましょう。

具体的なイメージが固まったところで、実際に家づくりを依頼する会社を選びます。

家づくりに対する希望を相談しつつ、資金計画も立てましょう。

家づくりの計画にかかる期間は、3~4か月程度です。

 

2. 家づくりに向けた計画を立てる

実際の家づくりに向けた具体的な計画を立てましょう。

家を建てる土地について、敷地調査や地盤調査などを実施します。

その後は、家の大まかな間取りを決定します。

依頼した会社の担当者に希望を伝えると、それをまとめたラフプランを作成してもらうことが可能です。

からラフプランに修正を加え、実際の間取りを完成させます。

また、この時点で見積りの概算や家づくりの実施計画も作成してもらいましょう。

家づくりに向けた計画には、 2~3か月程度かかります。

 

敷地調査とは

敷地調査とは、家づくりを行う予定の土地を測量する調査です。

建物を建てるときは建築基準法を守る必要があり、土地の状態によっては制限がつく場合もあります。

また、電気や給排水をどこから引き込むかについても確認します。

敷地調査の結果をもとに家を作るため、周辺の状況についてもくわしくチェックしなければなりません。

 

地盤調査とは

地盤調査とは、家づくりを行う予定の土地の地盤の強度を測る調査です。

地盤の強度を確認し、家づくりが可能かどうかチェックします。

地盤調査の結果、地盤が弱いとわかった場合は、地盤改良工事が必要です。

安心して長く住める家を作るためにも、地盤調査で地盤の状態をきちんと確認する必要があります。

 

3. 契約・間取りの決定

家づくりに必要な調査や計画が済んだら、家づくりを行うための契約を交わします。

建築請負契約を締結するだけでなく、建築確認申請も必要です。

また、ラフプランで作成した間取りをさらに細かく検討し、実際の間取りを決定します。

ここでは、住宅に必要な設備についても決めなければなりません。

契約を済ませて最終的な間取りを決定するまでにかかる期間は、2か月程度です。

さまざまな確認が必要になりますが、ひとつひとつ丁寧にチェックしましょう。

 

4. 着工に向けた整備を行う

着工に向けて必要な準備を進めます。

家づくりを行う土地に既存の建物がある場合は、解体工事が必要です。

また、着工前に整地工事も行う必要があります。

また、施主の希望によっては、地縄張りや地鎮祭などを行う場合もあります。

地縄張りや地鎮祭などは必須ではないため、自分たちで手配しなければなりません。

着工に向けた整備には2か月程度かかります。

ここまでの工程を終えると無事に着工です。

その後の流れについては、この後さらに解説します。

 

整地とは

整地とは、土地を平らに整える作業です。

凹凸がないようにしたり、雑草や木などを撤去したりします。

具体的にどのような作業が必要かについては、それぞれの土地の状態によっても異なります。

 

地縄張り・地鎮祭とは

地縄張りとは、着工前の土地に縄を張って家の配置を確認する作業です。

一方、地鎮祭とは、無事に工事が進むように祈念する儀式のことです。

同時に、土地で暮らす家族の繁栄を願うという意味もこめられています。

地鎮祭は、地縄張りを行った後に実施するのが一般的です。

考え方によっては、地鎮祭を行わずに家づくりを進める場合もあります。

 

 

 

2.家づくりの工程【1】遣り方

遣り方とは、家の位置を正確に決めるための作業です。

木の板を家の隅の部分に立て、家を囲むように設置します。

この木の板は貫板とよばれています。

隣地境界線や道路境界線からの距離を正確に測定し、外壁線も記さなければなりません。

遣り方は家を作る際の工事の基本となるため、とても重要な作業です。

 

家づくりにおいて遣り方が重要な理由

遣り方では、土地に対する家の基礎の高さを決定します。

また、遣り方によって家の配置も決まるため、家づくりの基礎となります。

設計図どおりの家を建てるためには、遣り方で正確に設計図の内容を反映しなければなりません。

遣り方は、失敗が許されないとても重要な作業だといえます。

 

 

 

3.家づくりの工程【2】地盤改良工事

第三者機関が実施する地盤調査により地盤が弱いとわかった場合は、地盤改良工事を実施します。

もともとの地盤が弱い場合でも、地盤改良工事を実施すれば土地の安全性を高めることが可能です。

 

 

 

4.家づくりの工程【3】杭打設工事

杭打設工事も地盤を強化するための工事であり、土を掘る根掘りの前に行います。

実際に打つ杭の長さや本数は、地盤の強さによって変わります。

硬い地盤がある位置まで杭を打ち込む必要があるため、どのあたりに硬い地盤があるかによって杭の長さや本数を調整しなければなりません。

ドリルで穴を開けてから杭を押し込んでいきます。

 

 

 

5.家づくりの工程【4】根掘り

根堀りとは、土地を掘る作業のことです。

土地に大きな重機が入り、トラックの荷台に土を盛っていきます。

根堀りの作業の際は、地中に配置する必要のある設備を埋める工事も行います。

掘削と設備の導入にかかる日数は、それぞれ1日程度です。

また、地鎮祭で受け取った鎮め物は、根堀りの際に埋めてもらえます。

 

 

 

6.家づくりの工程【5】鉄筋組

基礎の図面に沿って鉄筋を組みます。

基礎は鉄筋とコンクリートを組みあわせており、耐久性を高めています。

これにより倒壊やゆがみの発生を抑えることが可能です。

鉄筋組を終えた後は鉄筋検査を受けます。

 

鉄筋検査とは

鉄筋検査は、鉄筋が正しく設置されているか確認するための検査です。

建築基準法に適合しているかどうかについてもチェックします。

鉄筋検査は第三者機関が検査を行うため、客観的な目線で状態を調べることが可能です。

家づくりが進むと鉄筋は見えなくなりますが、ここで検査をするため安全性をしっかり確かめられます。

 

 

 

7.家づくりの工程【6】型枠工事

型枠工事は、コンクリートを流し込む型を作る工事です。

鉄筋の上からコンクリートを流し込むため、鉄筋のまわりに型枠を配置します。

コンクリートを流すと型枠に圧力がかかるので、セパレーターとよばれる金具で強く固定します。

 

 

 

8.家づくりの工程【7】コンクリート打設工事

設置した型枠にコンクリートを流し込んでいきます。

ミキサー車やポンプ車なども来るため、大掛かりな作業となります。

振動機の利用により、コンクリートを均等に行き渡らせることが可能です。

コンクリートの打設は、耐圧盤と立上りの2回にわけて行います。

それぞれについて強度試験を実施し、安全性をチェックします。

 

 

 

9.家づくりの工程【8】土台敷込

土台敷込は、基礎の上に通気層を作って土台を設ける作業です。

いわゆる大工さんが現場で作業を進めてくれます。

この作業により、1階の床下の骨組みが完成します。

また、この時点で、工事を進めるうえで必要となる足場も土台敷込のタイミングで設置するのが一般的です。

 

 

 

10.家づくりの工程【9】墨出し

墨出しとは、作業の基準となる印をつける作業のことです。

墨壺という道具を使用して基礎に墨出しを行います。

墨出しにより、工事に必要な寸法や線などを表示します。

墨出しを行うのは大工です。

大工が記した墨出しに沿って、家づくりに必要なさまざまなパーツを取り付けていきます。

墨出しを行うのは建て込みの前です。

 

 

 

11.家づくりの工程【10】建て込み

建て込みとは、柱や張りなどの構造躯体を組み立てる工事です。

在来工法または2×4工法で行われる場合が多いです。

建て込みは家全体の骨組みを作る作業であり、クレーン車も使用します。

 

 

 

12.家づくりの工程【11】外部木工事

外部木工事とは、建て込みで作った家の骨組みに遮熱防水シート(ハウスラップ)を施工する工事です。

遮熱防水シート(ハウスラップ)を施工すると、家の断熱効果が大幅に高まります。

室内の湿気を外へ排出する効果も期待できます。

また、遮熱防水シート(ハウスラップ)は、骨組みに使用している木材を保護することも可能です。

 

 

 

13.家づくりの工程【12】電気・設備工事

電気・設備工事は、電気の配線や換気ダクトの配管などを設置する工事です。

電気・設備工事は、大工が外部木工事を行っているときに同時進行で実施されます。

ミスがあると正常に使用できなくなるため、細かいチェック項目が定められています。

電気・設備工事が終われば、断熱・気密工事です。

ここでは、棚や設備を取り付けるために必要な下地施工も行います。

 

 

 

14.家づくりの工程【13】内部造作工事

内部造作工事は、家の天井や壁に石膏ボードを取り付ける工事です。

石膏ボードは遮音性や防火性・耐火性に優れており、設置すると家の性能をさらに高められます。

家のすべての天井や壁に石膏ボードを取り付けます。

石膏ボードの取り付けが終われば、家づくりのために必要な基本的な工事は完了です。

 

 

 

15.まとめ

家づくりにおいてはさまざまな工程があります。

どれも安全で安心な住宅を作るために必要不可欠な工程です。

まずは家づくりの基本的な計画を立て、信頼できる会社へ相談しましょう。

タナカホームズは、ローコストながら高品質かつ高性能な家づくりを行っています。

それぞれの工程に丁寧に対応しており、多くの人から選ばれてきた実績があります。

長く住み続ける住宅を建てるためにぜひ相談してください。

会員登録により、家づくりの情報収集が可能です。

 

 

 

 

会社名:田中建設株式会社

部署名:編集部

執筆者名:大勢待 昌也

執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 

執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi