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2021年11月30日 / 家づくり

マンションと戸建てはどちらがいい?メリット・費用など5つの点で比較

マイホームは人生のなかでも大きな買い物のひとつです。

将来後悔しないために、マンションと戸建てのどちらを購入すべきか、迷ってしまっている人もいることでしょう。

この記事では、マンションと戸建てをさまざまな点で比較しながら、それぞれの特徴を詳しく解説します。

購入する物件の種類を選びきれず悩んでいる人は参考にしてください。

 

 

目次

1.【マンションと戸建ての比較①】メリット

2.【マンションと戸建ての比較②】デメリット

3.【マンションと戸建ての比較③】購入後の生活

4.【マンションと戸建ての比較④】費用

5.【マンションと戸建ての比較⑤】資産価値

6.マンションと戸建て、どちらを選ぶか迷った場合には?

7.まとめ

 

 

1.【マンションと戸建ての比較①】メリット

マンションを購入した場合と戸建てを購入した場合の、それぞれのメリットを具体的に紹介します。

 

マンションのメリット

マンションのメリットとして、まず挙げられるのが立地の良さです。

マンションは通勤や通学が楽になる駅のそばや、買い物などに便利な商業施設の近くに建っている場合が多い傾向にあります。

また、監視カメラが設置されていたり、エントランスがオートロックになっていたりと、防犯につながる設備も充実しています。

エントランス近くに管理人が常駐しているマンションもあります。

さらに、中層や高層のマンションでは、通常エレベーターが設置されているため移動が楽なうえ、上層階に住めば日当たりや眺めが良い点も魅力です。

 

戸建てのメリット

戸建ては建物が独立しており、上下左右に隣接してほかの人が住んでいません。

そのため、プライバシーを確保しやすい点がメリットです。

部屋数を多くすれば、家族内でもプライバシーを守れます。

また、庭を持てますし、車の置き場所を用意できれば駐車場代がかかりません。

さらに、戸建てはすべて自分の所有物であるため、建て替えやリフォームを自由にできます。

マンションの場合、リフォームが認められているのは自分の所有範囲である専有部分のみで、たとえ専有部分であっても、管理規約のルール内でリフォームしなければなりません。

家族構成の変化や将来の生活を想定し、住みやすい空間に変えていけるのもメリットの1つです。

 

 

 

2.【マンションと戸建ての比較②】デメリット

マンションや戸建ての購入は、良い面だけではなく、それぞれのデメリットも押さえたうえで検討しましょう。

 

マンションのデメリット

マンションは隣接する住戸に生活音や足音などが響きやすく、騒音トラブルが起こりやすい点がデメリットです。

また、物件によるものの、一般的には戸建てと比べて面積が狭い傾向にあるため、将来家族が増えたときの対応が難しくなります。

さらに、費用面でも、管理費や駐車代を別途負担しなければならず、将来的に無理なく住み続けられるかを慎重に考えることが必要です。

 

戸建てのデメリット

戸建ては立地や建て方によっては日当たりが悪くなる可能性があります。

また、マンションのような充実した防犯設備や、ゲストルームのような共用施設がないため、必要な設備などは別途自分で用意しなければなりません。

さらに、洗濯機のある洗面所が1階にあり洗濯物干し場は2階にあるなど、生活フロアが分かれていることで、階段の昇降が将来大変になる恐れもあります。

 

 

 

3.【マンションと戸建ての比較③】購入後の生活

マンションと戸建てでは、住み心地につながる生活環境にも違いがあります。

 

広さ

物件によりますが、一般的には、マンションと戸建てを比べると床面積が広いのは戸建てです。

ただし、マンションは階段がない分、使用する空間としてはそれほど狭く感じない場合もあります。

一方、戸建ては階段があることで実際に使える空間は狭くなるものの、複数階に部屋を設けたり庭を持ったりすることが可能です。

 

通風や採光

部屋の換気を行う通風や室内を明るくする採光は、住み心地につながる重要な要素です。

通風や採光の良さは、マンションだと住戸の向きや設置されている窓の数、階数などによって変わります。

一方、戸建てはすべての方向に窓を設けられるため、通風も採光も確保しやすい点が特徴です。

 

設備の充実

マンションでも戸建てでも、別途費用をかければ標準仕様以外の設備も付けられます。

付けられる設備は、食器洗い乾燥機や浴室換気乾燥機、床暖房などさまざまです。

また、戸建てであれば庭があるため、ガーデニングやDIY、趣味に利用できる設備などを付けて、楽しみの幅を広げられます。

 

耐震・セキュリティ

マンションも戸建ても、ほとんどが耐震性能を表す耐震等級で等級1以上の評価を得ています。

等級1は数百年に一度発生するような、震度6強から7程度の地震に耐えられるレベルです。

一方、セキュリティ面はマンションであれば多くでオートロックなどの設備が標準で付いていますが、戸建ては自分でホームセキュリティなどを導入して、対策を取る必要があります。

 

騒音

マンションも戸建ても近隣への音に対する配慮は必要ですが、マンションは上下左右にほかの住戸が隣接している分、特に十分な気遣いが求められます。

たとえば、足音は上下階に他人が住んでいない戸建てにはない、マンションならではの注意が必要な音です。

そのほか、ペットの鳴き声や楽器音、生活音、住戸への音漏れにも気を付けなければなりません。

思っている以上にさまざまな音が響きやすいことを意識することが大切です。

 

 

 

4.【マンションと戸建ての比較④】費用

物件の購入にあたり用意しなければならない費用を、マンションと戸建てで比較します。

 

マンション・戸建てに共通する費用

マンションでも戸建てでも購入時には契約書に貼る収入印紙代や登記手数料、火災保険料などがかかります。

また、融資を受ける場合には利用する金融機関に支払う融資手数料や、ローンの保証人となる保証会社への保証料も必要です。

さらに、取得後も、固定資産税や都市計画税などの各種税金を納めなければなりません。

 

マンションの費用目安

物件価格

株式会社東京カンテイが調査した「一戸建て住宅データ白書2020(首都圏)」によると、首都圏に建つマンションの2020年の平均価格は、新築は6,055万円、中古は3,487万円です。

エリアなどによって差はありますが、新築は中古の約1.7倍も高い価格になっています。

※参考:一戸建て住宅データ白書2020(首都圏)|株式会社東京カンテイ

 

初期費用

マンションの場合、翌月分の管理費や修繕積立金を購入の際に支払うことが一般的です。

管理費とは清掃や共用設備のメンテナンスなどを任せることでかかる費用、修繕積立金は定期的に行う大規模な修繕に備えて積み立てるお金を指します。

 

維持費

購入後、生活が始まっても修繕積立金や管理費は毎月かかります。

さらに、必要に応じて駐車場代や駐輪場代も別途必要です。

また、固定資産税は不動産を所有していれば必ずかかりますが、マンションのほうが戸建てより高い傾向にあります。

 

戸建ての費用目安

販売価格

こちらも株式会社東京カンテイが調査した「一戸建て住宅データ白書2020(首都圏)」によると、首都圏の2020年における戸建ての販売価格の平均は新築が3,997万円、中古が3,258万円です。

このデータによると、戸建てはマンションほど新築と中古の平均販売価格に大きな差はありません。

※参考:一戸建て住宅データ白書2020(首都圏)|株式会社東京カンテイ

 

初期費用

戸建てでかかる初期費用は、水道を使えるようにするための工事費や水道局に支払う費用などを含む、水道負担金です。

また、売主と直接取引をしない限り、仲介手数料も支払います。

仲介手数料はマンションでも中古物件を購入するとかかりますが、戸建ては新築・中古問わず必要です。

 

維持費

戸建ても維持費として修繕費用は必要です。

ただし、修繕のタイミングが決められているわけではないため、マンションのように修繕するときに向けて毎月の支払う必要はありません。

 

 

 

5.【マンションと戸建ての比較⑤】資産価値

マンションも戸建ても資産価値は築年数に比例して下がる点が特徴ですが、それぞれ独自にみられる動向もあります。

 

マンションの資産価値

資産価値は土地と建物で決まりますが、マンションは1戸当たりの土地が少なく土地自体の価格が安いため、建物の価値がほぼ資産価値となります。

また、マンションの資産価値は、ブランド化しているような一部のものを除いて、建物の老朽化とともに下がりますが、下がり方が緩やかな点が特徴です。

 

戸建ての資産価値

戸建ては建物の資産価値の下がり方が速い点が特徴です。

一般的には、築年数が25~30年くらいになると建物の資産価値はなくなります。

ただし、土地は年数が経っても資産価値が下がらず、先々にはマンションの資産価値が戸建てよりも低くなることが通常です。

そのため、将来売却を考えている場合には、戸建てのほうがマンションよりリスクを抑えられます。

 

 

 

6.マンションと戸建て、どちらを選ぶか迷った場合には?

将来の住まいとしてマンションと戸建ての選択に迷ったときの判断方法を、2つ紹介します。

 

マンション・戸建ての特徴で決める

本記事で紹介したマンションと戸建てそれぞれが持つメリットやデメリット、そのほかさまざまな点で比較したうえで、自身が求めるものにあったほうを選ぶのも方法のひとつです。

住まいにどのようなものを求め、何を重視するかは人によって異なるため、世間一般の人気などに流されずに決めることが失敗を避ける対策になります。

 

ライフプランから決める

住みやすい家はライフイベントに応じて変わるため、結婚や出産、子どもの独立、老後など、今後想定しうるライフイベントをピックアップし、自分の希望にあうものを選ぶ方法も有効です。

たとえば、出産を予定している場合、泣き声や走る音など育児中の騒音に対する気遣いを少なくしたいなら、戸建てが向いています。

一方、育児中の家事の効率を重視したいなら、各種設備が整ったマンションが便利です。

 

 

 

7.まとめ

購入する物件をマンションにするか戸建てにするかは、先々のことも考えつつ、さまざまな要素から総合的に判断することが大切です。

また、選ぶ際には住みやすさをチェックすることも大事ですが、その後の生活が苦しくならないように費用面もしっかり考慮しなければなりません。

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会社名:田中建設株式会社

部署名:編集部

執筆者名:大勢待 昌也

執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 

執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi