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2025年3月16日 / お金・ローン

【要注意】ビルトインガレージは固定資産税がかかる!費用や間取り事例、メリット・デメリットも解説

「ビルトインガレージに固定資産税はかからないんですよね?」

ビルトインガレージを検討している方からこのような質問が出てくることがあります。

結論からいうと、ビルトインガレージは固定資産税がかかります。

実は固定資産税には課税される条件があり、ビルトインガレージはその条件に当てはまるのです。

本記事では、ビルトインガレージにかかる固定資産税の仕組みや課税条件について分かりやすく解説します。

また、プレハブガレージやコンテナハウスなど、他のガレージタイプとの税金面での違いも紹介します。

この記事を読むことで、ビルトインガレージの税金に関する不安を解消し、将来的な維持費用も見据えた賢い住宅計画を立てられるようになるでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

 

目次

1.ビルトインガレージはガレージが組み込まれた住居

2.ビルトインガレージは固定資産税がかかる

3.ビルトインガレージに固定資産税がかかり条件

4.ビルトインガレージ以外の固定資産税がかかるガレージ

5.ビルトインガレージの費用相場

6.ビルトインガレージのメリット

7.ビルトインガレージのデメリット

8.ビルトインガレージの間取り例

9.山口県内でもさまざまなビルトインガレージ付き住宅がある

10.まとめ

 

 

 

1.ビルトインガレージはガレージが組み込まれた住居

ビルトインガレージとは、住居の建物の内部に設けられたガレージです。

建物内に設けることから、インナーガレージとも呼ばれています。

また、ビルトインガレージを設けている住居をガレージハウスといいます。

ビルトインガレージの特徴は、居住スペースと駐車スペースがつながっていて、直接出入りができることです。

そのため、愛車を眺めたり自分で整備する人には向いている駐車場といえるでしょう。

ビルトインガレージの間取りによっては、複数台の車やバイクを保有していても駐車が可能です。

 

 

 

2.ビルトインガレージは固定資産税がかかる

ビルトインガレージには固定資産税がかかります。

これは一般的な住宅の一部として認定されるためです。

ビルトインガレージは住宅と一体化した構造のため、家屋の一部として固定資産税評価の対象です。

通常の住宅部分と同様に評価され、その評価額に基づいて課税されます。

よくあるのが建築基準法の容積率の緩和特例と混同されているケースです。

固定資産税は地方税法で定められた計算方法で算出されます。

つまり建築基準法の容積率緩和は固定資産税と関係がないのです。

 

 

 

3. ビルトインガレージに固定資産税がかかる条件

ビルトインガレージの固定資産税について理解を深めるには、どのような条件で課税対象となるかを知るのが重要です。

固定資産税は建物の特性によって判断されますが、特に家屋として認定されるための3つの重要な条件があります。

これらの条件を満たすと、ビルトインガレージは課税対象となります。

それでは、固定資産税がかかる具体的な条件を確認していきましょう。

 

外気分断性がある

ビルトインガレージに固定資産税がかかる条件の一つ目は「外気分断性」です。

これは外部の気候から室内を守る構造になっているかを意味します。

具体的には、屋根と壁があり、雨風を防ぐことができる構造であることが条件です。

ビルトインガレージは通常、住宅と一体化した構造であり、四方に壁と天井があるため、この条件を満たします。

単なる屋根だけのカーポートとは異なり、外気を遮断する構造になっているため、家屋としての固定資産税評価の対象となります。

 

定着性がある

ビルトインガレージに固定資産税がかかる二つ目の条件は「定着性」です。

これは建物が土地に固定されているかを判断する基準です。

ビルトインガレージは住宅本体と同様に、コンクリート基礎などで地面に固定されています。

簡単に移動や解体ができない構造となっているため、「定着性」の条件を満たします。

固定資産税の評価においては、地面に定着していることが重要な判断基準となるため、住宅と一体化したビルトインガレージは課税対象となります。

 

用途性がある

ビルトインガレージに固定資産税がかかる三つ目の条件は「用途性」です。

これは建物が特定の目的に利用できる構造になっているかを意味します。

ビルトインガレージは車両を保管するという明確な用途があります。

車の出し入れができるように設計され、十分なスペースと高さが確保されています。

また、収納スペースや作業スペースとしても活用できる構造になっているケースもあります。

このように特定の目的に適した設計がされているため、用途性があると判断され、固定資産税の課税対象となります。

 

 

 

4. ビルトインガレージ以外の固定資産税がかかるガレージ

ビルトインガレージだけが固定資産税の対象ではありません。

他のガレージも条件によっては課税対象となります。

大切な車を守るガレージをお得に作るには税金面での知識を持つことが大切です。

ここでは、一般的に使用される別タイプのガレージについて、固定資産税がどのように適用されるかを解説します。

車の保管方法選びの参考にしてください。

 

プレハブガレージ

プレハブガレージも固定資産税がかかる可能性の高いガレージです。

プレハブガレージは工場で部品を製造し、現地で組み立てる形式のガレージです。

プレハブガレージが固定資産税の対象となる他、先ほどの三条件(外気分断性、定着性、用途性)を満たすかで判断されます。

一般的なプレハブガレージは屋根と壁があり、コンクリート基礎などで地面に固定され、車の保管という明確な用途があるため、課税対象となるでしょう。

 

コンテナハウス

コンテナハウスを改造して作ったガレージも固定資産税の対象となり得ます。

コンテナハウスは輸送用コンテナを改造して作られた建物で、ガレージとしても利用可能です。

コンテナハウスが固定資産税の対象となるかは、設置方法や使用状況によって変わります。

コンクリート基礎などで地面に固定され、電気や水道などの設備が整っている場合は「家屋」として評価される可能性が高まります。

 

 

 

5.ビルトインガレージの費用相場

以下でビルトインガレージの費用相場を解説します。

また、費用シミュレーションも紹介しています。

 

ビルトインガレージは1坪50〜80万円が目安

ビルトインガレージ単体の費用相場は、坪単価50〜80万円が目安です。

よって、4〜5坪程度必要な乗用車1台分のスペースの場合は、200〜250万円の費用が相場となります。

複数台の車を駐車したいときは、200〜250万円の費用目安を2~3倍すると費用感がつかめるでしょう。

ただし、あくまでも目安であり、軽自動車やワンボックスカーなどの場合は費用が前後します。

車椅子スペースが必要な場合なども費用が異なるでしょう。

坪単価についてもハウスメーカーなどにより異なるため、複数の業者に見積もり依頼をしてください。

 

ビルトインガレージの費用シミュレーション①【普通自動車2台分】

普通自動車2台分で2階建、30坪のビルトインガレージ付きの住宅を建築する場合をシミュレーションします。

普通自動車2台ということから、10坪程度のガレージスペースが必要です。

よって、ビルトインガレージの費用は500〜800万円となるでしょう。

また、20坪の2階建住居は800〜1,600万円が目安です。

以上からビルトインガレージ付きで30坪の2階建住宅は、1,300〜2,400万円の費用が目安となります。

 

ビルトインガレージの費用シミュレーション②【平屋で普通自動車1台分】

次は普通自動車1台分、30坪の平屋のビルトインガレージ付き住宅を建築するケースをシミュレーションします。

平屋は建築時の屋根や基礎が多くなるため、2階建よりも建築費用がかかります。

ただし階段や2階部分の居住スペースが不要になるため、相殺すると2階建で30坪の住宅よりも50〜200万円ほど高くなります。

総合的な建築費用は、1,350〜2,600万円が目安です。

 

 

 

6.ビルトインガレージのメリット

ここでは、ビルトインガレージのメリットを解説します。

ビルトインガレージには、以下の4点のメリットがあります。

 

愛車の保護ができる

ビルトインガレージは青空駐車場とは異なり、愛車を雨や風、雪、砂などから守れます。

また、雪が降る地域であれば、車に積もった雪を降ろす手間が省けるでしょう。

直射日光から愛車を保護できるため、車の塗装の色あせを防ぐことにもつながります。

愛車を美しく保ち、メンテナンスの負担も減らしたい場合は、ビルトインガレージが向いているでしょう。

 

防犯対策になる

青空駐車場などのように屋外に車を駐車すると、盗難や悪戯などの被害に遭う可能性があります。

ビルトインガレージであれば車が建物内にあるため、外から車があるかどうかわかりません。

シャッターを閉めていれば、不審者の侵入を防ぐことも可能です。

ビルトインガレージは、大事な愛車を不審者から守ることに向いています。

 

住居からの移動が楽

ビルトインガレージは住居部分とつながっており、愛車までの移動がスムーズです。

雨や雪の日であれば、濡れることなく車に乗り込めます。

特に小さな子どもや高齢者がいる場合は、車への乗り入れの負担が減るでしょう。

 

駐車料金が不要

ビルトインガレージは住居内に駐車スペースを設けるため、近隣の駐車場を借りる必要がありません。

自宅以外に駐車場を借りる場合、長期的に駐車料金を負担することになります。

ビルトインガレージの設置にはそれなりの費用が必要ですが、長い目で見ると駐車料金を支払い続けるよりも割安になるケースがあります。

 

 

 

7.ビルトインガレージのデメリット

ここからは、ビルトインガレージのデメリットを解説します。

ビルトインガレージの設置を検討している際は、以下の3点を覚えておきましょう。

 

騒音・換気対策が必要

ビルトインガレージ内で車やバイクのエンジンをかけると、住居と同じ建物内で騒音や排気ガスをだすことになります。

そのため、防音や遮音、換気対策が必要です。

エンジン音やシャッターの開閉音が近隣や自宅の住居部分まで響かないように検討しましょう。

住居部分に排気ガスが入らないようにするには、ビルトインガレージ内に換気扇などを設置してください。

 

間取りや強度にも配慮が必要

住居の1階部分にビルトインガレージを配置すると、玄関などの間取りの自由度が下がります。

また、居住空間が狭くなることもあり、居室の配置には工夫が必要です。1階部分の間口が広くなると、建物の強度対策も重要になります。

ビルトインガレージの配置には強度への不安が考えられるため、ハウスメーカーや建築士に相談してみましょう。

 

費用がかかる

ビルトインガレージの設置には、一定の費用がかかり、数百万円の建築費用となる場合もあります。

一方、カーポートの設置は数十万円で済むことが多いため、費用面で大きな違いがあります。

 

 

 

8.ビルトインガレージの間取り例

以下でビルトインガレージの間取り例を紹介します。

ビルトインガレージの建築の参考にしてください。

 

20〜30坪の敷地の場合

20〜30坪の敷地にビルトインガレージ付き住宅を建築するときは、生活空間ができるだけ広くなるように工夫しましょう。

ビルトインガレージのスペースを5坪程度におさえることで、居室が3室の2LDKや3LDKの住宅に仕上がります。

ただし、ビルトインガレージには1台分の駐車しかできない点には注意が必要です。

 

30〜40坪の敷地の場合

30〜40坪の敷地ならば車1台分のガレージスペースを確保して、3LDKや4LDKの2階建もしくは3階建の住宅が可能です。

30坪を超える敷地の場合は、車2台分のビルトインガレージに対応できます。

車2台分のガレージスペースにしても2LDKか3LDKの住宅になります。

また、広めのビルトインガレージにしたときは、収納スペースとして兼用も可能です。

 

40坪以上の敷地の場合

40坪以上の敷地では、車1〜2台分のガレージスペースと2階建で4LDKか5LDKの住宅を目指せます。

3階建であれば、車1〜2台分のガレージスペースと2LDKや3LDKの間取りが目安です。

40坪以上の敷地ならば、ガレージの隣に寝室やリビングを配置するなど、間取りの構想が広がります。

 

 

 

9.山口県内でもさまざまなビルトインガレージ付き住宅がある

山口県内にはさまざまなビルトインガレージ付き住宅があります。

複数台の駐車が可能なビルトインガレージ付き住宅を構えているケースもあり、愛車をゆったりとしたスペースに駐車して、愛車と住宅を存分に楽しんでいるオーナーもいます。

この機会にビルトインガレージ付き住宅を検討してみるのもおすすめです。

 

 

 

10.まとめ

ビルトインガレージは、住宅のなかにガレージを設けるつくりです。

居住部分から車までの移動がスムーズであり、車への乗り込みがしやすくなります。

ほかにも、雨や直射日光などから愛車を守るなど、さまざまなメリットがあります。

費用相場や固定資産税についての理解を深め、ビルトインガレージの設置を検討してみましょう。

なお、タナカホームズはローコストで高品質・高性能な住宅の建築が強みです。

ビルトインガレージ付き住宅のご相談も可能です。

この機会に無料会員登録を行って、最新情報などを受け取ってみてください。

 

 

 

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会社名:田中建設株式会社

部署名:編集部

執筆者名:大勢待 昌也

執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 

執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi