Blog
スタッフブログ
2022年8月31日 / 性能
省エネ等級が改定|最新の省エネ基準と新築住宅の仕様や資金面への影響を詳しく解説
「マイホームの新築を考えているが、省エネ性能が気になる」という人も多いのではないでしょうか。
省エネ基準が改定され、新築住宅に求められる性能も変化しています。
この記事では、省エネ基準や住宅性能、省エネ住宅のメリット、省エネ住宅を建てる方法などを解説します。
理想のマイホームを建てるヒントにしてください。
目次
8. 中国地方・山口県で新省エネ基準をクリアした新築ならタナカホームズ
1.義務化された新しい省エネ基準(断熱性能等級)とは
2022年4月、戸建住宅の省エネ基準を定めた法律が改正されました。
従来は最高等級だった断熱性能が最低限必要な基準になるなどの変更点は、これから家を建てる人に大きくかかわります。
省エネ基準について解説します。
これまでの省エネ基準
建築物の省エネ基準は「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で定められています。
旧来の省エネ基準は、以下のとおりです。数字が大きいほど、断熱性能が高まります。
等級4 2016年制定基準
等級3 1992年制定基準
等級2 1980年制定基準
等級1 無断熱
これまでは2016年に制定された等級4が、最高ランクの断熱性能でした。
改定後の新省エネ基準
改定された省エネ基準では、これまで最高ランクだった等級4がすべての新築住宅が備えるべき最低限の等級になります
。さらに高断熱な住宅を評価する新しい断熱等級(5~7)も設定されました。
等級7 HEAT20 G3相当 等級6 HEAT20 G2相当 等級5 ZEH基準相当 等級4 義務化 HEAT基準については後述します。
新しい断熱等級5~7とは
等級5は「ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)基準」と呼ばれます。
太陽光発電などにより、光熱費ゼロを実現できる住宅を指します。
等級6~7は、さらなる高断熱住宅を提唱する「HEAT20(20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)」による基準です。
等級4が6になると冷暖房一次エネルギー消費量を約30%、等級7では約45%削減できます。
その他の見直し基準
2021年、「長期優良住宅認定対象の拡充」「豪雨など災害リスクを配慮する基準の追加」などが改定されています。
長期優良住宅は住宅ローンや税金の優遇に影響するため、新築住宅を建てる方は知っておくべき項目です。
また東京都はエネルギーの自家発電率向上のため、新築住宅に太陽光パネルの設置を義務付けました。
2.省エネ基準(断熱性能等級)が改定された背景
住宅の省エネ性能の評価基準が改定された背景には、世界的に「脱炭素」の動きが進んでいること、またこれまで日本の住宅の断熱基準は「先進国最低レベル」だったことが影響しています。
それぞれ詳しく解説します。
世界的に進む脱炭素の動き
地球温暖化抑制のため、世界的に脱炭素(二酸化炭素排出量の削減)が進んでいます。
日本政府も2020年「2050年カーボンニュートラル宣言」を出し、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの排出量ゼロを目指しています。
住宅も相当量の二酸化炭素を排出しているため、住宅の省エネ化とエネルギー使用量の削減は急務でした。
日本の省エネ基準は先進国最低レベル
改定前の2016年省エネ基準は、実は1999年制定の基準とほとんど変わりがありません。
20年以上前の「先進国最低レベル」といえる基準で、住宅が建てられ続けていたのです。
一方、世界では住宅の省エネ化がどんどん推進されています。
「UA値」という住宅の断熱性能を単純に比較すると、住宅の断熱性能に倍近い差があります。
3.新省エネ基準における等級ごとの住宅性能の違い
新省エネ基準では、等級ごとにどのような性能の差があるのでしょうか?UA値と断熱材の厚みの2つの視点から解説します。
UA値 新省エネ基準の等級は「UA値」で決まります。
UA値は「熱の逃げにくさ」を示す指標です。 UA値は地域区分によって推奨値が異なります。
たとえば関東から九州までの西日本全地域を含む「地域区分5・6」で各等級をクリアするために必要なUA値は以下のとおりです。
基準
UA値
等級7 0.26
等級6 0.46
等級5 0.60
等級4(2016年基準) 0.87
参考:【参考】住宅における外皮性能 - 国土交通省
断熱材の厚み
断熱性能の向上には、断熱材を厚く使うことも欠かせません。
区分6の地域で、天井や壁に断熱材「高性能グラスウール16K」を使う場合、等級4には90mmの厚みが必要なのに対し、等級5には105mmと、約1.2倍の断熱材が必要となります。
断熱材の厚みは住宅の断熱性能に直結するため、高断熱住宅には断熱材がたくさん必要だと押さえましょう。
4.新省エネ基準で上位等級住宅のメリット
省エネ基準改定で新たに制定された、等級5~7の上位住宅には、これまでの住宅にはなかったメリットがあります。
光熱費が節約できる
等級5以上の住宅は、等級4の住宅と比べて冷暖房に必要なエネルギーが30~40%削減できます。
冷暖房費、つまり光熱費が節約できる理由は次の2点です。
太陽光パネルや蓄電池など、エネルギーの自家供給システムがある 断熱性能が外気の侵入を防ぎ、夏も冬も室温を安定させる エネルギー価格の高騰が不安なこれからにも、大きなメリットです。
安全・健康に暮らせる
高い省エネ性能を持つ住宅は、暮らす人の安全や健康にもよい影響を与えます。
冬場はヒートショック防止に効果があります。
高断熱性能により、家中の室温が一定に保たれるからです。
また断熱性能の高いサッシのおかげで、結露しにくくカビが生えにくい点もメリットです。
ご家族に喘息やアレルギーなどがあっても安心して暮らせます。
資産価値が高まる
上位等級の住宅は、下位等級の住宅より資産価値が高まることも期待できます。
1981年に耐震基準が改定されると、住宅に「旧耐震」「新耐震」の区別が生まれ、古い基準の建物は価値がつきにくくなりました。
省エネ基準でも、同じ動きがあると考えられます。
等級4より5の住宅の方が資産価値を維持でき、手放す際も高値で取引できると考えられます。
5.高断熱基準HEAT20も参考に
新省エネ基準最高ランクの等級6・7は、断熱性能がより高い住宅の普及を目指す「20年先を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」が提唱する断熱基準に基づきます。
HEATの特徴は、以下のとおり冬場の室内体感温度を基準とする点です。
G2(等級6):13℃を下回らない ※北海道以外
G3(等級7):15℃を下回らない ※すべての地域
6.新等級での省エネ住宅建築は資金面でも有利
新しい省エネ基準に適合した住宅の新築では、住宅ローンの優遇や補助金などさまざまな支援が受けられます。
住宅ローンの金利が優遇される
住宅ローン「フラット35」には、高性能住宅に対する金利優遇プラン「フラット35S」があります。
2022年10月から新設されるZEH基準適合住宅プランでは、借入5年目までは0.50%、6~10年目は0.25%の金利優遇が受けられます。
あわせて既存の「金利A」「金利B」プランが適用される断熱基準も引き上げられます。
住宅ローン減税の控除額が大きくなる
住宅ローン減税は2022年から4年間の延長が決まっています。
住宅ローン減税が受けられる借入限度額は、省エネ性能の高い住宅の方が大きい点に注目しましょう。
等級が1つ変わるごとに、借入限度額が1,500万円変わります。
また2024年以降の省エネ性能の低い住宅への入居は、住宅ローン減税の対象外となります。
受けられる補助金の額が大きくなる
新築住宅に対する補助金の中には、省エネ性能が高いほど補助金額が上がるものもあります。
たとえば「こどもみらい住宅支援事業」での補助金額と基準等級は以下のとおりです。
等級 補助金額
ZEH住宅(断熱等級5) 100万円
長期優良住宅・低炭素住宅・性能向上計画認定住宅 80万円
省エネ基準適合住宅(断熱等級4) 60万円
7.新等級をクリアした省エネ住宅を建てる方法
住宅ローン優遇や補助金を受けるには、新省エネ基準に適合した住宅であることが大切です。新基準で住宅を建てる方法を解説します。
ZEH基準(等級5)以上で設計
これから住宅を建てる場合、ZEH基準(等級5)以上で設計するのがおすすめです。
これまで「省エネ住宅」と呼ばれていた等級4は最低基準となり、各種の優遇は等級5以上を対象にしたものが多くなるためです。
住宅性能評価を取得
「住宅性能評価」を取得すると、省エネや耐震性、維持管理性などの点で客観的な評価を得られます。
住宅性能評価は国が定めた「日本住宅性能表示基準」に沿って評価されるため、一定基準を満たした住宅の証明となります。
省エネ性能のチェック方法
省エネ性能のチェックは、プロの手を借りるのがおすすめです。
設計した建築士やホームインスペクターに説明を依頼しましょう。
ホームインスペクターとは住宅の診断士です。
専門家として、住宅の性能や状態をチェックしてくれます。
8.中国地方・山口県で新省エネ基準をクリアした新築ならタナカホームズ
中国地方や山口県で省エネ住宅を新築するなら、タナカホームズにお任せください。
タナカホームズは、厚い壁とたっぷりの断熱材を使った「ツーバイシックス工法」でマイホームを建築します。従来型のツーバイフォー工法よりも高い断熱性能・遮熱性能・耐震性能を実感してください。
断熱材には、省エネ基準に適合したた「吹付断熱アクアフォーム」を採用。
繊維系断熱材に比べて結露が少ないため、大切なマイホームをより長持ちさせます。
9.まとめ
長年「省エネ住宅」と呼ばれていた等級4が「最低限備えなければならない性能」になり、ZEH住宅やHEAT20などのより高性能な省エネ基準も登場しています。
日本の省エネ基準は世界に追いつこうとしているところです。
これから住宅を建てる人は、等級5以上での設計をおすすめします。光熱費が抑えられるだけではなく、住宅ローン優遇や補助金など、建築費用面のメリットも大きいためです。
省エネ性能の高い住宅は、実際に見て体感すると違いがわかります。
ローコストなのに高性能な住宅を手掛けるタナカホームズの見学会にぜひお越しください。
<<来場予約はコチラ>>
<<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
最近の投稿