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2022年9月17日 / 性能

ZEH住宅に必要な太陽光発電の容量は?補助金制度や太陽光パネルの選び方についても解説

ZEH住宅には太陽光発電設備が欠かせませんが、「どの程度の容量を用意すればよいかわからない」と悩む人も多くいるのではないでしょうか。

この記事では、ZEH住宅に必要な太陽光発電の容量や、太陽光パネルの種類・選び方と、そのほかの必要要件について解説します。

ZEH住宅に認定されるために必要な条件や、太陽光発電の容量を理解し、理想のエコ住宅を建てるヒントにしてください。

 

目次

1. ZEH住宅とは

2. ZEH住宅として認められる条件

3. ZEH住宅に必要な太陽光発電の容量

4. ZEH住宅の種類

5. 太陽光発電のメリット

6. 太陽光発電のデメリット

7. 太陽光パネルの種類

8.太陽光パネルの選び方

9. 余った電気を売る場合の収支目安

10. 中国地方・山口県でZEH住宅を建てるならタナカホームズ

11. まとめ

 

 

1.ZEH住宅とは

そもそもZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称です。

では、ZEH住宅とは具体的にどのようなものを指すのでしょうか。

エネルギーの年間収支がゼロ以下になる住宅

ZEH住宅とは、年間の「消費エネルギー」と「創るエネルギー」がおおむね差し引きゼロ以下になることを目指した住宅のことです。

ZEH住宅は環境にも家計にも優しいエコ住宅として、住宅市場での新たなトレンドになりつつあります。ZEH住宅の普及を目的とした補助金制度が用意されており、上手に活用すれば費用を大幅に抑えることも可能です。

 

 

2.ZEH住宅として認められる条件

ZEH住宅として認められるためには、「断熱性能」「省エネ性能」「創エネ性能」の3つの基準を満たす必要があります。

断熱性能

断熱性能とは、室内外の熱の出入りを抑える性能のことで、UA値という値で評価します。

ZEH住宅として認められるためには、地域ごとに基準となるUA値を定めた「次世代省エネ基準」をさらに強化したレベルが求められます。

たとえば山口県は5~7地域に区分されており、UA値=0.6W/㎡K以下が指標です。

 

省エネ性能

ZEH住宅は、住宅設備機器の年間のエネルギー消費量を表した「一次エネルギーの消費量」を20%以上削減することが求められます。

とくに冷暖房・換気・給湯・照明設備に関しては、省エネ性能の高い機器を用意する必要があります。

 

創エネ性能

創エネ性能とは、文字通りエネルギーを創り出す性能のことです。

ZEH住宅ではエネルギーの消費量を減らすだけでなく、エネルギーを創り出す仕組みが必要といえます。主に太陽光発電をメインにエネルギーを創り出し、「消費エネルギー」をゼロ以下にすることを目指します。

 

 

3.ZEH住宅に必要な太陽光発電の容量

ZEH住宅の太陽光発電の容量に決まりはありませんが、一般的な住宅であれば概ね4~5kW程度の容量があればよいとされています。

実際に、ZEH補助金に申請した住宅の太陽光発電の容量は4~6kWが最多のため、1つの指標となるでしょう。

仮に4kWの容量を搭載すると、年間の発電量はおよそ4000~4500kWhとなります。

 

 

4.ZEH住宅の種類

ZEH住宅にはいくつかの種類があり、それぞれ求められる条件や補助金額が異なります。 h3:ZEH 一般的なZEH住宅です。

・一定以上の断熱性能

・一次エネルギー消費量を20%以上削減すること

・再生可能エネルギー導入100%以上

以上のような条件を満たす必要があります。また、補助金額は1戸あたり55万円です。

 

Nealry ZEH

寒冷地や都市狭小地限定など、気象条件をはじめとした制限のある土地でのZEH化を見据えた住宅です。

一般的なZEH住宅と同等の断熱性能、省エネ性能が求められますが、太陽光発電による創エネは75%以上へと緩和されます。また、補助金額は1戸あたり55万円です。

 

ZEH+

一般的なZEH住宅の条件を満たすことに加えて、一次エネルギー消費量を25%以上削減することが求められます。

さらに、定められた高性能機器を導入する必要もあります。また、補助金額は1戸あたり100万円です。

 

次世代ZEH+

一般的なZEH住宅の条件を満たすことに加えて、一次エネルギー消費量を25%以上削減することが求められます。

さらに、V2H充電設備や太陽熱利用温水システムといったいくつかの高性能機器のうち、1つ以上を導入する必要があります。

なお、次世代ZEH+は経産省、ZEH+は環境省の施策であるため、それぞれ求められる機器が異なります。

 

 

5.太陽光発電のメリット

ここからは、太陽光発電のメリットについて解説します。

1.環境に優しく経済的

燃料を必要としない太陽光発電は、環境に優しい発電方法です。使用電力を自宅でまかなえるため、電気代の削減にもつながります。また、余った電気を売れば、売電収入を得ることもでき、経済的なメリットもあります。

 

2.停電中も電気が使える

太陽光発電設備があれば、パワーコンディショナーの自立運転機能を使用することで、災害で停電したときにも電気を利用できます。これにより、冷蔵庫、トイレなど、生活に欠かせない設備が使用不能になるリスクを軽減できます。

 

3.夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる

太陽光発電設備を設置すると、太陽光パネルによって日差しが遮られ、夏も涼しく過ごせます。

また、太陽光パネルが放射冷却を抑制するため、冬も暖かく過ごせます。

 

 

6.太陽光発電のデメリット

ここからは、太陽光発電のデメリットについて解説します。

1.設備費用がかかる

太陽光発電設備を導入するには、80~130万円程度の設備費用が必要です。

とはいえ、導入時のコストは大きいものの、ZEH住宅なら初期投資を効率的に回収できます。また、補助金制度を活用すれば、設備費用を抑えることも可能です。

 

2.メンテナンスが必要

太陽光パネルパネルは屋根に設置するため、雨風に晒されることにより劣化が進んでしまいます。

そのため、太陽光発電は定期的なメンテナンスが必要です。

経産省は、4年に1度の定期点検を推奨しています。

工事後の定期点検など、アフターフォローが充実している業者を選ぶとよいでしょう。

 

3.発電量が天候に左右される

太陽光発電は太陽の光を電力に変えるため、天候が悪いときには発電量が下がってしまいます。

なお、天候による問題は、蓄電池の導入により解消可能です。

晴れの日に余った電力を蓄電しておくことで、天候が悪い日にも電力を使用できるようになります。

 

 

7.太陽光パネルの種類

太陽光パネルには、いくつかの種類があります。

それぞれの特徴について詳しく解説します。

シリコン系

最も広く利用されている太陽光パネルです。

シリコン系の太陽光パネルは、主に以下の4種類にわけられます。

単結晶:変換効率が高く、シリコン系のなかでは最も高価です。

多結晶:価格は安いものの、単結晶と比べると変換効率は低くなります。

HIT:変換効率が高く、暑さに強いという特長があります。

アモルファス:高温に強く薄いため、設置場所を選ばないタイプです。

 

化合物系

シリコン以外の化合物で作られた太陽光パネルです。

主にCIS/CIGSとCdTeの2種類があります。

シリコン系の太陽光パネルと比べると安価で、高温になったときの出力ロスを抑えられる点がメリットです。

 

有機物系

シリコンをはじめとした無機物とは異なり、有機物から作られた太陽光パネルです。

ただし、実用化はされておらず、一般住宅に用いられることはありません。

 

 

8.太陽光パネルの選び方

太陽光パネルを選ぶ際は、以下の3点に注意しましょう。

変換効率

太陽光をどれだけ電力に変換できるかを表した数値で、太陽光パネルの性能を示します。

変換効率が高ければ高いほど、その太陽光パネルは高性能と判断できます。

ただし、変換効率が高いほど価格も高くなります。

 

kW単価

kW単価とは、太陽光発電の導入費用を発電量で割った値です。

kW単価が小さいほど、その太陽光パネルはコストパフォーマンスが高いと判断できます。

kW単価と価格が低く、発電量が多い太陽光パネルが理想的です。

 

住宅を建てる地域の気候風土

ZEH住宅を建てる地域の気候風土によって、最適な太陽光パネルの種類は異なります。

日照率や気温、降雪量などさまざまな要素によって左右されるため、

地域の気候風土に精通した業者を選ぶことが大切です。

 

 

9.余った電気を売る場合の収支目安

太陽光パネルで発電された電気が余った場合は、電力会社に売却することも可能です。

ここからは、売電収入の目安について解説します。

一般的な条件では月8,000円程度が目安

太陽光発電の余剰電力の量は、日射量や世帯人数、太陽光発電の容量などによって変動します。

たとえば平均的な日射量で、4人家族で4.5kW住宅用太陽光発電を使用した場合は、月8,000円程度の売電収入が得られるとされています。

生産エネルギーの買い取る価格にはFIT(固定価格買取制度)と助成制度があります。

一定期間の価格が保証されるというメリットがありますが、対象期間は10年と定められているため注意が必要です。

 

 

10.中国地方・山口県でZEH住宅を建てるならタナカホームズ

中国地方や山口県でZEH住宅を建てるなら、創業150年のタナカホームズをご検討ください。

タナカホームズでは高断熱×高遮熱×耐震性で、地震に強い「ツーバイシックス(2×6工法)」や、建築物省エネ法の基準、認定炭素住宅、ZEH住宅にも適合可能な断熱材「アクアフォーム」など、エコ住宅に適したサービスを幅広く展開しています。

まずはお気軽にご相談ください。

 

 

11.まとめ 

EH住宅に認定されるためには、断熱性能・省エネ性能・創エネ性能の3つの性能で一定基準をクリアする必要があります。

ZEH住宅にはさまざまな条件が求められるため、ZEH認定に精通した業者を選ぶことが大切です。

中国地方・山口県で省エネ住宅を建てるなら、タナカホームズにおまかせください。

まずは住宅展示場まで、お気軽にお越しください。

 

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会社名:田中建設株式会社

部署名:経営企画部

執筆者名:大勢待 昌也

執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 

執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi