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2021年9月14日 / 設備
家の窓の種類8選|主な形や配置のコツ・注意点も解説
窓は家のなかでも重要な役割を果たすパーツのひとつです。
窓の選び方や配置によって、暮らしやすさは大きく変化する可能性があります。
そのため、家を建てるときは、窓についてよく考えることが大切です。
この記事では、窓の種類や形とともに配置のコツについて解説します。
快適な住空間を実現するために、ぜひ参考にしてください。
目次
1.家の窓がもつ3つの機能
家の窓の機能は、視認、採光、通風の3つです。
窓があると室内から外の様子をすぐに確認できます。
それだけでなく、外の光や風を取り入れることも可能です。
窓にはさまざまな機能があるため、求める機能に応じて使いやすい窓を選ぶ必要があります。
また、機能性を高めるには配置にも工夫が必要です。
2.よく使われる家の窓の種類8選
家の窓にはさまざまな種類があります。
ここでは、よく使われている8種類の窓について解説します。
縦すべり出し窓
縦すべり出し窓は、ドアのように開閉できます。
全開にすると窓が直角になるのが大きな特徴です。
風を取り込みやすいため、設置すると家のなかの風通しがよくなります。
開閉する角度によって風の流れを調整することも可能です。
ただし、窓が開いているときに雨が降ると、ほかの窓よりも家のなかに雨が入りやすいため注意しましょう。
横すべり出し窓
横すべり出し窓は、窓を開けるとひさしのような形になります。
窓が開いているときに雨が降っても、家のなかに雨が入るのを防止できます。
すりガラスを使用すれば窓を開けてもなかの様子が外から見えないため、プライバシーも確保しやすいでしょう。
ただし、外側に網戸や格子をつけられないため、設置場所によっては使いにくい可能性もあります。
FIX窓
FIX窓は、開閉できない仕様になっています。
通風の機能はありませんが、採光や視認の役割をもたせられます。
開閉しないため、窓枠は細くしても問題ありません。
デザイン性にこだわりたい場所にはFIX窓が適しています。
風通しが悪い場所に設置した場合、空気を循環させられないため要注意です。
ほかの窓とのバランスも考えて採用しましょう。
引き違い窓
引き違い窓は、左右の両方に開閉できます。
日本の家では最も一般的な窓です。
窓の開き具合を調整しやすく、状況にあわせて使いやすいです。
また、窓を外せるため、家具の搬入時にも便利に利用できます。
ただし、窓をスライドさせる構造上、気密性はそこまで高くありません。
片引き窓
片引き窓は、片方のみ開閉できるようになっている窓です。
引き違い窓よりも気密性に優れており、寒い地域でも快適な空間を維持しやすくなります。
片方しか開けられないため、風通しを重視する場合は使いにくい可能性があります。
場所の特徴を考慮し、片引き窓を採用するかどうか検討しましょう。
両引き窓
両引き窓は、2枚の片引き窓を組みあわせている窓です。
窓を真ん中から左右に開閉できますが、端の窓は固定されていて開閉できません。
開口部が大きくなるため、片引き窓に比べて風通しがいいという特徴があります。
また、引違い窓よりも見た目がすっきりしている点もメリットです。
ただし、片引き窓よりも風通しがよくなる分、気密性は少し下がります。
片開き窓
片開き窓は、窓枠の左右の一方を開け閉めします。
特に欧米では、両開き窓と同様にメジャーな窓の種類です。
ストッパーがついており、強い風が吹いても壊れないように配慮されているタイプもあります。
両開き窓
両開き窓は、窓が2枚並んでいて中央から両方を開閉できます。
欧米では片開き窓または両開き窓を採用している家が多いです。
片開き窓と同じく、ストッパーがついているタイプを選ぶと破損を防止できます。
3.主な家の窓の形
窓の形は横長または縦長があります。
ここでは、それぞれの形の特徴を解説します。
横長窓
横長窓は、その名のとおり横に長く伸びている窓です。
外の光をしっかり取り込み、室内に明るさをもたらします。
室内のプライバシーにも配慮でき、換気のためにも利用できます。
ただし、縦長窓と比べると、光が届かない場所ができやすいです。
縦長窓
縦長窓は、盾に長く伸びている窓です。
横長窓よりも、光を部屋全体に行き渡らせる効果をもっています。
そのため、部屋のどこにいても明るさを感じやすいです。
また、縦長のデザインは天井を高く見せる効果もあります。
ただし、縦長窓の特徴を活かすには、設置場所に注意が必要です。
設置場所によっては、外の光を取り込みにくくなる恐れもあります。
4.主な家の窓の位置
家のなかではさまざまなところに窓を設置します。
ここでは、窓を設置する位置について解説します。
ハイサイドライト
ハイサイドライトは、壁の高い位置につける窓です。
天井に近い場所に設置するため、外からの視線が気になりません。
採光や通風を目的として設置します。
外からの視線を遮断するため、室内からも外の様子が見えにくいです。
視認の機能をもたせたい場合、ハイサイドライトは向いていません。
ローサイドライト
ローサイドライトは、壁の低い位置につける窓です。
床のすぐ近くに設置し、足元付近からの採光や通風を目的としています。
和室の落ち着いた雰囲気にもよく合います。
ハイサイドライトと同じく、プライバシーを確保できる点もひとつの特徴です。
ただし、足元に設置しているため、ハイサイドライトのように室内全体を明るくしたい場合には向いていません。
トップライト
トップライトは屋根に設置する窓のことで、ルーフウィンドウや天窓などとよばれる場合もあります。
部屋の真上から光を取り入れられるため、窓のサイズが小さくても明るさを確保できます。
トップライトは、取り付ける場所や使い方をしっかり考えたうえで採用しなければなりません。
深く考えずに取り付けると、明るすぎて使いにくくなる恐れもあります。
ピクチャーウインドウ
ピクチャーウインドウとは、視認の機能を重視して設ける窓です。
窓から外の風景を見せ、絵画のような感覚で楽しめるようにしています。
ピクチャーウインドウを設けると、室内の雰囲気がおしゃれになります。
ただし、ピクチャーウインドウを多く設置した場合、室内に光が入りすぎる恐れもあるため注意しましょう。
コーナー窓
コーナー窓は、部屋の角に設置するL字型の窓です。
基本的に開閉できないため、採光と視認を目的としています。
コーナー窓を設けると部屋のアクセントになり、空間を広く見せる効果も期待できます。
コーナー窓を設置できる場所は限られているため、必ず希望する位置に設けられるとは限りません。
専門家と相談したうえで採用するかどうか決めましょう。
小窓
小窓は、採光や通風のために設ける小さな窓です。
開口部が小さいため、外からの視線があまり気になりません。
プライバシーを確保しつつ、光や風を家のなかに取り込めます。
上手に配置すると、デザイン性を高めることも可能です。
ただし、小窓を設けすぎると気密性が下がる原因になるため、バランスに注意する必要があります。
5.家の窓を配置する際のコツ
家の窓を配置するときは、さまざまなことを意識する必要があります。
ここでは、具体的なコツを解説します。
部屋に二つの窓を設置する
風通しをよくするためには、部屋に窓を2つ設けましょう。
1つでも窓を設ければ風を取り込めますが、空気の通り道ができないため効率的ではありません。
窓が2つあれば風の入り口と出口ができ、スムーズに風が流れるようになります。
風が下から上に抜けるようにする
暖かい空気は、家の上部にたまる性質があります。
気温が上昇する夏の風通しをよくするためには、風が下から上に抜けるように窓を設置するのがおすすめです。
高い位置と低い位置に窓を設ければ、自然に風の流れができます。
防犯やプライバシーを考慮する
窓は外部とつながる場所であるため、防犯やプライバシーにも配慮したうえで設置しましょう。
家のなかで死角になる場所には、可能な限り窓は設置しないほうが安全です。
変化があればすぐ気がつける場所に窓を設置しましょう。
また、外の人通りも考慮し、視線を意識したうえで窓の種類や大きさなどを決めるべきです。
暗くなりがちな場所に設置する
窓があれば外の光を家のなかに取り込めるため、暗くなりやすい場所に設置するのがおすすめです。
たとえば、玄関やキッチンに窓を設ければ、昼間は電気をつけなくても明るい雰囲気になります。
階段、2階のホール、廊下などにも、必要に応じて窓の設置を検討しましょう。
ただし、家全体の窓のバランスを考慮し、窓が多くなりすぎないようにする必要があります。
6.家の窓を配置する際の注意点
家の窓を配置するときは注意点もあります。
ここでは、具体的な注意点について解説します。
免震性・耐震性を考慮する
家に窓を多く設置すると、免震性や耐震性が低くなってしまいます。
採光や通風だけでなく、家の強度にも配慮したうえで窓の設置場所を決めましょう。
また、大きい窓を設置する場合、万が一割れたときにケガをするリスクもあるため、設置場所には注意が必要です。
収納スペースや壁を確保する
窓をたくさん配置すると壁が少なくなり、家具を置く場所の選択肢が少なくなります。
窓は室内のインテリアとのバランスも考慮したうえで決めなければなりません。
あらかじめ、どこにどのような家具を設置したいかイメージしたうえで、窓を配置しましょう。
窓を上部に設け、家具と干渉しないようにするのもひとつの方法です。
階段に設置するときは高さに注意する
階段に窓を設置するなら、手すりとかぶらないように気をつけましょう。
手すりと窓が近すぎると、開閉しにくくなる恐れがあります。窓の機能や役割も考慮しつつ、使いやすさにも配慮して設置してください。
寝室に設置するときは気温に注意する
窓は壁よりも断熱性が低いため、寝室に設置するときは注意が必要です。
寝室に窓を多く設けると、特に冬場は寝るときに寒さが気になるおそれがあります。
気温に配慮したうえで寝室に窓を設けるかどうか検討しましょう。
7.まとめ
家を建てるときは、窓の機能性や配置についてよく考える必要があります。
窓にはさまざまな種類があり、設置場所もさまざまです。
選び方によって使い勝手は大きく変化するため、実際の生活の様子をイメージしながら慎重に検討しましょう。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:編集部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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