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2021年9月10日 / 家づくり
ローコストの二世帯住宅を建てる際のコツ|準備すべきこと・コストカットする方法も解説
二世帯住宅を建てたいと考えており、コストをなるべく安く抑えたいと考えている人は多いです。
この記事では、ローコストで二世帯住宅を建てたいと思っている人に向けて、さまざまな情報を解説します。
間取りを決める方法やさらにコストカットするコツについても解説するため、ぜひ役立ててください。
目次
7.まとめ
1.二世帯住宅は3種類
二世帯住宅の種類は、主に3種類にわけられます。
ここでは、それぞれの二世帯住宅の特徴について解説します。
完全分離型
完全分離型は、すべてが完全にわかれている二世帯住宅です。世帯ごとにそれぞれ玄関があり、居住スペースを分離しています。
上下または左右で空間をわけているため、同じ住宅に住んでいながらしっかりとプライバシーを確保できます。
世帯ごとに生活リズムが違っても、ストレスを感じずに暮らすことが可能です。
ただし、住宅に必要なすべての設備を2つずつ設けるため、二世帯住宅の種類のなかで最も費用がかかります。
完全同居型
完全同居型は、個室以外のすべての部屋や設備を共有する二世帯住宅です。
具体的には、玄関、リビング、水回りの設備などすべて共同で使用します。
そのため、二世帯住宅の種類のなかで最も費用を抑えられます。
ただし、生活空間がすべて同じになるため、世帯間でプライバシーを確保しにくい点に注意が必要です。
また、電気、ガス、水道の設備も共有するため、各世帯が使用した水道光熱費の割合がわかりにくいという問題もあります。
一部共有型
一部共有型は、住宅の部屋や設備の一部を共有する二世帯住宅です。
たとえば、住宅に必要な部屋や設備のうち、玄関や浴室だけを共有する方法です。
家のなかで世帯同士が顔をあわせるタイミングもありますが、程よい距離感を保って生活できます。
完全分離型では費用が高すぎると感じる場合も、一部共有型なら適度な費用に抑えられます。
ただし、完全同居型と同様、水道光熱費の割合が不明確になる点は注意が必要です。
2.二世帯住宅の相場
二世帯住宅の相場は、依頼先によっても異なります。
二世帯住宅の相場は、大手のハウスメーカーに依頼すると約3,000~5,000万円です。
一方、ローコスト住宅を手掛けるハウスメーカーに依頼すれば、約2,000~4,000万円で二世帯住宅を建てられます。
実際の価格は、二世帯住宅の種類、間取り、延床面積によっても変化します。
ただし、どの種類を選ぶとしても、ローコスト住宅を扱うハウスメーカーや工務店のほうが費用を抑えられます。
ローコストメーカー・工務店が安い理由
ローコストメーカーや工務店の住宅の価格が安いのは、さまざまな部分でコストカットしているからです。
たとえば、宣伝のための広告費を最小限にしたり、材料や設備を大量に仕入れて価格を抑えたりしています。
ほかにも細かい部分でコストカットするノウハウをもっているため、高品質な住宅を低価格で提供することに成功しています。
3.ローコストの二世帯住宅を建てる前に準備したい3つのこと
ローコストで二世帯住宅を建てたいと考えている場合は、事前に準備しておくべきことがあります。具体的に解説します。
二世帯間でよく話し合う
二世帯住宅を建てて生活するうえでは、それぞれの意見を互いに理解することが大切です。
どのような距離感で生活したいかについては、世帯によって考えに差がある可能性もあります。
双方の希望をきちんと共有し、すり合わせておきましょう。
日々の生活に関するルールも決めておくとスムーズです。
また、費用の負担割合についても話し合いが必要です。
親が費用を負担して子供の名義で登記すると、贈与税の対象となる可能性があります。
税制や自治体の制度を調べる
条件によっては、税制上の優遇を受けられたり軽減措置の対象になったりする可能性があります。
なるべくコストをかけずに二世帯住宅を建てて生活するためには、税制の知識を身につけることが大切です。
また、自治体によっては補助金を受け取れるケースもあります。
自治体によって制度の有無や内容は異なるため確認が必要です。
優先順位をつけておく
住宅を建てるときは、すべての希望を実現しようとすると予算が足りなくなる可能性があります。
それぞれの世帯の希望を確認したうえで、あらかじめ優先順位をつけておきましょう。
たとえば、費用をかけてでも水回りを別々にしたいと考えている人もいます。
その場合は優先順位が低い希望を諦め、予算内に収まるように調整することが大切です。
4.ローコストの二世帯住宅の間取りを決めるコツ
安く二世帯住宅を建てるうえでは、間取りの決め方にもコツがあります。
ここでは、具体的なコツを解説していきます。
シンプルな形にする
住宅の形をなるべくシンプルにすると、住宅を建てるための費用を安く抑えられます。
たとえば、凹凸のない四角い住宅にすると外壁材や屋根材が必要最小限で済み、工事の単価も低くなります。
住宅の形をシンプルにしても、外壁や屋根の色を工夫したり窓の位置にこだわったりすれば、十分におしゃれな住宅を建てることが可能です。
水回りはまとめる
キッチン、トイレ、浴室などの水回りは、なるべく1箇所にまとめましょう。
水回りがまとまっていると配管が短くて済むため、その分だけ費用の削減になります。
さらに、道路の近くに配置すれば、給排水の工事費も下げられます。
それぞれの世帯の生活動線も考慮しつつ、水回りを1箇所にまとめて暮らしやすい間取りを考えてください。
できるだけ「共有スペース」を多くとる
二世帯住宅では、共有スペースが多いほど費用を安く抑えられます。
すでに触れたとおり、すべての部屋や設備をわける完全分離型にすると、住宅を建てるための費用は高くなります。
一方、完全同居型にすれば、費用を最小限に抑えることが可能です。
コストをかけずにプライバシーを確保したい場合は、一部共有型を選びましょう。
家の中で行き来できる間取りにする
二世帯住宅の場合、家の中で行き来できない間取りにすると、建築基準法において戸建住宅として扱われない可能性があります。
家の中で行き来できない住宅は、建築基準法上では共同住宅や長屋に該当します。
共同住宅や長屋は戸建住宅よりも防火設計の基準が厳格であるため、建築にかかる費用も割高になりやすいです。
3階建ては避ける
3階建ての住宅は、2階建ての住宅よりもコストが高めです。
3階建ての住宅は構造設計基準が厳しく、その分だけコストがかかります。
また、数十万円の設計料が加算される可能性もあります。
土地が狭い場合は3階建てを検討するケースもありますが、なるべく2階建てで必要なスペースを確保できるようにするのがおすすめです。
5.ローコストの二世帯住宅でさらにコストカットする方法
二世帯住宅のコストを下げる方法はほかにもあります。
ここでは、押さえておきたい具体的なコストカットの方法を解説します。
造作収納・家具は慎重に検討する
作り付けの収納や家具は便利ですが、決して安くはないコストがかかるため注意が必要です。
オーダーメイドで家具を制作する場合と同程度の費用がかかる可能性があります。
住宅を建てる際に造作収納や家具をつけなくても、入居時に市販の収納や家具を買い足せば問題ないケースも多いです。
費用も安く済む傾向があります。
設備や内装をグレードダウンする
グレードが高い設備や内装を選ぶと、その分だけコストがアップします。
特に、設備については機能を確認し、不要なものが含まれていないか確認しましょう。
たとえば、食洗機のように後で買い足せるものは無理に取り入れる必要はありません。
リビングや玄関以外の人目につきにくい場所なら、内装をグレードダウンしてもそれほど気にならないでしょう。
自分でできることは後で整える
住宅を建てる際はいろいろな作業を同時に手配できますが、自分でできることは後から対応したほうがコストカットにつながります。
たとえば、エアコンを設置したい場合は、業者を自分で探すと大幅に費用が安くなる可能性があります。
また、庭の整備は業者に依頼せず、入居後に趣味として楽しみながら行うのもひとつの方法です。
実績があるメーカー・工務店に依頼する
なるべく安く二世帯住宅を建てるためには、コストカットについて豊富なノウハウを蓄積しているメーカーや工務店を選ぶことが大切です。
特に、地元に密着しながら営業しているメーカーや工務店なら、地域の特色や自治体の制度にも詳しいでしょう。
安心して住宅の建築を任せられる依頼先を選ぶことが大切です。
6.ローコストの二世帯住宅の事例
ローコストの二世帯住宅の事例としてはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、具体的な事例を紹介します。
■街並みに調和した和モダン住まい
外観と内観のいずれにおいても白と黒を基調としており、シンプルにまとめています。
シンプルモダンな内装がおしゃれで、世代を問わず落ち着いて暮らせる雰囲気です。
長期優良認定住宅となっており、長く安心して生活できます。
■2世帯フリープランの開放感ある住まい
リビングを吹き抜けにすることで、開放的で広々とした印象になっています。
リビングに掘りごたつを採用し、ゆったりと寛げる空間が特徴です。
太陽光発電取り入れており、無駄なく効率的に生活できる二世帯住宅です。
7.まとめ
二世帯住宅にはさまざまな種類があり、かかるコストもそれぞれ異なります。
ローコストで二世帯住宅を建てるためには種類だけでなく、
間取りや設備などにも工夫を取り入れることが大切です。
タナカホームズは、ローコストで高品質・高性能の住宅を提供しています。
暮らしやすい二世帯住宅を手頃な価格で手に入れたい人にもおすすめです。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:編集部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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