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2025年2月7日 / インテリア
【実例つき】山口・広島・島根で叶える理想の平屋!成功事例から学ぶ間取りの秘訣

平屋とは、階層が1階層のみの建物のことで、昔から存在する伝統的な日本家屋の作りです。
ワンフロアに全ての生活スペースが集約されており、階段による上下移動がないことからバリアフリーにも対応しています。
また、平屋は2階よりも間取りを柔軟に考えられることから、中庭やロフトを作ったりということも可能です。
上階がないため天井を高く取って開放感のある空間作りもできます。
そんな平屋ですが、バリアフリーな家を求める高齢者だけでなく、20代・30代の若い方からも高い人気を得ているのはご存じでしょうか。
そこで、ここではなぜ平屋の人気が高まっているのか、平屋にはどんなメリットがあるのかについて徹底解説します。
また、平屋がおすすめの人や、成功する間取りの設計ポイントなどについてもご紹介します。
家づくりで平屋を候補にしているという方は、平屋について深く知るためにもぜひこの記事を最後までご覧ください。
目次
1.平屋が人気の理由とは?
政府統計の総合窓口「e-Stat 政府統計の総合窓口」から、国土交通省の建築物着工統計を調べてみたところ、2023年の平屋の着工棟数は57,848件でした。
2012年は30,604件だったことから、約10年で2倍近く増えています。
平屋が人気になったことには、さまざまな理由が考えられます。
最も大きな要因としては、少人数世帯・高齢者世帯の増加です。
2人家族、3人家族のように家族の人数が減ったことで、2階建て・3階建てにするほどの広さが必要なくなりました。
高齢者のとっては階段での移動がないことで暮らしやすいということで平屋は選ばれているのでしょう。
他にも考えられる理由としては、テレワークの増加があります。
これまでは都市部にあるオフィスに出勤していた人も、コロナによる外出自粛によってテレワークが広く普及しました。
これにより、わざわざ都市部に家を建てる理由がなくなり、土地の安い郊外に家を建てる人が増えています。
郊外であれば広くて安い土地を購入できます。
平屋はワンフロアに生活スペースの全てを設計しなければならず広い土地が必要ですが、郊外であれば希望の予算内で平屋を建てることも可能ということです。
このようにさまざまな理由から、近年平屋が人気になっています。
では、そんな平屋にはどんなメリット・デメリットがあるのか、詳しく解説していきます。
平屋のメリット
平屋がなぜ人気なのか、それは2階建てでは実現できない平屋だからこそのメリットに魅力を感じている方が多いのも理由として考えられるでしょう。
平屋のメリットとして、以下のような点が挙げられます。
● バリアフリーに対応できる
● 耐震性能が高い
● ワンフロアで移動がスムーズ
● 家族間でのコミュニケーションが取りやすい
● 間取り・デザインの自由度が高い
● 外装のメンテナンスコストが抑えられる
まず、平屋はバリアフリーに対応できる点が魅力です。
階段がなくて上下移動が必要ないので、高齢になって足腰が弱くなっても移動の負担が少なく済みます。
上階がない分、耐震性能が高いため、万が一の災害時にも安心です。
また、全ての家事をワンフロアで済ませることが可能です。
その分、家事動線の無駄を省くこともできます。
例えば、2階建てだと、洗濯をする際に1階で衣類を洗い、2階のベランダへ持っていって干す、という方も多いでしょう。
この場合、1階から2階への移動もあるので作業する人の負担も大きくなります。
平屋なら、1階で選択に必要な作業を全て完結させることが可能です。
キッチンや洗面所などの水回りスペースを近い位置に配置すれば、キッチンでの作業の合間に洗濯をするなど、よりスムーズな家事ができます。
平屋は2階建てよりも家族との距離を近く感じることができます。
2階建てだと子供が2階の自室に引きこもってしまうということもあります。
平屋なら、リビングを通って自室に行くという間取りを考えることも可能です。
これにより、毎日家族が顔を合わせられるようになり、自然とコミュニケーションを増やすこともできます。
1日1回は子供の様子を見れるので、親としても安心ですよね。
平屋は間取り・デザインの自由度も高いです。
支える上階がない分、間仕切り壁や柱を抑えることができるので広々とした大空間や大開口も実現できます。
天井も高く取りやすいので開放感のあるLDKを作りたい方にもおすすめです。
勾配天井を作れば高い位置に窓を確保して明るいリビングにすることもできます。
さらに平屋は外装のメンテナンスコストを抑えられます。
家は、住み始めてからもメンテナンスが必要です。
外壁や屋根は築10年経過するころに塗装によるメンテナンスをしなければなりません。
その際、足場を組む必要がありますが2階建てのように高さが必要ないため、その分足場代を節約できます。
長く住み続けるために定期的なメンテナンスが必要ですが、少しでも費用を抑えられるのは嬉しいことですよね。
平屋のデメリット
平屋のデメリットとして、以下のような点が挙げられます。
● 広い土地を確保しないといけない
● 建築コストは割高
● 日当たり・風通しの確保が必要
● プライバシーの確保・防犯対策も重要
● 水害の心配がある
平屋はワンフロアにすべての生活スペースを確保する必要があるため、広い土地を確保しなければなりません。
そのため、土地の購入価格が高くなる可能性があります。
また、平屋は2階建てよりも広い基礎と屋根が必要なので、その分材料費・施工費が高くなり、建築コストが割高になりやすいです。
一般的には同じ面積の平屋に比べて10〜20%程度高くなると言われています。
また、平屋は家の中央部分に光が届きにくく、風通しも悪くなりやすいです。
日当たり・風通しを確保できる間取りを考えなければなりません。
平屋はワンフロアでシンプルな間取りですが、このシンプルな間取りは不審者が侵入しやすい間取りでもあります。
またお隣との距離が近いと、外からの視線が気になって昼間でも窓を閉めて生活しなければならなくなるなどプライバシーの確保も難しいです。
これらの問題を解決するためにも、窓の位置や間取りの工夫が必要です。
さらに、平屋は水害発生時に逃げ場がありません。
土地を探す際はハザードマップで水害リスクの少ない場所を探しましょう。
平屋に向くのはこんな人
平屋の住まいが向いている人の特徴としては、以下のような点が挙げられます。
● 小さな子供や高齢者など、バリアフリーが好ましい年齢層の家族がいる方
● 一人暮らし・夫婦のみなどコンパクトな生活がしたい方
● 老後も考えた暮らしがしたい方
● 開放感のある暮らしがしたい方
シンプルで移動がスムーズな平屋は、小さいお子様や高齢者にとって過ごしやすい家です。
また、少人数家族の方もシンプルな生活ができます。
上階がない分、高い天井を作れて柱・壁の少ない家づくりが可能な平屋は、開放感のある間取りにしたい方にもおすすめです。
2.成功する間取り設計のポイント3つ
平屋なら住みやすい家づくりが可能です。
しかし、平屋の家づくりを成功させるためにも、間取り設計での工夫が重要になってきます。
ここでは、成功する間取り設計のポイントを3つご紹介します。
動線を意識したレイアウト
まずは動線を意識したレイアウトです。
平屋はワンフロアで移動がスムーズです。
しかし、間取りの工夫をしなければ移動距離が長くなる可能性があります。
例えば、キッチンや洗面所などの水回りは近くにまとめることで、家事効率をあげることができます。
また、トイレはLDK・寝室・子供室のどこからでも適度な距離に配置すれば、夜中にトイレにいきたくなった時に便利です。
実際に生活することを考えた動線にすることで、住み始めてからも快適に暮らせる室内空間を実現できます。
採光と風通しを考慮した設計
平屋を設計する際は、日当たりと風通しを考慮することも大切です。
例えば、勾配天井を作って高窓や天窓で日当たりを確保したり、できるだけ風の通り道ができるように部屋には2箇所の窓を設置したりといった工夫が必要です。
勾配天井を作るなら、天井にシーリングファンの設置もおすすめです。
ファンによって室内の空気が攪拌されるので冷暖房効率も高められます。
収納スペースの工夫
平屋を建てる際、収納スペースの確保も重要です。
例えば、それぞれの居室には収納スペースを作らずにファミリークローゼットに家族の衣類や荷物を集約させる方法があります。
これなら、居室を広く確保できるだけでなく、洗濯した衣類もまとめてファミリークローゼットに収納できるので家事効率も上げられます。
また、要所に収納スペースを確保することも大切です。
キッチンには生活用品や食材などを確保できるパントリーを作ったり、廊下に掃除用具を収納できる小さめの押入れを用意したりするのも良いでしょう。
3.タナカホームズの平屋実例をご紹介
ここからは、タナカホームズで実際に施工した平屋の実例をご紹介します。
【島根県益田市】4LDK / 28坪(中島町モデル)

落ち着いた色味でまとめられた外観が魅力的なお家です。
こちらの住まいは、18 帖のLDKが広がる明るく開放的な空間となっています。
リビングに4.5帖の和室を隣接させることで、より広々とした印象に。
ゆったりとくつろげる工夫がされています。
また、キッチンには パントリーを完備 しており、食材や日用品をすっきり収納可能。
いつでも清潔な状態をキープしやすくなっています。

また、玄関には家族専用のファミリー玄関を設計。
靴や傘などで散らかりやすい玄関も、常にすっきりと片付いた状態を保つことができます。
急な来客時にもスムーズに対応できるのが嬉しいポイントです。
タナカホームズでは、こうした工夫が詰まった住まいづくりが可能です。
4.まとめ
平屋が人気の理由や、メリット・デメリット、平屋を成功させるための間取りについて徹底解説しました。
平屋は、バリアフリーに対応でき、耐震性能にも優れています。
また、開放的な空間も作れてスムーズな移動ができるなど、魅力が多いです。
しかし、広い土地が必要であったり、プライバシー確保や防犯対策が必要などいくつかデメリットも存在します。
デメリットを解消するためにも、間取りでさまざまな点に気をつけて設計することが大切です。
タナカホームズは、山口県・広島県・島根県を中心にたくさんの注文住宅を設計・施工してきました。
もちろんその中には平屋の実績も数多くあります。
山口県・広島県・島根県で平屋の家づくりを検討している方は、ぜひタナカホームズへご相談ください。
土地探し・間取り・デザインのご提案など、お客様の家づくりをトータルサポートいたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。
会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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