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2025年2月11日 / お金・ローン
【初心者向け】注文住宅の価格相場とコストを抑える5つのコツ

注文住宅の価格って本当にいくらぐらいなんだろう?
土地代や建築費用、内装や設備など、考慮すべき要素が多すぎて予算の目安が立てられない…。
そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、住宅金融支援機構の最新データをもとに、全国および山口・広島・島根エリアの価格相場を詳しく解説します。
また、価格を左右する重要なポイントから、賢く費用を抑えるための具体的な方法まで、「これから注文住宅を建てたい」と考えている方に向けて解説していきます。
目次
1.注文住宅の価格はどれくらい?
注文住宅の価格は実際どれくらいかかるのかをみてみましょう。
住宅金融公庫という「フラット35」の住宅ローンを提供している政府管轄の金融機関が毎年住宅価格をはじめとした調査を行なっています。
ここでは全国平均と山口県周辺のエリアそれぞれについての価格相場を住宅金融公庫の最新統計データをもとに解説します。
全国的な価格相場
注文住宅の全国の平均価格は、30〜40坪(約99〜132平方メートル)程度の規模で、土地代を含めて4,903万円です。
ただし、東京都をはじめとした都市部は住宅価格が5,000万円を超える場所がみられます。
対して地方では3,000万円台で注文住宅が建てられているケースもみられます。
価格帯の幅が大きいおもな要因は、土地代です。
たとえば、東京都心部では土地代が総額の半分以上を占めることもありますが、地方都市では2割程度にとどまる場合も少なくありません。
また、建築費についても、使用する材料や設備の品質によって変動します。
山口・広島・島根の価格相場
全国平均では相場が大きく変動するので、もう少しエリアを絞って注文住宅の価格をみてみましょう。
タナカホームズにご依頼を頂くケースが多い、山口県、広島県、島根県の3県に絞って価格相場などをみてみましょう。
それぞれの建築費や平均の住宅面積は以下の通りです。

山口・広島・島根の平均住宅面積・価格相場
「フラット35利用者調査」|住宅金融支援機構のデータをもとに筆者作成
このエリアでの相場は3,500〜4,800万円が平均相場であることが表から読み取れます。
ただし、同じ県内でも市街地と郊外では土地代に大きな差があるため、実際の予算計画にはSUUMOなどの不動産ポータルサイトなどを活用して土地を中心に価格を調べておくと良いでしょう。
2.注文住宅の価格を左右するポイント
注文住宅の価格を大きく左右する要素は、おもに2つあります。
・家の大きさと間取り
・使用する建材と設備
それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
家の大きさと間取り
家の大きさと間取りは、注文住宅の価格を決める最も基本的な要素です。
注文住宅を工務店へ依頼する場合、一般的な相場として1坪あたり65〜80万円程度の建築費用が必要になります。
たとえば、35坪の住宅を建てる場合、建築費用だけで2,275万円から2,800万円程度が目安です。
ただし建築費用は間取りの複雑さも大きく影響します。
L字型やコの字型など形状が複雑になるほど、必要な建材が増え、施工も困難になるため建築費用は上昇します。
さらに、2階建ての場合は階段スペースが必要となり、その分の有効面積が減少することも理解しておきましょう。
使用する建材と設備
建材や設備の選択は、注文住宅の価格に大きな影響を与えます。
外壁材を例にとると、一般的なサイディングでは1㎡あたり4,000〜10,000円程度ですが、タイルを使用すると15,000〜3,000円程度まです。
屋根材も同様で、スレート瓦、ガルバリウム鋼板、陶器瓦などいろんな種類がありますが、価格は材料によって変わります。
室内設備については、キッチンを例にすると、標準的なシステムキッチンで100〜150万円、高級仕様になると300万円以上の費用が必要です。
これらの選択は、デザインや機能性だけでなく、耐久性や維持管理のしやすさなども考慮して決定する必要があります。
3.費用を抑えるコツ5つ
注文住宅の費用を抑えるために、効果的な5つのコツをご紹介します。
順番に説明していきましょう。
こだわる部分に優先順位をつける
予算内で理想の家を建てるためには、こだわりたい部分に明確な優先順位をつけることが重要です。
とくに、構造躯体や断熱性能といった後からの変更が困難な部分は優先的に検討すべきです。
具体的な例として、リビングの床材は無垢材を使用し、その他の居室は合板にするといった使い分けも効果的でしょう。
また、照明器具や建具などは、将来的な交換を見据えて標準的な仕様を選択し、入居後に徐々にグレードアップしていく方法も考えられます。
このように、長期的な視点で優先順位を決めることで、予算を効率的に配分することが可能になります。
土地にかけるコストを抑える
注文住宅の総費用において、土地代は大きく変動する要因です。
理由は注文住宅に対する土地代が総費用の2〜5割程度を占めるためです。
土地にかけるコストを抑えることができれば、注文住宅の費用をグッと抑えられます。
土地の価格を左右するポイントは以下の点です。
・駅からの距離
・利便性
・土地の形状
・高低差の有無
・近接している道路
たとえば、以下の点が駅から徒歩5分以内の土地と、徒歩30分以上の土地では、利便性が変わるため価格差が変わる可能性があります。
自身の予算をみながら自信のあった土地相場を考えて土地を選びましょう。
また価格だけにとらわれず日当たりや風通し、周辺環境、災害リスクなどを総合的に評価し、住み心地と予算のバランスを取ることも大切です。
工務店を選ぶ
大手ハウスメーカーと地域密着の工務店では、同じ仕様でも価格に大きな差が生じます。
一般的に、大手ハウスメーカーは広告宣伝費や本社経費などの間接費用が高く、その分建築費用も高くなります。
一方、地域密着の工務店は、これらの経費が少なく、直接施工による無駄のない価格設定が可能です。
具体的には、同じ仕様でも坪単価で10〜20万円程度の差が出ることも珍しくありません。
ただし、工務店選びでは価格だけでなく、施工実績や技術力、アフターフォロー体制なども慎重に確認する必要があります。
ハウスメーカーと違い広告などで知名度を獲得していないケースがあるため、自身で調べ、必要に応じて足を運び完成物件などを見学する必要があります。
補助金や税制優遇を利用する
注文住宅の建築時には、様々な補助金制度や税制優遇を活用すれば、実質的な費用負担を軽減できます。
たとえば、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の基準を満たす住宅では、最大で100万円程度の補助金を受けられる場合があります。
また長期優良住宅をはじめとした高性能おな家を建てると、住宅ローン残高から一定割合の所得税を控除できる、住宅ローン減税も注文住宅の税制優遇のひとつです。
さらに、地方自治体独自の補助金制度もあり、子育て世帯向けや地域産材使用に対する支援など、条件に応じて活用可能です。
ただし、これらの制度は年度によって内容や予算額が変更されることがあるため、最新の情報を確認し、申請期限や条件を十分に理解しておく必要があります。
規格住宅という選択肢も
注文住宅の代替として、規格住宅を検討するのもひとつの手です。
規格住宅は、あらかじめ用意された標準プランをベースとするため、設計費用を大幅に抑えられます。
建材や設備もパッケージ化されているため、大量発注などの企業努力で注文住宅よりも価格が抑えられるのです。
規格住宅の中には間取りのカスタマイズも、ある程度可能なケースもあります。
気になる規格住宅がある場合は、どこまでカスタマイズできるかを建築会社にあらかじめルールを確認しておくと良いでしょう。
4.まとめ
注文住宅の価格は、全国平均で4,903万円、山口・広島・島根エリアでは3,500〜4,800万円が相場となっています。
価格を大きく左右するのは、土地代や家の大きさ、間取り、そして建材や設備の選択です。
自身にあった家づくりを行なえば、適切な価格で家づくりが行なえます。
規格住宅を選べば、注文住宅よりも価格を抑えられます。
気に入った規格住宅があればぜひ検討してみてください。
タナカホームズは80プランと充実した建材・設備を揃えた規格住宅をご用意しています。
「自分が住むなら」をテーマに間取りを考えているので、あなたにあったプランがみつかるはずです。
また自由設計の注文住宅も対応しています。
明治元年創業のタナカホームズは、時代を超えて家づくりに向き合ってきたノウハウや知識を活かして、お客様の家づくりをしっかりサポートしていきます。
気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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