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2022年6月25日 / 家づくり
【マンションから一戸建てへ】それぞれのメリットと住み替えに関する不安の解消法を紹介
現在住んでいるマンションから一戸建てへの住み替えを検討している一方で、さまざまな不安がぬぐえないという人は多いでしょう。
マンションと一戸建てのメリット・デメリットについて知りたいという人もいるはずです。
この記事では、マンションと一戸建てを比較しつつ、住み替え時の不安要素についてわかりやすく解説します。
マンションから一戸建てへのスムーズな住み替えを検討する際に参考にしてください。
目次
3. マンションから一戸建てへの住み替えにともなう不安要素とその対策
1.マンション住まいで得られるメリット
マンションと一戸建ての住環境には、さまざまな違いがあります。
ここでは、一戸建てと比較してマンションのよい点をいくつか紹介します。
一戸建てと比べるとセキュリティが厳重
一戸建ては、家主自身がセキュリティを強化する必要があります。
しかし、マンションではオートロック管理が一般的で、監視カメラやオートロックなども最初からついているため、自分で設定せずにすみます。
平日の昼間に管理人が常駐しているマンションが多いことも、セキュリティ面で安心できる要素です。
盗難などのリスクは、一戸建てと比べると低いといってよいでしょう。
公共部分の修繕・掃除などは不要
マンションでは、経年劣化する外壁の修繕などを個人で担う必要がありません。
公共部分の修繕・管理費用は毎月の積立で管理されており、突然まとまったお金が必要になることはありません。
これは大きなメリットです。 マンション周辺の掃除やゴミ回収などについても、自身で管理せずにすみます。
修理を行う際の業者の手配なども管理人の業務で、業者の選定・依頼といった手間もありません。
階段の上り下りが不要
一戸建ては2階建てになっていることが多い一方、マンションではワンフロアが中心です。
エレベーターもついており、築年数がよほど古い物件でない限り、部屋と部屋の境目に段差が少ないバリアフリー設計になっているのが一般的です。
バリアフリー設計が可能な注文住宅とは異なり、2階建ての建売住宅は、バリアフリー設計になっていない場合もあります。
建売の2階建て一戸建てとマンションとを比較すると、年齢を重ねて足腰が弱ったときに過ごしやすい環境としては、マンションに軍配があがるといえるでしょう。
指定日以外の日もゴミ捨てが可能
一戸建ての場合、ゴミを捨てられるのは地域が指定した日だけです。
しかし、ゴミの集積スペースが設置されたマンションなら、曜日を問わず好きな時間にゴミを捨てられます。
ゴミを家で保管したり、ゴミ捨てのために早起きしたりする必要がありません。
地域のゴミ当番で、ゴミネットの設置や回収、ゴミ捨て場の清掃などが不要なこともメリットです。
メンテナンス次第で一戸建てより耐用年数が長い
耐用年数とは、構造物の仕組みや材質の品質を維持できる期間のことです。
鉄骨鉄筋コンクリートのマンションの耐用年数は47年です。
一方、木造一戸建ての耐用年数は20年から22年とされています。
実際に住める期間は耐用年数とメンテナンス次第であり、マンション・一戸建てにかかわらず、念入りなメンテナンスを実施することで耐用年数を伸ばせます。
耐用年数より長く住むこともできますが、マンションと一戸建てでは当初の耐用年数にかなりの差があることも事実です。
2.一戸建てに住みかえるメリット
マンションから一戸建てに住み替えると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、マンションから一戸建てに住みかえるメリットを解説します。
土地を保有でき売却する際の自由度が高い
マンションは「敷地利用権」という形式で土地を共有することになっています。
これは、マンションでは土地を個人的に所有することができないことを意味し、その価値の大部分は建物の価値を示します。
一方、土地と建物を合わせて購入する一戸建てなら、より明確なかたちで土地を保有できます。
たとえ建物が古くなり、取り壊すことになったとしても、土地を保有しているため、資産価値はゼロになりません。
将来、売却する際の自由度も高く、子どもに住居を受け渡す場合でも、建物だけを建て替えることもできます。
毎月のランニングコストが低くなる
マンションでは毎月、管理費や修繕積立金、駐車場代、駐輪場代などの費用がかかります。
年々同じ金額ということではなく、修繕積立費などは10年単位で見直され、値上がりするのが一般的です。
一戸建てでは、こうしたお金の積み立てや管理費などが不要です。
建物にかかる毎月のランニングコストは、マンションと比べると低いでしょう。
さらに、駐車場付きの一戸建てなら、毎月の駐車場代も支払う必要がなくなります。
近隣の住人への物音やペットの影響などを気にせずすむ
マンションでは、階下や周囲への物音を気にせざるをえません。
子どもの足音やものを落とした音などに、階下の住人から苦情を申し入れられるといったトラブルがよくあります。
しかし一戸建ての場合は、隣家と一定の距離があるため、ある程度なら音漏れしにくいのが特徴です。
多少の物音なら気にする必要がありません。
洗濯をしたり掃除器をかけたりするタイミングも自由です。
また、規約などに縛られず、自由に好きなペットを飼うことができることも一戸建ての魅力といってよいでしょう。
注文住宅なら自分好みの間取りを実現できる
マンションでもある程度間取りの変更は可能ですが、注文住宅を建てる際の間取りの自由度はけた違いといっても過言ではありません。
柱や窓、水まわりの位置や仕様の変更も自由に行え、理想の住まいを実現しやすいことが大きなメリットです。
また、リフォームや修繕に関しても、自分の意志とタイミング次第で実行できます。
同程度のマンションと比べると固定資産税が安い
固定資産税とは、家屋や土地といった固定資産について課せられる税金のことです。
土地と建物の固定資産税、土地と建物の土地計画税の総支払額は、マンションと比べると一戸建ての方が安くなります。
3.マンションから一戸建てへの住み替えにともなう不安要素とその対策
マンションから一戸建てへの住み替えを検討しつつ、現在の住まいの売却やローン残高など不安を感じてしまい、なかなか一歩前に進めないということも多いことでしょう。
ここでは、住み替えに際しての不安要素と、その対策を紹介します。
ローンの残債がある場合でも一戸建てに住み替えられる?
マンションの住宅ローンをすでに完済している場合は、特に問題なく戸建てを購入できます。
しかし、住宅ローンが残っている場合は、抵当権を抹消しなければなりません。
抵当権は、借りた側が住宅ローンを支払えなくなった場合、住宅ローンを融資している金融機関が担保である当該マンションを差し押さえする権利のことです。
ローンの残債がある限り、抵当権は金融機関側にあります。
そのため、勝手にマンションを売却することができません。
マンションの抵当権を抹消するためにはまず、マンションのローン残債額とマンションの売却価格を把握しましょう。
不動産会社からマンションの売却予想価格を教えてもらい、売却金でローン残債を一括返還できるかどうかを確認します。
売却金によるローン完済が難しいオーバーローンの場合は、「住み替えローン」の利用を検討しましょう。
住み替えローンは、マンション売却後のローン残債と購入する戸建ての住宅ローンをまとめて一緒に組めるローン制度で、通常の住宅ローンよりも審査基準が若干厳しいといわれています。
マンションの売却と一戸建て購入のどちらを先行させるべきか?
マンションから一戸建てへの住み替えに際しては、「マンションの売却先行」と「一戸建て購入先行」の2パターンがあります。
資金面の負担を減らすことを考慮すると、売却先行がおすすめです。
特に、マンションのローン残債が残っている場合は、マンションを高値で売却し、一戸建て購入時の負担を減らすことを優先すべきです。
一戸建てを購入したのち、マンションを売却する場合は、時間に余裕がなく、売り急ぐケースが多くなります。
買い手との価格交渉が思うように進まず、相場より安い価格で売却せざるをえないケースもあります。
一方で、売却先行の場合は、急ぐ必要がなくなり、納得のいく金額で売却できることが多いようです。
また、売却金を一戸建ての購入資金に充てることができ、金銭的な負担も軽減できるメリットがあります。
ただし、売却先行の場合は、マンションの引き渡し日から新居へ入居するまでの間、仮住まいが必要です。
ある程度の期間がある場合は、賃貸物件を借りることも検討しましょう。
4.マンションから一戸建てへの住み替えの流れ
ここでは、マンションから一戸建てに住み替える際の一般的な流れについて解説します。
資金計画の立案
資金計画を立てるためには、マンションのローン残債の確認が必須です。
さらに、今住んでいるマンションの評価額を不動産会社に査定してもらい、「マンションの評価額」から「住宅ローン残債」を差し引き、売却後の残債を算出する必要があります。
ここでローン残高を評価額が上回れば、住み替える一戸建ての頭金に回すことができます。
購入時に手出しできる頭金の金額と一戸建ての購入額、住み替え後の住宅ローンの返済額がわかった段階で、返済期間などの計画を立てましょう。
反対に、毎月の住宅ローンの返済可能額、返済可能期間、頭金の金額などから、住み替える一戸建ての予算を算出することもあります。
住んでいるマンションの売却
今住んでいるマンションを売却すれば、一戸建ての住宅ローンとマンションの住宅ローンを負う、二重ローンの状態に陥らずにすみます。
また、先にマンションを売りに出すことで、売却期限を気にかける必要が減るでしょう。
無理して値下げ交渉に応じるというリスクも低くなるため、マンション売却時は、できるだけ高く売却することに専念し、より好条件の一戸建てに住み替えることを目指すべきです。
住み替える一戸建てを購入
マンション売却決定後は、購入する一戸建てを探しましょう。
売却価格次第で、一戸建てにかけられる予算が変化することもあります。
理想とする一戸建てがなかなか見つからない、こだわりの注文住宅を建てたいという場合は、転出と転入のタイミングが合わないケースもあるでしょう。
転出のタイミングが転入のタイミングよりかなり早いという場合は、つなぎの住居として賃貸住宅の活用を検討しなくてはなりません。
5.山口県の一戸建てに住み替えするなら
一戸建てを購入する際は、建売住宅と注文住宅の選択肢があります。
一戸建てのメリットをより大きく享受したいなら、土地付きの建売住宅を購入するか、購入した土地に注文住宅を建てましょう。
山口県では、注文住宅建設費用が全国平均と比べると200万円ほど低くなっています。
マンションから一戸建てへの住み替えを検討するなら、注文住宅も視野に入れておきましょう。
6.まとめ
マンションから一戸建てへの住み替えを検討するとき、さまざまな不安要素が足かせになるでしょう。
資金面の負担を減らすためには、売却先行を行い、必要に応じて住み替えローンを検討しましょう。
一戸建てのメリットを最大限に享受したいなら、注文住宅を建てることも視野に入れてください。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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