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2023年5月23日 / 設備
太陽光発電システムの耐用年数と長持ちさせる方法、山口県で施工する際の注意点を解説
光熱費が高騰する昨今、太陽光発電に注目が集まっています。
マイホームへの太陽光発電システムの導入を検討している人も多いのではないでしょうか。
この記事では太陽光発電の耐用年数を詳しく解説します。
丈夫で長持ちする太陽光発電システムを見つけるヒントとして、活用してください。
目次
1. 太陽光発電システムを導入する3つのメリット
太陽光発電システムをコストをかけてまで導入するメリットは何でしょうか。
3つのメリットを解説します。
電気代を節約できる
太陽光発電システムを導入すると、電気代を節約できます。
太陽光発電システムが発電した電力を自家消費、つまり自分たちで使えるためです。
電力会社から購入する電気量が減るため、電気代の削減につながります。
停電時にも電力を確保できる
太陽光発電システムがあれば、停電で電力会社からの通電が止まっても電気を使えます。
日照があり、発電してさえいれば、自立運転モードへの切り替えで停電時の電力をまかなえます。
日照のない夜間や悪天候には蓄電池があると安心です。
余剰電力を売電し収入を得られる
太陽光発電システムが創り出した電力のうち、自家消費してさらに余った電力(余剰電量)は電力会社に売ることができます。
年間20万円までは確定申告が不要なため、売った代金は全額収入に充当できます。
2. 太陽光発電システムの耐用年数
気になる太陽光発電システムの耐用年数は、どのくらいでしょうか。
パネルとパワーコンディショナにわけて解説します。
太陽光パネルの耐用年数
太陽光を受けるパネルの寿命は意外と長く、20~30年といわれます。
日本には30年を超えて稼働するパネルもあり、実際何年まで使えるかは未知数の部分も多いようです。
パネルは一度設置すると動かないため、劣化しにくいのが長持ちする理由です。
パワーコンディショナの耐用年数
パワーコンディショナは太陽光パネルが発電した電力を、家庭で使えるようにする変換器です。
常に稼働しているため劣化しやすく、寿命は10~15年といわれます。
掃除などの定期的なメンテナンスを行うことが長持ちさせる秘訣です。
3. 太陽光発電システムの「法定耐用年数」とは
耐用年数を調べると「法定耐用年数」という語句が登場します。
法定耐用年数とは何でしょうか。
詳しく解説します。
「法定耐用年数」とは
法定耐用年数とは、法律で定められている機械や設備の耐用年数です。
実際の寿命を示すのではなく、固定資産の減価償却計算に使われます。
固定資産とは土地や家屋、設備などの総称です。
消耗品ではないため、数年にわたって減価償却するやり方で確定申告書に記載します。
確定申告において機械や設備の減価償却ができる年数が、法定耐用年数です。
太陽光発電システムの法定耐用年数
太陽光発電システムの法定耐用年数は、17年です。
導入から17年目までの確定申告で、減価償却資産として計上できます。
前述のとおり法定耐用年数は税務上の償却期間を示すものであり、設備の寿命を示してはいません。
太陽光発電システムそのものの寿命と混同しないよう注意しましょう。
一般住宅では法定耐用年数は気にしなくてよい
太陽光発電システムの法定耐用年数17年は、一般住宅では気にする必要はありません。
確定申告に向けて、法定耐用年数を考慮しなくて問題ないためです。
売電収入による1年間の所得が20万円を超えると、確定申告をしなければなりません。
ただし、一般家庭の余剰売電で20万円を超えることは稀です。
確定申告が必要な所得20万円を超えるまでは、法定耐用年数について考えなくて大丈夫です。
4. 太陽光発電システムの発電量が落ちる5つの原因
太陽光発電システムの寿命はまだ先なのに、発電量が落ちる場合があります。
原因として考えられる5つの要素を解説します。
パネルやシステムの破損
急に発電量が落ちたときは積雪や風圧、飛来物などにより、パネルやシステムが物理的に破損している可能性が考えられます。
性能が高くないメーカーのシステムを設置していた場合は、初期不良レベルの破損もあるかもしれません。
破損は施工会社の自然災害補償が受けられる可能性があるため、一度点検してもらいましょう。
パネル表面の汚れ
鳥の糞や黄砂・砂埃、ゴミ、枯葉などがパネル表面に付着している場合も、発電量が低下します。
パネルは屋根の上で外的環境にさらされているため、汚れが付きやすい点に注意しましょう。
定期的な清掃やメンテナンスをすると、汚れを早期に発見できます。
紫外線による部材の変質
太陽光発電システムは各所が紫外線にさらされ続けています。
発電量の低下は、部材の変質が引き起こしている可能性もあります。
また、樹脂が劣化した部分に水分が侵入する「層間剥離」が起きるおそれもあるため、早めに点検を受けましょう。
温度変化による劣化
太陽光パネルは、実は高温に弱い部材です。
春先より真夏日の方が発電量が少ない場合があり、これはパネルが高温の影響を受けているためと考えられます。
高温が続くと部材の変質や剥がれが起き、破損につながるおそれもあります。
雨水などの浸入による腐食
電気系統である太陽光発電システムは、水分が大敵です。
わずかに空いた隙間から雨水が浸入すると部材を浸食・破損し、発電量を落としかねません。
専門業者に定期的なメンテナンスを依頼し、大規模な破損を未然に防ぎましょう。
5. 太陽光発電システムの耐用年数を縮めやすい条件
紫外線や風雨のほか、雪や塩風も太陽光発電システムを劣化させる原因となります。
海に近い地域では「塩害」に注意しましょう。
海からの風には塩分が含まれており、機械設備を侵食したり錆を引き起こしたりします。
風が強く雨が少ないと塩分が流されにくく、劣化が早まります。
積雪が多い地域では、雪の重みでパネルや架台が破損する危険があります。
除雪作業を想定した上で、太陽光発電システムの設置計画を立てることが大切です。
6. 太陽光発電システムの耐用年数を長くする方法
高価な太陽光発電システムを、少しでも長持ちさせる方法はあるのでしょうか。
5つの方法を解説します。
丈夫な太陽光パネルを設置する
太陽光発電は経年劣化します。
経年劣化の程度は素材によって異なり、劣化しにくい順に並べると以下のとおりです。
・CIS、CIGS
・ヘテロ接合
・多結晶
・単結晶
・アモルファス
また発電性能が規定値よりも下回ったときにメーカー保証が受けられる「出力保証」もあります。
太陽光発電を長持ちさせるには、丈夫な素材と出力保証が揃ったメーカーを選びましょう。
定期的な点検・メンテナンスを行う
太陽光発電システムは、一度の破損や不具合が起きるだけで、大規模な修繕が必要になります。
パネルの修理には足場を組み屋根に上がる必要があり、修繕も簡単ではありません。定期的な点検とメンテナンスで、異変の早期発見を心掛けましょう。
メンテナンスフリーを謳うパネルでも、最低限のチェックをしておくと安心です。
太陽光発電システムのメンテナンスは専門業者に依頼します。
パワーコンディショナの設置場所に注意する
常に稼働しているパワーコンディショナを長持ちさせるには、設置場所に工夫が必要です。
直射日光が当たらず、湿気が少ない場所に設置しましょう。
また、ブレーカーと離れると、送電時に負荷がかかります。
パワーコンディショナとブレーカーをできるだけ近くに配置できないか、検討してみてください。
パワーコンディショナのフィルター掃除をこまめに行う
パワーコンディショナには、専用の換気フィルターがついています。
埃や砂でフィルターが目詰まりすると内部に熱がこもり、システムの温度上昇抑制機能が働きます。
結果的に発電効率が落ち、発電量も減少します。
数か月から半年に1回程度はフィルター掃除を心掛けましょう。
発電量をチェックし不具合を早期発見する
太陽光発電システムがつくりだす電力量を、日々チェックするのも大切です。
日常的に発電量をチェックしていると「晴れているのに、あまり発電していない」と不具合に気づきやすくなります。
不具合は早期発見できるほど、修理費用も節約できます。
毎日の発電量チェックを習慣にしましょう。
7. 耐用年数の長い太陽光発電システムの選び方
長持ちする太陽光発電システムは、どのような点に注意して選べばよいのでしょうか。
2つの観点を解説します。
実績のある施工会社を選ぶ
太陽光発電パネルの設置実績が豊富な会社を選ぶと、蓄積されたノウハウを活かし、最大効率・最大発電量が期待できる方法で設置してくれます。
また不具合が起きやすい箇所も熟知しているため、不具合が起きにくい設置方法も期待できるでしょう。
保証やアフターサービスの内容を確認する
設置から何十年と使う太陽光発電システムは、保証期間の長さも気になります。
できるだけ保証期間が長く、アフターサービスが充実している施工会社を選んでください。
施工時の業者瑕疵に対する補償もチェックします。
8. 山口県での太陽光発電システムの注意点
山口県の年間日照時間は、全国で31位(1,953時間)です。
1位の山梨県(年間日照時間2,216時間)と比べると263時間の差があります。
山口県で効率よく太陽光発電をするには、山口県の日照時間や特徴を知り尽くした施工業者に依頼することが大切です。
低コストで導入したい場合は、タナカホームズの「シェアでんき」もご検討ください。
初期費用0円、15年目までのメンテナンス費用も0円で太陽光発電システムを設置できます。
※ 参考:気象データ(都道府県データランキング)
9. まとめ
太陽光パネル発電システムの耐用年数は、パネルが20~30年・パワーコンディショナが10~15年です。
「法定耐用年数」は固定資産の確定申告に必要な年数のため、一般住宅ではとくに考えなくて問題ありません。
太陽光発電システムは初期費用はかかりますが、長期的に運用しコストを回収する設備です。
少しでも長持ちさせるため、また日照量が全国平均を下回る山口県でも効率よく発電させるために、最適な設置方法を熟知した施工会社に依頼しましょう。
タナカホームズは中国地方・山口県に明治から根付く、地元の工務店です。
太陽光発電システムを搭載した住宅も多数施工してきたタナカホームズの家を、実際に見てはいかがかでしょうか。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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