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2021年8月26日 / 家づくり

【今さら聞けない】平屋一戸建ての建築費用や間取りの基本ガイド

「平屋」とは、1階部分のみで構成された住宅です。

近年ではデザインと機能性が両立できると平屋の人気が高まっています。

ここでは、平屋の一戸建てを建築したい人に向け、平屋の特徴や人気が高い理由を紹介します。

建築費用の相場や間取りの例、メリット・デメリットなども紹介するため、理想をかなえる平屋の設計に役立ててください。

 

目次

1.「平屋」とは?

2.平屋の一戸建てが人気の理由

3.平屋の一戸建ての特徴

4.平屋のメリット

5.平屋のデメリット

6.平屋の一戸建てに必要な面積の目安

7.平屋の一戸建ての価格

8.屋の建築費用を抑えるコツ

9.平屋の一戸建ての間取り例

10.平屋を建てる際の注意点

11.平屋の一戸建ての施工事例

12.まとめ

 

 

1.「平屋」とは?

平屋とは、1階部分のみで構成された住宅を指します。

昔ながらの日本家屋の多くは、平屋です。

近年は西洋建築が主流ですが、デザインと機能性を両立できる平屋に、注目する人が増えています。

 

 

 

2.平屋の一戸建てが人気の理由

高齢化社会と日本文化への関心の高まりを受け、平屋が人気を得ています。

生涯同じ家に住むためには、年を取っても暮らしやすい造りや設備が必要です。

その点、階段のない平屋の一戸建ては、バリアフリー化しやすくなっています。

特に、シンプルな構造に利便性の高いIoTを取り入れた設計が注目されています。

日本特有の風土にもマッチしていて、四季を楽しみやすいのも平屋が持つ大きな特長です。

以降では、平屋の一戸建てに関する特徴を詳しく解説します。

 

 

 

3.平屋の一戸建ての特徴

日本の建築事情や風土にあう、平屋の一戸建ての特徴を解説します。

 

柔軟な設計が可能

平屋は、建築制限を守りつつも柔軟な設計が可能です。

なぜなら、ワンフロアに生活空間をまとめられるからです。

通常の2階、3階に該当する部分に余裕ができるだけでなく、階段やドア、廊下のスペースが不要になる分、のびのび使えます。

たとえば、天井の高い設計、デザイン性を盛り込み屋根に大きな傾斜をつけた設計などを採用できます。

 

日本の風土にマッチする

平屋の一戸建ては「南北通風」が基本です。

間仕切りを少なくし、高さを利用して大きな窓を設けると、風通しにすぐれる快適な環境が手に入ります。

また、日本は地震が多い国です。

ワンフロアのみの平屋は全体の重量を抑えられ、2階建てよりも耐震性に優れます。

 

家族とコミュニーションが取りやすい

上下階では、どうしてもコミュニケーションが取りにくくなります。

一方、平屋は家の中でのコミュニケーションが便利です。

目が放せない小さな子ども、高齢の両親との暮らしに向いています。

 

自然の風景を楽しめる

周囲を庭で取り囲んだ平屋は、数多く見られます。

自然豊かな庭に接すれば、家に居ながら季節の移り変わりを感じられ、開放的な気分が高まります。

ウッドデッキや縁側、坪庭など、自然を楽しむためのアイディアを盛り込みましょう。

 

 

 

4.平屋のメリット

平屋に暮らす上で得られる、具体的なメリットを紹介します。

 

家事がしやすい

平屋は階段の上り下りが不要で、コンパクトに動線を集約できます。

そのため、移動が少なくなり、家事をスピーディーに進められます。

また、フラットで間仕切りがない平屋には、掃除ロボットなども使いやすいです。

 

バリアフリーにしやすい

平屋は階段を使う必要がないため、バリアフリーにしやすくい構造です。

子供や高齢者などのケガや転倒のリスクを防げます。

快適に長く暮らすために、バリアフリー化を重視したい人にも平屋はおすすめです。

 

メンテナンス費用を抑えられる

高さのない平屋は、外壁塗装の際に足場を設置しなくてすみます。

2階がないため、上下階をまたぐ給排水管や、水漏れのチェックなども不要です。

メンテナンスが簡単で手間がかからない分、費用を抑えられます。

 

災害に強い

平屋は2階建ての家と比べると重心が地面に近いため、地震の揺れや台風の風圧に対し、どっしり構えられます。

そのため、構造上、災害に強いと言われています。

災害が多い地域に家を建てる場合は、平屋を検討すると良いかもしれません。

 

設計の自由度が高い

水平・垂直方向に余裕があるため、趣味や好みにあわせ柔軟な設計が可能です。

平屋は災害に強いため、柱や壁が少ない広々とした空間や、大きな開口部を造れます。

天井を高くする、小屋裏を造るなど、自由に設計してみましょう。

 

 

 

5.平屋のデメリット

平屋を建築して暮らすにあたり、デメリットとなる点を解説します。

 

2階建てより広い敷地面積が必要

十分な生活スペースを確保するためには、広い敷地面積が必要になります。

敷地が広くなればその分、土地の購入費用や税金が高くなるでしょう。

また屋根と基礎部分の面積が増えるほど、建築費用がかさみます。

 

冷暖房効率が悪くなる可能性がある

高い天井の平屋を建てると、2階建ての家と比べた場合に冷暖房の効率が悪く感じます。

部屋の温度をすぐに調整できないだけでなく、光熱費が家計の負担となるでしょう。

こうした問題を軽減するためにも、建築資材の選定を慎重に行うなどの工夫が必要です。

 

プライバシーや防犯対策が必要

平屋は、周辺の環境や間取りにより、家の中が丸見えになってしまいます。

そのため、周辺環境にあわせて、人通りが少ない場所に窓を設置するなどの対策が必要です。

また、空き巣などの防犯対策も必要です。

例えば、踏むと音が出る砂利を庭に敷いたり、人感センサー付きライトを設置したりなどの解決策があります。

 

日当たりが悪くなりやすい

平屋の一戸建ては、どうしても日当たりが悪くなりやすい傾向があります。

意識的に窓の数を増やしても、日当たりが悪い部分は発生するため注意が必要です。

できるだけ間取りを工夫し、日当たりや風通しについて対策しましょう。

 

 

 

6.平屋の一戸建てに必要な面積の目安

25坪以上の延床面積で平屋を建てる場合、建ぺい率が30%の地域ならば、84坪以上の土地が必要です。

また、建ぺい率が50%の地域では、50坪以上の土地が必要です。

夫婦と子どもがいる3~4人家族ならば、3~4LDKに相当する35坪(≒115.7平米)の延床面積が目安になります。

土地ごとの建ぺい率にもとづき、確保すべき土地の広さを計算しましょう。

 

 

 

7.平屋の一戸建ての価格

新築の価格相場

建築を依頼する業者のタイプにより、価格相場は変わります。

坪単価の相場は、ハウスメーカーでは70~80万円、工務店では60~70万円程度です。

2~3LDKの平屋を建てる場合は、1,000~2,000万円程度が目安です。

 

2階建てとの比較

平屋の建築費用は、2階建ての1〜2割程度割高な傾向です。

そもそも、2階建て用の資材が一般的であるため、平屋に適した材料を取得するだけでも費用がかかります。

広い敷地を取得するため、土地代もかさみます。

一方、建設の際の足場が少なくて済むため、その分の費用は削減可能です。

 

平屋の建築費用がかさみやすい部分

平屋の一戸建てを造るとなると、屋根と基礎工事で費用がかさみやすいです。

これは、2階建て住宅と同程度の敷地面積を平屋で確保する場合に、発生する問題とも言えます。

さらに、平屋を建設する地盤が悪いと基礎工事に要する工程が増えて、建築費用がかさむケースもあるため慎重な判断が必要です。

 

 

 

8.平屋の建築費用を抑えるコツ

設計をシンプルにするほど、建設に必要な手間が省け、人件費の削減が可能です。

特別な材料は避ける、豪華すぎる設備は省くなどして節約しましょう。

キッチンなどの水回りにかかわるメーカーは、有名であるほど値が張ります。

メーカーにこだわりがなければ、無名のメーカーを選びましょう。

 

 

 

9.平屋の一戸建ての間取り例

 

平屋の一戸建ての間取りについて、例を挙げて解説します。

「I」字型

一般的な間取りで、直方体の形状です。

壁がないため、開放的で明るさを重視した間取りが可能です。

特に、長さのある壁一面を南向きの窓にすると、家全体に光がふりそそぎます。

ファミリー向けの35坪で設計する場合には、I字型が適しています。

 

「L」字型

風通しがよく、程よい開放感が魅力的な間取りが可能です。

I字型と比較すると、ゾーニングできる点がメリットです。

加えて、より複雑な間取りと比べると、建築費用を抑えられます。一方、庭が外から丸見えになる点に気をつけましょう。

L字型も35坪で平屋を建てる場合に適しています。

 

「コ」の字型

 

 

コの字型は、中庭をぐるりと取り囲んだ間取りです。

家の中心まで光や風が届き、プライバシーも守られます。

外からの視線が気になる住宅地、往来の通行が多い場所におすすめの間取りです。

庭を挟むと、室内の距離感も保てます。

 

「ロ」の字型

ロの字型も、プライバシーを守りやすい間取りです。

中庭は採光に役立ち、通路としても活用できます。

ただし、落ち葉や汚れが溜まりがちな点、排水菅がつまりやすい点に注意しましょう。

排水性をよくするためには、定期的なメンテナンスが必要です。

構造が複雑なためコストがかさみがちな点も、理解しておきましょう。

 

 

 

10.平屋を建てる際の注意点

平屋を建てる際に、注意しておきたい点について解説します。

 

土地や設計に関する注意点

平屋には1階しかないため、浸水が発生しても2階には逃げられません。

そのため、建築する場所に注意し、近くの避難場所を確認することが大切です。

間仕切りが少ない平屋は、プライベートが保ちにくい場合があります。

引き戸で間仕切りをすると、開きスペースの配分を自由に調整できます。

開放感とプライベートを両立しましょう。

 

費用に関する注意点

家を建てる際は建築費用に目が行きやすいですが、固定資産税にも注意しなければなりません。

平屋は2階建てよりも敷地面積が広いため、固定資産税の負担が大きくなります。

固定資産税を抑えるには、資産価値を下げる必要があります。

設計や間取りは可能な限りシンプルにしましょう。

材料は木造がおすすめです。コンクリートで造らなくても、ある程度の強度さえあれば平屋なので心配いらないでしょう。

 

 

 

11.平屋の一戸建ての施工事例

平屋の一戸建てについて、施工事例を紹介します。

 

シンプルで無駄がない平屋

シンプルながら、暮らしやすい設備や工夫がふんだんに取り入れられています。

省エネ可能な高断熱な浴槽、使いやすい位置に設置された玄関収納に加え、暮らしやすい動線が設計されています。

 

心地いいフラットな空間

家族が集まりやすい、広いリビングが印象的な平屋です。

おしゃれな洗面台やシューズインクロークに見られるように、デザインと利便性を両立した、心地よいフラットな環境が特徴です。

 

カントリー風の平屋

緑色のサイディングと木目調の玄関ドアが印象的な平屋です。

 

シックなデザインで高級感を演出

高級感のあるシックなデザインで、ダークブラウンが効果的です。

 

 

 

12.まとめ

平屋は機能的で暮らしやすく、設計の自由度が高い建物です。

家事のしやすさ、バリアフリーに配慮して一戸建てを求めるならば、平屋がおすすめです。

建築費用や固定資産税について計算し、日当たりのよさや風通しなどに配慮し、住みよい家を手に入れましょう。

 

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会社名:田中建設株式会社

部署名:編集部

執筆者名:大勢待 昌也

執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 

執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi