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2023年4月17日 / 性能
太陽光発電はコスパの良い発電システム!おすすめの理由とメリット・デメリットを解説
電気代の高騰をきっかけに、マイホームへの太陽光発電設備の導入を考える人も多いのではないでしょうか。一方で太陽光発電は本当にコスパが良いのか気になるかもしれません。
この記事では太陽光発電のコスパについて、詳しく解説します。マイホームに太陽光発電設備を導入するか決めるヒントにしてください。
目次
1. 太陽光発電とは
はじめに太陽光発電の仕組みと、太陽光発電のメリットでもある「売電」について要点を解説します。
太陽光で発電できる仕組み
太陽がもたらす光エネルギーが太陽光パネルに当たるとパネル内の半導体の電子が動き、電気が起きます。太陽光は光エネルギーを直接電気エネルギーに変換する発電機です。太陽光発電そのものに蓄電の機能はありません。
太陽光発電の「売電」とは
電力会社が太陽光発電による電力を買い取る仕組みが「売電」です。一般住宅で発電した電力をまず家庭で消費し、余剰分を電力会社に販売する仕組みです。これを「余剰電力買取制度」と呼びます。売電による収入は、後ほど詳しく解説します。
2. 太陽光発電はコスパが高いといえる3つの理由
実は太陽光発電はコスパに優れています。3つの観点から、太陽光発電が高コスパな理由を解説します。
売電によりイニシャルコストが回収できる
ガスや灯油などは、設備にも使用にも費用がかかります。一方、太陽光発電は売電収入を設置費用の回収に充当できます。近年太陽光発電の設置費用は下降傾向にあり、初期費用を回収しやすくなっている点もコスパが高い理由です。
寿命が長く、頻繁な交換費用が不要
太陽光発電設備は一度設置すると、動かす必要がないシステムです。可動部がないため壊れにくく、10年や15年では破損しません。家電のように頻繁な修理・交換を必要とせず、低コストで長く運用できます。
太陽光は発電システムのなかでも効率が良い
太陽光は、石炭・原子力・火力など他の発電設備と比べて発電にかかるコストが少なくて済みます。さらに設置してさえおけば発電し続けるため、あらゆる発電システムのなかで低コストで発電できるシステムだといえます。
3. 太陽光発電の導入で得られるメリット
太陽光発電を導入すると、4つのメリットが得られます。それぞれを詳しく解説します。
電気代を節約できる
太陽光発電で創り出した電力は、日々の生活で利用できます。これを「自家消費」と呼びます。自家消費すると電力会社から買電する電力量が減り、電気代が下がります。さらに電力購入時にかかる「再エネ賦課金」の節約にもつながります。
売電収入が得られる
太陽光で発電した電力を自家消費し、さらに余った電力は電力会社に販売して収入にできます。電力の買取価格は10年間一定になる「固定買取制度」が運用されており、この10年間で設置にかかる初期費用の回収も可能です。
停電時も電力を確保できる
停電しても、太陽光パネルが発電した電力を使える点もメリットです。日中、太陽が出ている時間帯なら電力会社からの通電が止まっても、家庭で電力を利用できます。蓄電池を併用すれば、夜間の電力利用も可能になります。
住宅の断熱効果が高まる
屋根の上に乗る太陽光パネルは、屋根の断熱効果を強化します。夏は直射日光による熱が室内に入るのを遮り、冬は室内の暖かい空気が外に逃げるのを防ぐ効果があります。住宅全体の断熱性能が上がる点も、見逃せないメリットです。
4. 知っておきたい太陽光発電のデメリット
太陽光発電にはデメリットもあります。押さえておきたい3つの観点から、デメリットを解説します。
導入コストがかかる
一般住宅用の太陽光発電設備の導入には、100万円以上ともいわれる費用がかかります。ただし太陽光発電設備の導入費用は年々安くなっており、太陽光発電専用の「ソーラーローン」を使っての負担軽減も可能です。
想定通りに発電するとは限らない
自然エネルギーを使った発電ゆえに、発電量は天候の影響を受けます。日当たりが悪くても発電量が増えにくく、想定通りに発電しないという後悔をする可能性も考えられます。設置場所の年間発電シミュレーションをしておくようにしましょう。
定期的なメンテナンスが必要
太陽光パネルは20~30年、パワーコンディショナーは15年前後で寿命がきます。比較的長持ちする設備とはいえ、修理・交換の費用がかかる点は押さえておきましょう。安全と発電品質確保のために、定期点検も大切です。
5. 太陽光発電の売電制度(固定価格買取制度)とは
太陽光で発電した電力を電力会社に売る売電制度について、制度の仕組みと注意点を解説します。
家庭の太陽光発電なら余剰売電ができる
2020年以降、一般住宅に設置する太陽光発電設備(10kW未満)は余剰売電の契約が可能です。発電した電力はまず自家消費します。自家消費してさらに余った電力を、電力会社が買い取り代金を家庭に支払う仕組みです。
産業用発電に区分される10kW以上の発電設備なら、発電した電力を全て販売する「全量売電」も選択できます。
固定買取期間が終わると買取価格が下がる
余剰売電の買取価格は、契約から10年間は固定です。これを「固定価格買取制度」と呼びます。売電開始から10年経過すると固定価格での買取が終了し、変動価格での買取に移行します。変動買取になると、一般的に買取価格は下がります。
買取価格は年々下落してはいますが、まだ売電によるイニシャルコストは回収可能だと言われます。
売電より自家消費を目的に太陽光発電を導入しても良い
電気代節約のために、売電ではなく自家消費を目的に太陽光発電を導入するのもおすすめです。
太陽光パネルは設置から30年は持つといわれています。つまり30年間は発電を確保できるということです。設置さえしておけば電気を創り続ける太陽光を導入し、電気の自家創出・自家消費を目指してはいかがでしょうか。
6. コスパの高い太陽光発電の選び方
できるだけコスパの良い太陽光発電を選ぶには、どのような点に注意したら良いでしょうか。4つの視点から選び方を解説します。
低価格・高出力のメーカーを選ぶ
太陽光発電のコスパは、本体価格と発電量で決まります。本体価格は見積もりを取り比較しましょう。発電量を比較するには、キロワット(kW)単価の比較がおすすめです。kW単価が不明なら変換効率をチェックしてください。
屋根の形状に合うパネルを選ぶ
屋根の形状も重要です。たとえば、三角形状の屋根に四角いパネルだけを載せようとすると、パネルが載らない箇所ができ、発電効率が良くありません。パネルを載せたい屋根の形に合ったパネルを生産していることも確認しましょう。
パネルの品質
パネルの品質は、おもに「重量」「気候」のバランスを見て選びます。重量のあるパネルを載せると耐震性への影響から、構造を強化しなければならない場合があります。積雪の多い地域ならパネルにも積雪対策が必要です。
保証期間・アフターサービス
寿命が長い太陽光発電設備には、長期保証がついている方が安心です。太陽光パネルの保証期間は10~25年とメーカーごとに差があるため、より長い方を選びましょう。保証期間終了後の故障は有償修理となり、コスパが良くありません。
7. 太陽光発電をコスパよく導入するために
費用のかかる太陽光発電システムを少しでもコスパ良く導入したい人に向けて、補助金について解説します。
国庫からの補助金はない
国による太陽光発電設備の導入に対する補助金は、以前はありましたが現在は廃止されています。太陽光発電設備の導入コストが年々低下し、補助金がなくても普及が加速すると予想されているのが理由です。
自治体の補助金を申請できる可能性
自治体によっては、太陽光発電設備の導入に補助金を用意しているところもあります。また省エネ住宅やZEH(エネルギー収支が実質ゼロの住宅)向けの補助金に太陽光発電設備への補助金が付帯しているケースもあります。
8. 山口県における太陽光の発電シミュレーション
山口県の年間日照時間(2078.1時間)をもとに太陽光発電設備による発電量をシミュレーションすると、1年間に5,300~6,200kWhの発電が見込めます。
仮に6,000kWh発電した場合、一般家庭向けの従量電灯B契約に換算すると1年間で約11万~16万円分の電気代を節約できます。節約額は以下の計算で算出できます。
最小単価18.77円×6,000kW=112,620円
最大単価26.73円×6,000kW=160,380 円
※2023年4月1日以降の電気料金単価
※中国電力「従量電灯B」にて、「120kWhまでの電気料金単価18.77円/kWh」「300kWh超過の電気料金単価26.73円/kWh」より(2023年4月1日以降の電気料金単価)
※参考:電気料金単価表(電灯)|中国電力
※参考:気象庁|過去の気象データ検索
※参考:山口県の太陽光発電発電量 | サンサン太陽光発電-太陽光発電の優良業者がきっと見つかる
9. まとめ
太陽光発電設備は、設置の初期費用こそかかりますが総じてコスパの良い発電システムです。電気代の高騰が続く近年、売電だけでなく自家消費を目的とした設置でもメリットがあります。導入にかかるコストも安くなっており、検討に最適なタイミングです。
タナカホームズは、山口県と中国地方で太陽光発電設備を搭載した住宅を数多く手掛けています。太陽光発電設備が欠かせない省エネ住宅やZEHに関するお得な情報も多数持っています。まずはタナカホームズに会員登録し、会員限定の情報を集めてはいかがでしょうか。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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