Blog

スタッフブログ

  1. TOP
  2. 戸建ての駐車場はどれくらいの広さが必要?設計時に気をつけたいことや素材などを解説

2021年12月20日 / お金・ローン

戸建ての駐車場はどれくらいの広さが必要?設計時に気をつけたいことや素材などを解説

戸建の新築や購入の際は、駐車場も検討したいところです。

自家用車はもちろんのこと、業務用や来客用など複数台の駐車を考えている方もいるでしょう。

この記事では、戸建の駐車場に必要なスペースについて車種別に説明します。

戸建の駐車場のスペースを確保したい方やデザインについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

目次

1.まずは車のサイズを確認する

2.戸建ての駐車場は車のサイズ以外にも考慮する

3.駐車方法も考慮しておく必要がある

4.戸建ての駐車場は土地の形状にも注意

5.戸建ての駐車場の素材と特徴

6.戸建て駐車場のカーポートの種類と特徴

7.まとめ

 

 

1.まずは車のサイズを確認する

戸建の駐車場を検討するときは、車のサイズを確認しましょう。

以下を参考にして、駐車を予定する車のサイズをチェックしてみてください。

 

車種 全幅(mm) 全長(mm) 全高(mm)

軽自動車 1,480 3,400 1,750

小型車 1,700 4,100 1,500

中型車 1,700 4,700 1,500

ワンボックス車 1,700 4,800 2,000

大型車 1,850 5,000 1,850

 

軽自動車と大型車ではサイズが大きく異なります。

特に建売物件や中古物件を購入する際は、事前に車のサイズを把握しておくことが大事です。

これは「駐車場有」となっている物件であっても、最小スペースしか確保されていないケースがあるからです。

 

 

 

2.戸建ての駐車場は車のサイズ以外にも考慮する

戸建の駐車場は、車のサイズ以外にも考慮すべきことがあります。

駐車や車からの出入りがスムーズにできるように、以下の3点もしっかりと確認しておきましょう。

 

車の周辺にもスペースが必要

駐車場は車本体のサイズだけではなく、ドアの開閉スペースなどを検討してください。

駐車場設計に関する国土交通省の指針によると、小型車や中型車などの普通車1台分の駐車スペースは幅2.5m、長さ6m以上の広さとなっています。

つまり、普通車は車のサイズに加えて幅80cmと長さ130cmほどのゆとりが必要になります。

車庫入れが苦手だったり車椅子から移乗したりするなどのケースでは、さらにスペースを確保したいところです。

 

車種ごとの駐車場に必要なスペースの目安

戸建の駐車場では、車種ごとに必要なスペースが異なります。

これはドアやトランクの開閉などによるものです。

駐車場に必要なスペースの目安をみてみましょう。

車種 幅(mm) 長さ(mm)

軽自動車 2,400 4,300

小型車 2,700 5,000

中型車 2,700 5,700

ワンボックス車 2,700 5,700

大型車 3,000 5,700

以上はあくまでも目安であり、所有する車のサイズや必要なスペースに応じて正確な広さを検討しましょう。

なお、車のサイズは車検証などに記載されています。

駐車スペースを検討する際に確認してください。

 

複数台を駐車するときは幅60cm以上を確保する

複数台の車を並列に駐車するときは、最低でも幅60cm以上の間隔を確保したいところです。

ただし、車の両脇の60cm以上確保するというのは、ドアの開閉に最低限のスペースとなります。

ドアを全開にしたい場合は、90cm以上の幅を確保すると余裕が生まれます。車

椅子の乗降や大きな荷物を載せるケースが想定される場合は、広めにスペースを確保しましょう。

 

 

 

3.駐車方法も考慮しておく

駐車スペースは車のサイズ以外にも、駐車方法を考慮することが大事です。

駐車方法には、直列駐車と並列駐車があります。

直列駐車は道路に対して直角に駐車する一般的な駐車方法です。

並列駐車は道路と平行に駐車する方法となります。

 

駐車方法 適するケース 必要なスペース 直列駐車 前面道路の幅が4m以上 駐車場の左右に90cm以上、奥行き5.5m以上が必要。

並列駐車 敷地面積が狭い場合、前面道路が狭い場合 車の全長の2倍以上の間口、車の幅に加えて90cm以上の奥行きが必要。

以上のように、それぞれの駐車方法に適するケースがあり、必要スペースの目安も異なります。

 

 

 

4.戸建ての駐車場は土地の形状にも注意が必要

戸建の駐車場は、場合により土地の形状を考慮することが必要です。

ここでは、前面道路の幅が狭い場合と旗竿地の場合において、駐車場の注意点をご説明します。

 

前面道路の幅が狭い場合

前面道路の幅が狭いと車が駐車場に出入りできない可能性があります。

車が駐車場に出入りするときはカーブを描くため、駐車場の開口部分は車の回転半径を考えることが大事です。

特に前面道路の幅が4m以下の場合は、駐車場の開口部分を広くしましょう。

駐車場の開口部分を広くすると、前面道路の幅が狭いケースでも出入りがスムーズになります。

 

旗竿地(はたざおち)の場合

旗竿地とは、道路に面している出入り口部分が細長く、その奥が広い敷地になっている土地です。

旗竿地の場合は、入り口部分の細い部分と広い部分のどちらに駐車するか検討する必要があります。

一般的に入り口部分の細い箇所(竿部分)に駐車するケースが多いです。

ただし、竿部分は人の通行も考慮して、幅を取る必要があります。

 

 

 

5.戸建ての駐車場の素材と特徴

戸建の駐車場のスペースを検討したら素材選びをしていきましょう。

駐車場の素材選びは、住居との一体感をだすことがコツです。

よく使用されている駐車場の素材には、主に砂利・アスファルト・インターロッキングがあります。

この3種類の素材について、それぞれの特徴を紹介していますので、駐車場の素材選びの参考にしてみてください。

 

砂利

砂利を敷くと砂利同士が擦れたときに音がでるため、防犯対策になります。

砂利は水はけがいいことも特徴です。

リフォームもしやすく、将来的にほかの素材に変更することが可能です。

ただし、砂利は泥汚れが目立ちやすく、掃除の手間がかかります。

汚れを放置すると水はけが悪くなるため、注意が必要です。

また、基礎工事をしっかりしないと車の重みで砂利が沈むこともあります。

 

アスファルト

アスファルトは一般的な道路にも使われており、施工料金が安いのが特徴です。

駐車場を広く設ける際は、ほかの素材よりも割安で完成します。

浮いた費用をカーポートの設置などに回せるでしょう。

手入れもしやすいため、駐車場を綺麗な状態に保てます。

ただし、アスファルトは劣化が早い傾向にあるため、こまめな修繕が必要です。

 

インターロッキング

インターロッキングは、舗装用のコンクリートブロックを敷き詰めていきます。

異なる色のブロックを敷き詰めると見た目がおしゃれになり、駐車場の素材として人気があります。

しかし、コンクリートやアスファルトなどに比べると、施工料金が割高です。

 

 

 

6.戸建て駐車場のカーポートの種類と特徴

戸建の駐車場は、屋根なしのオープンタイプや屋根ありのカーポートタイプ、建物で覆うガレージ対応があります。

カーポートのように屋根付きの駐車場であれば、雨や雪の日でも車への乗り入れがしやすくなるなどのメリットがあります。

ここからは、カーポートの種類とそれぞれのメリットを説明します。

カーポートを選ぶときの参考にしてください。

 

両側支持タイプ

両側支持タイプは、屋根を両側の柱で支えます。

複数の柱で支えるため、安定感があるタイプです。

特に積雪や台風が多い地域での利用に適しています。

ただし、両側に柱があることで間口が狭くなりがちです。

柱と車のドアが重ならないような工夫も必要でしょう。

近年では敷地の形状に応じて柱の位置を調整できるタイプもあるため、状況にあわせて検討してみてください。

 

片側支持タイプ

片側支持タイプは、屋根の片側に柱があります。

カーポートでよくみかけるタイプです。

設置する際に掘削する面積が狭いため、施工費用を抑えることができます。

柱が片側にしかないため、柱のない側からの駐車や乗降がしやすいのがメリットです。

ただし、片側の柱だけで屋根を支えるため、安定性が必要となります。

 

後方支持タイプ

後方支持タイプは、後方の柱だけで屋根を支えます。

前方に柱がないため、駐車がしやすいのが特徴です。

また、車のドア部分に柱が被らない設計をすると、後席からの乗り入れがスムーズになります。

しかし、後方の柱だけで支えるため基礎を強化する必要があるなど費用が割高です。

強度の面から施工不可になる場合もあります。

 

背面支持タイプ

背面支持タイプは、屋根の背面(屋根の最後部)にのみ柱があります。

後方支持タイプや片側支持タイプよりも駐車や乗り入れがしやすいでしょう。

柱が後方にしかないため、前面からみるとすっきりしています。

後方支持対応と同様で費用の面や強度面に関しては、専門業者との確認が必要です。

 

複数台用のカーポート

2台以上の車を並列駐車する場合は、ワイドタイプやM合掌、Y合掌などがあります。

ワイドタイプのカーポートは複数台用として設計されたタイプです。

また、M合掌は1台用のカーポートの屋根同士をつなぎ合わせたタイプになります。

Y合掌は1台用のカーポートを2台分、背合わせに設置したタイプです。

ワイドタイプは見た目がM字合掌と似ていますが、同じサイズでも費用が安いです。

M字合掌はワイドタイプよりも柱が太いため、安定感が増します。

ただし、合掌部材の使用により費用が割高です。

Y合掌は柱が中央に集まるため、省スペースでの設置が可能です。

一方で屋根の構造上、中高に負荷がかかるため、耐久度や強度を考えることが必要となります。

 

 

 

7.まとめ

戸建の駐車場は、車のサイズなどをもとに必要なスペースを考えることが大事です。

また、土地の形状なども配慮が必要になります。

そのほか、駐車場の素材やカーポート設置なども含めて、家の建築や購入をする前から考えておきましょう。

なお、タナカホームズは山口県や広島県において、注文住宅の建築などを行っております。

ローコストで高品質、高性能な住宅を設計します。

駐車場の検討においても、お客様のご要望などから設計いたします。

ぜひ、この機会にタナカホームズにご登録してください。

 

 

 

会社名:田中建設株式会社

部署名:編集部

執筆者名:大勢待 昌也

執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 

執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi