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2024年9月4日 / 家づくり

【はじめての家づくり】注文住宅の坪単価って?計算方法や相場などを初心者向けに解説!

 

ハウスメーカーや工務店の広告やホームページなどを見ていると、「坪単価」を目にする機会も多いのではないでしょうか。

「注文住宅の坪単価って何?」

「家づくりにおいて坪単価で注意すべきことって何があるの?」

といった疑問を抱えている方もいるでしょう。

そこで、ここでは注文住宅の坪単価の基本についてやメリットなどについて解説しています。

ぜひ最後まで読んで、坪単価についてしっかりと理解してくださいね。

 

 

目次

1.坪単価の基本

2.坪単価を知っておくメリットと注意すべきポイント

3.注文住宅の平均的な坪単価

4.ハウスメーカーと工務店での相場の違い

5.まとめ

 

 

 

1.坪単価の基本

坪単価とは、1坪あたりの建築費のことです。家を建てる時の費用の目安になります。

基本的には建物本体価格に延床面積を割ることで、坪単価が算出できます。

ただ、坪単価には明確な定義はありません。

そのため、ハウスメーカーや工務店によって含まれる費用も異なるため、坪単価だけをハウスメーカー・工務店を選ぶには判断しきれない可能性があります。

 

 

計算方法

先にも述べたように、建物本体価格を延床面積で割って求めます。

例えば、本体価格2,000万円で延床面積30坪の場合、以下のような計算式で坪単価の算出が可能です。

2,000万円➗30坪≒66.7万円

上記の計算式から、坪単価66.7万円ということになります。

 

 

構造による違い

住宅の構造には、大きく分けて次の3つがあります。

  • 木造
  • 鉄骨
  • RC

構造によって使用される建材や工事の手間などが異なり、木造・鉄骨・RCの順に坪単価は高くなっていきます。

それぞれの構造の坪単価の相場を見ていきましょう。

 

 

木造

木造は、柱や梁、土台などの構造材に木材が使われている住宅のこと。

日本の住宅は古くから木造で建てられており、今でも国内の多くの住宅が木造です。

鉄骨造やRC造よりも安く建材を仕入れられることから、坪単価も安く建築費用も抑えられます。

加工・リフォームもしやすいため、家の間取りの変更などの計画がしやすく、他の構造と比較しても自由度が高いです。

国土交通省がまとめた「建築着工棟数調査(2023年度)」によると、木造住宅の坪単価の全国平均は68.8万円です。

 

 

鉄骨

鉄骨造とは、梁や柱などの骨組みに鉄骨を用いた住宅のことです。

Steel(スチール)の頭文字をとってS造と表記されることもあります。

マンションやアパートなど、比較的大きな建物に使われることが多いですが、一戸建て住宅でも鉄骨で建てられることも多いです。

木造よりも耐用年数が長く、品質が安定しているというメリットがある一方で、熱や音が伝わりやすく木造よりも価格が高いというデメリットもあります。

そんな鉄骨造の坪単価の全国平均は、107.6万円。

木造住宅の坪単価よりも30万円以上高い単価となっています。

 

 

RC

RC造とは、鉄筋コンクリート造のことで、柱や梁などの主要構造部が鉄筋コンクリートでできた建物のことを指します。

耐久性・耐震性・耐火性に優れており、マンションだけでなく一般住宅でも多く採用されている構造です。

柱や間仕切り壁のない広いリビングや、ビルトインガレージなど自由度の高い設計も可能で、気密性も高いことから冷暖房効率も向上できるというメリットもあります。

ただ、熱伝導率が高くて夏は高温になりやすく、建築コストも鉄骨造や木造よりも高い点がデメリットです。

RC造の坪単価の全国平均は、127万円。

鉄筋やコンクリートなどの材料費が多くかかることから、木造・鉄骨造よりも坪単価が高くなっています。

 

 

 

2.坪単価を知っておくメリットと注意すべきポイント

注文住宅を建てる際に、坪単価を知っておくと住宅会社選びの参考になります。

坪単価は、構造や設備・仕様など、住宅会社によって内容に変動はあるものの、各住宅会社での坪単価の相場はだいたい決まっています。

そのため、依頼する住宅会社の坪単価を知っておけば、家づくりにかかるだいたいの予算の算出も可能です。

おおまかな予算を把握できるので、住宅会社選びの参考になります。

ただし、坪単価には注意すべきポイントもあります。

それは、住宅会社によって坪単価の算出方法が異なる点です。

坪単価は、建物本体価格を延床面積で割って計算するとお伝えしましたが、住宅会社によっては「施工床面積」を用いて算出する会社もあります。

延床面積には、ベランダや小屋裏収納、地下室、玄関ポーチ、ウッドデッキなどのスペースは含まれません。

しかし、施工床面積の場合、これらの面積も含まれて計算されます。

そのため、延床面積で算出されるよりも坪単価が安く表示されるのです。

他にも、あくまでも「建物の本体価格」を示しており、別途工事費用や諸費用が含まず算出されたり、照明器具やカーテン、エアコンなどの設備費用まで含まずに算出されたりすることもあります。

つまり、坪単価で計算した金額が、そのままトータルコストにならない可能性が高いということです。

正確な金額を算出するためには、住宅会社に見積もりを算出してもらい、費用を比較しなければなりません。

 

 

 

3.注文住宅の平均的な坪単価

注文住宅は各都道府県でも坪単価の平均は変わってきます。

ここでは、全国の平均に加え、山口県・広島県・島根県の平均的な坪単価についてご紹介します。

 

 

全国の平均

「建築着工棟数調査(2023年度)」によると、全国の平均坪単価は、72.52万円です。

注文住宅の価格は、ウッドショックや物価高騰により年々上昇傾向にあります。

今後も、注文住宅の価格は高くなると予想されています。

 

 

山口県

山口県の平均坪単価は、72.29万円。 全国平均よりも少し価格が安いことがわかります。

 

 

広島県

広島県の平均坪単価は71.23万円です。 広島県も全国平均よりも価格が安くなっています。

 

 

島根県

島根県の平均坪単価は、83.64万円です。 全国平均よりも坪単価が高くなっています。

これは、一戸あたりの工事費予定額が2,786万円で、他県よりも高いことから坪単価が高くなっているようです。

 

 

 

4.ハウスメーカーと工務店での相場の違い

注文住宅の建築をハウスメーカーに依頼するか工務店に依頼するかで坪単価の相場が変わってきます。

ハウスメーカーと工務店での相場の違いについて見ていきましょう。

 

 

大手ハウスメーカーの場合

同じような規模の家を建てる場合、大手ハウスメーカーの方が工務店よりも坪単価は高くなる傾向にあります。

坪単価の参考価格は32〜200万円と幅広いです。 坪単価は大手ハウスメーカーの方が高いですが、ハウスメーカーだからこそのメリットもあります。

例えば、ハウスメーカーでは建材を大量生産して、工場で加工し、効率的に工事を進められるため、工務店で家を建てるよりも短い工期で家を建てられ、品質も安定しやすいです。

また、長期保証や定期点検など、アフターメンテナンスも充実しています。

無料保証期間やメンテナンスマニュアルも整備されており、スタッフによってアフターサービスの対応に差が出ることもありません。

 

 

工務店の場合

工務店で家を建てる場合、坪単価の参考価格は29万円〜150万円です。

坪単価の価格は幅広いですが、同じ規模の家を建てる場合、ハウスメーカーよりも安く家を建てられる傾向にあります。

工務店は、地元の顧客の工事しか受けないなど、大手ハウスメーカーよりも小さい規模で家づくりを行っていることが多いです。

そのため、家を建てた後に何かしらトラブルがあるとすぐに駆けつけてくれるなど、柔軟な対応ができます。

また、工務店はプランの自由度が高いため、自分たちの理想に近い家づくりが可能です。

工期はハウスメーカーよりも長くなりやすいですが、その分現場を見ながら可能な限り変更や追加にも対応してくれるなど、ハウスメーカーにはないきめ細やかな対応をしてくれるところも工務店のメリットと言えるでしょう。

 

 

ハウスメーカーの方が高くなる理由

ハウスメーカーの方が坪単価が高くなるのにはいくつか理由があります。

1つ目は、資材の開発・研究に費用がかかっていること。

ハウスメーカーは高品質な住宅を提供するために、自社独自で研究・開発を行っており多くの費用がかかっています。

この費用が住宅の価格にも反映されているのです。

2つ目は、広告費がかかっていること。

ハウスメーカーは全国展開しており、知名度を高めるためにテレビCMやインターネット広告など幅広いメディアでの宣伝を行っています。

この広告宣伝費は、最終的に住宅価格にも反映されています。

工務店は、特定の地域が営業範囲になっていることも多いため、ハウスメーカーほど広告宣伝費にお金がかけられていないため、その点でハウスメーカーと工務店で価格に差が出てきているのです。

3つ目は、人件費です。

ハウスメーカーと工務店では会社の規模が異なるため、人件費にも大きな差が出ます。

会社が抱える従業員の数や人件費の差も建築費用に上乗せされるため、ハウスメーカーの住宅価格が高くなっています。

開発・研究費・広告費・人件費など、ハウスメーカーは工務店よりも規模が大きいからこそかかってくる費用があります。

これらは最終的に消費者が支払う住宅価格に影響してくることから、ハウスメーカーの方が坪単価が高くなる傾向にあるのです。

 

 

 

5.まとめ

注文住宅の坪単価は、家づくりにかける予算を決める際に参考になります。

ただ、坪単価は構造や地域、ハウスメーカーか工務店のどちらで家を建てるかなど、様々な要因で金額も異なってきます。

延床面積で計算されているのか、施工面積で計算されているかなど、住宅会社によっても計算方法が異なります。

そのため、坪単価だけを参考に住宅会社選びをするのではなく、住宅会社の強みやコンセプト、家づくりの進め方など金額以外のポイントも注目して住宅会社を決定することをおすすめします。

住宅会社の中には、限られた予算でもその予算に見合った家づくりのプランを提案してくれるところもあります。

坪単価は参考程度に考え、金額だけに振り回されずに後悔のないように住宅会社選びをしてくださいね。

タナカホームズは明治元年創業の建築会社です。

地域に根ざして長く家づくりを行ってきたからこそ、お客様にとって最適なご提案を行えます。

坪単価など、お金のことに限らず家づくりに関する疑問があれば、何でもご相談ください。

オンライン相談も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

 

 

 

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