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2024年12月3日 / 性能
【本音で解説】ZEH(ゼッチ)住宅は必要ないってホント?後悔につながるデメリットと対策を解説
「ZEHにすると電気代がかからないって聞いたけど、本当?」 「ZEHにして将来後悔しない?」 「一般の住宅より建築コストがかかるみたいだけど、本当に回収できるの?」 ZEH住宅の建築を検討している方なら、このような不安や疑問をお持ちではないでしょうか。確かにZEH住宅は、通常の住宅と比べて建築コストが高くなります。そのため「本当に必要なの?」と迷われる人も多いでしょう。 実はZEH住宅は現在日本で決められたその他の省エネ基準と比べると、最も高い基準ではありません。それどころか、近い将来には日本の住宅の新しい省エネ基準になる計画があります。 そこでこの記事では、建築のプロが本音で解説。将来の義務化やコスト面での不安など、よくある後悔ポイントとその対策をわかりやすく紹介します。家づくりの重要な選択肢となるZEH住宅について、この記事を読めば悩みが解消し、フラットな視点でZEHの検討ができるようになるでしょう。 ぜひ最後までお読みください。 目次 1.ZEH住宅が必要ないと感じやすいデメリット・後悔ポイント 2.ZEH住宅が必要ないと言えない理由・メリット 3.「ZEHは必要ない…」と後悔しないために定義を理解しよう 4.後悔しないZEH住宅の建て方 5.中国地方・山口県のZEH住宅情報 6.まとめ 1.ZEH住宅が必要ないと感じやすいデメリット・後悔ポイント ZEH住宅には、デメリットや後悔ポイントがあります。ZEHを検討する際は、これらの点をしっかり理解しないことで後悔につながっているケースが見られます。 そこで、デメリットや後悔ポイントについてみていきましょう。 具体的なポイントは以下の通りです。 ● 建築コストが高い ● メンテナンスコストの負担がかかる ● 売電価格が下降傾向にある ● 思い通りのデザインや間取りが実現できないことがある ● エアコンを設置しすぎてしまう それぞれのポイントについて解説します。 建築コストが高い ZEH住宅は、一般住宅よりも建築費用が100~300万ほど高くなるといわれています。 断熱などのZEH基準をクリアするためには、住宅や設備の性能を高める必要があるためです。 ZEH住宅には必須とされる太陽光発電システム1つをとっても高額です。 設備やプランのグレードが上がるほど、建築コストも上昇してしまうでしょう。 メンテナンスコストの負担がかかる 導入した省エネ機器を長く使うためには定期的なメンテナンスが欠かせません。 その都度、費用も発生するうえ、性能が高い分、費用も高額になる傾向にあります。 精密機器ということもあり、将来的には経年劣化による故障や交換も発生するでしょう。 メーカーの保証期間が過ぎての修理や交換となると、多額の費用がかかるおそれもあります。 売電価格が下降傾向にある 太陽光発電で余った電力は、電力会社に売電可能です。 10年間は、売電開始年度の価格で買い取ってもらえます。 ただし、売電価格は2021年度は19円、2022年度は17円と、近年は下降傾向にあります。 今後も上昇する可能性は低いと予想されているため、以前のように売電によって収益を得ることは難しくなるかもしれません。 参考:買取価格・期間等|固定価格買取制度|なっとく!再生可能エネルギー 思い通りのデザインや間取りが実現できないことがある ZEH住宅は、高い省エネ性能を実現するために、建物の形状や間取りに一定の制限が生じる場合があります。 たとえば、南面に大きな窓を設置したい場合でも、断熱性能を確保するために窓の大きさに制約があります。 また、開放感のある吹き抜けを設けたい場合でも、暖房効率の観点から天井高さに制限がかかるため、あわせて覚えておきましょう。 エアコンを設置しすぎてしまう ZEH住宅は高い断熱性能を備えているため、従来の住宅と比べて少ないエアコンでも快適な室内環境を保つことが可能です。 実際の事例では、真夏でも1階のエアコン1台で2階まで快適に過ごせるというケースも報告されています。 しかし、一般的な住宅の感覚で全室にエアコンを設置してしまうと、以下のような問題が発生する可能性があります。 ● 使用頻度の低いエアコンが増え、初期費用の無駄になる ● メンテナンス費用が余計にかかる ● 室内の見た目が損なわれる ● 省エネ効果が十分に発揮されない ZEHの基準では、LDKなどの主たる居室のみがエアコン設置の対象となっています。 そのため、子供部屋や書斎などの居室は、実際の生活を始めてから必要に応じて設置を検討する方法も有効です。 また、個別にエアコンを設置する代わりに全館空調システムの採用も選択肢の一つです。 全館空調のメリットとして以下の点が挙げられます。 ● 室内の温度差が少ない ● 見た目がすっきりする ● フィルターのメンテナンスが一括で可能 ● 24時間換気システムと併用可能 などが挙げられます。 このように、ZEH住宅の特徴やご自身のライフスタイルを加味して、適切な空調計画を立てることが重要です。 2.ZEH住宅が必要ないと言えない理由・メリット ZEHにはたしかにデメリットがありますが、その一方で無視できない重要なメリットも存在します。 具体的なメリットは以下の通りです。 ● ZEHは将来的に義務化される ● 資産価値に期待できる ● 補助金を利用できる ● 住宅ローン減税の借入限度額がアップする ● 光熱費を削減できる ここからは、ZEHが必要ないとは一概に言えない理由について解説していきます。 ZEHは将来的に義務化される エネルギー消費量は、2011年までの20年間で約25%も増加しています。 このような状態の改善に向けて、省エネ基準の段階的な強化が進行中です。 2025年4月以降には、「すべての新築住宅に省エネ基準への適合を義務付ける」と発表されています。 また2030年までには新築住宅の省エネ基準をZEH水準まで引き上げることもすでに決まっています。 このようにZEH住宅が日本の省エネ基準になるときは、すぐそこまでやって来ているのです。 資産価値に期待できる ZEHの導入は、将来の住宅の資産価値に大きく影響する可能性があります。 従来の戸建て住宅査定は築年数を重視してきました。 しかし現在は住宅の質や性能の高さを重視する方向へと変化しています。 たとえば、耐震基準の場合、旧基準の住宅は住宅ローン減税や補助金の対象外となり、買い手から敬遠される傾向にあります。 先に述べたように、2030年までにはZEH水準の住宅が新たな省エネ基準になることが決まっています。 省エネ性能についても同様の評価基準が適用される可能性が高く、ZEH住宅を選択することで資産価値に期待できるでしょう。 補助金を利用できる 国は、ZEH住宅の普及を推進するための補助金事業を用意しています。 補助金額は、ZEH支援事業で55万円、ZEH+支援事業では100万円です。 蓄電池を導入した場合には、2万円/kWh (上限20万円かつ補助対象経費の1/3)が追加されます。 初期費用がかかるZEH住宅において、補助金制度は心強い存在です。 住宅ローン減税の借入限度額がアップする ZEH住宅は、一般の省エネ基準住宅と比べて住宅ローン減税の借入限度額が大幅に優遇されています。 具体的な限度額は以下の通りです。 このように、ZEH住宅を選択することで一般住宅と比べ、最大136.5万円も多く減税を受けられる可能性があります。 また、地方自治体による独自の補助金制度と組み合わせることで、さらなる経済効果を得られます。 光熱費を削減できる ZEH住宅は高い省エネ性能により、一般住宅と比べて大幅な光熱費削減ができます。 国土交通省の試算では、東京都におけるZEH水準の住宅は、現行の省エネ基準の建物と比べて年間約4万6千円の光熱費削減効果があります。 さらに、太陽光発電などの創エネシステムを組み合わせることで、売電収入でより多くの光熱費が削減可能です。 災害に強い 災害による停電時でも、太陽光発電や蓄電池を活用して非常電力をまかなえるのも大きな魅力です。 万が一災害に巻き込まれたとしても、いつも通りの生活を送れます。 電気自動車の充電もできるため、自宅が使えない場合の生活拠点も確保可能です。 ZEH住宅は、自然災害の多い日本と非常に相性がよい家だといえるでしょう。 健康によい 高断熱のZEH住宅は、室温を一定に保ちやすい家です。 温度変化による身体への負担も少なく、結露の発生も抑制できることから、健康の維持・改善にもつながるといわれています。 近年では、身体の冷えやカビなどを原因とする気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎、関節炎など15もの諸症状について、健康改善が見られることがあると報告されています 3.「ZEHは必要ない…」と後悔しないために定義を理解しよう ここまでZEHのメリット・デメリットについて解説してきましたが、そもそもZEHとは何か、完全に理解している人は少ないのではないでしょうか。 ZEHに関する誤解や不正確な情報も多く見られます。そこで、後悔のない判断をするために、あらためてZEHの基本的な定義や省エネ基準との違いについて詳しく解説します。 ZEH住宅の基本 ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の頭文字を取った言葉です。 通称で、ZEH(ゼッチ)と呼ばれています。 断熱性能を高めて冷暖房の使用量を抑え、高効率な設備を導入して省エネと創エネを図ることによって、年間の一次エネルギー消費量をゼロ以下にすることを目指す住宅です。 ZEHができた理由 ZEH住宅は、SDGsや低炭素化・カーボンニュートラルといった、地球環境への負荷を抑えるための取り組みの1つとして誕生しました。 暮らしを支える住宅分野で、エネルギー効率のよい家を増やすことは、環境負荷低減に貢献します。 大地震なども経験し、省エネの大切さを痛感している日本政府は、省エネで災害にも対応可能な住まいとしてZEH住宅を推奨しています。 ZEH以外の省エネ基準との比較 省エネ基準とZEHの性能を断熱等性能等級で比較すると、時代とともに段階的に基準が強化されてきたことがわかります。 このように、省エネ基準は時代とともに大きく進化しており、とくに近年は断熱性能の要求水準が急速に高まっています。 またZEHの基準は現在日本における住宅の最高基準とは言えず、むしろ中間に位置する基準です。 なお、断熱等性能等級についてもう少し詳しく知りたいという人は下記記事も合わせてチェックしてみてください。 それぞれの等級について詳しく解説しています。 【合わせて読みたい】 省エネ等級が改定|最新の省エネ基準と新築住宅の仕様や資金面への影響を詳しく解説 4.後悔しないZEH住宅の建て方 ここでは、ZEH住宅で見落としがちな点を紹介します。 注意すべきことさえおさえれば、後悔のないZEH住宅が建てられます。 気密性能にも着目する ZEHでは、断熱性についての基準はありますが、気密性に関する基準は定められていません。 しかし、断熱性と気密性は相関関係にあります。 併せて備わっていなければ、ZEH基準を満たしていても、省エネにならない可能性があります。 光熱費ゼロ住宅にはならないことを理解する ZEH住宅は、「年間のエネルギー消費量がゼロ以下となること」を目指す家です。 「光熱費がゼロになる住宅」ではありません。 太陽光発電は、日射量の影響を強く受けるものです。 夜間や雨天では発電できないため、その間に使う電力は、電力会社から購入します。 創エネは、「日中の電力を発電によって実質的に帳消しにしている」と捉えてください。 適正なコストバランスをとる 住宅や設備の性能を追求すると、コストも跳ね上がります。 「コスト上昇に見合った体感差が得られるか?」という点は、冷静に判断する必要があるでしょう。 節約効果や費用対効果を計算・シミュレーションし、バランスをみながら検討してください。 5.中国地方・山口県のZEH住宅情報 中国地方・山口県でZEH住宅を建てるなら、ぜひ、タナカホームズにお任せください。 ローコスト企画住宅でもZEH基準をクリアする家を提供可能です。 展開するプレミアムスタイル、オリジナルスタイルでは、ZEH基準の断熱性能が標準仕様で、なかでも、プレミアムスタイルは、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2021で優秀賞を獲得しています。 6.まとめ ZEH住宅は、年間のデメリットもあるため、「必要でない」という人もいるでしょう。 しかし、昨今世界的に進められている地球環境への負荷を抑えるための取り組みのひとつとして、非常に有効な手段です。 省エネで災害対応が可能なことからも、日本政府も積極的に推進しています。 中国地方・山口県でZEH住宅を検討中なら、ローコストなのに高品質高性能な家づくりにこだわるタナカホームズにご相談ください。 お財布にも環境にも優しいマイホイホームをお好みのスタイルで実現可能です。タナカホームズの住宅展示場にて、ぜひご確認ください。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>> 会社名:田中建設株式会社 部署名:経営企画部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2024年11月20日 / 土地
「建築条件付き注文住宅」ってなに?建売住宅との違いをふくめてご紹介!
家づくりの際、まず土地から探す人も多いでしょう。 たくさんの土地資料を見る中で「建築条件付き注文住宅」や「建築条件付き土地」と言うものを見かけたことはありませんか? この「建築条件付き」とは何かご存じでしょうか。 この記事では、建築条件付き注文住宅や建築条件付き土地とは何かについて解説していきます。 目次 1.建築条件付き注文住宅とは? 2.建築条件付きの土地とは? 3.共通点は「土地と建物がセット」。建売住宅との違いは? 4.建築条件付き注文住宅に向いているのはどんな人? 5.タナカホームズでご紹介できる土地(建築条件付き分譲地) 6.まとめ 1.建築条件付き注文住宅とは? 建築条件付き注文住宅とは、ある土地を購入した場合、指定の住宅会社で住宅を建築する条件付きで注文住宅を建てることをいいます。 「建築条件付き注文住宅」の表記がある土地では、住宅会社が決まっているため自分で好きに選ぶことができません。 土地と住宅をセット購入するメリットと注意点 建築条件付き注文住宅を購入することで「施工会社をえらぶ手間がかからない」というメリットが得られます。 注文住宅では自分の自由に土地と施工会社を選べますが、スムーズに決まらないこともあります。 しかし建築条件付き注文住宅であれば、土地と施工会社を一気に決定できるので、手間を減らすことが可能です。 また、土地と住宅をセットで購入することで土地代を安く抑えて購入できる場合もあります。 反対に、施工会社を自由に決められない点が注意点です。 建築条件付きだと希望の土地で希望の住宅会社でマイホームを建てることはできません。 また、建築条件付き注文住宅は、購入してから3ヶ月ほどで仕様を決めて建物の請負契約を結ばなければなりません。 注文住宅よりも自由度が低い場合もあるのでこだわりの家が建てられない可能性もあります。 土地選びと資金計画のポイント 土地選びから家づくりをスタートする方は、土地と建物にかける予算のバランスをしっかりと検討するようにしましょう。 例えば、建物にお金をかけるなら、土地は価格の安い郊外の土地を選んで建物のかける予算を確保する方法もあります。 反対に、建物にかかるコストを抑え、駅から近い土地を購入し交通の利便性を重視するのも良いでしょう。 どこにお金をかけるのかを家族でしっかりと話し合った上で資金計画を立てて、最適な土地を探してみましょう。 2.建築条件付きの土地とは? 建築条件付きの土地とは、すでに建築する施工会社が決まっている土地のことです。 建築条件付きの土地を購入する場合、特定の施工会社で家づくりをしなければならないため、自分で自由に施工会社を決めることができません。 また、建築請負契約を結ぶ期限が決まっているので、じっくり検討しながら家づくりができない可能性もあります。 ただ、建築条件付きの土地であれば、通常よりも安く土地を購入できる場合もあります。 また、仲介手数料もかからないのでその分の費用を他に充てることも可能です。 建築条件付き注文住宅で家が完成するまでのプロセスは以下のようになります。 1. 土地の売買契約を締結する 2. 指定された施工会社で間取り・仕様の打ち合わせをする 3. 施工会社と建築工事請負契約を締結する 4. 着工する 5. 完成したら引渡し・入居・引っ越し 基本的には注文住宅と同じプロセスです。 ただ、注文住宅と異なるのは、1〜3までのプロセスは決められた一定期間内で終わらせなければならないことです。 一般的には3ヶ月が多く、3ヶ月間で間取り決定・仕様決定し、契約締結しなければいけません。 そのため、じっくり仕様を決めたくても時間がない、なんてこともありえます。 しっかりと時間をかけて家づくりをしたい方には、建築条件付きの注文住宅は不向きかもしれませんね。 3.共通点は「土地と建物がセット」。建売住宅との違いは? 「土地と建物がセット」で購入できる住宅には建売住宅もあります。 建売住宅も施工会社を選べないという点では建築条件付き土地と同じです。 大きく異なる点としては、建売住宅はすでに間取りや仕様が決まっており、購入者が希望しても変更できないという点です。 対して建築条件付きの土地であれば、注文住宅と同じく自由に間取りや仕様を決められます。 その点でいうと、建築条件付きの土地で注文住宅を建てる方が自分の理想の家を建てやすいでしょう。 ちなみに、建築条件付きの土地で建てる注文住宅のことを「売建住宅」とも呼びます。 建売住宅の特徴と購入プロセス 建売住宅とは、建物と土地がセットになって販売されている住宅のことです。 デザイン・間取り・仕様などはすでに決まっており、すでに完成済みの住宅であれば1ヶ月程度で入居も可能です。 販売価格も注文住宅よりも安く、建築済みの状態で売られていることが多いため実際に内見してどんな間取り・仕様なのかを確かめることもできます。 建売住宅を購入するまでのプロセスは以下のようになります。 1. 予算や立地などの希望条件をまとめ、物件探しを始める 2. 気になる建売住宅を内見し、購入する住宅を決定する 3. 購入の申込をする 4. 契約日・契約条件を調整する 5. 住宅ローンの事前審査をする 6. 不動産の売買契約をする 7. ローンの本審査を出してローン契約する 8. 物件の立ち会いをする 9. 引渡し・入居・引っ越しをする 上記の流れになります。 注文住宅のように仕様決めや間取りの打ち合わせがないため、早くて1ヶ月程度、建築中の建売住宅なら4ヶ月程度で入居ができます。 建売住宅を購入するメリットと注意点 建売住宅を購入するメリットは以下の4つです。 ● 予算を抑えて家を購入できる ● 入居までが早い ● 購入前に内装・外観・仕様などの確認ができる ● 土地と建物をセットで購入できる 建売住宅の購入は何よりも予算を抑えて購入できる点です。 また、マイホームを手に入れて早く入居したい方にもおすすめします。 土地と建物をセットで購入できるので、施工会社を探す手間も省けます。 反対に建売住宅を購入する際の注意点には以下のようなものがあります。 ● デザイン・間取りが選べない ● 完成済みだと工事過程がチェックできない ● 似たデザインが多くて個性がない ● 多くの人が内見で出入りしている 建売住宅のほとんどは、すでに完成済みで売り出されているため、デザイン・間取りを選べません。 また工事過程のチェックもできないので、土地の状態は問題ないのか、手抜き工事をされていないのかなどの心配もあります。 建売住宅は似たデザインの建物が並んでいることが多いため、個性を出したい方にも不向きでしょう。 内見で多くの人が出入りされているので、人によっては気になるかもしれません。 多くの方が自分の家の間取りを知っており、セキュリティ面やプライバシー面で心配な方もいるからです。 4.建築条件付き注文住宅に向いているのはどんな人? 建築条件付き注文住宅住宅は、土地が決まれば施工会社を1から選ばなくても必然的に施工会社が決まります。 施工会社を自由に選べないというデメリットはありますが、特定の施工会社であれば自由に間取りや設備・仕様を決められます。 そんな建築条件付き注文住宅に向いている人は、以下のような方です。 ● 早い期間でマイホームを建てたい人 ● できるだけ安価に土地を購入して注文住宅を建てたい人 ● 立地重視で施工会社にこだわりがない人 建築条件付き注文住宅は、土地を購入したら約3ヶ月で全ての打ち合わせを終わらせ、着工しなければなりません。 じっくり間取りや仕様を検討して決めたい方にとっては短い期間ですので、建築条件付きでない一般的な注文住宅で建てる方が向いているでしょう。 スピーディに打ち合わせを済ませてマイホームを建てたい方には建築条件付き注文住宅はおすすめです。 また、建築条件付き注文住宅であれば、土地を少し安く購入できることが多いため、その分の予算を建物に充てることができる。 「立地そのものが気に入ったからここで家を建てたい!」という方にも建築条件付き注文住宅はおすすめです。 希望通りの土地であれば購入を検討しても良いでしょう。 5.タナカホームズでご紹介できる土地(建築条件付き分譲地) 明治元年創業のタナカホームズには、山口県を中心に多くの建築条件付き分譲地があります。 例えば、山口県長門市のティーズコート三隅中分譲地(全1区画)や山口県下関市のティーズコート武久町1丁目分譲地(全7区画)、島根県益田市のティーズコート中島町Ⅱ分譲地(全5区画)などがあります。 どの土地も手頃な価格で購入できるだけでなく、駅やコンビニ・ドラッグストアが近くにあるなど、生活利便性の高いエリアが多いです。 山口県や広島県・島根県で家づくりを検討している方は、ぜひタナカホームズの建築条件付きの分譲地もチェックしてみてください。 6.まとめ 建築条件付き注文住宅は、比較的手頃な価格で土地を手に入れられ施工会社を選ぶ必要がないといったメリットの多い家づくりの方法です。 ただ、スピーディに打ち合わせを進めなければならなかったり、自由に施工会社を選べなかったりといった注意点もあるので、建築条件付き注文住宅を購入する際はしっかりと検討しましょう。 建築条件付き注文住宅が向いている人もいれば、そうでない人もいます。 ご自分が建築条件付き注文住宅での家づくりが向いている方はしっかりと考えてみましょう。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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2024年11月12日 / お金・ローン
【ポイント解説】注文住宅を建てるにはいくら必要?費用の内訳と節約ポイントをご紹介
「注文住宅っていくらぐらいかかるの?」「予想外の出費が出てこないか不安…」「少しでも費用を抑えたい」といった悩みに答えていきます。 注文住宅の建築費用は、令和5年度の全国平均でおよそ5,800万円です。土地代から諸経費まで、実にさまざまな費用が必要です。 費用の全体像を把握せずに家づくりを始めると、予想外の出費で予算オーバーになったり、住宅ローンの返済に苦労したりするケースが少なくありません。また、適切な情報がないまま建築会社を選んでしまうと、必要以上の費用を支払うことにもつながりかねません。 この記事では、注文住宅にかかる費用の内訳から、かしこい費用の抑え方まで、具体的にご説明します。土地の相場や建物の工事費用、諸経費の詳細、住宅ローンの選び方、補助金の活用法など、家づくりに必要な情報が一通り分かります。 ぜひ最後までお読みください。 目次 1.まずは注文住宅の費用を理解しよう 2.注文住宅の費用を抑えるポイント 3.よくある質問 4.まとめ 1.まずは注文住宅の費用を理解しよう 注文住宅を建てる際の費用全体を把握することは、家づくりの第一歩です。令和5年度の購入資金は全国平均でおよそ5,800万円です。この金額には、土地代や建物の建築費用、そして諸経費が含まれています。 はじめて家を建てる方にとって、予想外の出費は大きな負担になってしまいます。そのため、見落としがちな費用まで含めて把握しておきましょう。ここでは、注文住宅にかかる費用の内訳を分かりやすく説明します。 土地の購入費用とその目安 土地の価格は地域によって大きく変わります。 東京都の場合、1坪あたり170万円前後が平均の取引価格ですが、都心部と郊外では1坪あたり1,000万円以上の差が生じる場合もあります。 山口・広島エリアの相場は東京都より安価です。 たとえば、山口県の市街地では1坪あたり20〜40万円程度です。 広島市は49万円が平均の坪単価ですが、中心部においては一坪あたり100万円を超えるエリアもみられます。 建物に関する費用の内訳と平均的な価格 新築注文住宅の価格は、本体工事費と付帯工事費に分かれています。これらを合わせた平均相場は地域や仕様によって大きく異なるため、一概に金額をお伝えすることは難しい状況です。 注文住宅に必要な諸経費 注文住宅を建てる際には、建築費用以外にもさまざまな諸経費がかかります。以下に主な項目をまとめてみました。 • 登記費用 • 住宅ローン関連費用(保証料・事務手数料など) • 不動産取得税 • 固定資産税 2.注文住宅の費用を抑えるポイント 予算内で理想の家を建てるには、いろいろな工夫が大切です。ここでは、費用を抑えるための具体的なアイデアをご紹介します。 ただし、コストダウンによる影響もしっかり考える必要があるので、以下のポイントを参考にしながら検討してみましょう。 設計・材料選び 注文住宅は設計や選ぶ材料によって費用を抑えられます。具体的な方法を表にまとめました。 まず設計に関するコストダウン方法を見てみると、共通する点はシンプルかつ効率的な設計ほどコストを抑えられる点です。 また材料選びについてはグレードによって費用が大きく変わります。極力標準仕様のものを選んだ方がコストを抑えられるので、あらかじめ建築会社の標準仕様について比較しておくと良いでしょう。 ただし、シンプルで効率的なものを追求しすぎると、個性のない家が出来上がってしまいます。そのため設計・材料選びは、こだわりたい部分とそうでない部分のメリハリをつけると、無理なく費用が抑えられます。 住宅ローンの利用 住宅ローンを利用すると、初期の費用負担を抑えられます。ローンの借入額は、自身の資金計画をもとに決めていきます。 金利は低い方が有利ですが、変動金利と固定金利それぞれの特徴を理解しておきましょう。 変動金利は最初の返済額が少なめですが、将来的に金利が上がるかもしれません。一方、固定金利は返済額が予測しやすいものの、金利が下がっても返済額は変わりません。 ご自身の将来設計・資金計画に合わせて、適切なタイプを選んでください。 なお、資金計画に関しては下記コラムで解説しております。ぜひチェックしてみてください。 【合わせて読みたい】 【最優先】注文住宅を建てるならまずは考えたい「資金計画」について解説! 補助金の活用 国や地方自治体の補助金を活用すると、建築費用が軽減されます。以下に主な補助金の例と一般的な受給条件をまとめました。 補助金制度はそれぞれ条件が決まっています。多くの補助金は各省エネ住宅の認定が必要なものが多くみられるため、補助金制度が利用できるかどうか、条件についてはしっかり確認しましょう。 省エネ住宅に関する内容については以下のコラムで解説しています。ぜひチェックしてみてください。 【合わせて読みたい】 省エネ住宅のメリットや注意点!特徴や補助制度まで紹介 建築会社選びで節約も 建築会社の選び方によっても、費用を抑えられる可能性があります。たとえば、大手ハウスメーカーと比べると、広告費や営業費を抑えている地域工務店の方が価格を抑えられるでしょう。 また、以下のような特徴を持つ建築会社を選ぶことで、コストを抑えられる可能性があります。 • 自社で設計・施工を行っている • 地元の職人や材料を活用している • 効率よく広告活動をおこなっている ただし、価格だけでなく、品質や アフターサービスなども考慮して総合的に判断することが大切です。複数の会社から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。 3.よくある質問 ここからは注文住宅の費用に関してよく質問をいただく内容について答えていきます。ぜひ参考にしてください。 Q1.注文住宅の費用は坪単価で比較しても大丈夫ですか? 坪単価での比較は、おおまかな目安として役立ちますが、これだけで判断するのは適切ではありません。坪単価による比較には以下のような注意点があります。 • 坪単価に含まれる範囲が会社によって異なる • 建物の形状や仕様によって実際の費用が大きく変わる • 地域や立地条件による差が反映されない たとえば、ある会社の坪単価が60万円、別の会社が70万円の場合、前者は基本的な仕様のみの価格で、後者は設備や内装のグレードアップを含んでいるかもしれません。 そのため、坪単価は参考程度に考え、詳しい見積もりの内容をよく確認することが大切です。自分の希望する仕様や設備を明確にした上で、複数の会社から見積もりを取って比較してみましょう。 Q2.注文住宅を建てる際、追加費用が発生するのはどんな場合ですか? 建築中に追加費用が発生することは珍しくありません。主な例として、以下のようなケースが挙げられます。 • 地盤改良工事が必要になった場合 • 建築途中でプランや仕様の変更を行った場合 • 当初の見積もりに含まれていない外構工事を行う場合 • 想定外の法的手続きや申請が必要になった場合 • 建築資材の価格が急激に上昇した場合 たとえば、地盤調査で予想以上に地盤が弱いと分かった場合、数十万円から数百万円の地盤改良工事が必要になることがあります。 また、工事途中でキッチンの仕様や間取りを変更すると、大幅な追加費用が生じる可能性があります。 これらの追加費用をできるだけ抑えるために、以下の点に気をつけましょう。 • 契約前に細かい部分まで打ち合わせをする • 地盤調査を事前に行い、必要な対策費用を見積もりに入れる • 予備費として総工事費の5〜10%程度を確保しておく 追加費用をゼロにすることは難しいかもしれませんが、計画的な準備と慎重な検討で、予想外の出費を減らすことは可能です。 4.まとめ 注文住宅の費用は、土地代、建築費用、諸経費など、さまざまな要素で構成されています。 令和5年度の全国平均はおよそ5,800万円ですが、地域や条件によって大きく変わります。 費用を抑えるポイントとしては、効率的な間取り設計の採用や、住宅ローン・補助金の活用が効果的です。ただし、コストダウンを考える際は、住宅の品質や快適性とのバランスが重要になります。 家づくりは人生の大きな決断です。価格だけでなく、将来の暮らしやすさも考えながら、専門家に相談するなどして、じっくりと計画を立てていきましょう。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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2024年11月11日 / 設備
【絶対必要】戸建ての24時間換気システムとは?種類や選び方・3つの注意点を解説
24時間換気システムは、建物内の空気を休みなく換気し続けるシステムです。 法律で24時間換気システムの設置は義務付けられているため、戸建てを建築する際は自宅に適したシステムを設置しましょう。 この記事では、戸建ての購入を検討している人に向けて、24時間換気システムの種類や選び方、注意点などを紹介します。 ぜひ、住まいに適した設備選びの参考にしてください。 目次 1.24時間換気システムとは 2. 24時間換気システムは3種類に分けられる 3. 24時間換気システムが戸建てに必要なのはなぜ? 4.24時間換気システムは主に3種類 5.戸建ての24時間換気システムの選び方 6.戸建ての24時間換気システムでよくある質問 7.まとめ 1.24時間換気システムとは 24時間換気システムとは、24時間「給気」と「排気」をし続けるシステムです。 24時間換気システムは、給気口と排気口のいずれか、または両方に換気扇を取り付けます。 なお、システムの稼働には電気代がかかりますが、室内の空気を正常化するためには必要経費といえます。 空気清浄機との違い 空気清浄機は、室内の空気を循環させホコリなどを除去するシステムです。 24時間換気システムのように稼働させたままにしても、空気清浄機では、人体にとって有害な一酸化炭素や二酸化炭素を除去できません。 一酸化炭素はガスの暖房機などを使ったときに、二酸化炭素は呼吸などで発生します。 空気清浄機のみの環境では換気が必要不可欠なため、必ず24時間換気システムを稼働させ、有害物質を排出しましょう。 2. 24時間換気システムは3種類に分けられる 住宅用の24時間換気システムには、主に3つの方式が存在します。 それぞれの特徴や用途に応じて、適切な方式を選択することが重要になります。 それぞれの特徴について一覧表にまとめました。 ここからは各方式についてより詳しく説明していきます。 第一種換気方式 給気と排気の両方に機械装置を使用する第一種換気方式は、最も計画的な換気が可能なシステムです。 室内外の気圧をバランスよく保つことができ、効率的な換気を実現できます。 ただし、二つの機械装置を必要とするため、設置費用や運転コストが他の方式と比べて高くなる傾向にあります。 第二種換気方式 給気に機械を使用し、排気を自然換気で行う第二種換気方式は、室内を正圧に保つことができます。 この方式は、外部からの汚染物質の侵入を防ぐ必要があるクリーンルームなどで採用されていますが、一般的な戸建て住宅での使用には適していないため、ほとんど見かけることはありません。 第三種換気方式 給気を自然換気、排気を機械換気で行う第三種換気方式は、最も一般的な換気方式となっています。 設置費用が比較的安価で、維持管理も容易なことから、多くの戸建て住宅で採用されています。 また、トイレや浴室などの水回りの換気と組み合わせやすい特徴があるため、実用的な選択肢として評価されています。 3. 24時間換気システムが戸建てに必要なのはなぜ? 現代の住宅建築において、24時間換気システムは欠かすことのできない設備となっています。 その理由は、近年の住宅が高気密・高断熱となっているためです。 高気密・高断熱の空間とは、外気との隙間が極めて少なく、断熱性の高い状態のことです。 ただし高気密・高断熱には課題もあります。 従来の住宅では隙間風によって自然な空気の入れ替えが行われていましたが、現代の高気密・高断熱の住宅では隙間風はほとんど発生しません。 その結果、室内の空気が滞留しやすくなり、ハウスダストや汚染物質が室内にとどまりやすい環境となることがあります。 このような状況は、居住者の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、24時間換気システムの導入が不可欠となっているのです。 4.24時間換気システムは主に3種類 24時換気システムは「給気」と「排気」の仕組みの違いから3種類に分けられます。 以下では、3種類の24時間換気システムについて、メリット・デメリットを交えて紹介します。 第1種換気方式 第1種換気方式は給気口にも排気口にも換気扇を搭載し、室内に気流をつくり効率良く換気を行います。 第1種換気方式には、オプションとして熱交換換気システムが備わっている場合があります。 第1種換気方式のメリット 第1種換気方式は、3つの換気方式のなかではもっとも換気の効率に優れています。 窓を開けなくても十分な換気ができます。 また、高性能なフィルターを選ぶと、PM2.5や花粉のような微細な異物を室内に侵入させません。 冷暖房効率を気にするなら、省エネ効果の高い熱交換換気システムが備わった設備を選びましょう。 熱交換換気システムは、排出される空気の温度を利用して、給気される空気を適温に調整します。 第1種換気方式のデメリット 第1種換気方式は、2つの換気扇を動かすためランニングコストが割高です。 また、第1種換気方式を適切に運用するには、気密性の高さが重要です。 気密性が低いと隙間から入り込んだ風が室内の気流を乱し、換気の効率が低下してしまいます。 第2種換気方式 第2種換気方式では給気口のみに換気扇が設置されており、室内外の気圧差により、微量の空気が排気口から押し出される仕組みです。 第2種換気方式は、一般の戸建て住宅ではほぼ見かけません。 第2種換気方式のメリット 第2種換気方式では室内の気圧が高くなるため、外部のPM2.5・ホコリ・花粉などの汚染物質の侵入を防ぎます。 第2種換気システムは、精密機械の製造現場や研究室など、クリーンな環境を求める現場によく利用されます。 第2種換気方式のデメリット 第2種換気方式は、もっとも換気効率の低いタイプです。 また、第2種換気方式は給気口の近くが冷えやすく、正圧で壁内に湿気が溜まり結露する傾向も見られます。 戸建てには、第2種換気方式は不向きといえます。 第3種換気方式 第3種換気方式は、戸建てで一番多く採用されるタイプです。 第3種換気方式は排気口にのみ換気扇を設置し、排出分に応じた空気を自然に給気口から取り込みます。 なお、第3種換気方式で適切に換気するためには、すべての部屋に給気口を設置する必要があります。 第3種換気方式のメリット 第3種換気方式で設置する換気扇は1つのみで、熱交換換気システムも搭載しません。 そのため、初期費用やランニングコストが安く、施工しやすいタイプといえます。 また、第3種換気方式では室内の気圧が低くなるため、住宅の気密性にかかわらず壁の中に湿気が入りこみにくくなります。 第3種換気方式のデメリット 第3種換気方式は熱交換換気システムを備えていないため、給気口の近くは寒く感じやすい場合があります。 また、建物の気密性があまりに高いと、気圧差で玄関のドアを開けにくくなります。 5.戸建ての24時間換気システムの選び方 戸建ての24時間換気システムの選び方を紹介します。 換気の効率や健康面を考慮して適切なタイプを選びましょう。 基本的には第1種か第3種換気方式 一般的な戸建てに設置する場合は、第1種か第3種換気方式を選びましょう。 第2種換気方式は排気しにくく、3つのタイプのなかではもっとも換気の効率が落ちます。 また、第2種換気方式では壁内結露が発生しやすく、特に木造住宅では結露により建物の寿命が短くなってしまいます。 アレルギー体質であれば第1種換気方式 入居する家族にアレルギーの体質の人がいる場合は、コストがかかったとしても第1種換気方式を導入しましょう。 第1種換気方式は、フィルターで外部の有害物質を取り除き、効率のよい換気で室内から発生する有害物質を速やかに排出します。 アレルギー体質の人は、シックハウス症候群にかかりやすい傾向があります。健康を優先してシステムを決定しましょう。 最終的には専門家に相談する 24時間換気システムのタイプに迷ったときは、ハウスメーカーや施工業者などの専門家に相談しましょう。 住居の「システム」部分は、自分たちの判断で決定しにくいものです。 建物の気密性、換気システムの機能性やメンテナンスのしやすさ、などの観点から専門家の意見を聞いて総合的に判断してください。 6.戸建ての24時間換気システムでよくある質問 24時間換気システムについて、多くの方が疑問に感じる点について、詳しく解説していきます。 日常生活で気になることを中心に、わかりやすく説明していきましょう。 24時間換気システムは冷暖房の効きが悪くなるって本当? 結論から言うと24時間換気システム自体が冷暖房の機器を悪くするわけではありません。 設置されている換気システムの種類によって異なります。 たとえば第一種換気方式では、冷暖房の効率低下を最小限に抑える特徴を持っています。 理由は第一種換気に用いられる熱交換換気扇です。 熱交換換気扇は、室内の空気と外気を直接接触させることなく熱を交換する特殊な装置です。 冷暖房の効きが心配な人は第一種換気方式を選ぶと良いでしょう。 一方、第三種換気方式では、外気が直接室内に入ってくるため、温度変化の影響を受けやすくなります。 ただし、給気口の位置を工夫することで、この影響を軽減することができます。 たとえば以下のように給気口を配置すると良いでしょう。 • エアコンの真下に給気口を設置する • ベッドの頭上にこないように給気口を設置する 使用していない部屋は給気口を閉じてもいい? 使用していない部屋であっても、給気口は開けたままにしておくことが推奨されます。 これは、建物全体の換気計算が、すべての給気口が開いている状態を前提に行われているためです。 給気口を閉じてしまうと、必要な換気量を確保できなくなる可能性があります。 また、閉じた部屋の空気の流れが悪くなることで、湿気がたまりやすくなり、カビやダニの発生を招く恐れもあります。 24時間換気扇に後付けフィルターはつけてもいい? 後付けフィルターの設置は可能ですが、慎重な管理が必要です。 多くの換気扇は後付けフィルターの設置を想定して設計されていないため、フィルターの目詰まりによって換気効率が低下したり、換気扇に過度な負担がかかったりする可能性があります。 使用する場合は、定期的なフィルターの交換や清掃を必ず行うようにしましょう。 換気扇の寿命を延ばし、効率的な換気を維持するためには、こまめなメンテナンスが不可欠です。 24時間換気システムがあれば窓を開けての換気はいらない? 24時間換気システムは、窓を開けての換気なしでも十分な換気効果が得られるように設計されています。 特に第三種換気方式の場合、窓を開けることで却って換気効率が低下することもあります。 ただし、調理時の煙や気になるにおいを素早く排出したい場合など、一時的に特定の空間の空気を入れ替えたい時には、窓を開けての換気が効果的です。 状況に応じて、適切な換気方法を選択することが重要です。 7.まとめ 24時間換気システムは、建物への設置が義務付けられています。 戸建てに適したタイプは、第1種換気方式または第3種換気方式です。 コストや性能、建物の特性などを考慮し、専門業者の意見も参考にして24時間換気システムを選んでください。 タナカホームズは、ローコストながら高品質高性能な住宅を提供します。 また今回紹介した換気システムの導入はもちろん、自然素材を利用し、材料からシックハウスの対策も行っています。 タナカホームズの家づくりに興味がある人は、まずは会員登録や来場予約をご利用ください。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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2024年10月22日 / 性能
太陽光発電で電気代はどのくらい減らせる?電気代ゼロを目指すコツも解説
電気代の値上がりが続き、私たちの家計を大きく圧迫しています。 そんななか、電気代の削減を目的として、太陽光発電の導入を検討する人が増加傾向にあります。 では、実際のところ太陽光発電を導入すると電気代をどの程度節約できるのでしょうか。 この記事では、太陽光発電による電気代の節約効果や、電気代を限りなくゼロに近づける方法について解説します。 目次 1. 太陽光発電が電気代の節約につながる理由 2.【エリア別・ケース別】太陽光発電の電気代削減効果をシミュレーション 3. そもそもなぜ、太陽光発電で電気代が減らせるの? 4.太陽光発電で電気代をゼロにすることは可能? 5.太陽光発電で電気代ゼロを目指す方法 6.太陽光発電の売電収入について 7.オール電化と太陽光発電の併用で光熱費ゼロも目指せる 8.太陽光発電システムを導入するなら新築時がおすすめ 9.まとめ 1. 太陽光発電が電気代の節約につながる理由 まずは、太陽光発電による電気代の節約効果について解説します。 発電した電気は無料で使える 通常、家庭で電気を使用する場合は、電力会社と契約して使用量に応じた料金を支払わなければなりません。 一方、自宅に太陽光発電を設置すれば、発電した電気は無料で使用することができます。 これにより電力会社から買い取る電気の量を減らせるため、太陽光発電=電気代の節約につながるというわけです。 電気代の単価を安くできる 電力会社のプランは、電気の使用量に応じて単価が決定する「従量電灯」がほとんどです。 電力会社の電気を使用する量が減れば、それだけ電気の単価を下げることができ、さらなる電気代の節約につながります。 再エネ賦課金の負担を軽減できる 再エネ賦課金とは、再生可能エネルギーの買取に必要な費用を、電気を使用する人全員でまかなうために割り当てられたお金です。 太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーを普及させるための税金のようなもの、と考えるとわかりやすいでしょう。 再エネ賦課金の金額は電力会社から購入した電気の量によって決まるため、太陽光発電を設置すれば、その分再エネ賦課金の負担を減らすことが可能です。 2.【エリア別・ケース別】太陽光発電の電気代削減効果をシミュレーション ここからは実際に、太陽光発電によって電気代をどの程度減らせるのか考えていきます。 太陽光発電の年間平均発電量 まずは、太陽光発電の発電量について考えていきます。 太陽光発電の発電量は設備の容量によっても左右され、家庭では5kWの太陽光発電を設置するケースが一般的です。 そして、5kWの太陽光発電では、年間6,000kWh程度の発電量が見込めるとされています。 自家消費は約3割が目安 太陽光発電で発電した電気のうち、自家消費、つまり自宅で使う分は全体の約3割とされています。 残りの7割は、電力会社に売るケースが一般的です。 よって、年間発電量が6,000kWhの場合、自家消費する電力は年間1,800kWh程度になります。 電気料金の目安単価は31円/kWh 全国家庭電気製品公正取引協議会の公示によると、電気料金の目安単価は31円/kWhです。 つまり、先ほどの計算結果を当てはめると、5kWの太陽光発電を設置した場合に節約できる電気代は年間約55,800円相当ということになります。 総務省の「家計調査報告」によると、2人以上世帯の年間の電気代の平均額は152,138円です。 すなわち、このケースでは年間の電気代を約3割削減できる計算になります。 ここまで紹介した内容は、あくまで平均値を取った場合です。 実際の節約効果は世帯人数や地域によっても異なるため、より具体的な例をもとに節約効果をシミュレーションします。 山口県在住で夫婦と子ども2人の場合 山口県は瀬戸内海気候に属し、比較的温暖で降水量が少ない地域です。 年間の日照時間は約2,000時間で、全国平均をやや上回ります。 このような気候条件下で、5kW容量の太陽光発電システムを設置すると、年間予想発電量は約5,800kWhです。 家族4人世帯の場合、電力の自家消費率を3割と仮定すると、年間約54,000円の電気代削減が見込めます。 山口県の気候は太陽光発電に適しており、安定した発電が期待できるため、長期的な視点で考えると経済的なメリットが大きいといえます。 島根県在住で夫婦と子ども2人の場合 島根県は日本海側気候に属し、冬季の日照時間が少なく、降雪も多い地域です。 年間の日照時間は約1,600時間で、全国平均をやや下回ります。 このような気候条件下で、5kW容量の太陽光発電システムを設置すると、年間予想発電量は約5,000kWhです。 家族4人世帯の場合、電力の自家消費率を3割と仮定すると、年間約47,000円の電気代削減が見込めます。 冬季の発電量は減少しますが、夏季は比較的安定した発電が可能です。 長期的に見れば、電気代削減効果は十分に得られると考えられます。 広島県在住で夫婦と子ども2人の場合 広島県は瀬戸内海気候に属し、温暖で降水量が少なく、年間を通じて比較的安定した気候です。 年間の日照時間は約2,100時間で、全国平均を上回ります。 このような恵まれた気候条件下で、5kW容量の太陽光発電システムを設置すると、年間予想発電量は約6,200kWhです。 家族4人世帯の場合、電力の自家消費率を30%と仮定すると、年間約58,000円の電気代削減が見込めます。 広島県の気候は太陽光発電に非常に適しており、安定した高い発電量が期待できるため、導入効果は大きいといえます。 3.そもそもなぜ、太陽光発電で電気代が減らせるの? 太陽光発電システムを導入することで電気代を削減できるのは理解したけれど、どういった流れで電気代が削減できるのか気になる人もいるでしょう。 そこで太陽光発電で電気代が減らせる理由について解説します。 発電した電気は無料で使える 太陽光発電システムを設置する最大の目的は、発電した電気を自宅で利用することです。 太陽光発電は太陽光で自家発電された電気を追加の費用なしで使用できます。 通常、私たちは電力会社から電気を購入し、使用量に応じて料金を支払います。 しかし太陽光発電では自分で作った電気を無料で利用できるのです。 これにより、電力会社から購入する電気の量が減少し、結果として電気代の節約につながります。 電気代の単価を安くできる 多くの電力会社が提供している「従量電灯」プランでは、電気の使用量に応じて料金単価が決まります。 太陽光発電システムを導入すると、電力会社から購入する電気の量が減少します。 その結果、適用される料金単価が下がり、さらなる電気代の節約が可能です。 つまり、太陽光発電は使用電力量を減らすだけでなく、電気の単価自体も下げる効果があるのです。 再エネ賦課金の負担を軽減できる 再エネ賦課金は、再生可能エネルギーの普及を促進するために2012年からスタートした制度です。再生可能エネルギーの電気を買い取るために、電力会社が負担している費用の一部を電気使用者全員で負担するものです。 2024年度の賦課金単価は以下のとおり設定されています。 電気使用量1kWhあたり3.49円 太陽光発電システムを導入すると、電力会社からの購入電力量が減少するため、再エネ賦課金の負担も自動的に軽減されます。 4.太陽光発電で電気代をゼロにすることは可能? 太陽光発電を設置しても、電気代をゼロにすることは難しいと考えられます。 まず、太陽光発電で生み出した電気は、基本的に貯めておくことができません。 電気を貯めるためには別途、「蓄電池」という設備が必要です。 蓄電池がない場合、夜間のように発電ができない時間帯は、どうしても電力会社からの電気に頼ることになります。 また、太陽光発電の発電量は天候によっても左右されるため、常に安定的な電力を確保できるとは断言できません。 このように、太陽光発電で電気代をゼロにすることは簡単ではありませんが、工夫次第で実質ゼロに近づけることはできます。 5. 太陽光発電で電気代ゼロを目指す方法 前述のとおり、太陽光発電で生み出した電気のうち、自宅で消費される分は全体の約3割とされています。 電気代ゼロを目指すためには、残りの約7割をいかに効率的に使うかという点が重要な鍵になるのです。 蓄電池を設置する 太陽光発電設備とともに蓄電池を設置すれば、日中発電した電気を貯めておくことができます。 夜間や天気が悪い日でも太陽光発電の電気を利用できるため、電力会社の電気を利用する頻度を大幅に下げられるでしょう。 省エネ機器を導入する 省エネ機器を導入するなど、光熱費全体のコストを減らす工夫も大切です。 エアコンをはじめ、洗濯機や冷蔵庫など、消費電力が高い家電から省エネタイプに買い替えるとよいでしょう。 また、ガス給湯器と比べてエネルギー消費量が少なく、電気の力でお湯を沸かす「エコキュート」の導入もおすすめです。 オール電化に切り替える オール電化とは、家庭で使用するエネルギーをすべて電気でまかなうことです。 ガスコンロをIHクッキングヒーターへ、ガス給湯器をエコキュートへ、というように、従来ではガスを使用していた設備をすべて電気エネルギーで対応するようにします。 家庭で使用するエネルギーを電気に集約することで、発電した電気を無駄なく使える点がメリットです。 電気自動車を選ぶ これから車を購入する予定の人には、電気自動車がおすすめです。 電気自動車のバッテリーは太陽光発電の蓄電池として利用でき、日中発電した電気を無駄なく使用できます。 設備があれば自宅で発電した電気でガソリン代をまかなえるので、実質的な家計負担を減らすことにもつながります。 余った電気を売る 太陽光発電で余った電気は、電力会社が買い取ってくれます。 余剰電力を売ることで、実質的な家計負担を軽減できるといえます。消費電力を減らす工夫と合わせれば、売電収入をさらに増やすことも可能です。 6. 太陽光発電の売電収入について ここからは、太陽光発電の電気を売ったときに得られる売電収入について、さらに詳しく解説します。 FIT制度とFIP制度 太陽光発電の普及を推進するため、日本では2012年に「FIT制度」が導入されました。 FIT制度とは、電力会社による電気の買取額を常に一定とする制度です。 また、2022年には、買取価格が市場に連動して変わる「FIP制度」が導入されました。 太陽光発電でより効率的に売電収入を得るためには、2つの制度の違いをしっかり理解し、今後の動向に注目することが大切です。 売電収入の年間平均額 5kWの太陽光発電では、年間6,000kWh程度の発電量が見込めます。 太陽光発電の自家消費は約3割なので、残りの約7割をすべて売却したとすると4,200kWhです。 2022年時点でのFIT売電価格は17円なので、年間71,400円の収益を得られるでしょう。 太陽光発電のみですべての電力をまかなうのは容易ではありませんが、自家消費と売電収入を組み合わせれば、年間の家計負担を限りなくゼロに近づけることが可能です。 7.オール電化と太陽光発電の併用で光熱費ゼロも目指せる オール電化と太陽光発電を組み合わせることで、光熱費をゼロに近づけることも夢ではありません。これらを組み合わせるメリットは、以下の通りです。 ● ガス使用量が電気料金に置き換わる ● 電気料金を太陽光発電で賄える ● 蓄電池の併用で24時間自給自足できる このように、オール電化と太陽光発電の相乗効果により、エネルギーコストを最小限に抑えられるのです。 8.太陽光発電システムを導入するなら新築時がおすすめ 太陽光発電システムの導入を検討する際、新築時に設置することには多くのメリットがあります。以下、そのおすすめの理由を詳しく解説します。 理由1:雨漏りリスクが減らせる 新築時に太陽光パネルを設置すると、雨漏りのリスクを大幅に低減できます。 屋根置き型パネルの場合、垂木と呼ばれる構造材に台座を正確に固定する必要があります。 新築時は現場監督や各工種の専門家が関わるため、垂木の位置を正確に把握し、適切な取り付けが可能です。 一方、後付けの場合は太陽光発電業者のみで判断するため、雨漏りのリスクが高まる可能性があります。このように新築時の太陽光システム設置は、長期的な住宅の品質維持に影響を与えるのです。 理由2:住宅ローンに設置費を組み込める 新築時に太陽光発電システムを導入すると、その費用を住宅ローンに組み込めます。これにより、システム導入の初期費用の負担を軽減できます。 さらに、新築時の住宅ローンは一般的に金利が低いため、後付けで別途ローンを組むよりも有利です。 たとえば、とある金融機関では2024年時点で新築住宅ローンの金利が年0.53%からなのに対し、ソーラーローンは年3%程度と大きな差があります。このように、新築時の導入は経済的にも優位性があります。 理由3:家自体の省エネ性能を上げられる 新築時に太陽光発電システムを考慮して設計することで、家全体の性能を向上させることが可能です。 まず、太陽光パネルの重量を考慮した設計により、家の耐震性を高めることができます。 また、家の配置や屋根の形状を最適化することで、太陽光パネルの発電効率を最大限に引き出すことが可能です。さらに、太陽光発電と相性の良い高断熱・高気密設計を採用することで、家全体の省エネ性能を飛躍的に向上させることができます。 9.まとめ 太陽光発電システムは、電気代の削減や環境への配慮など、多くのメリットをもたらします。 特に山口県のような日照条件の良い地域では、その効果を最大限に発揮できます。 システムの導入費用は決して安くありませんが、長期的に見れば経済的なメリットは大きいといえます。 さらに、オール電化と組み合わせることで、光熱費をゼロに近づけることも可能です。 新築時に太陽光発電システムを導入することは、コスト面でも安全面でも大きなメリットがあります。 タナカホームズでは、お客様のライフスタイルに合わせた最適な太陽光発電システムの設計・施工を提供しています。 省エネで快適な暮らしを実現するため、ぜひ新築時の太陽光発電システム導入をご検討ください。 専門スタッフが丁寧にご相談に応じますので、お気軽にお問い合わせください。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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2024年10月22日 / お金・ローン
【最優先】注文住宅を建てるならまずは考えたい「資金計画」について解説!
「家族の夢を叶える注文住宅。でも、予算オーバーや将来の生活への不安が頭をよぎり、なかなか一歩を踏み出せない…」そんな悩みを抱えていませんか?この記事を読めば、注文住宅の資金計画の重要性と具体的な立て方がわかります。 資金計画の立て方を理解しておくと、予算超過はもちろん、将来の生活設計まで考慮した計画により、長期的な視点で安心できる住まいづくりが実現可能です。 ぜひ最後までお読みください。 目次 1.資金計画なぜ重要? 2.まずはざっくり注文住宅の費用の内訳を確認しよう 3.資金計画の流れを理解しよう 4.資金計画をよりスムーズに進めるためのポイント 5.まとめ 1.資金計画なぜ重要? 資金計画は、注文住宅を建てる上で非常に重要な要素です。 具体的には、以下の点で資金計画が重要です。 ● 予想外の出費を防げる ● 家づくりがスムーズに進む ● 入居後の生活にも余裕が生まれやすい つまり資金計画は家づくりの時だけでなく、入居後の暮らしにも影響を及ぼします。しっかり計画を練っておけば、理想の家を手に入れるだけでなく、暮らしまでも手に入るのです。 2.まずはざっくり注文住宅の費用の内訳を確認しよう 注文住宅の費用は、大きく分けて土地購入費、建物本体工事費、付帯工事費、その他諸経費に分類されます。 それぞれの内訳と費用目安を以下の表にまとめました。 これらの費用は地域や条件によって変動するため、専門家に相談しながら詳細なみ積もりを行うことが大切です。 土地の購入費用 土地購入費用は、注文住宅の総費用の中で大きな割合を占めます。 山口県の場合、2024年の平均公示地価は1平方メートルあたり4万2172円です。 これは坪単価に換算すると約13万9412円となります。 ただし、地域によって価格は大きく異なります。 たとえば、下関市や山口市などは比較的高価格帯に位置し、美祢市や阿武町などは比較的単価が低いエリアです。 詳細な土地相場を調べる方法としては、以下の方法が有効です。 不動産会社に相談 国土交通省が公開している地価公示を調べる 都道府県地価調査のデータを参照する 不動産ポータルサイトで、地域ごとの相場情報が確認する この中でもとくにおすすめなのは、不動産会社への相談と不動産ポータルサイトでのリサーチです。 不動産会社は実際の取引データや物件情報を把握しているため、相場観を把握しています。 また不動産ポータルサイトでは相場だけでなく、現在販売中の土地情報もインターネットで簡単に検索できます。 ただし、土地探しは価格だけで探すとトラブルの元です。 下記記事で失敗しない土地探しの方法を解説しているので合わせてチェックしてください。 ■合わせて読みたい 【失敗しない】土地探しの注意点とは?基準と選び方を詳しく解説 建物の本体工事費用 建物の本体工事費用は、注文住宅の費用全体の約半分を占める最大の支出項目です。 令和5年度における新築注文住宅の購入資金は全国平均で約5,800万円となっています。 建物本体工事は総額に対する50〜60%なので、2,900〜3,480万円ほどが相場です。 この費用には、以下の工事が含まれています。 仮設工事 基礎工事 木工事 内装・外装工事 設備工事 建物の本体工事費用を抑えるためには、シンプルな間取りを選択したり、標準仕様の部材を使用したりするなどの工夫が考えられます。 ただし、長期的な視点でみた場合、初期費用を抑えすぎると、将来的な修繕費用が嵩む可能性もあるため、バランスを考慮することが大切です。 付帯工事費 付帯工事費は、注文住宅の建築において本体工事以外に必要となる工事費用です。 一般的に、建築費用の約1~2割を占めると言われています。 具体的な金額は、土地の状況や建物のプラン、坪数などによって大きく変わりますが、総建築費用の10~20%程度を見込んでおくとよいでしょう。 付帯工事費に含まれる主な項目は以下の通りです。 地盤調査・改良工事費 外構工事(門、塀、玄関アプローチ、側溝、駐車場など) 給排水工事(給排水管の引き込み) 解体工事費(建て替えの場合) ガス工事 屋外の給排水工事 場合によっては、空調設備の取り付け工事やカーテン、照明器具などの工事も付帯工事費に含まれることがあります。 これらの費用は、住宅の完成度や快適性に大きく影響するため、予算に余裕を持たせておくことが望ましいです。 外構工事費 外構は、家全体の第一印象に影響を与え、家独特の魅力が引きたてます。 門やフェンス、アプローチ、庭のデザインなどこだわりの度合いによって、金額に幅がありますが、総建築費用の5~10%を見込んでおくと余裕ができます。 外構工事で人気の項目は以下の通りです。 プライバシー保護のフェンス・目隠し ウッドデッキ・テラスの設置 カーポート・ガレージ駐車場の設置 エクステリア照明の設置 植栽・ガーデニングの充実 その他諸経費 その他諸経費は、大きく4つに分類されます。 それぞれの内容と概算費用を以下の表にまとめました。 これらの諸経費は、地域や個人の状況によって変動するため、余裕を持った計画を立てることが重要です。 また、専門家に相談し、詳細な見積もりを取ることで、より正確な資金計画を立てられます。 3.資金計画の流れを理解しよう 資金計画を立てる際には、いくつかの重要なステップがあります。 ここでは、それぞれのステップについて詳しく解説していきます。 おおまかな手順は以下の通りです。 ①住まいの総予算を把握する ②自己資金をいくら用意するかを決める ③住宅ローンの借入金額を決める ④住宅ローンを選ぶ それぞれのステップについて内容をみていきましょう。 ①住まいの総予算を把握する まず最初に行うべきは、住まいの総予算の把握です。 先ほど解説した土地や建物の費用をもとに、自身の建築エリアでどれくらいの金額で注文住宅が建てられるのかを確認します。 地域や希望する住宅の規模によって総予算は大きく変わりますので、複数の不動産会社や住宅メーカーに相談し、具体的な数字を把握しましょう。 この段階で現実的な予算感を持つことが、後々のトラブルを防ぐ鍵となります。 ②自己資金をいくら用意するか決定する 次に、自身の貯蓄からどれくらいの自己資金が用意できるかを把握します。 平均的な自己資金額は総額の1〜2割程度となっています。 ただし、このデータはあくまで目安です。 自己資金が多ければ借入金額を抑えられるため、将来の負担が軽くなります。 一方で、すべての貯蓄を住宅購入に充てるのは危険です。 不測の事態に備え、ある程度の貯蓄は残しておくことをおすすめします。 自己資金額は無理のない範囲で決めることが重要です。 ③住宅ローンの借り入れ金額を決定する 自己資金額が決まったら、次は借入金額を決定します。 住まいの総予算から自己資金額を差し引いた金額が、借入金額の目安です。 ただし、無理のない返済で住宅ローンを借り入れる目安は年収の5~6倍とされています。 たとえば、年収が500万円の場合、2,500万円から3,000万円程度が借入の上限となります。 また、毎月の返済額も重要な指標です。 一般的に、毎月の返済額は手取り収入の25%以内に抑えることが望ましいとされています。 たとえば、手取り収入が30万円の場合、毎月の返済額は7.5万円以内が目安となります。 これらの指標を参考に、長期的な視点で無理のない借入金額を設定しましょう。 ④住宅ローンを選ぶ 最後に、具体的な住宅ローンを選びます。 この際、必ず複数の金融機関に相談することが大切です。 金融機関や金融商品によって金利や条件が異なるため、必ず比較検討を行いましょう。 比較する際、とくに注目すべき点は以下の通りです。 これらの点を踏まえ、総合的に判断してローンを選択します。 専門家のアドバイスも積極的に活用し、慎重に決定しましょう。 住宅ローンについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。 ■合わせて読みたい 【一戸建て購入時のローン計画】ローンの種類や返済の流れ、目安となる額などを解説 4.資金計画をよりスムーズに進めるためのポイント 資金計画を進める際、以下のポイントについて押さえておくと、スムーズかつ計画に抜けがなくなる効果があります。 現在の家計について把握し、見直す 将来のライフプランを立てる 補助金・税制優遇について知る 困った時はプロに相談する これらのポイントを押さえることで、より現実的で長期的な視点を持った資金計画を立てられ、住宅購入後の生活にも余裕が生まれます。 以下では、それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。 現在の家計について把握し、見直す まず重要なのは、現在の家計状況を正確に把握し、必要に応じて見直すことです。 住宅ローンという大きな借金を背負うことになるため、毎月の出費を抑えておくことで返済の余裕が生まれます。 具体的には、以下のような手順で家計を見直すとよいでしょう。 収入と支出を細かく記録する 不要な支出を洗い出す 固定費の見直しを行う(例:携帯電話プランの変更、各種保険料) 貯蓄の習慣を身につける このような取り組みにより、月々の住宅ローン返済にも余裕が生まれます。 場合によっては、借入金額を増やして住宅のグレードアップを図ることも可能になるかもしれません。 ただし、無理のない範囲で行うことが大切です。 将来のライフプランを立てる 資金計画を立てる際は、将来のライフプランも考慮に入れることが重要です。 たとえば、以下のような将来の目標や予定によって、資金計画の組み方は大きく変わってきます。 老後資金の確保 子どもの出産・教育費の準備 10年後の住み替え予定 具体的なライフプランを持っていれば、住宅購入後の資金の動かし方がより明確になります。 たとえば、将来的に住み替えを考えている場合は、住宅の資産価値の維持に重点を置いた計画を立てるかもしれません。 また、子どもの教育費を考慮する場合は、住宅ローンの返済と別に教育費を貯蓄する余裕を見込んでおく必要があるでしょう。 このように、ライフプランを踏まえることで、より現実的で長期的な視点を持った資金計画が立てられます。 補助金・税制優遇について知る 住宅購入に関しては、さまざまな補助金や税制優遇制度があります。 これらを上手に活用すれば、資金面での負担を軽減可能です。 主な制度には以下のようなものがあります。 これらの制度は条件や適用期間が変更されることがあるため、最新の情報を確認することが大切です。 また、地方自治体独自の補助金制度もあるため、建築予定地の自治体にも問い合わせてみるとよいでしょう。 困ったときはプロに相談するのも手 資金計画で悩んだ際は、専門家に相談するのも有効な手段です。 とくにファイナンシャルプランナー(FP)や、建築会社の営業担当者などは、それぞれ以下のようなメリットがあります。 【FPに相談するメリット】 中立的な立場から総合的なアドバイスが得られる 複雑な金融商品や税制について詳しい説明が受けられる 長期的な資金計画のサポートを受けられる 【建築会社の営業担当者に相談するメリット】 具体的な建築費用の見積もりが得られる 建築に関する専門的なアドバイスが受けられる 地域の事情に詳しく、具体的な提案をしてくれる どちらに相談する場合も、複数の意見を聞くことが大切です。 さまざまな視点から助言を得ることで、より良い判断ができるようになります。 ただし、最終的な決定は自分自身で行うことを忘れないでください。 5.まとめ 注文住宅の資金計画は、夢の家づくりの要です。 適切な計画により、予算内で快適な暮らしを実現できます。 総予算の把握、自己資金と住宅ローンのバランス、諸経費やライフプランの考慮が重要です。 また、家計の見直しや補助金・税制優遇の活用も効果的です。 計画に不安を感じる場合は、専門家のサポートを受けるのも手段のひとつです。 タナカホームズでは、豊富な経験と専門知識を持つスタッフが、あなたの夢の実現をサポートします。 資金計画はもちろん、間取りや設備の選定まで、トータルでアドバイスを提供します。 無理のない予算で理想の住まいを叶えるため、まずは気軽に相談してみませんか。 あなたの家族の未来を見据えた、最適な注文住宅づくりをタナカホームズがお手伝いします。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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2024年10月5日 / 家づくり
【初心者必見!】なにから始める?家づくり初心者ガイド
これから家づくりを始める家づくりの初心者は、「何から始めたら良いのかわからない」という方が多いのではないでしょうか。 家づくりでは、お金のことや土地のこと、間取りや会社選びなど様々なことを考えなければなりません。 そこでこの記事では、これから家づくりをする家づくり初心者の方に向けて、家づくりの全貌をご紹介します。 「何から始めたら良いの?」 「どう進めていけば良いかわからない」 という方は、ぜひご覧ください。 目次 1.家づくりの全体像を理解しよう 2.お金編 | 資金計画と住宅ローン 3.土地編|土地選び 4.間取り編|間取りとデザイン 5.会社編|建築会社 6.施工編|着工~工事終了 7.完成後のアフターサービスとメンテナンス 8.まとめ 1.家づくりの全体像を理解しよう まずは、家づくりの全体像を理解することが大切です。 何から初めてどのようなステップで家づくりを進めていくのかを把握し、着実に完成までのステップを踏んでいきましょう。 家づくりの基本ステップ ここでは、土地から探して家を建てる注文住宅の場合の基本ステップをご紹介します。 注文住宅で家づくりをする場合の基本ステップは以下の通りです。 1. 家族で家づくりについて話し合い、情報収集する 2. 家を建てる目的や予算を明確にする 3. 自分の希望に合った土地を探す 4. 家を建ててもらう建築会社を決める 5. 家をプランニングしてもらう 6. 住宅ローンの仮審査を受ける 7. 土地の契約をする 8. 建物の請負契約をする 9. 着工・上棟・引き渡し 10. 引越し 大まかに分けると上記のステップを踏んで家づくりを行なっていきます。 注文住宅の場合、家が完成するまでに一般的に8〜15ヶ月程度の期間が必要です。 引越しをしたい日から逆算して早めに取り掛かるようにしましょう。 自分にあったスタイルを見つける 家づくりを始める際は、自分にあったスタイルを見つけることが大切です。 ハウスメーカーや工務店、ローコスト住宅など、注文住宅にも様々な種類があります。 これらの建築会社から自分がどの種類の会社で家づくりをするのが合っているのかを考えて見ましょう。 土地にお金をかけるのか、建物にお金をかけるのかによって、家を建てるエリアも変わってきます。 どのような家づくりをするのか、自分に合ったスタイルを探して見てください。 2.お金編 | 資金計画と住宅ローン 続いて、家づくりで重要な資金計画と住宅ローンについて見ていきましょう。 家の購入は、人生で最も大きな買い物の1つです。 どのくらいの予算をかけて、入居後に月々いくら返済するのかをしっかりと考えるようにしましょう。 どれくらいの費用がかかる?具体例で解説! 令和5年度住宅市場動向調査によると、土地購入資金を除いた注文住宅の住宅建築資金は全国平均で4,319万円 です。 延床面積の平均は、121.3㎡で、約36.7坪になるため、坪単価は117万円になります。 土地購入資金は、全国平均で1,929万円。ちなみに、敷地面積の全国平均は228.3㎡で約69坪です。 つまり、約69坪の敷地に、約36.7坪の家を建てるためには上記の金額を合計した6,248万円が必要になるということです。 この数字はあくまで全国平均なので、建物の大きさや購入する土地のエリアによって合計費用は大きく変動します。 ただ、注文住を購入する目安として知っておくと良いでしょう。 資金計画の基本とローンの選び方 資金計画を立てる際は、家づくりに使える予算を把握することが大切です。 一般的に、住宅ローンの返済は手取り収入の25%以下が理想的。次に現在の貯蓄からどのくらいの頭金を支払うかを明確にします。 月々の返済額、頭金、借入期間の目安がついたら実際にシミュレーションすることで、家づくりにかかる予算が明確になり、資金計画が立てられます。 資金計画が立てられたら住宅ローンの借入先を検討します。 住宅ローンには、銀行や信用金庫などから借入できる民間住宅ローンと、住宅金融支援機構から借り入れる公的住宅ローンの2種類があります。 民間住宅は金利や返済方法などの選択肢が多く、公的住宅ローンは長期固定金利で金利が低く、返済期間が長いといった点が特徴です。 住宅ローンを選ぶ際は、金利タイプ、返済方法、団体信用生命保険などを十分に比較検討してから決定しましょう。 3.土地編|土地選び 土地探しから家づくりを始める方は、土地選びのポイントも知っておきましょう。 ここでは土地探しの基準や法規制について解説していきます。 どんな基準で選ぶ?土地探しのチェックリスト 土地探しをする際は、次のポイントに注目して探してみましょう。 気になる土地があれば、必ず現場へ行き周辺環境をチェックしてみてください。 また、昼間だけでなく朝や夜にも訪れることが大切です。 朝の通勤時間はどのくらい車が通るのか、夜は街灯がついているかなども確かめてみましょう。 また、購入したい土地に土地以外の費用がかかってくるのかも確かめなければなりません。 例えば、上下水道やガスが通っていなければインフラ整備の工事が必要です。 土地に古家がある場合、解体工事費用がかかることもあります。 土地情報を確認し、土地代以外にかかる費用を確かめておきましょう。 不明点があれば不動産会社に相談し、不明点を解消してから購入を検討してください。 法規制の確認も忘れずに 土地には、法規制がかかっています。 例えば、敷地に対する建築面積の割合を示す「建ぺい率」や延床面積の割合を示す「容積率」のそれぞれの割合によっては、希望の広さの家を建てられない可能性があります。 他にも、「地区計画」が定められているエリアでは、高い塀で敷地を囲めなかったり、境界から外壁面まで2m以上離さなければならないなどの規制もあります。 購入候補の土地が見つかったら、不動産会社や建築会社に内容を確認しておくようにしましょう。 4.間取り編|間取りとデザイン 続いて間取りとデザインに関するチェックポイントをご紹介します。 理想の間取りを考えるために注意すべきことなどをみていきましょう。 理想の間取りを考えるためのチェックリスト 後悔しない、理想の間取りを考えるためにチェックすべきポイントは以下の通りです。 間取りのチェックリストはこれだけではありません。 玄関やキッチンなど、細かい部分で分けるとさらにたくさんチェックするところがあります。 最低でも上記のチェックポイントはしっかりと確かめるようにしましょう。 また、家族で話し合い、優先すべきポイントと妥協するポイントを決めておくのもおすすめです。 もし予算オーバーした時にどの部分を削減するかを考える際に、最適な選択ができます。 デザインの参考にSNSを活用してみる デザインを参考にするならSNSがおすすめです。 SNSでは、実際に家を建てた方や、建築会社や家の内装や外観の写真をたくさん載せています。 その中から自分の理想のデザインを探してみましょう。 自分の理想のデザインを建築会社とも共有することで、より理想に近い間取りやインテリア、外観を提案してもらえます。 5.会社編|建築会社 建築会社を決める際にもポイントがあります。 ここでは、信頼できるパートナー選びのポイントと、住宅見学会のチェックリストをご紹介します。 信頼できるパートナー選びのポイント 信頼できるパートナー選びでは、以下のポイントに注目して探してみてください。 工務店やハウスメーカー、設計事務所など、建築会社によって特徴もさまざまです。 資料請求したり、実際に展示場に訪れたりし、自分の理想を叶えてくれるかどうかをしっかりと見極めましょう。 住宅見学会チェックリスト 住宅見学会に参加する際は、次のポイントをしっかりとチェックしましょう。 住宅見学会に参加する際は、マナーを守ることも大切です。 例えば、裸足での見学が厳禁の場合もあるので、建築会社のスタッフの指示にしだがいましょう。 6.施工編|着工~工事終了 着工から工事終了までにチェックすべきことを解説していきます。 工事中に確認すべきこととトラブル対策についてもみていきましょう。 着工前の最終チェックリスト 着工前には最終チェックを行いましょう。次のポイントを確かめてみてください。 着工直前は、細かい部分のチェックをしましょう。 コンセントの位置や火災報知器など、見落としがちな部分ですが実際に出来上がった時に「ここにつけないで欲しかった」なんてことにならないように事前に確認しておくことが大切です。 工事中に確認すべきこととトラブル対策 工事中に確認すべきことは以下の通りです。 工事中に現場を見る場合、現場監督の許可を得てから現場に入りましょう。 作業の邪魔にならない時間帯を選び、現場監督に同行してもらうとスムーズに進められます。 また、工事中のトラブル対策を見ていきましょう。 工事中のトラブルは、現場での施工ミスやご近所からのクレームなどがあります。 施工ミスを見つけたら早めに現場監督に伝えてやり直してもらいましょう。 また、着工前に必ず営業担当者とともにご近所へ挨拶回りをすることも大切です。 事前に工事が始まることを伝えることで、ご近所トラブルに発展しにくくなります。 7.完成後のアフターサービスとメンテナンス 最後に完成後のアフターサービスとメンテナンスについて見ていきましょう。 定期点検・メンテナンスの重要性、タナカホームズの保証制度について解説していきます。 定期点検とメンテナンスの重要性 家は完成したら終わりではありません。 長く住み続けるためにも、定期点検とメンテナンスを行うことが大切です。 例えば、外壁や屋根は新築から10年経過すると劣化しコケやカビが生えてきたり、ひび割れが出てくることがあります。 このまま放置すると雨漏りに発展し、家の寿命にも影響してきます。 10年を目安に塗装によるメンテナンスを行うことで、家を長持ちさせることができます。 また、定期的に建築会社に点検にきてもらうことで、故障する前に部品交換などの対策を施せるので生活に支障が出ることもありません。 長く快適に住み続けるためにも定期点検とメンテナンスは非常に重要なことです。 タナカホームズの保証制度 タナカホームズには、「住まいの総合保証制度」があります。 上記のように手厚い保証制度となっています。 家が完成した後も、お客様が安心して暮らせるようにタナカホームズはサポートいたします。 8.まとめ 家づくりでは、土地や資金計画、間取りなどさまざまなことを検討しなければなりません。 特に注文住宅だと細かい部分も自分たちで決めなければならず、時間がかかります。 しかし、理想の家を手に入れるためにはどれも必要なステップです。 不動産会社や建築会社と協力しながら、理想の家づくりを進めていきましょう。 タナカホームズは明治元年創業の建築会社です。 「一生に一度の家づくりを、後悔のないものにしてほしい」という思いで、お客様の家づくりをお手伝いしております。 「初めて家づくりをするから不安」という方は、ぜひタナカホームズへご相談ください。 お客様の不安やお悩みに寄り添い、解決できる手段をご提案いたします。 オンライン相談も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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2024年9月4日 / 家づくり
【はじめての家づくり】注文住宅の坪単価って?計算方法や相場などを初心者向けに解説!
ハウスメーカーや工務店の広告やホームページなどを見ていると、「坪単価」を目にする機会も多いのではないでしょうか。 「注文住宅の坪単価って何?」 「家づくりにおいて坪単価で注意すべきことって何があるの?」 といった疑問を抱えている方もいるでしょう。 そこで、ここでは注文住宅の坪単価の基本についてやメリットなどについて解説しています。 ぜひ最後まで読んで、坪単価についてしっかりと理解してくださいね。 目次 1.坪単価の基本 2.坪単価を知っておくメリットと注意すべきポイント 3.注文住宅の平均的な坪単価 4.ハウスメーカーと工務店での相場の違い 5.まとめ 1.坪単価の基本 坪単価とは、1坪あたりの建築費のことです。家を建てる時の費用の目安になります。 基本的には建物本体価格に延床面積を割ることで、坪単価が算出できます。 ただ、坪単価には明確な定義はありません。 そのため、ハウスメーカーや工務店によって含まれる費用も異なるため、坪単価だけをハウスメーカー・工務店を選ぶには判断しきれない可能性があります。 計算方法 先にも述べたように、建物本体価格を延床面積で割って求めます。 例えば、本体価格2,000万円で延床面積30坪の場合、以下のような計算式で坪単価の算出が可能です。 2,000万円➗30坪≒66.7万円 上記の計算式から、坪単価66.7万円ということになります。 構造による違い 住宅の構造には、大きく分けて次の3つがあります。 木造 鉄骨 RC 構造によって使用される建材や工事の手間などが異なり、木造・鉄骨・RCの順に坪単価は高くなっていきます。 それぞれの構造の坪単価の相場を見ていきましょう。 木造 木造は、柱や梁、土台などの構造材に木材が使われている住宅のこと。 日本の住宅は古くから木造で建てられており、今でも国内の多くの住宅が木造です。 鉄骨造やRC造よりも安く建材を仕入れられることから、坪単価も安く建築費用も抑えられます。 加工・リフォームもしやすいため、家の間取りの変更などの計画がしやすく、他の構造と比較しても自由度が高いです。 国土交通省がまとめた「建築着工棟数調査(2023年度)」によると、木造住宅の坪単価の全国平均は68.8万円です。 鉄骨 鉄骨造とは、梁や柱などの骨組みに鉄骨を用いた住宅のことです。 Steel(スチール)の頭文字をとってS造と表記されることもあります。 マンションやアパートなど、比較的大きな建物に使われることが多いですが、一戸建て住宅でも鉄骨で建てられることも多いです。 木造よりも耐用年数が長く、品質が安定しているというメリットがある一方で、熱や音が伝わりやすく木造よりも価格が高いというデメリットもあります。 そんな鉄骨造の坪単価の全国平均は、107.6万円。 木造住宅の坪単価よりも30万円以上高い単価となっています。 RC RC造とは、鉄筋コンクリート造のことで、柱や梁などの主要構造部が鉄筋コンクリートでできた建物のことを指します。 耐久性・耐震性・耐火性に優れており、マンションだけでなく一般住宅でも多く採用されている構造です。 柱や間仕切り壁のない広いリビングや、ビルトインガレージなど自由度の高い設計も可能で、気密性も高いことから冷暖房効率も向上できるというメリットもあります。 ただ、熱伝導率が高くて夏は高温になりやすく、建築コストも鉄骨造や木造よりも高い点がデメリットです。 RC造の坪単価の全国平均は、127万円。 鉄筋やコンクリートなどの材料費が多くかかることから、木造・鉄骨造よりも坪単価が高くなっています。 2.坪単価を知っておくメリットと注意すべきポイント 注文住宅を建てる際に、坪単価を知っておくと住宅会社選びの参考になります。 坪単価は、構造や設備・仕様など、住宅会社によって内容に変動はあるものの、各住宅会社での坪単価の相場はだいたい決まっています。 そのため、依頼する住宅会社の坪単価を知っておけば、家づくりにかかるだいたいの予算の算出も可能です。 おおまかな予算を把握できるので、住宅会社選びの参考になります。 ただし、坪単価には注意すべきポイントもあります。 それは、住宅会社によって坪単価の算出方法が異なる点です。 坪単価は、建物本体価格を延床面積で割って計算するとお伝えしましたが、住宅会社によっては「施工床面積」を用いて算出する会社もあります。 延床面積には、ベランダや小屋裏収納、地下室、玄関ポーチ、ウッドデッキなどのスペースは含まれません。 しかし、施工床面積の場合、これらの面積も含まれて計算されます。 そのため、延床面積で算出されるよりも坪単価が安く表示されるのです。 他にも、あくまでも「建物の本体価格」を示しており、別途工事費用や諸費用が含まず算出されたり、照明器具やカーテン、エアコンなどの設備費用まで含まずに算出されたりすることもあります。 つまり、坪単価で計算した金額が、そのままトータルコストにならない可能性が高いということです。 正確な金額を算出するためには、住宅会社に見積もりを算出してもらい、費用を比較しなければなりません。 3.注文住宅の平均的な坪単価 注文住宅は各都道府県でも坪単価の平均は変わってきます。 ここでは、全国の平均に加え、山口県・広島県・島根県の平均的な坪単価についてご紹介します。 全国の平均 「建築着工棟数調査(2023年度)」によると、全国の平均坪単価は、72.52万円です。 注文住宅の価格は、ウッドショックや物価高騰により年々上昇傾向にあります。 今後も、注文住宅の価格は高くなると予想されています。 山口県 山口県の平均坪単価は、72.29万円。 全国平均よりも少し価格が安いことがわかります。 広島県 広島県の平均坪単価は71.23万円です。 広島県も全国平均よりも価格が安くなっています。 島根県 島根県の平均坪単価は、83.64万円です。 全国平均よりも坪単価が高くなっています。 これは、一戸あたりの工事費予定額が2,786万円で、他県よりも高いことから坪単価が高くなっているようです。 4.ハウスメーカーと工務店での相場の違い 注文住宅の建築をハウスメーカーに依頼するか工務店に依頼するかで坪単価の相場が変わってきます。 ハウスメーカーと工務店での相場の違いについて見ていきましょう。 大手ハウスメーカーの場合 同じような規模の家を建てる場合、大手ハウスメーカーの方が工務店よりも坪単価は高くなる傾向にあります。 坪単価の参考価格は32〜200万円と幅広いです。 坪単価は大手ハウスメーカーの方が高いですが、ハウスメーカーだからこそのメリットもあります。 例えば、ハウスメーカーでは建材を大量生産して、工場で加工し、効率的に工事を進められるため、工務店で家を建てるよりも短い工期で家を建てられ、品質も安定しやすいです。 また、長期保証や定期点検など、アフターメンテナンスも充実しています。 無料保証期間やメンテナンスマニュアルも整備されており、スタッフによってアフターサービスの対応に差が出ることもありません。 工務店の場合 工務店で家を建てる場合、坪単価の参考価格は29万円〜150万円です。 坪単価の価格は幅広いですが、同じ規模の家を建てる場合、ハウスメーカーよりも安く家を建てられる傾向にあります。 工務店は、地元の顧客の工事しか受けないなど、大手ハウスメーカーよりも小さい規模で家づくりを行っていることが多いです。 そのため、家を建てた後に何かしらトラブルがあるとすぐに駆けつけてくれるなど、柔軟な対応ができます。 また、工務店はプランの自由度が高いため、自分たちの理想に近い家づくりが可能です。 工期はハウスメーカーよりも長くなりやすいですが、その分現場を見ながら可能な限り変更や追加にも対応してくれるなど、ハウスメーカーにはないきめ細やかな対応をしてくれるところも工務店のメリットと言えるでしょう。 ハウスメーカーの方が高くなる理由 ハウスメーカーの方が坪単価が高くなるのにはいくつか理由があります。 1つ目は、資材の開発・研究に費用がかかっていること。 ハウスメーカーは高品質な住宅を提供するために、自社独自で研究・開発を行っており多くの費用がかかっています。 この費用が住宅の価格にも反映されているのです。 2つ目は、広告費がかかっていること。 ハウスメーカーは全国展開しており、知名度を高めるためにテレビCMやインターネット広告など幅広いメディアでの宣伝を行っています。 この広告宣伝費は、最終的に住宅価格にも反映されています。 工務店は、特定の地域が営業範囲になっていることも多いため、ハウスメーカーほど広告宣伝費にお金がかけられていないため、その点でハウスメーカーと工務店で価格に差が出てきているのです。 3つ目は、人件費です。 ハウスメーカーと工務店では会社の規模が異なるため、人件費にも大きな差が出ます。 会社が抱える従業員の数や人件費の差も建築費用に上乗せされるため、ハウスメーカーの住宅価格が高くなっています。 開発・研究費・広告費・人件費など、ハウスメーカーは工務店よりも規模が大きいからこそかかってくる費用があります。 これらは最終的に消費者が支払う住宅価格に影響してくることから、ハウスメーカーの方が坪単価が高くなる傾向にあるのです。 5.まとめ 注文住宅の坪単価は、家づくりにかける予算を決める際に参考になります。 ただ、坪単価は構造や地域、ハウスメーカーか工務店のどちらで家を建てるかなど、様々な要因で金額も異なってきます。 延床面積で計算されているのか、施工面積で計算されているかなど、住宅会社によっても計算方法が異なります。 そのため、坪単価だけを参考に住宅会社選びをするのではなく、住宅会社の強みやコンセプト、家づくりの進め方など金額以外のポイントも注目して住宅会社を決定することをおすすめします。 住宅会社の中には、限られた予算でもその予算に見合った家づくりのプランを提案してくれるところもあります。 坪単価は参考程度に考え、金額だけに振り回されずに後悔のないように住宅会社選びをしてくださいね。 タナカホームズは明治元年創業の建築会社です。 地域に根ざして長く家づくりを行ってきたからこそ、お客様にとって最適なご提案を行えます。 坪単価など、お金のことに限らず家づくりに関する疑問があれば、何でもご相談ください。 オンライン相談も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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2024年9月4日 / お金・ローン
【実例付き】注文住宅で平屋を建てる際の相場を紹介!価格が左右するポイントやコストを抑えるコツもあわせて解説
「平屋を建てたいと思っているけれど、建築費用が高そうで心配」 「2階建てと比べて建築費用はどれだけ違うの?」 注文住宅で平屋を建てることを検討されている人の中には、このような悩みを抱えている人もいるでしょう。 平屋は階段の上り下りがない、家族の様子が把握しやすいなどの魅力があり、近年人気が上昇中です。しかし、一般的には平屋の建築費用は割高な傾向があり、コストに悩まされる人も実際にみてきました。 そこで本記事では、平屋の注文住宅の相場について詳しく解説します。2階建てとの比較やコストを抑えるコツ、予算別の間取り例など、平屋を建てるうえで押さえておきたいポイントについても触れていきます。現在平屋建築を検討している方はもちろん、将来的に家づくりを考えている方にとっても参考になる情報が満載です。ぜひ最後までお読みください。 目次 1.注文住宅で平屋を建てる際の相場 2.平屋の建築相場が変動するポイント 3.平屋の注文住宅のコストを抑えるコツ 4.【実例】相場別にみる平屋の注文住宅の間取り 5.注文住宅で平屋を建てる際の注意点 6.まとめ 1.注文住宅で平屋を建てる際の相場 注文住宅で平屋を建てる場合の費用について解説します。相場観をよりリアルに感じてもらえるように、以下のポイントから説明します。 土地を所有している場合の純粋な平屋建築にかかる費用 2階建ての建築費用との比較 これらのポイントを理解しておけば、予算計画を立てる際の参考になるでしょう。それでは、それぞれのポイントについて説明していきます。 土地ありの場合、新築平屋の相場は2〜3LDKで1000〜2500万円 注文住宅で平屋を建てる場合、2〜3LDKの間取りであれば、一般的に1,000万円から2,500万円程度の費用がかかります。相場の振れ幅が大きいと感じるかもしれませんが、この金額は建物の大きさや使用する設備によって大きく変動するのです。 たとえば、高級な内装材や最新の省エネ設備を選択すると、建築費用が増加します。また、依頼するハウスメーカーや工務店によっても価格は大きく変わるでしょう。建築会社選びの際は、複数の会社へ見積もりを依頼するのがオススメです。 なお建築費が変動する要因については後ほど詳しく解説しますので、ぜひそちらもお読みください。 2階建てと比べて平屋の注文住宅の建築費は割高な傾向あり 2階建ての家と平屋とで建築費を比べてみると、基本的に2階建てのほうがコスト面で有利です。 平屋は2階建てに比べて、基礎工事や屋根の面積が大きくなるため、これらの費用が増加する傾向にあります。また、多くの建築会社では、2階建ての方が延床面積あたりの単価を割安に設定しています。 これは、同じ延床面積を確保する場合、平屋よりも2階建ての方が効率的に空間を利用できるためです。しかし、平屋にはメンテナンスのしやすさという大きな利点があります。たとえば外壁の清掃・塗装が地上から行えるため、作業が安全で簡単です。またバルコニーがない平屋はバルコニー防水のメンテナンスが不要になります。これらの特徴はメンテナンスのしやすさだけでなく長期的にメンテナンスにかかるコストの軽減にもつながるのです。 2.平屋の建築相場が変動するポイント 先ほど述べたように平屋の建築相場は、さまざまな要因によって変動します。おもなポイントとして、以下の項目が挙げられます。 建物の広さ 部屋数 廊下の長さ 屋根の形状 外構 これらの要素は、それぞれが建築費に大きな影響を与えます。ここからは各ポイントについて解説していきます。 建物の広さ 平屋は1階の床面積がそのまま建物全体の大きさになります。そのため建物が大きくなればなるほど、基礎の大きさや地盤改良などの施工範囲が増えるため、2階建て以上に建築費に影響します。平屋で建築費を抑えるためには必要な生活空間を確保しつつ、効率的な間取りの設計が重要です。 とはいえ「自分にあった建物の広さなんてイメージできない」と感じている人も多いでしょう。そこで、ひとつの目安をご紹介します。その目安とは国が定めている「誘導居住面積水準」です。 国は、豊かな住生活を実現するために必要な居住面積を、世帯人数に応じて「誘導居住面積水準」として定めています。 具体的な目安は以下のとおりです。 一般型は戸建て住宅、都市居住型は共同住宅をそれぞれ想定しているので一般型の水準で計算すると必要な居住面積がみえてきます。 たとえば4人家族の場合は以下のように計算できます。 20㎥×4+15㎥=95㎥ ただしこの水準は以下の点について注意が必要です。 収納や洗面、トイレ、浴室スペースなどは必要最低限の面積で計算されている 廊下面積は間取りによって増減がある もちろん上記に限らず、間取りや生活スタイルによっては各面積が増減するため、これらの基準から少し余裕を持たせた面積で考えておくと良いでしょう。 部屋数 必要としている部屋数によっても建物の大きさが変わるため、建築費に影響します。一般的な部屋の広さの目安は以下の通りです。 先ほど紹介した誘導居住面積水準と上記目安を参考に、必要な部屋数と広さを検討すると、より具体的に部屋数や広さがみえてくるでしょう。 廊下の長さ 部屋と部屋を繋ぐ廊下が長いと、建物全体の大きさに影響します。建物の大きさが大きくなると建築費が増えるため、極力廊下を少なくすると建築費が抑えられます。 ただし、廊下が全くないと以下の点について注意が必要です。 音が漏れやすくなり、プライベート空間を作りづらくなる ゆとりがなく、圧迫感をあたえる空間になりやすい 収納スペースが確保しにくくなる 対応策としては、居室どうしをファミリークローゼットやウォークインクローゼットなどゆとりのある収納空間で仕切ったり、LDKを中心に部屋を配置して開放感を持たせたりなどの工夫が必要でしょう。 屋根の形状 平屋は屋根の面積が大きいので、屋根形状はコストに影響しやすい要素です。屋根の傾き(屋根勾配)によって屋根の面積が大きくなることや、施工のしやすさなどでコストが増えます。 少しわかりにくいと思いますので、屋根形状ごとの特徴とコストへの影響を表にまとめました。 屋根形状の選択は、デザイン性だけでなく、地域の気候や将来的な維持管理も考慮して決定すると良いでしょう。 外構 平屋は建物の外周が長くなるため、塀やフェンスの設置範囲が広くなり、その分コストが上がります。また、2階建てと比べて、敷地スペースに余裕がある傾向があり、それらのスペースを整備するための費用が必要です。 また平屋は泥棒に狙われやすいと言われています。外構で泥棒の侵入を防ごうとすると、予算がかかるため、あらかじめどれくらいの予算が必要かを下調べしておくと良いでしょう。 3.平屋の注文住宅のコストを抑えるコツ 平屋の注文住宅を建てる際、コストを抑えるためにはいくつかのポイントがあります。ここでは、効果的なコスト削減の方法について解説します。適切な計画と工夫により、予算内で理想の平屋を実現することが可能です。以下に、おもなコツをまとめました。 平屋にあった敷地を選ぶ シンプルな設計・内装にする 設備のグレードを抑える 平屋の建築実績が多い会社に依頼する それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。 平屋にあった敷地を選ぶ 平屋の建築では、敷地選びが重要です。近隣住宅との距離が近い場合、プライバシーを守るためにフェンスを設置したり、窓の向きに配慮したりする必要があります。これらの対策は追加のコストにつながる可能性があります。 敷地を探す際は、近隣との距離が適度にあり、自然とプライバシーが守れるような平屋に向いた土地を選びましょう。広めの敷地を用意する方法もありますが、土地代と建築費の総合的なバランスを考慮する必要があります。適切な敷地選びにより、後々の追加コストを抑えられる可能性が高まります。 シンプルな設計・内装にする シンプルな設計や内装を心がけると、コストを効果的に削減できます。 まずはシンプルで合理的な間取りを心がけましょう。 廊下を減らすことはもちろん、オープンな間取りを採用し、壁の数を必要最小限に抑えることで、材料費と工事費を節約できます。また、家族構成にあわせて適切な部屋数と広さ決めておくことも大切です。 内装建材の選択も重要です。コストを抑えるのであれば、室内タイルや無垢床などの高級材料を避け、コストパフォーマンスの良い建材を選びましょう。どうしても内装をこだわりたい場合は、あらかじめこだわりポイントを決めておくのをおすすめします。見た目と機能性のバランスを取りつつ、予算内に収める意識を持つようにしましょう。 また建物の形状を長方形や正方形など、凹凸の少ないものにすると、材料の無駄を減らし、施工効率を高められます。これらの工夫を組み合わせることで、無理なく費用を抑えられるでしょう。 設備のグレードを抑える キッチンなどの設備機器は、メーカーやグレードによってコストに大きな差が生まれます。設備機器にこだわりたい場合は、資金計画の時点である程度の予算と優先順位を決めたうえで家づくりを進めると良いでしょう。これにより、予算オーバーのリスクを抑えやすくなります。 とはいえマイホームを建てるのだからお気に入りのキッチンを入れたいといった人もいるでしょう。 そんな時はキッチンや浴室などの水回り設備に重点を置き、その他の設備は標準グレードを選択するなど、メリハリをつけた選択が効果的です。 平屋の建築実績が多い会社に依頼する 平屋の建築実績が豊富な建築会社は、コストを抑える手段を熟知しています。コスト面はもちろん、必要なものと不要なものについて適切なアドバイスをもらえる可能性が高まります。 たとえば、山口県・広島県で平屋を建てるなら、平屋の建築実績をもつタナカホームズへの依頼がおすすめです。タナカホームズでは平屋のモデルルームがあり、平屋物件の見学会を実施することもあります。実際の空間を体験することで、自分たちに本当に必要な要素が明確になり、無駄なコストを削減できる可能性があります。 平屋建築に関心のある方は、ぜひ専門家に相談してみましょう。適切なアドバイスを受けることで、理想の平屋を予算内で実現する道が開けるかもしれません。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>> 4.【実例】相場別にみる平屋の注文住宅の間取り 平屋の注文住宅を建てる際、予算によって実現できる間取りや広さが異なります。ここでは、実例を交えて相場別の平屋間取りを解説します。予算に応じた間取りの特徴や、生活スタイルにあわせた選択肢についてみていきましょう。 1,000~1,500万円の平屋注文住宅 1,500~2,000万円の平屋注文住宅 2,000~2,500万円の平屋注文住宅 それぞれの予算帯におけるタナカホームズが提供している実際の間取りを紹介しながら、価格帯別の間取りの特徴を解説していきます。 1,000~1,500万円の平屋注文住宅 1,000〜1,500万円の平屋なら、間取りは2LDKで20〜25坪ほどが一般的です。シンプルな間取りになる傾向がありますが、夫婦+子どもの3人暮らしでも快適に暮らせる広さです。紹介した間取りより、少し面積を大きくすれば3LDKも対応できます。また、収納スペースを充実させたり、リビングを少し広めに取ったりする余裕も出てきます。 1,500~2,000万円の平屋注文住宅 平屋の予算が1,500〜2,000万円なら、間取りは2LDK〜3LDKで、広さは25〜30坪ほどが目安です。上の間取りのように3LDKであれば18帖のリビングが計画できたり、家事室などやパントリーなどが作れるくらいの余裕が出てきます。また建物の大きさを抑えて、設備を充実させたり、外構にこだわったりするなど、選択肢が広がります。 2,000~2,500万円の平屋注文住宅 予算2,000〜2,500万円の平屋の場合、間取りは3LDK〜4LDKで広さは30〜35坪ほどです。夫婦でゆったり暮らしたいなら、間取りを2LDKにしてリビングを広めにとるのもオススメです。この予算帯では、より贅沢な間取りが作れます。たとえば上の間取りのように天井高を上げたり、勾配天井を作ったり、各部屋に大収納のウォークインクローゼットも計画可能です。このように2,000〜2,500万円の相場ではグレードアップに使える予算が確保しやすくなってきます。 5.注文住宅で平屋を建てる際の注意点 平屋の注文住宅を建てる際には、いくつかの重要な注意点があります。これらのポイントを事前に確認し、適切に対策を講じることで、より安全で快適な住まいを実現できます。主な注意点は以下の通りです。 水害・津波リスクは必ず確認する 建蔽率を調べておく 防犯対策はしっかり行う 採光や風通しに関して考慮する それぞれの注意点について、詳しくみていきましょう。 水害・津波リスクは必ず確認する 平屋を建てる際には、水害や津波のリスクの確認が非常に重要です。平屋は2階建てと比べて水害や津波に対して脆弱であるため、事前にリスクを把握しておくことが必要です。これらのリスクを確認する主な手段として、以下があります。 これらの情報を総合的に判断し建築エリアを決め、必要に応じて対策を講じることが大切です。 建蔽率を調べておく 平屋は2階建てに比べて広い敷地が必要です。建蔽率(敷地面積に対する建物面積の割合)を考慮し、十分な敷地面積を確保する必要があります。 たとえば、建蔽率50%のエリアで90㎡(約27坪)の平屋を建てるには、180㎡(約55坪)の敷地が必要になります。 建蔽率は地域によって異なるため、建設予定地の建蔽率を事前に確認しましょう。十分な敷地面積を確保することで、ゆとりある間取りや庭スペースの確保が可能になります。また、将来的な増築の余地も残せるでしょう。 防犯対策はしっかり行う 平屋は1階のみの構造のため、2階建てに比べて侵入されやすい可能性があります。セキュリティシステムの導入や窓の防犯対策など、安全面への配慮が重要です。具体的な対策例として、以下のようなものがあります。 これらの対策を組み合わせることで、より安全な住環境を作り出せます。 彩光や風通しに関して考慮する 平屋は2階建てに比べて採光や通風が取りにくい傾向があります。十分な光と風を取り入れる工夫が必要です。 たとえば、天窓の設置や中庭の導入などが有効な対策となります。また、大きな窓を適切に配置したり、吹き抜けを設けたりすることで、明るく風通しの良い空間を作り出せます。 自然光を効果的に取り入れることで、電気代の節約にもつながるでしょう。加えて、良好な通風は、夏場の冷房効率を高め、結露やカビの発生を防ぐ効果もあります。 6.まとめ 注文住宅で平屋を建てる際の相場について、さまざまな角度から解説してきました。平屋の建築費用は、2〜3LDKで1,000万円から2,500万円程度が一般的ですが、建物の広さや部屋数、屋根の形状など、多くの要因によって変動します。2階建てと比べてやや割高になる傾向がありますが、メンテナンスのしやすさという利点もあります。コストを抑えるには、適切な敷地選びやシンプルな設計、設備のグレード調整などが効果的です。 また、予算に応じて実現できる間取りも異なるため、自身のニーズと照らし合わせて検討する必要があります。 上記のコスト調整やニーズの確認を行うためには平屋の建築実績がある建築会社へ相談してみるのもひとつの手です。 山口・広島で平屋を建てるなら、平屋の施工実績があるタナカホームズにご相談ください。 タナカホームズでは平屋のモデルルームやお客様邸の完成見学会を実施しております。実際の平屋を見学することで、「こうしてみたい」「ここはコストを抑えたい」など、よりリアルに自身の平屋をイメージできるでしょう。 平屋に関するノウハウを有しているスタッフも在籍していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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2024年9月3日 / 家づくり
注文住宅と建売住宅はどちらがオススメ?特徴やメリットを比較!
マイホームの購入を考える時、多くの人が「建売住宅」と「注文住宅」の選択に迷います。 どちらを選べば理想の暮らしが実現できるのでしょうか。 建売住宅は、土地と建物がセットになった既製の住宅で、比較的手頃な価格と早期入居可能な点が魅力です。 一方、注文住宅は、自分好みの間取りや設備を自由に設計できる点が特徴です。 両者にはそれぞれメリットとデメリットがあり、自分のライフスタイルや優先事項によって最適な選択肢が変わってきます。 これらのメリットデメリットを把握しないまま選んでしまうと「こんなはずではなかった」と後悔してしまう可能性も。 この記事では、建売住宅と注文住宅の特徴を詳しく比較し、どちらが自身に向いているかを見極めるためのヒントをご紹介します。 マイホームは一生に一度となる可能性が高い大きな買い物です。 できるだけ後悔しないようにするためにも、ぜひ最後までお読みください。 目次 1.建売住宅の特徴とメリット・デメリット 2.注文住宅の特徴とメリット・デメリット 3.こんな時は建売住宅か注文住宅どっち?5つのケースごとにオススメの選択肢を解説 4.規格住宅という選択肢 5.まとめ 1.建売住宅の特徴とメリット・デメリット 建売住宅は不動産会社や住宅メーカーが土地とセットで企画した建物を販売する住宅を指します。 建売住宅の購入を検討する際には、以下のメリットとデメリットを十分に理解しておきましょう。 ここからは上記の建売住宅の定義とメリット・デメリットをもう少し詳しく解説していきます。 それでは内容をみていきましょう。 建売住宅とは? 建売住宅とは、不動産会社や住宅メーカーが土地と建物をセットで販売する住宅のことを指します。 これらの住宅は、購入者が決まる前に建設が始まり、完成後に販売されるのが一般的です。 ただし、なかには工事中に販売されているケースもみられます。 似たような言葉に分譲住宅というものがあります。 分譲住宅とは不動産会社やハウスメーカーが仕入れた土地を複数に分け、建築する住宅のことです。 そのため基本的には建売住宅と同じ意味です。 メリット 建売住宅の最も大きなメリットは、価格が抑えられる点です。 建売住宅は基本的に同じ材料・規格で計画されます。 そのため材料をまとめて発注でき、建築コストの削減効果が得られます。 結果として同じ規模の注文住宅と比べると、建売住宅のほうが安い価格での販売が可能です。 また、土地と建物を一括で契約できるので、住宅ローンの手続きが比較的簡単でスムーズに購入手続きが進められる点も魅力のひとつです。 さらに、完成した状態で内覧ができるため、実際の住み心地をイメージしやすかったり、実物をみたうえで購入するか決められるという利点もあります。 すでに完成済のため、契約手続きが完了してしまえばすぐに入居可能な点も建売住宅のメリットでしょう。 デメリット 一方で、建売住宅にはデメリットも存在します。 最も大きな課題は間取りや設備などを自身で選べない点です。 先にも述べたように建売住宅は基本的に完成後に販売されます。 そのため購入者の細かい要望に応えることが難しい場合があります。 工事中に販売する会社の場合は壁紙の種類や範囲程度であれば選べる可能性がありますが、大きな計画変更はできないため注意しましょう。 また、立地の選択肢が限られることも注意点です。 不動産会社が用意した土地に建てられるため、希望のエリアに物件がない可能性があります。 さらに、同じような外観の家が並ぶため、外観で個性を出すのは難しい点も挙げられます。 これらのデメリットを考慮し、自身のニーズと照らし合わせて検討することが重要です。 2.注文住宅の特徴とメリット・デメリット 注文住宅は、個人の要望に合わせて設計・建築される住宅です。 いわゆるオーダーメイドの住宅を指します。 注文住宅は建売住宅とは異なる特徴を持ち、独自のメリットとデメリットがあります。 注文住宅の具体的なメリット・デメリットは以下のとおりです。 ここからは、注文住宅の概要や特徴、そしてそのメリットとデメリットについて詳しくみていきます。 注文住宅とは? 注文住宅とは、施主の要望に基づいて設計され、建築される住宅のことを指します。 基本的な注文住宅の流れは、以下のとおりです。 注文住宅の完成までの流れと期間に関しては下記記事で詳しく解説しています。 合わせてチェックしてみてください。 【要チェック】注文住宅の完成期間はどれくらい?完成までの流れと押さえておきたいポイントを解説 メリット 注文住宅の最大のメリットは、なんといっても自由度の高い点です。自分好みの家を実現できることです。 間取りや内装、設備などを細部まで自由にカスタマイズできるため、ライフスタイルに合った理想の空間を作り出せます。 また、土地選びから関われるため、希望のロケーションに家を建てられる点も大きな魅力です。 さらに、依頼する会社によっては断熱材などの使用も選択可能で、高気密・高断熱などの最新の技術を取り入れやすく、エネルギー効率の高い住宅を実現できます。 たとえば、趣味の部屋や大容量の収納スペースなど、特別なニーズにも対応可能です。 デメリット 一方で、注文住宅にはデメリットも存在します。 最も大きな課題は、建売住宅と比較して一般的に高コストになりやすい点です。 メリットでもお伝えしましたが注文住宅は自分好みの家を建てられます。 そのためこだわりを盛り込むほど、コストが増加する傾向があります。 また、一つひとつ仕様を決めなければならないので、完成するまでの間、何度も打合せを実施しなければなりません。 選ぶのが好きな人は良いかもしれませんが、打合せに何度も足を運ぶのが苦痛に感じるという人も中にはみられます。 また、注文住宅は、計画から入居までは約8〜15ヵ月とされており、建売住宅と比較すると契約から入居までの期間が長いのも特徴です。 これらのデメリットを考慮し、自身の状況や希望と照らし合わせて検討することが重要です。 3.こんな時は建売住宅か注文住宅どっち?5つのケースごとにオススメの選択肢を解説 注文住宅と建売住宅にはそれぞれメリット・デメリットがあることを解説しましたが、「結局どっちを選ぶべきかわからない」という人もいるでしょう。 そこで以下のケース別に建売住宅と注文住宅のどちらがオススメかを解説します。 各ケースの詳細をみていくことで、自分に合った住宅タイプを見極める手がかりを得られるでしょう。 それでは早速、それぞれのケースごとに解説していきます。 費用を抑えたい|どちらも費用調整・コストカット可能 費用面を最優先に考える場合、一般的に建売住宅のほうが適しています。 しかし、注文住宅でも工夫次第でコストを抑えられる可能性があるのです。 注文住宅では、こだわる部分と費用を抑える部分にメリハリをつけることで、予算内に収めやすくなります。 たとえば、構造部分にお金をかけ、内装は既製品を使用するなどの方法があります。 また、担当スタッフと予算について事前に相談し、一緒に調整することも効果的です。 そのため予算をもとにどれくらいの費用を抑える必要があるのかを確認したうえで、注文住宅で建てられるか、それとも建売住宅のほうが現実的かどうかを判断するとよいでしょう。 費用面で悩んでいる場合は予算と希望のバランスを考慮して決定することが重要です。 資金計画をスムーズに進めたい|建売住宅 資金計画を立てるうえで、建売住宅は非常に有利です。 その理由は、販売価格が明確に示されているため、予算管理がしやすいからです。 建売住宅では、土地代や建築費、諸経費などを含んだ総額で提示されるため、必要な資金の把握が容易です。 一方、注文住宅では、設計段階で予算を決められますが、細部の仕様や材料の選択によって費用が変動する可能性があるので注意が必要です。 そのため、最終的な総費用が確定するまでに時間を要するケースがみられます。 資金計画をスムーズに進めたい場合は、明確な価格設定がある建売住宅を選ぶことで、予算オーバーのリスクを軽減し、計画的な資金準備が可能となります。 希望の土地に住みたい|注文住宅 希望の土地に住みたい場合、注文住宅が適しています。 注文住宅では、土地選びから始められるため、自分たちの理想とする立地条件を満たす場所を探せます。 たとえば通勤・通学の利便性、周辺環境、将来の発展性など、さまざまな要素を考慮しながら土地を選べる点が大きな利点です。また、予算に応じて土地の広さや場所を調整することも可能です。 一方、建売住宅は土地と建物がセットになっているため、実際に建っている物件からしか選べず、気に入った土地を自由に選ぶことはできません。 立地にこだわりがある場合や、特定のエリアに住みたいという希望がある場合は、注文住宅を選ぶことで、より自分たちの思い描いているマイホームを実現できる可能性が高くなります。 なるべく早く入居したい|建売住宅 なるべく早く入居したい場合、建売住宅がオススメです。 建売住宅は、すでに建物が完成しているか、建築中の物件が多いため、入居までの期間が短くなります。 一般的に建売住宅は契約から入居まで数週間から数ヵ月程度で可能な場合が多く、引っ越さなければならない期限が迫っている場合でも対応しやすいでしょう。 一方、注文住宅は設計から始まるため、入居までに時間がかかります。 一般的に、設計・施工を含めると約1年程度はかかるとされています。 また、建売住宅は土地と建物がセットになっているため、購入手続きが比較的シンプルです。 注文住宅では、土地の選定から始まり、設計、施工まで多くのステップを踏む必要があります。 時間や手間をかけたくない人、土地探しや設計の過程を省略したい人にとっては、建売住宅が適切な選択肢となるでしょう。 間取りや住宅設備にこだわりたい|注文住宅 間取りや住宅設備にこだわりたい場合は、注文住宅がオススメです。 注文住宅では、間取りを自由に設計できるため、家族のライフスタイルに合わせた空間づくりが可能です。 たとえば、リビングを広くしたり、書斎を設けたりと、自分たちの理想の住まいを実現できます。 また、設備や内装も好みに応じて選択できるため、こだわりの住空間を作り上げられます。 高気密・高断熱などの最新技術を取り入れることも容易です。 一方、建売住宅では間取りや設備がすでに決まっており、変更の自由度が低くなります。 細部まで自分好みの家にしたい、将来的な家族構成の変化に対応できる間取りにしたいなど、住まいの設計に積極的に関わりたい人にとっては、注文住宅が理想的な選択肢となるでしょう。 4.規格住宅という選択肢 建売住宅と注文住宅について詳しくみてきましたが、これらの中間に位置する「規格住宅」という選択肢も存在します。 規格住宅とは、建売住宅の手軽さと注文住宅のカスタマイズ性を併せ持つ住宅タイプです。 住宅メーカーがあらかじめ用意した複数のプランの中から、好みの間取りや外観を選択し、部分的にカスタマイズできる住宅のことを指します。 基本設計が決まっているため、建築期間の短縮やコスト削減が可能です。 一方で、建売住宅とは異なり、ある程度の自由度があり、間取りや設備など変更ができます。 注文住宅ほど細部までカスタマイズはできませんが、基本プランをベースに、自分好みの調整ができる点が特徴です。 規格住宅で気に入ったプランがみつかった そこまで多くのこだわりはないけれど、キッチンや床材などの仕様は選びたい 予算オーバーのリスクを抑えて家づくりを楽しみたい といった人にオススメの選択肢です。 5.まとめ 建売住宅と注文住宅、そして規格住宅について詳しくみてきました。 それぞれの住宅タイプには固有の利点があり、最適な選択は個人の状況や優先事項によって異なります。 建売住宅は価格の明確さと早期入居が魅力ですが、立地や間取りの選択肢に制限があります。 一方、注文住宅は自由度が高く、理想の住まいを実現できますが、時間とコストがかかる点が特徴です。 規格住宅は両者のメリットを併せ持つ中間的な選択肢となっています。 最終的な決断には、予算、希望する立地、入居までの期間、こだわりの程度など、さまざまな要素を総合的に考慮しなければなりません。 また、専門家のアドバイスも参考にしながら、慎重に検討を進めることをオススメします。 山口県・広島県のハウスメーカーであるタナカホームズは注文住宅はもちろん、建売住宅の販売も行っております。 明治元年創業の歴史を有し、地域密着型の経営を行っているので、地域の気候や特色を把握した家づくりが得意です。 タナカホームズでは会員のみが閲覧できる非公開の分譲地情報や建売物件情報も用意しております。 最短1分の簡単入力で無料登録可能なので、興味がありましたらぜひ登録お願いいたします。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 <<ここでしか見られない限定情報公開中 無料会員登録はコチラ>>
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